一覧
┗ｉ(8-12/17)

---

▼|前|次|1-|新|検|書込

---

12 :本田菊
12/04-22:26

あの手には万年筆がよくお似合いでした。文字を一つ書く度に、力仕事には向いていない細い腕の筋肉が細かく動いて、其れを見るだけでも退屈凌ぎにしては随分と有意義な時間を過ごせました。


嗚呼、結局私は彼の手だからこんなにも見ていたくなるのでしょうね。

料理はてんで駄目な手が器用に針と糸をチクチクと動かすのも、本のページを捲るのも、
>(私の頭を撫でるのも、)
全てが目蓋の裏に刻まれて、忘れたくとも目を瞑る度に思い出してしまいます。


だからでしょうか、最近悪夢に魘されて困っています。
今日も私の頭を撫でにやって来るのですか。そうやって微笑むのですか。

目が覚めると自分が寝ている広いベッドの一人分のスペースに気付くだけで…此れもそろそろ処分しなければいけませんね。元来根っからの布団派なのにベッドじゃ夢見が悪いに決まってます、よね。

[返][削][編]

---

11 :本田菊
12/04-15:51

何故そんなに簡単に割り切れるのですか。

[返][削][編]

---

10 :本田菊
12/04-13:32

時たま貴方の姿を見掛けます。
貴方の左側は何時も同じ人で埋められていました。つい最近まで彼の左腕は私のモノでしたのに。


もう貴方を見たくなくて、外へ出る時は下を向いて歩く事にしました。

幸せそうで、何よりです。

[返][削][編]

---

9 :本田菊
12/04-10:34

>>1を見ればわかる通り、この日記のｉと言うのは数学で出てくる虚数ｉのことを指しているのですが、何故こんな実態の掴み難い物を題名に起用したのかと言いますと、それは単に彼の方の言葉が忘れられなかったからです。


>「数学には愛がある」


彼の方は数学を愛していました。

「数学者は変わり者で人間らしくないと思われがちだが、それこそ俺達の偏見に違いない。　　　　　の定理なんかは凡そ二百年掛けて人間がリレーしてきたからこそ証明されたもので、そこにはロマンも愛もある。それに、ｉがあるなら愛もあると思う。」


私は彼の方の様に知的ではありませんのでどうすればまた自身に目を向けて下さるのかわからず、彼の方の愛する文字になりました。

犬猫だって無機物だって、彼の方の優しい視線を受けられる何かになりたかったのです。

[返][削][編]

---

8 :本田菊
12/03-20:04

私には他者を惹き付ける魅力がありません。くれるのならば欲しいです。
ユーモアセンス、話術、包容力、寛大さ。貴殿方が私にくれたとて、元より沢山あるのですから一つくらい失っても気付かないでしょう。

何かにつけて劣等生で、劣等生でいる優等生で、どうすれば良いですか。貴方が愛する私が好きだった。何にも無い私は、只の空箱です。がらくたです。私の事をがらくたと思って捨てたのなら、もっとがらくたの様な扱いをしてほしかった。そうすれば私は私を彼の唯一と思うことは無かったのに。

[返][削][編]

---

▲|前|次|1-|新|検|書込

---

[戻][設定][管理]

---