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┗2927.*Asura de la rezar*了(51-55/200)
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リロ
51 :
阿近
2011/10/17(月)06:48:06
仔犬が、2ヶ月振りにひょこりと顔を覗かせた。
あァ、また泣きそうな面してンじゃねえか・なんざ柄にも無ェ事が脳裏過ぎっちまうのも束の間に、慎重に耳を澄ませば思いの外元気そうな声でキャンキャン鳴きやがるモンだから、
…不覚にも笑わされた。
──そうか。
笑う、ってのはこんな他愛もない瞬間に無意識が引き起こしてくれやがるんだな。
理解に及ばねえ範疇に、俺の精神とやらは存在していたらしい。そら、見付から無ェ筈だ。
ところで、
健気な仔犬にゃ悪いが今一直ぐには応えてやれそうに無い現状を、誰に愚痴ったら局長は俺を現場から離してくれンのかね。
抑々に、…解放の可能性なんざ高が知れてる。
なんてこったろう。
毎日毎日朝帰り、本日もまたご苦労様です。
知らねえ面した局員に頭下げられながら渡る廊下も驚く程に長かった。
なァ、犬っころ。
くたくたな身体で、御前に凭れて遣るとして。
耳元で作り笑いを囁いたら、何て反応視せてくれる。
俺の為に、態々胸を痛めてくれるか?
それとも、期待に胸が揺らめくだろうか。
否、
やっぱり哀しそうに俺を見上げてくるんだろうな。手前ェはきっと、それ以外を知ら無ェんだろう。
漆黒の外観にゃ裏腹に真っ白な中してやがる、…御前のことだ。
>なあ、なあ、なあ。
>とうとう、俺はやらかした。
>自慢の飼い犬が、消えちまった。
>何処にも本当に見当たらなくてよ、
>…──嗤えるな。
(寧ろ、嘲笑え。)
>代行にゃ悪いが、一度総てを零にしよう。
さて、寝るか。
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52 :
黒崎一護
2011/10/21(金)09:00:23
嗤いながら、実感する。
啼きながら、予感する。
此の身体は、
此の声は。
近々、本気で消えちまうんだっつう事実。
何処まで・なんざ視える筈も無ぇ。
ただ、漸くなんだと安堵する。
>そうだ、俺は。
>結局屍に場所が欲しかったんだ。
(もう、誰も此の息の根止めてくれる奴が居ないんだ。)
命捧げる、見ず知らずの手前ェへ。
今度こそ・小さな俺を抹消してくれ。
>(希わくば。)
>(此の虚無感が一生彼奴に伝わりませんように。)
『さようなら』程、哀しい言葉はきっと無ェ。
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53 :
檜佐木修兵
2011/10/29(土)03:38:56
『ありがとう』
執務帰りに手離した蝶は、すっかりと御無沙汰していた友人の許。
貴女は、何一つ変わらぬ笑みで俺の声に応えてくれた。
…、其れでも如何せん。
揺らぐ想いは俺とて同様。
前のように、貴女を誘い出してまた一から十まで聞いてやりてぇ。
そんで、貴女が蓋をした何もかもを掬ってやりてぇ。
そんな風に、無茶を描いてるなんて貴女はきっと知らねえんだろう。
なあ、なあ。
──俺は、
俺達は。
如何な状況下に居ようと、
友を支えたい気持ちは失くしはしねぇ。
頼られたかった訳じゃァ無ぇが、
一声、貴女が決意を決める前にお話がしたかった。
なんてな。
>お元気ですか、
>なんて蝶々が飛んでくる前にまた俺から貴女に逢いに行きます。
そうだな、
いつか貰った縞模様の襟巻きでもして貴女とまた、酒でも呑みに出歩きてぇっスよ。
(見てますか?伊勢副隊長。蝶が気紛れな俺達ですが、また気楽に蝶々を送らさせて下さい。そんで、貴女と笑い合いたい。)
>**************
蝶々は未だ、停滞中。
>***************
例えば。
此の冊子を目の当たりにしたら御前さんは、なんて気持ちを抱くんだろうな。
(其れでも、隠す価値さえ見つからねェよ。)
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54 :
阿散井恋次
2011/10/29(土)06:35:39
>──..Reset.
喩えば、
譬えば。
明日か今日か、
必ず何時か、色褪せて消えてく代行の色。
其奴を上塗りせんと迫る、新しい色。
其れが、俺。
其れが、彼奴。
新たな軌跡に
変化の軌跡を
重ねる気なんざ更々無ェが、
徐々に徐々に染まるものを、如何にして阻止する術を俺は識らない。
覚りたくも無ェ。
>(あァ、だから。)
だから早く、彼の人を解放してやらねェと。
(手遅れになる、その前に。)
>**********************
20111029/21:14
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55 :
井上織姫
2011/10/31(月)03:38:43
バイトの途中で、ふと気にした日付、に。
今日が終わったらいよいよ10月も終わるのかぁ、
なんて。
思って
あたし は
──悲しくなった。
>(未だ、こんなにも好きだったなんて)
思いたくなかった。
>(気付きたくなかった。)
記憶なんて、
そんな簡単に色褪せないんだね。
>(思い出なんて、)
>(そんな簡単に誤魔化せないんだ。)
参ったなぁ…。
(如何して消しきれないのか、自分自身が赦せなかった。)
>とりっくあんど、とりーと・だったね。
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