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┗9.806の誘惑(6-10/88)
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10 :
神≠聖
07/25-13:25
またね、と手を振った彼の日から幾日の時が過ぎ去っただろうか。柔らかな風が髪を凪ぜ、目深に被る帽子を悪戯に飛ばそうとしている最中。今が彼の子との優しい日々の途ならば最高の記憶になったに違いない。だが其のような時とは真逆の中に俺は居る。微動だにすれば腰に携えるものが光を放ち斬り捨てられるよな、そんな緊迫とした空気が満ち満ちているのだ。されど此の澄んだ蒼は俺の心に安らぎを与える。きっと彼の子も瞳に映しているのだろうと思えるからだ。願わくば彼の子が此の状況に立つ事の無いよう。我が信ずる彼の方よ。彼の子に祝福を。
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9 :
墺
07/25-01:04
唄うような旋律。流れるように私の指から紡がれ零れ落ちる。柔かい音色とは裏腹な私の心。世辞にも美しいとは言え無い。空気からの微振動が鼓膜を擽る。貴方にはお解かり頂けますでしょうか。楽譜に泳ぐ羅列に潜む私の激情が。言の音に零すのは恐ろしい等と申しているのではありません。其の行為よりも鍵盤に指を這わす事が私にとって容易なだけのこと。されど他者は違う。上辺をさらうのみでは言わずもがな。心音は響か無い。そうして私は今尚、そしてこれからもきっと奏で続けるのでしょう。私という概念は止まることは無いのですから。
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8 :
独
07/24-20:31
浴びる様にアルコールを摂取する。疲れが蓄積されていたのだろうか。酒には弱くはないはずだというのに、1杯も飲み干す前に、特有の浮遊感に襲われている。鼓膜を叩くのは鼓動のみ。ぼんやりと惚けたような脳内。此の侭、抗わずに夢へと赴こうか。
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7 :
神≠聖
07/24-02:52
彼の子から求められたい。そう思うのは罪なのだろうか。優しく柔らかな暖かい彼の子に焦がれて焦がれて。炭化してしまった。荒んでいく。彼の子なりに返してくれている。嬉しい。嬉しいのだが…其れ以上を求めてしまう。浅ましい自分。唯彼の子に存在を許されたいのだろうか。
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6 :
独
07/24-02:12
特に其処に意味があるわけでは無い。身辺の形有る物を唯の物質へと変えてしまいたい衝動に駆られる。例え自らの拳が朱にまみれようと。振り上げられれば下ろすのみ。無表情。瞳に揺れる色。人成らざるモノ。唯の概念。血の気が引くかのような冷たさが床下から這い上がってくる。指先が痺れ微かに震えが走る。暗から覗く其れ等に絡め取られ、諦めにも似た感情に満たされる。そのまま気付けば、身辺は破壊し尽くされ存在の意味すら無。見えるは鮮やかな朱。唯の朱では無く、何処か青み掛かった。見覚えのある色。沸々と、煮詰まり弾ける。霊的概念へと離脱出来れば此の壁をも越える事が叶うのだろうか。思考が意味を成さない物だと理解していながら、せずにはいられない。
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