リプレイ:ゲスイット今夜紹介するのはちょっとしたトランプゲーム。
ルールは簡単、使うのは絵柄1種類だけの13枚。今回はハートの1〜13を使った。
手順は以下の通り。
① 13枚のカードをシャッフルし、互いに6枚ずつ配る。
② 残った1枚を伏せて場に置く。
③ 交互に「はい/いいえ」で答えられる質問をし、伏せたカードが何か先に当てた方の勝ち。あと、
・質問できる回数は3回まで。
・質問には正直に答えなければならない。
・場のカードを当てられるタイミングは、相手の質問に答えた後のみ。
って補足も付けておくね。
トランプの「ゲスイット」ってゲームを少しだけカスタマイズしたもの。昨晩毒島と遊んで盛り上がったから、リプレイに書き起こしておこうと思って。
スイッチも使うしスマホのゲームもやるけど、やっぱり膝を突き合わせて実際にカードを使うのが一番楽しいよね。目の前に相手がいるから、微妙な表情の動きとか、目線とか、色々観察できる。……観察って名目で堂々と見つめていられるし。
頭を使って戦略を考えてる時の毒島は、普段以上に真剣な顔してて、その。魅力的。なんだよね。色々考えを巡らせながら、どうやって僕を打ち負かそうか思案してる毒島を見るのは好きなんだ。なんて言うか……ゾクゾクする。そうして張り巡らされた戦略を覆す瞬間が一番好き。って、ちょっと過激かな?
さあ、前置きはこの辺りで終わりにしよう。
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それじゃゲーム開始だ。毒島が慣れた手つきでカードを切って、公平に6枚ずつ配ってくれた。
僕の持ち札は
2,4,5,8,9,12だよ。
つまり、場に伏せられたカードはこれ以外の7枚のどれか。ここまではOK?
それじゃ、今から毒島に「はい/いいえ」で答えられる質問をしていこう。
<僕から毒島への質問①>お前の手持ちに、8以上のカードは3枚ある?
→はい
と、こんな感じで相手に質問をしていくんだ。
8以上のカードで僕が持っていないのは3枚。その全部を毒島が持ってるってことだから、向こうの手持ちはこんな感じになる。
毒島:◯,◯,◯,10,11,13ちなみに8以上にしたのは13枚のちょうど真ん中だから、かな。10以上、とか2以上、とか変に偏らせるとアテが外れた時に当てづらくなるからね。
なかなか頭を使うだろ?
<毒島から僕への質問①>貴殿の手持ちに、7以下のカードは4枚あるか?
→いいえ
次は相手が質問する番。
これは僕からの質問①と同じ想定だね、毒島の手持ちに7以下のカードが3枚あるんだから自然な流れだ。
ここから毒島は僕の手持ちをこんな風に予想するだろう。
三郎:◯,◯,◯,8,9,12<僕から毒島への質問②>4以下のカードを2枚持ってる?
→いいえ
ふふん、順調だ。僕の質問チョイスが冴え渡ってるだろ?
何故かって? 4以下のカードで向こうが持ってる可能性があるのは1と3。けど「2枚は持っていない」となると、つまり毒島の手持ちはこう。
毒島:1か3,6,7,10,11,13質問2つで二者択一に絞れたのは大きなアドバンテージだ。
あとは次の質問で1か3か分かれば僕の勝ち。無論、次の質問で毒島が僕の手持ちをピタリと当てられたら別だけど。
<毒島から僕への質問②>1、もしくは4のカードを所持しているか?
→はい
──この時点で僕は勝ちを確信した。
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