初 - 覚書帳

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┗2641.初(73-77/142)

73 :朽木白哉
2010/07/17（土）00:14:41

内緒の話。

私が何故何時も何事をも唐突に誘うか知っているか。

『計画を立てるとその日が待ち遠しくて興奮し過ぎて眠れない』

からだ。

今とてそう、一向に眠気がきてくれぬ。
ある意味、辛い……。

眠気がはやく来ると良い。

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74 :阿散井恋次
2010/07/17（土）13:09:42

知らなかった、もう二年半も一緒に居るのに。
朽木隊長が『祭りの前日に愉しみ過ぎて眠れ無ェ子供』みてェに、俺との逢瀬の約束の前は眠れねェなんて。

隊長の言葉を読んで、凄ェ吃驚したのと同時に、凄ェ凄ェ、倖せで胸が満たされた。

俺はどっちかってェと、逢瀬の約束を取り付けると、其の日が愉しみで、『あと○日で隊長に逢える！』って目標に向かって任務を頑張れる性質なんだが、そう云う処も俺と隊長は正反対なんだなァって一寸笑っちまった。
こんなに子供みてェな隊長が、本当に愛しいと思う。
朽木隊長でも、ワクワクして眠れねェ事ってあるんだな。

結局昨晩は俺の方が先に眠っちまいましたけど、隊長、眠れましたか？
まさか悶々して一晩明かしたって事は流石に無ェッスよね？（笑）

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梅雨も漸く明けたみてェだな。鬱陶しくてジメジメした毎日もやっと終わりだ！
カラッとした晴天に強ェ日差し、夏男の俺にとっちゃ最高の季節到来だ。
朽木隊長は暑いのが苦手みてェだけど、祭りや海には一緒に行ってくれるって言ってたし、色々でーとぷらん立てなきゃな。

先ずは、明日のでーと！
街に出て、一杯のかき氷を二人で食ったり、買い物したり、木陰で休み乍らイチャイチャしたり…くぅっ、想像しただけでニヤケちまうぜ。

…俺も今夜は愉しみ過ぎて、眠れねェかも…。（笑）

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75 :阿散井恋次
2010/07/20（火）00:02:35

>七月二十日

今日は俺にとって大切な大切な日だ。
此の日があったから朽木隊長と出逢えた訳で。

だから今日と云う日が来るのを凄ェ楽しみにしていた。
今日…否日付が変わったから昨日か。俺も朽木隊長も任務やら私用やらで忙しくしてたから別段何か祝いをしたとかも無ェけど、此の帳面に記録出来る事が俺にとっては嬉しい。

多分朽木隊長は今日と云う日を『其の様な大袈裟なモノでは無い。』なんて言うんだろうけど、俺にとっては大切な日。
其れは此れからもずっと変わりはしねェし、来年も再来年も其の先も…ずっと傍で祝わせて欲しいんだ。

不思議だ。
三年前の今日なんて、別に何て事の無ェ日だったのに今はこんなに大切な日になってる。
其れは他の…例えば二人の気持ちが通じ合った日なんかの記念日も同じで、隊長と出逢わなければ何の代わり映えの無ェ唯の一日だったのに。
朽木隊長と出逢った其の瞬間から、大切な日がどんどん増えていったんだ。

そりゃ、記念日だけが大切な日じゃねェ事は良く解ってる。
朽木隊長と過ごせる毎日が凄ェ大切で充実してはいるけれど…でもやっぱ、『記念日』っつーのを口実に二人で喜び合う日があるのは倖せな事だ。

おめでとう、朽木隊長。
そして、俺と出逢ってくれて有難う御座います。

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76 :阿散井恋次
2010/07/20（火）22:24:53

此間の日曜日、朽木隊長と買い物でーとをした。
お互い忙しく過ごしてるから中々着流しやら生活雑貨を買いに出掛ける暇が無ェから、昨日は両手に抱える程の買い物をしちまった。

朽木隊長と一緒に選んだ着流しや浴衣はどれも気に入ってるし、次のでーとの時は今日買った着流しで洒落込んで行こうと思う。

今月に入って朽木隊長がかなり忙しくなった所為か逢える時間も限られて来たけど、其れでもこうやって逢える時間を大切に、愉しく笑って過ごせる事が凄ェ嬉しい。
手を繋いで街を歩いたり、美味い飯を食ったり、他愛の無い会話で笑い合ったり。
隣に朽木隊長が居るだけで嬉しくて、倖せで、何より愉しくて…満たされるってこう云う事を言うんだな。

『中々時間が合わないのは寂しいが、離れているからこそ毎日新鮮な逢いたい気持ちを持てるにではないかとも思う。』

朽木隊長がそう言ってくれた時、凄ェ嬉しかった。
俺も全くの同意見だから、同じ気持ちで居てくれる事に酷く倖せを感じた。

逢えねェ時こそ、逢えた時の喜びは大きい。
俺だけしか見れねェ、朽木隊長の笑顔を見る度に思う。
倖せだと、酷く心が満たされると。

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多分気付かれねェと思うけど。

昨晩は蕎麦饅頭有難うな、吉良。
其れに長々と話してくれてサンキュ、凄ェ愉しかったぜ。
お前にお相手さんが出来たら是非紹介してくれよな、今度は俺がお前の惚気を聞く番だ。…なァんて。

また逢えたら宜しくっつー事で。

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77 :阿散井恋次
2010/07/24（土）16:48:08

毎日毎日、本当に暑ィ日が続くな。
俺は夏大好きだから元気に過ごしてるけど、暑ィのが苦手な朽木隊長は最近バテ気味の様子だ。
任務から帰って来ては俺に凭れ掛かって来て、ぐでーっと干からびてる。（笑）
こんなぐでぐでな隊長を見れるのも恋人である俺だけの特権だって思うと凄ェ嬉しくて、ついついぎゅーって抱き締めて口付けたら、『暑い。』と短い言葉でピシャッと斬られる。
其れがまた可愛らしくて、デレデレになって隊長を抱き締めちまうんだよな。隊長は俺が離れる様に頑張るんだが、其れは逆効果だ。

然し、こんだけ暑いのに俺は逆に外に出掛けたくなるんだよな。
隊長を連れて、どっか外で思いっきり遊びてェ。
そう思って前々から気になってた現世の『遊園地』っつー所に遊びに行こうって誘ったら、意外にもすんなりと了承の言葉が。
うおっ、朽木隊長と遊園地でーとが出来る！

取り敢えず、先ずはめりーごーらんどっつー馬に跨る乗り物に乗るのがお勧めだってルキアに聞いたから、一番には其れに乗ろう。

んで、次はじぇっとこーすたーっつー、凄ェ速さで落下しながら走ったり水を被ったりする乗り物に乗るのが良いらしい。
ルキア曰く、恋人同士で其れに乗ると、怖がった彼女が彼氏にギュッと縋ってくれるんだと。其処で俺は隊長に『大丈夫ッスか？一寸休んで行きましょうか？』なァんて、隊長の細っこい腰を抱き寄せて木陰で休みつつ頭撫で乍ら優しく口移しで冷たい飲み物を飲ませてやるんだ。

其の次は、お化け屋敷に入る。
お化け屋敷はこっちの祭でも偶に見掛けるし、理吉達と何度か入った事もあるから要領は解ってるぜ。
真っ暗な屋敷の中、おどろおどろしい化け物達に驚き怖がる朽木隊長が、思わず俺の腕に腕を絡めて、ギュッと目を瞑り乍ら『恋次、こ、怖いのだ…っ』なァんて可愛く縋ってくれて、そしたら俺がそんな隊長の肩を抱いて、化け物から隊長を男らしく守り乍ら進んで行く。
出口を潜ればそんな頼もしい俺に隊長は感動の余り、大勢の人の前でも気にせずに『見直したぞ、恋次。』って思わず口付けを…。

そして最後は『観覧車』っつー大きな円の乗り物だ。
巨大なモノならかなり長ェ刻を小さな個室に二人っきりで、高い位置から景色を眺め乍らのんびりと過ごせるらしい。
なのでルキアが言うには、陽が落ちてから乗った方が良いらしい。現世の夜景は綺麗だからな。
街の夜景を見下ろし乍ら隣同士に座る俺達。
朽木隊長の手をソッと握ると、隊長は俺の肩に側頭部をコツンと乗せる。
『今日はとても愉しかったぞ、有難う。』そう言って隊長は視線を夜景から俺へと向けて微笑んでくれる。
俺も礼を言って見詰め合うと、どちらからともなく自然と唇を寄せ合い、濃厚な接吻を…。

以上が俺の遊園地でーとぷらんだ。
妄想も此処迄来れば本物だ、なんて朽木隊長に呆れられちまうだろうけど（笑）、今年の夏は朽木隊長と遊園地！
此れだけは絶対に外せ無ェ、隊長との想い出を一杯増やしてェんだ。

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