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┗2746.Oscuridad(75-79/174)
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75 :
ウルキオラ・シファー
2011/02/27(日)19:47:44
鞘から抜き放つ一閃が
其の、刹那の一撃が、
勝負の大半を決める。
其れは凍てついた焔。
灼熱に滾る氷塊。
天蓋を両断する、稲妻。
鞘走る切っ先に乗るのは
戦士たる者の誇りであり、
覚悟であり、
慟哭だ。
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76 :
ウルキオラ・シファー
2011/03/05(土)12:36:43
…今、帰還した。
俺の寝顔を可愛げがあるなどと評するのは、相変わらず気に喰わんが。
お前の寝顔も、俺を和ませる。
──…ゆっくり休め。
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お前に対してだけは何処迄も貪欲だという事は、既に充分過ぎる程自覚している筈だったが。
…自分が此れ程迄に強欲で、貪欲だとはな。
識らぬ己に気付かされる。
(3/6 13:34)
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77 :
ウルキオラ・シファー
2011/03/08(火)20:47:43
偶然とは言え、今度は俺が気付いて後を追う形になったな。
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何時もの如く視る、翔ぶ夢。
全速力で海面近くを滑空し、波濤を躱し、
山肌に添って一気に上昇し、
速度を緩める事無く翼を畳み障害物を潜り抜け、
幾度も急旋回を繰り返した。
何かに追われ、或いは追っている感覚が常に在った。
此処数日の任務の忙しなさ其のものであり、少なからず其の投影である事は間違い無いだろう。
やれやれ。
お前と一緒なら、
出来るだけゆっくり翔びたい。
お前が振り落とされぬ様に。
同じ景色を視る事が出来る様に。
喩えば、薄紅色に染まる現世の山里が、
月光に照らされる様を。
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78 :
ウルキオラ・シファー
2011/03/12(土)21:10:06
> 無音の慟哭が聴こえる。
俺も奴も、無事に帰還した。
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79 :
ウルキオラ・シファー
2011/03/13(日)20:26:50
『心静かに祈りましょう。
そうすれば神は必ずお救い下さいます』
──…大嘘だ。
駆ける足を止め、天を仰げば助かるのか。
舵を切る手を止め揩を投げ出し、瞼を閉じれば帰れるのか。
“神”とやらこそ、無力の最たるもの。
其の虚像にさえ縋らずに居られぬ、人間の脆弱さ。
> 反転。
(事象の表と裏)
人間程、強かな存在は無い。
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