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┗3005.「もう」(13-17/17)

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13 :黒崎一護
2011/10/31(月)07:49:49



参ったな、本当。


まさか二度も同じ言葉を貰えるとは思っていなかったし、そんな大層な言葉、聞ける事は滅多に無い。


>愛してる


嗚呼、擽ってぇな…。
自惚れちまっても良いのかよ、お前に愛されて生きてるんだって、お前の人生の中に極僅かだけでも俺が生きてるんだって。


(それが幸せ過ぎて、溢れ出る涙)



だーっ、もう!
好きで好きで訳わかんねぇよ。

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14 :黒崎一護
2011/11/01(火)13:54:55

本当は、忘れたもんにする為に、暫く経って綴ろうと思ったけど。それじゃ自分に都合が良すぎるし、逃げてるだけだなって思ったから…懺悔を此処で。




再び彼奴の傍に居られる事が叶った俺は、何処か優越感に満ちて怠けていたらしい。

そんな愚かさに導かれた不幸な天罰は俺を許す訳では無く、自覚を促すものだったのかも知れねぇ。

(そうだ、俺がしたいのは)

遠慮無く甘えようと―


>だけど

漸く自分で手に入れた幸せを、自分のこの手で壊そうとしていたんだ。

そうじゃない、そんな事望んでない。




嗚呼、もう、本当に。
何で素直になれねぇんだか、俺のバカ野郎。本当に本当に…、好きなのに。


こんな俺じゃ、普通うんざりしたり呆れたり、嫌になったりすんのは仕方無ぇ筈。縁を切っても可笑しくは無ぇ事なのに。

…そうしなかったのは何でだ。



彼奴にとって、俺はどんな価値があるんだ。愛されてると自覚しただけで、それが価値へと比例するのは冗談。



(なんて、優しい人)



この捻くれた態度が直るのはどれ程の時間が要るのか、到底善良されねぇだろうが、厭きずに傍に、居て欲しい…。


ごめん、恋次。

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15 :黒崎一護
2011/11/02(水)11:26:59

どんなに悩んで、どんなに怒られて、
だけど辿り着く思いは好きって事だけ。

なあ、恋次―


>お前が好きだよ。

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16 :黒崎一護
2011/11/07(月)08:42:11

まだ十一月の始めだっつーのにも関わらず、既にショッピングモールの中はキラキラに着飾られてた。

(秋ってどこだっけ、)


冬のイベントは嫌いだ。
虚しくて、儚くて、溶けてしまうように直ぐ終わってしまう。
>何だかそれが凄くイヤだ―…



当日、きっと恋次と過ごせ無いだろうから手前で会っておいて、ケーキ食べたりプレゼントを渡したりしてぇな。


(25日が嫌いだけど、)


彼奴の傍に居たくて。

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17 :黒崎一護
2011/11/13(日)04:35:22



>お前あんまり好きだとか愛してるとか言わないタイプだし


その言葉に初めて自覚した。
此処で綴るばかりで直接伝えられて無かったんだな…。全然気付かなかった、ってのはまた失礼か。

「恥ずかしい」

そんな理由で片付けられるかも知らねぇ、だけど本当は伝えたい。でもいざとなると口に出せない自分が居るんだろうな。

素直になれない、それだけ。

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