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┗Ringwanderung(66-70/498)
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70 :
独
10/08-19:41
#20141008 19:41 - Leben -
変な夢を見た。
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小さな壁掛けの鏡があるだけの錆び付いた檻の中に閉じ込められている夢だ。柵に触れれば、手は黄土とも茶とも言えぬ色が付着したまま取れない。劣化した鉄で手を切り鮮血に染まる。そして酸化したせいか瞬く間に黒く変色していった。夢か、と気付くが夢は覚めなかった。誰かが近付く足音がして檻の前で足音が止むが姿は何一つ見えない。”お前は誰だ。”何処からか声がする。頭蓋骨にまで響く様なその声が再び繰り返す。”お前は誰なんだ。”幾度と無く降り注ぐ声に視界は白い瞬きを彼方此方で見せる。強い耳鳴りがして目が覚めた。
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昔から疲労が限界に達すると見る様になった夢だ。幼い頃は怖くて仕方なかったが見慣れたせいだろう、もう恐怖など感じない。”ああ、またか。”程度で済んでしまうとは慣れとは有難いものだ。
もう彼奴との約束の日まであと1ヶ月か…こんな所でへばっているわけにはいかないな。気を引き締めて59務に励むとしよう。とはいえ、明日は安息日だ。一先ず体を休める方が良さそうだ。
なんだろうか…、今日は無性に彼奴に触れたくて仕方がない。だが、あまり甘え過ぎるのも問題だな。眠るよう努めるとする。
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69 :
独
10/07-20:23
#20141007 20:23 - Leben -
59務に追われる日々が続くようだ。他の事さえ考える暇もない程に目紛しく変わっていく。まるで彼奴との時間が削られていく様な感覚だ。俺の存在とは実に薄い。世が忙しければ忙しい程、存在が薄れるようで時折恐怖すら感じてならない。
- 21:36
どんな他愛もない話でも救われる事がある。単純、と言われてしまえばそれまでかもしれんが、それでも構わないとさえ思える。彼奴の声に触れるだけでいい、そんな夜も悪くはない。
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ああ、やはり俺は彼奴が愛おしくて仕方がないようだ。
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68 :
独
10/05-20:26
#20141005 20:26 - Leben -
欲情とは何かについて考えた時に、彼奴の顔が浮かんだ。俺は終始、彼奴に欲情している、彼奴の何もかも手に入れなければ気が済まないといっても過言ではない。そう言った意味ではいつも彼奴を欲しているのだから欲情していると言って間違いはないはずだ。狼だと過去に例えられた事があるが…まあ、悪い気はしない。知っているだろうか、狼は一.夫一.妻であり、つがいのみが交.尾をするそうだ。俺が狼だとすれば、生涯生き絶えるまで最愛である彼奴だけを愛するのだろう。早く彼奴に触れたい、このもどかしさを何と例えるべきだろうか。良い言葉が見当たらない。
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心臓の辺りにもやもやとした塊が残る、吐き出そうとも臓器にのし掛かる其れが嫌な感情や感覚を呼び覚ますようだ。冷静になれ、と言い聞かせながら時の流れに任せるとしよう。心が狭いな、言ってしまえばつまりはそういうことなんだろう。こんな時は眠ってしまうに限るな…明朝にはすっかり忘れてしまえたらいい。嫌いになったりはしない、と其れだけは誓って眠る。
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67 :
独
10/04-19:31
#20141004 19:31 - Leben -
今日も晴天だった。俺と兄貴でローデリヒの家へと行った、久しぶりに顔を合わせる。彼奴の話では、フェリシアーノはもう先に着いているようだ。この4人では至極当たり前の様に役割分担が為されている。ローデリヒが紅茶を淹れ、フェリシアーノが昼食を作り、俺がテーブルを整える。兄貴は…何と無くそれぞれを見ては口を出していた。兄貴の口出しにローデリヒが怒り、くだらない事で2人が口喧嘩して、フェリシアーノが慌てて俺に助けを求め、俺が2人を止めに入る。俺たちに取っては実に有り触れた風景だ。何と平和な時の流れだろうか…。
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とは言え、俺は終始アーサーの事が気になって仕方がなかった。相変わらず俺も酷い心配性だと自分でも呆れてしまう程だ。帰宅後の彼奴が元気そう…と言うと少々語弊があるが、大丈夫そうでとても安心した。
早く万全の体調を取り戻し、俺の相手をしてくれたら嬉しいのだが…何て不謹慎なことを思ってしまった。許してくれ、アーサー。
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66 :
独
10/03-19:53
#K.B.P#
- 6:00 起床。
祝.日だと言うのに兄貴が起きている。
俺よりも早く起きる朝は珍しい…というよりは一年にこの日だけだろう。兄貴が帰って来てから見る様になった毎年の風景だ。もう動くかもわからんTra.biを兄貴は磨く。俺からすれば段ボールみたいな車だが…兄貴には”素晴らしい思い出”なのだそうだ。仮に動いたとしても、もう街を走る事は叶わんのだがな。
あれからもう数十年経つのか、と思い返せば急に年老いた気分になるな。もう離れていた期間の半分を取り返したらしい、こんなにも時の流れが違ってみえるのが不思議でならない。
今日はきっと外が騒がしい。
今日ぐらいは兄貴の好きなものを朝食としよう。
-14:00 外出。
祝.日と言えど掃除はかかさない…が、少しは早めに切り上げた。珍しく兄貴が一緒に出掛けると言い出した。こんな時間だ、あまり遠くへは行けないため、俺たちは比較的近所にある公園に行く事にした。湿度は高いが今日は天気が良い、きっと兄貴はビ.ールを飲むつもりだろう。
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何処か特別な様で他愛も無い1日だった。
昔はこの手も泥や煤に塗れる毎日だったが、
今はインクに塗れる日々が続いている。
時の流れなどやはりあっという間なのだろう。
兄貴は寝ないから大丈夫だと言い張ったくせに、結局ソファを一人で占領した上に寝ている。風邪を引いたらどうするつもりだろうか…俺にはベッドで寝ろと未だ口煩く言うくせに、本当に子供の様だ。
まあ、今日ぐらいは大目に見よう。
Gute Nacht,Big Brother.
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>>2 兄貴について
#来年はどう過ごすのだろうか#
>K.B.Pとは。
- Kartoffel Bruder Planung - の略である。
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