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┗お前はそこで笑っていて。(35-39/48)
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39 :
南@伊
12/08-06:51
>(鳴らせ、鐘を!怯むな、 !)
ここ最近すっかりと意気消沈しちまってる自分に嫌気がさした。寂しいだとか恋しいだとか本人に伝えてもどうしようもできない言葉を胸の内に持て余しながら、このまま少しずつお前があまり関わらない生活に慣れちまうのかと思って恐れてた。現にさっきまで、何故か俺と同じ感情を共有するジャガイモ野郎が文章を刻むのを傍で黙って見ていた。あぁ、俺も同じ気持ちだ、なんて嫌味か本心か多分どちらも当てはまる言葉を心のなかで吐きつつ。
だが何度もうざってぇ言葉を書きは消し、書きは消しをするジャガイモ野郎はとてつもなく変だ。変だ。変だ。いや、別に俺の弟に比べりゃあいつの方が渋みがあるっつーかなんか妙に老けてるから外見的には全然変じゃねぇけど。
>…変、だった。
俺が受け入れてやらねぇだけの器の狭い男だったとしてもあいつは変だ。こんなのお前でもねぇし俺でもねぇよ、と書いてた傍から紙を破って捨ててやった。さすがに怒鳴られちまうかとちらりと目線をやると案外あいつは黙っていた。これは気のせいかもしれねぇが、もごもごと何か言いたげな口元は別に罵詈雑言を浴びさせようって感じじゃなかったと思う。むしろ待っていたかのような表情。
#…俺は踊らされたってことかよちくしょう、ケッバレ!
俺を貶めるためにおキレーな字で鬱陶しい文章書くぐらいならもっとマシなこと書きやがれ!破って丸めたそれを思いっきり顔にぶつけてやるとほんの少しだけせいせいした。ざかざかと書きなぐってやってるのが、今だ。ただ単に気分が今はあがってるだけでどうせすぐに俺もお前もさっきのようになるかもしれねぇ。それはそれでしかたねぇ、だけどな。俺は自分でこれが元来の俺の気質だと言える。願望も含まれてるだろうが、含まれてて何が悪い?元々俺は気が短いし難しいことはわかんねぇんだよ。あぁ空元気だと笑えばいい、俺はどんな形になってもお前が好きだ。それだけでいい。
>(よしお前ら鐘をならせ、魔女は死んだ!)
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38 :
独
11/05-03:57
>(簡単な言葉が、)
最近貴方に謝ることが多くなった。
貴方に嫌われてしまうのではないかと怖くなる。
貴方はそうではないと言ってくれるのにな。
俺を信じろと言った傍から貴方を信じ切れていない俺は、なんとも滑稽な生き物だな。
俺を信じろと言った傍から、自分で貴方をがっかりさせるようなことをしてしまう。前なら笑ってすませられたようなことでも、何故か貴方に酷く謝り倒さなきゃ気が済まなくなった。もちろん申し訳ない気持ちがほとんどだ。だが少し、ほんの少し、貴方が離れるかもしれない怖さを緩和させるために謝っていることもあるのかもしれないな。
最近の俺はとてつもない不器用だ。
信じてほしい人に信じてもらえない辛さは分かっている。想像なんて容易に出来る。その人物の位置に貴方を当てはめればいいだけのことだからな。
貴方が、離れて行きそうで怖い。
きっとそういう時期なんだ。寒くなったから余計に貴方が恋しいだけなんだ。その言葉だけで片付けられればいいんだがあいにく行動が追い付いていないから俺の中は気持ち悪く歪んでいる。
貴方が、いつか、俺に飽きて、俺は他人同然にみられて、自然に消えていって、そんなことばかり考えてしまうから一度気分の滅入ったあとの長い夜は大嫌いだ。
怖い。怖い。貴方が俺を特別だと唇で紡いでくれなくなる日がくるのが。
そろそろ目を瞑らなくては明日に差し支えてしまう。あぁどうしよう、明日貴方の俺を見る目が冷たくなっていたら。ごめんなさいの簡単な言葉じゃ取り返せないものがあることは分かっているのに。こんなところにざかざかと汚い字で思いのたけをぶつけるしか出来ないのなら、最初から気をつければよかったんだ。
…貴方はこんな鬱鬱とした文章を恋人が書くのを望んでいない、知っている。でもここは俺が明るくあるために大切な場所なんだ。元々その目的で建てたものだし、…貴方にバラしたのは想定外だったがな自分でも…。(頬ぽり)
でもこんなのを書いていてあれだが、嫌わないでほしい。見たくなくても恋人が、自分のことを書いてるのなら暗い文章でも気になって読んでしまうだろう。でもそれで気にやまないでくれ。この暗い文章は結局、貴方に嫌わないでといいたかっただけなんだ。
…おやすみ、Linke。
貴方の機嫌が明日には直っていたら、今度はちゃんと一緒に眠るから。ベッドに一人置き去りにしないから。
>(一方的に言って返ってこないGute Nachtは、俺の戒めとして受け止める。)
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37 :
独
10/24-04:08
>(見守るだけの男。)
俺は貴方を守ることができない。
外に居るからだ。
内側にいる俺は、貴方の肩すら掴めない。
貴方は外側と内側と交友範囲が広い。
俺もそれは非常に微笑ましいと思っている。
貴方が伸び伸びと羽根を伸ばして遊んで、帰ってきて俺に今日は何があったんだ、あいつがあんなことを言ったんだと報告してくれるのはむしろ待ち遠しい。
束縛する気はないんだ。俺は狭い世界しか知らない、貴方が色々教えてくれて初めて世界はじんわりと広がる。そして貴方の世界も広がっていくだろう、俺はそれが楽しみだ。
#だが羽根がひとつでも捥がれていたならば。
大丈夫、貴方の逃げ場はここだLinke。
外はもうじき更なる冷え込みが予想される。
内側で俺と他愛のない話でもして冬を過ごそう。
春になる頃にはきっと貴方の羽根も癒えているはずだ。
ホットチョコでも作ろうか。
疲れた時は甘いものが良いというだろう?
俺の分も作るから一緒に飲もう。
>(内側でなら、見守る以外にも出来るから。)
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36 :
南@伊
09/07-20:23
>(悲しい物語を見るのが嫌いになったのは)
昔は悲しい話を題材にしたものなら本でも映像でも好んでみていた時期があった。
バカ弟は隣ですぐに泣いていた。ラストは必ずと言って良いほど毎回泣いていた。あるときは可哀想だ、あるときは良かったね、と。ラストの主人公をまるで自分自身のように慈しんで慰めて褒めていた。
俺は泣かなかった。弟に色々と劣っていた俺が唯一兄貴らしくふるまえるのがきっと俺がこの時間を好んでいた理由だと思う。俺は弟よりもずっとこういう類の涙腺は強くて、俺がこの主人公に感情移入しねぇのは俺はもっとこの主人公よりも上手く立ちまわれる術を知っているから。だから俺はバカ弟を傍に置いて映画を見ると毎回少しの優越感を抱いていた。
>いつからだ、こういう作品を避けるようになったのは。
俺の本棚やビデオ、DVDケースに悲しい物語が並ぶことが少なくなった。弟も元来そういうものよりももっと和やかっつーか明るいもんを好む性格だから、俺が俺の優越感のために悲しいものを見せていただけであって俺が見なくなるとこの家から悲しい物語は次第に姿を消していった。
別に弟の性格が変わったわけじゃない。きっと今でも映画を見せれば泣くだろう。
#そして俺も、だ。
街で声をかけた女の子とたまたま入った映画館で見たものが悲しい恋物語だった。俺は「あぁ、またか」程度の感覚だった。泣いた女の子を慰めつつ落とす言葉を考えてれば時間は過ぎるだろうと思っていた。
映画が終わるころ、女の子は俺の予想通り泣いていた。ただ一つ予想が狂っちまったことがあるとすれば俺の頭の中には女の子にかける言葉は何一つ浮かばず終わったはずのフィルムが何度も何度も再生される。とりあえず俺はその場の空気をなんとかしたくて女の子にハンカチを差し出すと、一先ずその映画館を出た。女の子は泣き腫らした目を伏せて礼を言うと、用事があるからと去って行った。それは映画を観る前に聞いていたことだから何も驚かねぇしむしろ用事があるのに映画館でこんな映画見て目を腫らさせて悪いことしちまったなって思った。
>家に帰るまで、苦しかった。
胸が苦しかった。暗いのを良いことに出る涙はとめどなかった。あんな映画をみて今まで泣いたことなんかなかったのに。その悔しさも手伝ってぼろぼろ涙が出た。あの主人公はまるで俺だ。そしてスクリーンでともにないていた女の子は、…。そんな錯覚さえ起きるほど俺はあの映画に洗脳されていた。ちくしょう、このまま帰ったら弟にバレちまう。最後の最後の意地で自称俺の親分の家に飛び込んだ。
#「俺の親分を名乗るなら答えろ!俺はあの時確かにバカ弟よりも俺の方が強かった!賢かった!優れていた!なのになんで今更俺はあいつと同じ弱さにまで落ちちまったんだちくしょう!!」
>(強さと弱さと今更と漸くを履き違えていたことに気づくのは、その後だった。)
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35 :
独
09/03-15:01
>(はらはらする)
心配だ。
昨日の言葉と今日返らない手紙の返事。でも確か今日は家にいるはずだ。…不安だと、自ら零すほど弱っていた。まだ寝ている可能性もあるだろうがあの人は俺と違ってあまり長く寝ていられる人ではない。昨日はほぼ同じ時間にベッドに入っただろうから俺より遅く起きる可能性は低い…とおもう。ならば…呼び出されたのだろうか。
……何が呼び出しだ。何様のつもりだ。俺のLinkeを何か物と勘違いしているのか。…だなんて考えるのは俺が第三者であるなによりもの証拠だ。俺はLinkeから一部分しか聞かされていない。Linkeが今まで一緒にいたということは何か良い部分がちゃんとあるということだ。それはちゃんと昨日Linkeに確認している。
だが盲目的に貴方を擁護するには情報が少なすぎるとしても、情報を得たところで何も成す術のない俺だからこそ貴方の味方になりたい。貴方は賢く、争いを好まないことを知っている。そんな人が進んで争いの原因を作るだろうか?…Nein、確かに言葉のすれ違いを今回引き起こしてしまったのはLinkeだが故意ではないしちゃんと訂正をして謝っている。…何故信じてやらない?それほど信頼していないのか?それとも一度曲げた臍はすぐには戻さない主義か?滑稽だな。
俺はLinkeが悲しむのも誰かに見下されるのも嫌いだ。そして何も出来ない自分が嫌いだ。…だが俺がそうやって悶々とするのを分かっているから、Linkeは滅多に俺にそんな愚痴をこぼさない。昨日聞けたのは奇跡だ。…少しでも貴方の心を和ませられたならよかったんだが、どうだろうか…聞き役に徹することしかできなかった。こうやって俺は貴方に我慢させていて気づかないことが今までもきっとたくさんあったのだろうな。…もっと、もっと俺が頭の切れる奴であればよかった。
…どうか貴方にとって一番良い結果が待っていますよう。
>(二度とLinkeを傷つけるな、)
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