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┗2285.[時計の針を亡くした時計](154-158/177)

|||1-||||リロ
154 :朽木ルキア
2010/11/15(月)19:27:56







久しぶりの雨。
前はいつ頃だったかと、首を傾げた。

こんな日は、何もせずにただ外を眺める。
何故だが気持ちは落ち着いて、心穏やかでいられる。


気付けば一護が隣に座り、同じ様に窓の外を見ていた。
出された湯呑みに、温かい、ここあ、が入っている。
言葉はない。
言葉はいらない。
ただ、この静かな時を、共有するだけだ。

(それがどれだけ私の心を温かくさせるかを、貴様は知らない。)






>雨の日の出来事。

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155 :阿近
2010/11/17(水)19:04:07





…………、


俺は結局チキン野郎だった、って事だ。
研究がトモダチ。
酒がトモダチ。
実験がトモダチ。


…最高だね。



---------------


…さて、笑えない冗談はあとにして、と。
最近寝不足。
たまに来る局長が二つに見える。

…………あれ?局長って元々二人でしたっけ?
あれ?

俺はもう寝る。
そろそろマズイ。

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156 :朽木白哉
2010/11/28(日)02:37:49





兄には解るまい。
どれだけ、苦しみ、悲しみ、痛む意識を抑えて、待っていたかという事を。

しかし、兄にも言い分が在るだろう。
苦しみ、哀しみ、悼み、もがいてきた。
抵抗し、我を失いかけ、しかし満ち欠ける事無く、歩んで来た。


兄はあの者の気持ちを知らぬ。
逆もまた然別。
我々は産まれながらにして、個人であるからだ。
疎通は、難しく、不可能なのだ。

しかし、それでも理解しようとする心意気や良し。
気の済むまで、やり遂げると約束しろ。



----------------

最近、寒い。
…だがこんな日にも、私の隊の副隊長は、外で上半身裸だった。
彼奴は神経が麻痺しているのか、…少し心配になってきた。

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157 :阿近
2010/12/01(水)21:35:17




>寒いなァ、オイ。


そろそろ研究室にも暖房を置くかで迷ってる。
一応はあるんだが…最近使ってねぇからな。
いきなり暴発されても困るしな。

さーて、どうするかなァ。



>だが、寒い。

よし、明日暖房器具が動くかどうか確かめるか。
雪は降るかな、今年は。
どうだかなァ。

できれば、諦めがつくくらい降ればいい。


今日は眠いから、これにてオシマイ。

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158 :阿近
2011/06/19(日)05:04:37




>原点回帰



廻りに廻って赤鳥居。
先の見えぬ階段を、登りに登った我が記憶。

視界さえ暗く。
ただ視界を支配するは、赤鳥居。
いつの間にやら、全てが赤く思えてく。


此処は何処。
その問い掛けすら、赤に飲まれて階段を転げ落ちていく。
その問い掛けの姿は、何時かの己であった。

嗚呼、落ちていく。


振り返る。
その先にも赤鳥居。
戻る事すら意識にはなく。
ただ、その来た道を、もう一度廻りたいとさえ思った。

出逢う道は何れも茨か。
それとも蛇か。
運良く狸であったなら、そこでは化かし合い。



―――さぁ、再び前を向き、足を動かせ。
疲れを知った足は悲鳴をあげたが、それは聞かない事にして。

廻って登った赤鳥居。
鳥居が並ぶ姿は、全ての圧し殺した自分に見えた。

先見えぬ現状。
しかし、振り返るは原点。



先は、まだ、見えない。

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