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┗2746.Oscuridad(145-149/174)
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145 :
ウルキオラ・シファー
2012/09/13(木)18:53:57
砂を踏む。
乾いた、軋んだ音を立て、白砂が哭く。
白い砂
黒い空
白い月
俺と同じく、色の無い世界。
視界を鎖してしまえば仮面紋の細い筋が、申し訳程度に色彩を残すのみ。
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俺は、貴方は白だと思う。
如何な色にも染まるしなやかさと、其の長所さえ厭う潔癖さ。
(遅い応答に詫びを。確かに、剃刀の貴方に宛てた。)
>2012/10/21追記
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お前の霊圧には憶えがある。
気付いてほしくなかったかもしれんが、俺は気付いた。
待ち続ける事の意味を、お前は答えてくれただろう。
礼の言葉は当時伝えたが、今でも感謝しているぞ。
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146 :
ウルキオラ・シファー
2012/10/07(日)14:12:48
川の流れに添う斜面を、
何処迄も紅く染める花。
彼岸花。
曼珠沙華。
死人花とも、相思花とも言う。
紅い毒花の群生の中、
ぽつり、と。
異端の白い花一輪。
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147 :
ウルキオラ・シファー
2012/10/21(日)22:06:03
両翼を一杯に広げ、寝台に俯せる。
室内で此の姿に回帰する事には当初酷く抵抗が有ったが、今では慣れた。
寝床の上を、黒で覆う。
お前の名残を余さず辿り、存分に浸っていられる様に。
夜毎、微睡みながら焦がれ。
夜毎、お前に癒され救われる。
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148 :
ウルキオラ・シファー
2012/10/27(土)13:09:50
拙い言葉をどれ程掻き集めても、
不器用なのは承知の上で精一杯に行動や態度に表わそうとも、
到底足りるものでは無いと知るばかり。
いっそ胸を引き裂いて、
心臓を差し出したい。
熱情に脈打つ此れを。
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149 :
ウルキオラ・シファー
2012/11/14(水)00:00:21
寄り添って、今日で三年。
三度同じ季節を共に辿った。
近頃の俺は、前にも増して口下手になってしまった様に思う。
深い慕情や想いは、拙い言葉を如何に用いても、余りに足りない。
お前への想いは、募るばかりだ。
俺を怖れず、俺を厭わない。
俺の、蒼空。
此れからも傍に居る。
此れからも傍に居ろ。
グリムジョー。
……愛している。
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