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┗2511.蒼紫-aoshi-(168-172/177)

|||1-||||リロ
168 :檜佐木修兵
2011/06/04(土)23:18:12

久々に一杯食わされた

お前の、それも珍しく話だと言うから出無精な俺も腰を上げたんだ。会った途端尋問みてぇに阿吽の流れが口を閉じさせてくれねぇ。

昔は少し可愛いげが在った、なんて口にすりゃそれはもう嬉しそうに憎たらしい程サラリと笑み浮かべてきやがる。

お前の目差す場所に相応しい是迄の歩みは真っ直ぐで、それを成し遂げた意志は増して貫かれてる。幾通りの中から一つと己に違わず進む少年と、ただただ無垢な姿だと肘を着いて見ていた俺。


情けねぇけど良く頑張ったな、なんて後から声をかけてやる事しかできねぇんだ。羨ましいと口にするのは一回、それ以上は全てに蓋をしてやる。俺がまた俺であった日に戻るのはそう近くはねぇだろうが焦りはもうねぇ、長く待った思考が自分にちゃんと唱えてるらしい。

こっちを振り返る時間なんざねぇはずだ、まだ不満な顔を見せる少年に叱責を飛ばす。…何様だよ俺は。ただ見上げる少年の一歩を、介入せずに見守る事が最善だと握り締めた掌を緩めながら思った。

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169 :檜佐木修兵
2011/06/13(月)18:56:14

>どうしても眼を瞑れない
>思いに勝手な反応を一つ

だが本来此処に残すのは
筋違いだ、下に書いとく
奴で消してくれても良い

先に謝る、言葉にする事


俺の言葉に何の意味があったのか、蝶の姿が遠くに消えて尚もっと時が経ってから浅はかだった自分に後悔した。
実感したのは同じ思いなんてできねぇ事。自分が似た立場に立たされてやっと初めて少しだけ見える一本じゃない感情。嬉しいも悲しいもそれ一色な感情なんてねぇ気がした。度合い、濃度、何なのかはわかんねぇけど…とにかく他人が分かる程単純じゃねぇ。何日かわからねぇ程の思いの重なりが、たった一言でどうにかなる訳なかったんだ。
蝶を飛ばして少しして、初めて好きになった人と別れを味わった。
あんだけ人に言っておいていざ自分がなってみりゃ様ねぇもんだな、頼れだなんてどの口で言ってたっつう話。同じ物だなんて到底言えねぇけど…俺のも俺の中で一つじゃねぇ痛ぇ思いだった。
あの時、蝶を飛ばした時は察しがつかなかった感情も…今なら少しだけ、解ったのかもしれねぇ。

律儀に返してもらった蝶は届いてた。けどあんなのの礼なんていらねぇんだ。むしろ今更になるけど、追い込んじまったあの言葉…謝る。浅はかだった行動を詫びる。

蝶に託してあった言葉通り、大事にしたあんたはすげぇんだと思う…。何日の思いの重なりがあったのかさえわからねぇけど…両方から逃げずに向き合って大事にできたあんたをすげぇと思う。
これからは綴りが上がっては覗いて、頬緩ませる様な事やちょっと吹いちまいそうな事、ひょっとしたら直視できねぇながら指と指の隙間から覗く様な事も…綴られていくと思うとすげぇ期待しちまう。

あんたみたいに俺も、大事にしていきたい。待ってる間も、あの人を思っていてぇな。


>宛名の無い謝罪文
pass 9999

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170 :檜佐木修兵
2011/06/13(月)23:28:14




尽くされた、良く尽くされた

俺を掬い上げたあの腕を
蒼い上波の中見せた白を
火熱よりも温かな感情を

俺は、思い浮かべる事ができない

薄情だと紡げない白紙を撫でる



   上書き 0708 2342

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171 :檜佐木修兵
2011/08/10(水)16:02:44

>耳に留まるは彼方の潮騒
>白むは闇夜か勢猛の宮か
>異端は朝行く月と己のみ

>真なる畏憚には目を瞑る


埃が占めちまった俺の愛床
悪かったな、なんて謝罪を
漏らしながら掃除する俺も
そろそろ末期なんだろうな

まぁ家事が出来る訳じゃねェ
やらねぇと生活できねぇだけ

取り敢えず床を雑巾で数回往復
腰が辛い、ったく若くねェな俺

照り付ける暑さに根負けして
拭いたばかりの湿った床に
背中を預け感じるのは違和感

>あー、なんかベタつくわ

かといって起き上がるなんて
体力はあっても気力はねェし
そのまま風が攫うのを待つか


酒、なんて思い出すのも止めた
恨めしさを感じて溜息に消した
漸く眼球に蓋をするのも慣れた

遠い深緑も広がる空色も全て
視覚上の幻想だと思っている
触覚には響かない、決してだ

けれど一つだけ近く感じてる
好きなんだ、あの白く残る影
何に購いその姿を晒している
とてつもなく、酷く惹かれる

>薄青い空に残された白む影

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172 :檜佐木修兵
2011/09/03(土)02:21:30





>空と海中を隔てる色は無いと思っていた。


ただ一色だと、違えることはないのだと。深海であろうと、その果てのないような広がりは湧き出るものではない無限ではない、そこに留まる器の上にある。増減の幅は繰り返し、またあった場所へと落ち着くものなんだと。どこにあろうと、海と言う名の一部にすぎない。掬い上げたその明るさに、同じ光りが差せば同じように光るのだと…思ってた。

″生″という文字に色んな読み方があるように、一つのものが成り立つ上で唯一に縛られるだけの簡素なものなんて、きっと存在なんかしてねぇ。関わる全てがその一つを構成していく、何かが欠けてはそれを埋めるように別の何かが交じり合い、また少しだけ違う淀みや透明さをもって形を為す。


>未完

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