andante - 覚書帳

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┗2672.andante(51-55/120)

51 :黒崎一護
2011/10/24（月）18:52:19

傷付いた日も、傷付けた日も。
今となっては遠い過去の出来事だ。

時の経過と共に記憶は劣化して、想い出なんざ疾うに失くした。

なのに、何でだろう。

哀しみも、
痛みも、
虚しさも、

全部あの日の儘残ってる。

辛い記憶に蓋をして、ひたすら思い出さない事で忘却の彼方へ追いやっても、やっぱりダメなんだな。

逃亡者に、決して安息は訪れない。

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52 :黒崎一護
2011/10/26（水）11:23:19

夢は残酷だな。
あ、ここで言ってる夢ってのは、眠ってる時に視るヤツな。それも、てめえ自身の欲求なり希望なりが叶うタイプの夢だ。

今の俺にあの夢は、本当に酷だった。
起床して、はい、全部夢でしたって気付いた瞬間が、あんなに笑えなかったのは初めてかもしんねえ。

冗談抜きでキツイっての。

いつもはさっさと忘れ去る夢の残像も、今回ばかりは消えそうにない。

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53 :黒崎一護
2011/10/31（月）15:42:29

完全に焦っちまってる。
先を急いでも良い事なんざ無え・と、最近漸く実感したってのに…その学習の成果は何処に行った。

平常心、平常心。
大丈夫さ、大した事じゃねえ。

その内全部上手く収まる。
俺が手を下す迄も無え。

──…あー、でも、気になる。
クソッ。

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54 :黒崎一護
2011/11/17（木）18:59:41

今迄ずっと捜してきたモンがある。
それを見付けるために色んな事をした。自分で言うのも何だが、努力は惜しまなかったつもりだ。

……だが、手に入れる事は叶わなかった。

考えりゃ当たり前のハナシ。
俺が欲しいモンは、最初からたった一つしか無かったんだからな。

代わりなんざ無え。
唯一無二だからこそ、価値があった。
どんな手を使ってでも取り戻したかった。

──…チッ。
もうお手上げ、八方塞がりだ。

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55 :黒崎一護
2011/11/24（木）11:03:09

はァ、最近ネガティブ過ぎだよァ、俺。寒ィ季節になると、どうも感傷に浸りやすくなるみてえだ。

このまま想い出なんざ全部忘れられればいいのに・なんて情けねえ考えが頭を過るが、どうやったって過去は消えねえ。考えるだけ無駄だって解ってる。

今の俺は、過去の延長。
過去があるから今がある。

それを否定して、目を背けてきた俺はホントにバカだった。今からでも、わざと見て来なかったモノと向き合えば、何か変わるんだろうか。

……なんてな。
人はそんなすぐには変われねえよ。
変わるきっかけ、どっかに転がってねえかなァ。

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