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┗240.【保存】You knows how to captivate me.(81-85/158)

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85 :Shu Itsuki(e/n/s/t/!)
2020/11/19(木) 13:24


部室の暖房機能が壊れた?
その場合は何処へ申請を出せば良いのかね?
寒いのだけど。寒いのだけど?
ああまったくもう、
教室の喧噪から逃れて安息の地へ来れたかと思えばこうだ。
常々思っていたのだけれど、どうも僕は運がない。
折角だから窓を開けようなんて馬鹿かね?
モスクワの冬にも匹敵する寒さなのだよ。
そうだ、紅茶を淹れるのが良い。
濃いめに淹れてロシアンティーにでもしようかね。
ぬくめたカップがあれば
かじかむ指先も多少はマシになるだろう。



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84 :Shu Itsuki(e/n/s/t/!)
2020/11/18(水) 16:08


11月らしからぬ気候の所為か、
日の当たる窓辺に椅子を寄せて目を伏せる彼。
その影があまりにも美しいシルエットを保っているものだから
このまま彫像へ仕立てるのも良いかもしれない
……と、そんなことを思った。
ほんの一刻ほど眠っていたらしい彼が慌てて起き出して、
何やら並べる言い訳を聞く。
まぁ、こんなところで眠るのはどうかと思うよ、僕も。
けれどもう少し鑑賞していたかった気もする。
美しい、僕のニケ。



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83 :Shu Itsuki(e/n/s/t/!!)
2020/11/11(水) 22:54


「寒い」と言ってこの手を手繰る指先の冷たさ。
「温かい」と言って僕の指先を辿る指先の冷たさ。
「欲しい」と言って僕を手折る指先の熱さ。



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82 :Duc du diable(e/n/s/t/!)
2020/10/31(土) 00:25



今宵は良い月夜だ。
月下では何が起ころうとも不思議はない。
さぁ影片、客人を招く支度をしたまえ!

……影片?
……影片!どうして扉へ鍵をかけるのかね。
しかも、そう厳重に。
これでは迷いびとも入ってこれやしない。
……君、また吃音が酷くなってきたね。
綻びを繕ってやるからおとなしくしたまえ。
何……?鍵は外すな……?
……はぁ、そうは言ってもね。
年に一度、魔力の高まるこの日
この機を逃すわけには……

チッ!情けない声を出すな。
放っておくと不協和音ばかりを
休みなしに奏でるのだから。
世話の焼ける子だね、君は。
……直してあげるからこちらへおいで。


こら、繕っている最中だ。
頰が裂けてしまったらどうするのかね。
無理に話そうとしなくて良い。
君が何を言わんとしているかなど
この僕にはお見通しなのだよ。
……それでも、自分の唇で囁きたいと。
へぇ……随分一人前のことを言うものだ。

よろしい。綺麗に繕えたから、
あとは次第に……勝手に唇が踊り出すよ。
美しい声で僕への愛を囁いて。
夜明けまで、愛の言葉を踊らせよう。
さぁ、踵を鳴らして。



それを合図に世界は二人の姿を見失う。
その館の在処も今は杳として知れぬもの。
まるで絵本のページを捲るように
全てが消えてしまったのだから。





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81 :Shu Itsuki(e/n/s/t/!!)
2020/10/30(金) 21:35


〘生きる理由〙は自ら定めるものであるし、
人生の中に見つけることができる。
……しかし、〘生まれてきた意味〙を得られる人間はきっと少ない。
いや、この〘意味〙とて最初から持って生まれるものではない。
意味を自分自身へ問いかけて、そうしてようやっと得られるものだ。
存在への問い。〘raison d’etre〙というものだね。
そうして〘生まれてきた意味〙を自身へ問うたとき、
暗闇に浮かぶ光の輪郭は……
あぁ、僕はこれをよく知っている。
頭の中でその輪郭を手繰り寄せた。
柔らかい光が形を持って、僕の腕の中にある。
影片。君が僕の意味だろう。
君を愛することが、君と共に生きることが、
僕の〘生まれてきた意味〙だ。

……影片、明日も仕事なのだから僕は部屋へ戻るよ。
ぐずるんじゃない……
……誕生日にひとを困らせる人間がどこにいるのかね……。


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