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┗2285.[時計の針を亡くした時計](141-145/177)
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リロ
141 :
朽木ルキア
2010/04/05(月)00:42:50
「人が泣かずして、迎える幸福は無い」
―――前に、聞いた事のある言葉だ。
人が泣かない幸福はない。
悲しくて、嬉しくて、哀しくて、喜んで、苦しくて。
全ての感情の果てには、頬を伝う雫がある。
人は多くの感情を紡ぎ、何時か得る幸福に笑むのだ。
人は幸福を求める。
偶然であり、必然である。
人は泣く。
それもまた、偶然であり、必然である。
私は得た幸福にきっと泣くだろう。
嬉しさ余り、笑いながら涙を流すだろう。
人が泣かぬ幸福はないのだから。
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これから就寝。
未だ感じぬ幸福を願って。
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142 :
阿近
2010/04/12(月)00:12:50
試しに造った薬。
まぁ、所謂試薬なんだが。
とりあえず効果を見たい為に、実験体を募集してみた所、募集人数は零だった。
それじゃあ意味が無い。
そういう訳で、檜佐木副隊長と阿散井副隊長に掛け合ってみた。
薬を飲むだけなら、という事で、快く受け入れてくれた。
飲むにあたっての注意事項を読み上げてる最中。
脱兎の如く逃げる二人。
………飲んでくれるんじゃ、なかったのか。
>そんな訳で、ただ今、募集中。
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注意事項
試薬なので、以下の事柄が起こった場合、使用を止めて下さい。
壱、胃が痛んできた場合。
(胃酸が活発化し過ぎて、胃に穴が開く場合があります。)
弐、声が出なくなった、掠れた場合。
(薬は粉薬である為、粉が喉に張り付いてしまった場合、喉が爛れる場合があります。)
参、頭が朦朧としてきた場合。
(薬の副作用で主に脳神経が麻痺する場合があります。)
※以上の三つは予測されるものの内の代表的なものとされます。
他の症状が表れた場合、速やかに使用を止め、四番隊・十二番隊に行く事をお勧め致します。
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143 :
阿近
2010/04/17(土)15:10:53
良い天気になってきた。
朝方、別隊舎に向かうのには白い息すら見えてたっていうのに。
まァ、地下と地下のような場所に住んでる俺達局員にとっては、天気が晴れていようが曇っていようが、案外どうでも良いものだ。
―――そういえば空の青さが無性に嫌だった時期がある。
あの、透き通った青や、絵の具撒き散らしたような青が、俺の神経を苛立たせた。
どうしてかは、未だに解らないが、当時の俺はあの青が嫌いで、どうにも好きになれなかった。
目が青に支配されるのが、どうしても嫌だった。
この手が青を求めるように伸ばす事が、どうしても嫌いだった。
(青が嫌いな自分すら、何だか嫌いだったが。)
何時、そんな時期が過ぎたのかは、覚えてはいない。
今となっては、あの時期みたいに嫌いではない。
夜を好んでいた時期にはもう戻らないけど。
けれど、俺は。
あの、青を忘れられない気がする。
>(そして、俺は空を見る。)
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144 :
阿近
2010/10/31(日)23:10:44
…出戻り。
諸事情により。
暇があったら、また綴る日々を再開する。
詳しくは後程。
時計の針は未だ亡くしたまま。
どこにあるのかは、判らず仕舞いである。
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月を拝むには、この眼は少し汚れた物を見すぎてる。
それは■、それは■■。
だから見上げたらきっと眼は爛れてしまう。
もう二度とこちらを向くなと言わんばかりに。
義眼なんて直ぐに作れる。
けれど神経を繋ぐのに、また時間が掛かる。
それを馬鹿みたいに解ってる。
俺はそうやって解っているんだ。
―――けれど、見上げたのは、あの浮かぶ月が、俺を許してくれた気がしたからだ。
そうして、おれは、
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145 :
吉良イヅル
2010/11/01(月)22:12:06
君は可憐。
君はかわいい。
きみは、うつくしい。
並べ立てた言葉すら滑稽に映る程、君の前では言葉は無意味だ。
君に何と伝えれば良いだろうか。
その君への気持ちは、まるで僕を苛むみたいに。
(―――滑稽な。)
君には花が似合う。
そう思った時、僕は君を傷付けたいのだと知った。
君を手折りたい。
その茎を指先で拈り、折ってしまいたい。
傷付けたい。
花が似合う君に、どうしても似合う花を見付けたんだ。
まっかな、まっかな、
真っ赤な、真っ赤な、
真っ紅な、真っ紅な、
曼珠沙華。
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ああ、きみを、かれんなきみを、かわいくてうつくしいきみを。
ておってしまいたい。
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