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┗お前はそこで笑っていて。(40-44/48)
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44 :
普
12/06-02:33
>(嫌な夢ばかり見る 幸せな夢を最後に見たのはいつだったか 誰も覚えている人はいない)
俺の瞼は抵抗をしない。抵抗をしないというより、俺の瞼は確実に俺のものであるはずなのに一度閉じて起きるまでは俺の支配下から離れている。誰も起きろと命令していない、そして誰も夢の中で目を見開けと言った覚えはない。
>(嫌な夢ばかり見る 虐げられる夢)
目の前には俺の知らない人間がいて、どうやらその世界では俺を養ってくれている人間なんだそうだが、俺のことが酷く気に入らないようだった。俺もお前は気にくわねぇさ、大体その位置は俺のかわいいかわいい弟のものだ。養ってくれていると表現したのはその夢の中の俺は実年齢より数倍若返っていてそいつらに何も抵抗のできない体だったからだ。
小さい俺は夜の闇に消えていく。追いかける足音が後ろから聞こえてくる。気に入らなきゃお前は俺を見捨てればいいのにな。誰でもいいから俺をかくまってくれ、出来れば誰かやさしい人があいつの代わりに俺を引き取ってくれ、あいつにひどいことをされているんだ俺は、 だなんて心の中で息巻いてそこら辺を歩く大人にしがみつくが最悪なことにどの大人も俺の話を聞いてくれない。それどころか目が、目が追いかけてくる奴らと同じなんだ。幼い俺は我儘だったな。
>(嫌な夢ばかり見る 追いかけられて刺される夢)
>(嫌な夢ばかり見る 海に自分から飛び降りていく夢)
>(嫌な夢ばかり見る 歯が抜け落ちていく夢)
>(嫌な夢ばかり見る もう思い出せない)
>(嫌な夢ばかり見る 思い出せないけど、決まって起きるときは同じ心臓の音)
>(嫌な夢ばかり見る とても眠れたもんじゃない)
起きれば決まってまた同じような日々が始まる、それが唯一の救いだろうな。目の前には愛しい弟がいて部屋には親爺の写真が飾ってあってたまに居候がきてそのおまけも来て。そうじゃなきゃ俺はきっと悪い夢に心臓を握られたまましばらく寝ぼけ眼でベッドに縛り付けられるんだ。なぁ、なぁ、俺がこんなことで悩んでるだなんて言ったらお前らどういえばいいのかわからないだろうし俺もきっといつもの調子で軽く流しちまうんだろうな。俺にも解決策がわからねぇのに原因もわからねぇのにお前らに話してもきっとどうしようもねぇんだろうと思う。
夢の中でもがいてやろう
捕まえられたら舌を噛み切ってやる
殺されそうになったら刺し違えてやる
身体が壊れたら、自分で自分の頬を殴ってやる
#俺様の夢の中にしか居ない奴ら如きにこの俺様が蝕まれてやると思うなよ。
>(きっと、本当の敵はそれらを生み出す自分自身だとも気づけない、馬鹿な男の話)
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43 :
洪
08/12-07:28
>(うえとしたはみぎとひだり、うぅん思いだせないわ)
何か言いたい言葉があったのだけれど思いだせないの。出てこないのよ、言葉がね。明るくて眩しいそれや浮かぶあれ、今私が足をつけてちゃぷちゃぷしているそれも、私が今着飾っているあれも、何もかも。ぼんやりと見つめたままなんだけど実は思いだす努力もしてないの。
名前があるのに出てこないのはきっと不幸せなのかしらね。あぁ、幸せと不幸せって言葉は私覚えてるのよ。だけどそれを説明する言葉は見つからないの。でも私の心が言うには、どちらかといえば前者の方がずっといいってことかしら。でも私はあえて、そちらを選ぶのね。
なんだったっけなぁ、思い出せない。私は自分のそれでそれを隠すの。あぁ、真っ暗だわ。顰めてみるとより一層真っ暗になる。そっと開けるとまた明るくなるんだけど、思った以上に眩しかった。さぁ答えはなんでしょう、ふふ、私にもわからないの。わかってもお願いだから教えないでね、私は自分で知りたいの。知りたいんじゃない、思いだしたいのよ。なーんていうのは努力した人だけに許された言葉なの。私が使うわけにはいかないわ、なんでこの言葉は忘れてなくて他の言葉を忘れてしまったんだろう。
例えば全部名前が消えてしまうとしようか。そしたら私はどうやって判断しようかな。きっと心の言うとおりに進むしかないんだわ。幸せと不幸せの基準も結局心が決めて私はそれに従ってるんだもの。でもそれはとってもとっても悔しいから私は少しだけ反抗してみようかな?
ねぇ、名前がないのは本当に不幸せなのかしら。あべこべなことをいっちゃうとね、心が判断した名前がないことの不幸せさはね、実は心にしか解消できないのよ。名前がなくても心が幸せだとか不幸せだとか決めてくれる。それなら私は名前なんてなくったって私は案外幸せなんじゃないかと思うのだけれど、さぁ反論はあるかしら。無い筈よ、だってここは私だけのものだもの。私が思い出せない言葉で反論できるわけないじゃない、だから私の言うとおり。
例えば明るくて眩しいそれ私は好きよ、名前は思い出せないけれど。
例えば足をちゃぷちゃぷするそれ私は好きよ、名前は思い出せないけれど。
例えば私のこの着飾るそれ私は好きよ、名前は思い出せないけれど。
でもね、名前が思い出せない私はきっと嫌われちゃうわ、お話出来ないって。お話ができなければ一人ぼっちでぼーっとしながら足先がじんじんするのに耐えなきゃいけないのよ。それは幸せ不幸せどっちかしら、ううんきっと不幸せだわ。ねぇ私は一体何が言いたかったのかしら、思い出せないの。言葉を口に出せないの。いつか出せる日がくるのかしら、そのとき私は言葉を出せても正しく使うことができるのかな?何かがひとつ、ふわぁと口から出る。そうそうその調子で正しくね、そうでないと私はきっと一人ぼっちよ。言葉と名前は違うのよ。名前はなくても平気でも、平気なんだと伝えるお口が必要なの。ねぇ、おくちってなんだったかしら。ことばってなんだったかしら。忘れてしまわぬように、何かに書いてしまわないといけないわ。
#あれ、私はなんでここにいるのかしら。
>(物忘れの激しい女の話)
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42 :
海
02/11-18:54
>私信かくほなのです。
私信くれた人せんきゅー!です。もうちょっと待つですよー。
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41 :
海
02/11-18:51
>(あめあめざぁざぁ)
昨日から雨がざぁざぁふってます。
止まないのです、止まないのです、こんな雨じゃおもちゃ達が話しかけてきても聞き取れねぇのですよ。
シー君は落とさないようにぎゅっとおもちゃを掴みます。ぎゅっと…ぎゅっと…
>(実はもうこわれていたら、と怖くて下を向けないのです)
43:英
02/13-04:57
>(役立たずのMDめ、)
最近は夜中にこうして起きてるのが日課になりつつある。
夜は相変わらず好きだが胸糞悪いほど嫌いになるときがある。寝ちまえばいいんだろうがそうそうリズムはかわらないらしい。誰もいない空間、時間、自分が今までしたいと思ってたことを没頭するくらいやってやろうと思った。何か忙しくなれば余計なことも考えずに済むんだろ。ソファに寝転がってぼんやりと天井を眺めてるだけなんて御免だ、何も得るものはない。
だが無音の世界はどうにも俺を寝ころばせておきたいらしい。無性に腹が立って抵抗してやろうと、昔の(昔つってっもそれは人間の基準で、ずっと生きてきた俺に言わせればこんなの昨日出来たような代物だけどな)MDを引っ張り出して聞いてやろうと思った。バックで流して作業すりゃそれなりに捗るだろ。そもそも曲何いれてたっけな俺、忘れた。ひとつずつ聞いていってやろう。
#あーちくしょう。
昔の自分はなんでこうも暗い曲しかいれてないんだ?もっと明るいのはないのか、なんて操作して曲を聴いてもどれも一緒だ。ふと部屋の空気が笑った気がした。ピクシー、あいつらを黙らせてくれ。と呟くが妖精さんたちはほとんど起きていない。夜行性のやつらもちらちらいるみたいだが俺の発言に首をかしげている。何?何を黙らせるの?何を?どれ?何が聞こえるの?何が嫌なの?何が怖いの?何を、なにを、なにを、。
そんなの俺が聞きてぇよばぁか。曲が妙に俺の心を抉ってきて、またソファに倒れ込みそうになる。気力を絞ってこないだ拾ったノートにざかざかと文字を書く。気分転換しようとして墓穴掘って最終的にはここで声のない叫びか、俺も馬鹿らしい奴だな。そうこうして夜が明ければいいが夜が明けたところで何になる?結局俺の気が晴れてるのは寝てる時ぐらいなもんだろ。何も分からないこの状況ではどこにいったって逃げ場はねぇよ。俺は笑った。
>(総括、月を見て取り乱したエセ紳士。)
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40 :
海
02/08-04:10
>(まんまるお月さま、海に映ってキレイでキレイなのですよ)
シー君はきょうもぼんやりと空をみあげます。
きょうのお月さまとお星さまはとってもごきげんで、どうしてそんなに楽しそうなのか聞いてみたら、「きょうは雲さんが、おやすみをとっていっぱいいっぱいあそんでいるから」と答えました。
でもけっしてふたりとも雲さんのことがきらいだからというわけじゃなくて、雲さんのあそびにでかけていくうれしそうな顔をみたら、今夜の空をぴっかぴかにてらす元気がわいてきたんだっていってました。
>シー君もそんな子になりたいのですよ。
>雲さんにもお月さまにもお星さまにもなりたいのですよ。
シーくんは、おもちゃばこをもっていないので大事なものはなくさないようになくさないように一か所にまとめておくのですよ。ぎゅっぎゅ。ぎゅっぎゅ。
アーサーの野郎は、木彫りのちいさい兵隊さん人形をたくさんくれました。パパはとママは、ふたりでいっしょに作った可愛いおにんぎょうをくれました。菊はシー君がほしかったロボットのおもちゃをくれましたです。
おもちゃばこがないけれど、シー君はみんなを一か所にあつめてます。
姿もかたちも大きさもみーんなちがうけど、シー君がみてないあいだにこわれたりケガしちゃったりなんてことはないので、きっとシー君がみてない間も仲良しなのですよ。きっといつかしゃべりだすとおもってシー君はずっとたのしみにしてるですよ。
#でも、
ここでシー君が、あそんでる間にこの兵隊さんのうでをぽっきりこわしちゃったとします。そしたらきっとシー君は悲しいです。でも、悲しがるのはシー君だけじゃないです。ひとりがひとつがこわれただけでみんなかなしみますですよ。
シー君がおもちゃばこがないために一か所に集めたおもちゃたちは、いつしかとっても多くなっていたのですよ。それはとてもうれしい半面、どれかひとつこわしてしまえばみんな悲しむ。だいじなものがこわれていくような気がして。
シー君はより大事に大事にしながらみんなと遊ぶのですよ。いつかしゃべりかけてくれるときに、皆がシー君にぷんすかと怒ったりしないように。…いえ、本当はおもちゃがなくなっちゃうのがこわいだけなのです。こんなこといったらアーサーの野郎に笑われちまうので、きょうのごきげんなお月さまとお星さまだけに教えてやるのですよ。
どうかシー君のおともだちに雷や雨をふらせてこわさないように雲さんにも言ってくださいね。雷の音でびっくりして、シー君が雨で手を濡らして、手からおもちゃを落としてしまうことのないように。
>(おやすみなさいですよ、シー君のだーいすきなせかい!)
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