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┗2285.[時計の針を亡くした時計](158-162/177)
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リロ
158 :
阿近
2011/06/19(日)05:04:37
>原点回帰
廻りに廻って赤鳥居。
先の見えぬ階段を、登りに登った我が記憶。
視界さえ暗く。
ただ視界を支配するは、赤鳥居。
いつの間にやら、全てが赤く思えてく。
此処は何処。
その問い掛けすら、赤に飲まれて階段を転げ落ちていく。
その問い掛けの姿は、何時かの己であった。
嗚呼、落ちていく。
振り返る。
その先にも赤鳥居。
戻る事すら意識にはなく。
ただ、その来た道を、もう一度廻りたいとさえ思った。
出逢う道は何れも茨か。
それとも蛇か。
運良く狸であったなら、そこでは化かし合い。
―――さぁ、再び前を向き、足を動かせ。
疲れを知った足は悲鳴をあげたが、それは聞かない事にして。
廻って登った赤鳥居。
鳥居が並ぶ姿は、全ての圧し殺した自分に見えた。
先見えぬ現状。
しかし、振り返るは原点。
先は、まだ、見えない。
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159 :
黒崎一護
2011/06/19(日)05:06:17
抱き締めたくなった―――、なんて。
絶対にそんな事を言ったら、笑われて終わり。
現在地点、最上級に出した勇気は、こうして砕け散るんじゃねぇかな。
思うだけで、何だか自分自身に呆れた。
そんな事を言ってるから、何時だってソコで終わり。
馬鹿みたいな話だが、何時だってそうだ。
喉まででかかった言葉は、舌の上で溶けて、嚥下される。
まるでアイスみてぇ、なんて考えてる内は、俺はまだまだお子様―――なんだろな。
現在地点、先に続く道。
未だ見ぬアンタと、いずれは交差するんじゃねぇかな。
そう思えたら、なんだか今の状況も悪くねぇな、なんて。
思わず、笑みが零れた。
現在地点、先行く道は、
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160 :
阿近
2011/06/24(金)22:34:25
黒い空、白い雲。
あの鳥は、逆さまに飛んでいる。
歩いている死神の顔は全員無表情なのに、泣いている。
(ああ、気分が悪い。)
ぐらぐらな世界に、ぐらぐらな俺の思考。
暑い、
そう呟いたのは、空中を漂う深海魚。
眩しいと思えば、海の中で反射するみたいな輝きに目を細める。
(俺は、海の中に居るハズがないんだ。)
なのに、その世界。
安堵に似た、心地さえした。
深い、深い、海の底。
カウンターイルミネーション。
輝きは、俺に降り注ぐ事が無いのが、妙に安心する。
根っからの地底人みたいな生活を、根本的にひっくり返すみたいな、そんな感覚さえした。
目の前の、男が泣きながら微笑んで、手を振っていた。
その姿に、漸く気づいた。
>どうやら俺は、暑さにやられて、頭がイカれたらしい。
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161 :
阿近
2011/06/24(金)22:37:24
改築作業の行われた棟。
広いし、綺麗だし、まぁ、とりあえず凄い。
そこでとりあえず割り当てられた部屋を自分の好きな様に改ぞ…いや、変えたんだが。
悲劇は、その数ヶ月後に至る。
―――某月某日。
自分の研究室で寝ていた俺は、爆音を目覚まし代わりに目が覚めた。
長椅子で寝転んで寝ていた俺が目覚めると、なんだか妙に周りが清々しいというか、さっぱりしているというか…。
ああ、そうか。
研究室が半壊してるんだ。
…と、いう感じに、折角建てた技術開発局の棟は半壊しましたとさ。
おしまい。
>---------------
ちなみに。
なんで半壊したのか。
噂によると、更木隊長が寝ぼけて刀を振り回したとか。
また、別の噂によると、うちの局長の作った装置が暴発し、それが油に引火したとか。
また別の噂曰く、季節外れの桜が散ったとか。
別の噂によれば、死神代行くんと阿散井副隊長が甘味の嗜好で喧嘩したとか。
事実は俺は知りたくない。
>---------------
そして神機をその時に破壊され、新しいものに慣れるまで時間がかかったとさ。
本当に、おしまい。
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162 :
阿近
2011/06/29(水)20:42:50
雷鳴。
果たして、その声は誰の為のものであるか。
青空ではなく、黒い空の中で泣くのは雷。
誰の為に泣いているのか。
雷鳴。
深く、深く、自分の真相心理を突き動かすには、充分なきっかけ。
>―――嗚呼、俺は、
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