セブンネットショッピング

綴一覧
┗2641.初(18-22/142)

|||1-||||リロ
18 :朽木白哉
2010/03/26(金)02:13:52

昼も夜も意味無く裸で寝転がり、
他愛ない言葉を幾度も交わし、
眠くなったら瞼を閉じる。

腕に抱かれる幸福に溺れ、
擦り寄る肌の温もりに火照り、
綻ぶ頬に手を触れ唇を重ねて合わせ。

夢の君に焦がれ、現の君に思慕を抱き
昼の陽気に君を想い、宵の艶に君を重ね
揺れる火影に君を映し、結ぶ波紋に君を見た。


>寝ても覚めても君を想う



今 君が私の名を呼んだ。
其れだけで心は満たされる。

[返信][削除][編集]

19 :阿散井恋次
2010/03/27(土)01:34:53

閨中で紡がれた朽木隊長の言葉。俺は其れに酷く驚いた。

『恋次の伴侶になりたい。』


今迄隊長は、そんな言葉は一度たりとも言った事は無かった。
若し言ったとしても、本気では無く冗談っつーか心底から出る言葉では無いのだろうと俺も解ってた。
以前、現世の教会で俺が手作りのさっかーぼーる型の指輪を贈った時も、隊長は本当に凄ェ喜んでくれたけど、やっぱり心の何処かでは伴侶となるのは未だ早いんだって解ってたんだろう。

勿論、俺達は男同士だから本当の伴侶…つまり、夫婦にはなれねェ。俺達死神世界では同性の結婚等許されてはいねェからな。
だけど、『伴侶』っつーのは『一緒に連れ立って行く者』と云う意味合いもある。結婚云々以前に、『本当に大切で無くてはならねェ存在』っつー意味合いも兼ねてるんだと俺は思う。
だから、『結婚していますか?』と聞かれたら答えは『ノー』だ。
でも、『伴侶はいますか?』と聞かれたら即答で『イエス』と答えられる。
結婚なんか出来なくても良い、籍なんか入れられなくても良い、子供も出来なくたって良い。
アンタが居れば、何も要らねェ。

何時か来る別離に怯え、『伴侶』と云う言葉を頑なに呑み込んでいた朽木隊長があの晩告げてくれた。
嬉しくて、倖せで、胸が温かくなって。
でも其れ以上に『もう絶対に此の手を離しちゃいけねェ』って、気が引き締まる想いがした。
喧嘩をする度にそう思ったけど、今回は思うだけじゃねェ。今度こそ口だけじゃ無く実行すると云う決意をした。
此の決意を胸に、ゆっくりとアンタと歩いて行きてェ。ずっとずっと将来、気付けば互いが最高の伴侶だと思える様に。



『恋次の伴侶になりたい。』

突然過ぎるアンタからのプロポーズ、俺からの答えは勿論

>『有難う御座います。』

[返信][削除][編集]

20 :阿散井恋次
2010/03/28(日)15:59:18

昨晩、朽木隊長と一緒に桜の花見をした。
梅の花同様、此処で桜の花を二人で眺めるのは此れで三度目だ。
今回はお互いの手料理を持ち合うって約束だったから、愛する人の手料理が食えるのを凄ェ愉しみにしていた。


桜園迄行く道程、俺は確りと朽木隊長の手を握る。
デートの度に手を繋いで離さねェって餓鬼みてェだけど、肩を抱くより指を絡めて繋ぐ方が何か好きだ。
俺がギュッて圧を篭めて繋いだら、朽木隊長も其れに応える様に握り返してくれる。其れが凄ェ嬉しいんだ。

見る度に何時も感心する程デカイ此処のホテルの中にある庭園に着いた俺達は、其の美しさに目を見張った。
満開の桜。
薄桃色の花弁が白い月明かりに照らされて、蒼白く浮かんでる。
春風が吹く度に無数の花弁が舞い散って、まるで千本桜を身に受けてるみてェで…一寸怖かった。(笑)
…なァんてのは冗談だが、そんな桜吹雪の中俺の手を解き先立って歩む朽木隊長の後姿が凄ェ綺麗で見惚れちまった。
花弁と共に宙を舞う長い黒髪が、俺の心を揺さぶる。…凄ェ好きだなァって、実感する。


木製の長椅子に腰掛けた俺達は、約束していた互いの手料理を披露する事に。
隊長が作ってくれたのは、花見には定番のおむすび。鮭の解し身を混ぜた物と海苔を巻いた塩結びで形は俵型だ。
本当は三角のおむすびを作るって言ってたんだが、手料理なんざ殆ど作った事の無ェ隊長には如何やら難しかったらしい。
『三角は、出来なかったのだ…。』と凄ェ悲しそうな表情を見せる隊長。…か、可愛い…!
俺にとっちゃ、隊長が作ってくれたおむすびってだけで嬉しいのに、形にも拘ってくれた隊長が凄ェ可愛く感じた。
しかも、其れを食った俺が『美味ェ!』って褒めると直ぐに何時もの強気な隊長に戻って、『当然だ。』って。…此の人、マジで可愛い!
俺の事になると普段無表情な隊長が、凄ェ解り易く一喜一憂してくれる。こんなに嬉しい事は無ェ。本当に俺は倖せモンだ。

二人で一つのおむすびを食い終わり、フと俺の指に付いた米粒を見詰める隊長。
次の瞬間、其の形の良い唇に指先が吸い込まれる。
気が付けば、隊長が俺の指に付いた米粒を舐め取っていて、俺は其の妖艶な姿にまた心乱される。
此の人、態とやってんのか、其れとも天然なのか…兎に角男が好きな人にこんな事されて我慢出来るかっ、堪らん!
だけど流石に外で押し倒す訳にもいかず、隊長の唇に俺の唇を押し当てる事で何とか我慢。…朽木白哉、恐るべし。

今度は隊長が俺の手料理を食いてェと強請って来たんで、りくえすとされていた唐揚げを取り出す。
弁当箱から唐揚げが取り出される間、口を開けて待ってる隊長が可愛い。…マジ、天然。
箸で唐揚げを摘み上げて、所謂アーンで食わせてやると隊長の口がもぐもぐ動く。…可愛い。
美味そうに、でも上品に食う朽木隊長と見ると俺も自然に顔が緩んじまった。

そうこうしている間に夜も深くなっちまって、風も冷たくなって来て一旦俺の部屋に戻る事に。
未だ未だ朽木隊長の作ったおむすび味わいてェし、隊長とイチャイチャしてェしで短い時間だったが花見は終了。
少しの時間でも隊長とまた此処に来れて良かった。
今度は六番隊舎の中庭に咲いてる桜で、隊員達と一緒に花見しましょうね。


-----------------------------


『慣れに甘えてたみたいだ。』

其の言葉に酷く共感したっつーか、俺自身も感じた言葉だったから一寸反応。
俺も少し前迄はそうだった。朽木隊長が傍に居る事が当たり前だと思ってたから。
だから其の言葉を見て、また身の引き締まる思いをさせて貰った。有難う。

七冊目おめでとう、其処迄長く続けるって凄ェなァ、と素直に感心。
『第一号』の俺より。

[返信][削除][編集]

21 :朽木白哉
2010/04/01(木)00:39:22

嘘を吐くと宣言してどうする、馬鹿者。
それでは全く意味をなさぬではないか。


私も同感。
貴様に下手な嘘など必要ない。

お前はお前のままでいろ。



> 4/1 21:24

[返信][削除][編集]

22 :阿散井恋次
2010/04/01(木)21:12:47

今日は現世では嘘を吐いても良い日らしい。
確か、『えいぷりるふーる』つったか?
ってな訳で、俺も一寸嘘を吐いてみようと思う。


色気が無ェ!可愛く無ェ!
俺はそんな朽木隊長が大っ嫌………

…だ、駄目だっ!嘘でも朽木隊長の事嫌いだなんて言え無ェ!


長い黒髪に白い肌、艶っぽい唇に切れ長の黒い目、華奢な身体が色っぽい。
年上なのに二人っきりの時は俺に甘えてくれて、天然で可愛い。
俺はそんな朽木隊長が大好きだ。

うん、やっぱり嘘を吐いても良い日だからって自分の気持ちに嘘は吐けねェや。


俺には『えいぷりるふーる』なんて日は要らねェな。

[返信][削除][編集]

|||1-||||リロ

[戻る][設定][支配人の部屋]
WHOCARES.JP