仲間一覧
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485.《FREEDOM-千夜一夜-》
┗24
24 :イエロー
06/02(日) 10:46
目次3
第11夜<范帝国の一件⑪>
>>25 第12夜<范帝国の一件⑫>
>>26 第13夜<范帝国の一件⑬>
>>28 第14夜<范帝国の一件⑭>
>>29 第15夜<范帝国の一件⑮>
>>30 第16夜<范帝国の一件⑯>
>>31 第17夜<范帝国の一件⑰>
>>32第18夜<范帝国の一件⑱>
>>33第19夜<范帝国の一件⑲>
>>34第20夜<范帝国の一件⑳>
>>35 10/12
登場人物1
[ザリー海賊団]
船長のザクロ(19歳)
皆からは"ザリー"の愛称で呼ばれておりそのまま海賊団の名前にも使われている
※名前の由来は柘榴(ざくろ)から
[懸賞金]2億2000万ベリー
世界政府の施設を次々と破壊して周り凶悪のルーキーと呼ばれ危険視される存在
[異名]海の執行人
海上戦を得意としており過去に海軍の地位を悪用して次々と商船から物資を奪い取る悪徳海軍将校を血祭りに上げた事をキッカケに"海の執行人"として名が広がる事になる
[血筋]"海の壊し屋"ことキャップの娘であり目つきの悪さや素行の悪さは遺伝である
母親は"猛獣傀儡"ことモモである
[武器]釘バット 摩武駄致(マブダチ)
※ザリー命名
定期的に返り血で錆び付く釘を抜き新品の釘を打ち付ける
[見た目]常に帽子を被ってる為解りづらいが癖の強いツイストパーマが掛かった髪の毛で
常に身につけてる帽子はキャップの物である(ちなみにザリーはこれが父親の帽子とは気づいていない)
[笑い方]基本的に笑うことはしないが稀に笑う時はザッハッハ
エピソード ザクロ
1小さな頃は海軍本部中将の"黒金"ことシンベエが親代わりになり育てられる
2小さい頃シンベエが持って来た悪魔の実図鑑を読みとある悪魔の実を食べる事が夢になり18歳になった頃に"コトコトの実"を探る為に海賊になる事に
3最初の仲間でもあるジャンクのいる島にて暴動騒ぎを立てて懸賞金が掛けられた
そして彼女が次々に世界政府の施設を破壊する理由は父親キャップに対する当て付けである
[ザリー海賊団]
2番手のジャンヌ・ジャクソン(20歳)
皆からはジャンクの愛称と呼ばれてる
[懸賞金]1億900万ベリー
船長ザリーに続いて懸賞金が高い為か副船長は存在しないが2番手と言われている
[異名]引き裂き
相手を次々と斬り裂く技から引き裂きと来ている
[血筋]とある国で貴族として生まれるが兄弟や親とは仲が悪くザクロとの出会いをキッカケに海へ出た
[武器]名刃"色彩"と名付けられた手甲鉤
[見た目]黒髪のパーマ
[笑い方]ジャクハハハ
エピソード ジャンク
彼はとある国の貴族の出生であるが兄弟との仲が悪く素行も悪い為、家族の間からも浮いた存在であった。そんな中ザクロとの出会いをキッカケに国を出る事になる
[ザリー海賊団]
3番手のバレンタイム(20歳)
皆からはバレン等と呼ばれる
[懸賞金]8310万ベリー
[異名]賭け狂い
ギャンブル大好き
[武器]喧嘩で培った両手の拳
[見た目]金髪
[笑い方]バレハハハ
ミニエピ バレンタイム
2番手のジャンクとは犬猿の仲であり内心副船長の座を狙っている。唯一ザリーの事は女として見ていないがそれ以外では無類の女好き
[ザリー海賊団]
4番手のDr.メディ(25)
皆からはメディ(ちゃん)と呼ばれる
[懸賞金]6100万ベリー
[異名]ヤブ医者
医者としての実力は未知数で話数が進めば分かるかも??
[武器]???
[見た目]超ミニスカナース服を好んで着ておりトレードマークは眼鏡
[笑い方]基本的に笑わない。笑うとすればデハハハ
ミニエピ メディ
ザリーに一目惚れして海賊を決意。ザリーの専属医として常に動くが船員からは不満の声も上がっている
登場人物2
[范帝国]
第1皇子の沁(シン) 龍エン(32歳)
皆からは閣下と呼ばれる事が多い
[武器]悪魔の実の能力者と判明されている。既に覚醒済み
[見た目]黒髪オールバックに髭を生やす
[笑い方]エンハハハ
生まれつきながらの天賦の才の持ち主である
文武両道で何でもこなす事が出来る為僅か10歳で軍師の地位を手に入り25歳で閣下の地位を手に入れる
[范帝国]
第2皇子の沁 霤(リュウ)メイ(30歳)
皆からは皇子と呼ばれる
[武器]悪魔の実の能力者と判明されている。既に覚醒済み
[見た目]艶がある長い黒髪を靡かせている
[笑い方]メハハハ
常にマイペースで何を考えているか読めない男である。キャンディ戦でも実力を発揮してない為どの位強いのかも不明
(Android/Chrome, ID:jUF861GK0)
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船長専用]
25 :イエロー
06/02(日) 10:54
第11夜<范帝国の一件⑪>
バレンタイム
「馬鹿ジャンクは俺も同感だよ自業自得だ。ついさっきやり合った西軍隊長とやらが倒れた隙に盗んどいた2つの鍵だ。警備員達が去る間際脅して聞いたら白状したが1つは王宮内へのゲートの鍵だ」
メディ
「相変わらず手癖が悪い奴ねバレン。だとしてもよ…王宮内の何処に居るかすら解らなければ…」
バレンタイム
「それなら大丈夫だ!街の奴らに聞いたら生け捕りされてるとしたら地下牢しかないだろうって事だとよ」
メディ
「何て口の軽い住民達…」
バレンタイム
「それだけこの国の警備網は優秀って事だろうな。俺は1人ぶっ飛ばしちまったけど…もう1つの鍵はこの西区域の倉庫の鍵だ。帰り際寄ってみたが兵士に成りすますにはもってこいだ…甲冑やら兜やらの備蓄があった。これで変装すれば侵入は容易だ」
メディ
「意外とアッサリね。だけど必ずザクロちゃん"だけ"は助けなきゃ」
ザリー海賊団船員達
「ジャンクは??」
メディ
「野垂れ死ねばいい」
バレンタイム
「同感だ…あいつが居なくなれば俺が2番手に繰り上がりだしな」
ザリー海賊団船員達
「うちのNo.2が形無しだぜ」
バレンタイム
「他の奴らは船をすぐ出せる様に準備しておけ。ザクロには悪いが悪魔の実を探してる場合じゃなくなったしな。作戦は明朝だ」
ー帝都ベキンー
海軍駐屯基地
海兵達
「あまり中将をイラつかせない様に」
「ま、まさか"イリーガール"を取り逃すとは」
「お、おい!それ言うなって!」
ゴン!
いろはに殴られる海兵
いろは
「超絶悔しい!何て逃げ足の速さ」
海兵達
「な、何を企んでるんでしょうね」
「しかし我々にも被害が出た訳ではなくて良かったですよ」
いろは
「8億の首だ、そう街をゴロゴロされてたまるか!だがまだこの国に潜んでるハズよ。街の方は?」
海兵達
「はッ!複数名配置させております」
いろは
「超絶何を考えているアラクネ(毒蜘蛛の一味)!」
:
:
范帝国には大きな港が2つ存在している
1つは東の港町ガンコウ
こちらは商船やら航海者達がよく船を止めていた
もう1つは北の港ジンショウ
こちらは町ではなく巨大な港だけが構えてある
ー北の港ジンショウー
真っ暗の夜に1人佇む女
キャンディ
「きゃはは!大きな戦力は2つね"沁の皇子"達よ。わたーしの存在にもお構い無しって感じが腹立つけど。それとこの国には海軍の厄介な女が居たけどこの会話大丈夫?」
毒蜘蛛の一味キャンディが電伝虫で誰かと会話していた
電伝虫
「報告感謝しますわ。心配はいりませんよ。盗聴はされない特殊な電波ですわ。…それで厄介な女とは?」
キャンディ
「それならいいけど…"麗"のいろは…聞いた事くらいあるでしょ…あの女は手強いよ多分」
電伝虫
「あの女剣士"麗"さんですか」
キャンディ
「消した方が良いなら今のうちに」
電伝虫
「大丈夫ですわ。対処します」
キャンディ
「それなら良いけど」
電伝虫
「…そして今回は"総司令官"も来ていますわ」
キャンディ
「マジ??」
いつもは飄々としているキャンディが冷や汗をかいた
電伝虫
「目的が目的ですわ…アラクネ様も一刻を争う様子で…」
キャンディ
「……きゃはは!流石にちょっと引いたかも」
電伝虫
「作戦は明朝よ…あなたも時間に備えて休むといいわ」
キャンディ
「総司令官が来る事聞いたら、眠くならなそうなんだけど」
電伝虫
「そう…では」
そして時間は世界を揺るがす事件となる明朝へ
ー王宮前ゲートー
兵士に変装したバレンタイム
「よし。行くか」
兵士に変装したメディ
「待っててねザクロちゃん」
まだ夜が明けたばかりで警備が手薄だった為に西区域倉庫にて備蓄の甲冑や兜を拝借出来たのは容易であった
バレンタイムとメディはそれぞれ兵士に変装をして動き出した
兵士達
「お…もう交代の時間か?ご苦労だな」
兵士に変装したバレンタイム
「夜勤ご苦労。ちょっと早いが交代に来たぞ」
兵士に変装したメディ
「…」
兵士達
「しかしおかしいな。交代にはまだ1時間近く早いけど?」
兵士に変装したバレンタイム
「寝れなくて早く来ちまったんだよ」
兵士達
「なんか怪しいな…それにお前ら2人見た事ないような…誰だ」
兵士に変装したメディ
「あーあれだよあれ。昨日の武術祭でウチからも何人か出場してたじゃん?そこで2人負傷者が出てね…それで我々2人が代わりに西区域から応援で来てるんだよ。連絡なかった?(しくじるなよバレン)」
兵士達
「なるほど。それで見覚えがない顔だったのか。通達不足か…失敬!それじゃ後は頼むよ」
兵士達は去っていく
(Android/Chrome, ID:jUF861GK0)
26 :イエロー
06/19(水) 14:08
第12夜<范帝国の一件⑫>
バレンタイム
「悪ィメディちゃん」
メディ
「礼はいいから!先急ぐよ」
兵士達が去っていくのを確認した後に王宮の前にある大きな扉の前に立つ2人
萊 白シュウの懐からくすねていたもう1つの王宮ゲートの鍵を回して中に侵入したバレンタイムとDr.メディであった
ー王宮内ー
バレンタイム
「バレハハハ。想像はしていたけど中も随分広いな」
メディ
「それより地下よ!地下を探しましょ」
兵士の1人
「止まれ!!」
バレンタイム
「は、はい?どうしました?」
兵士の1人
「貴様ら今ゲートから来た様子だが?」
バレンタイム
「あれ聞いてません?西区域から代わりで来た者ですけど」
兵士の1人
「お前らのその甲冑は門番の兵の者であろう…その者達がわざわざ王宮内へと…!」
王宮内の兵士と王宮外での兵士は区別を付ける為に別々の甲冑をつけると事が義務であった
メディ
(バレン!後で殺す。これ門番用の甲冑なのね)
バレンタイム
「くッ…(見つかったのは1人だけだ…やっちまうか?)」
メディ
「すみません…新人な者で…すぐ戻りますのでどうか見逃して貰えませんか?」
兵士の1人
「范の兵士は規律正しく!それがルール!これは問題だぞ…そこで待っていろ…まずは身体検査をさせて貰う…処罰はその後決定するだろう」
メディ
(面倒ね)
兵士の1人が背後を向いた瞬間
シュッ…
メディは視界から消えた
バレンタイム
(メディ…まさか?)
兵士の1人
「おい?もう1人の兵は何処に行った!?」
バレンタイム
「さ、さァ」
メディ
「ケロケロ…」
メディはいつの間にか甲冑を脱ぎ捨て
天井に重力を無視して這いつくばっていた
兵士の1人
「おい!答えろ!もう1人は何処だ?これは明らかな規律いは、ぶはァァ」
ズゴーン……
メディは天井からお尻を兵士に向けて降り立った…兵士をクッション代わりに
咄嗟の衝撃を受けて気を失う兵士
メディ
「よっこいしょ。これで一件落着ケロね…」
バレンタイム
「相変わらずだな…それにしてもその姿いつ見ても慣れねェなメディちゃん」
メディ
「そうケロ?まァ能力発動すると語尾が変わっちゃうのが難点ケロね…」
ザリー海賊団唯一の能力者でもあるDr.メディ
★悪魔の実の能力者
ケロケロの実のカエル人間
ゾオン系と勘違いされやすいがパラミシア系
手足を吸盤に変える事でどんな壁や天井にもくっ付く事が可能である
脚力も人間の何倍もある
舌も自由自在に伸ばせる
メディ
「はーあの甲冑窮屈だったケロ…いいことバレンあんたは気絶してるこいつ(王宮内の兵士)の甲冑を着て地下を目指しなさいケロ」
バレンタイム
「メディちゃんは?」
メディ
「当初の目的の1つだった王宮内への潜入は成功した…私は背後に隠れながら何かあったら援護するからケロ」
バレンタイム
「しかし気絶させなくても。地下牢までの行き方とか…鍵とかもこいつから聞き出したかった」
メディ
「うっさい。咄嗟の事だから仕方ないでしょ」
バレンタイム
「確かにまァメディちゃんのデカ尻アタックは災難か、幸運か」
メディ
「死ね」
バレンタイムへ中指を立てるメディ
バレンタイムは門番用の甲冑を脱ぎ捨てメディのお尻アタックで気絶してる王宮内の兵士の甲冑を剥ぎ取り着る事に成功した
兵士の1人
「………」
口には念の為ガムテープを貼られ体はロープで縛りトイレの個室に閉じ込めた
バレンタイム
「これでバレねェだろ。さて地下を目指すか」
タタタッ…
地下を目指してあちこちを駆け巡るバレンタイム
バレンタイム
「何処だ?一体何処にいるザクロ…んでついでにあのパーマ(ジャンク)野郎も」
ー王宮内ー
地下牢
ジャンク
「へっくし」
ザリー
「風邪かよこんな時に」
ジャンク
「違ェよどっかのアホが噂してるんだよ」
ザリー
「それより算段は?」
ジャンク
「あの飯炊の姉ちゃん(七世)が鍵だな。あいつを上手く利用出来れば」
…
七世
「何か言いましたか?」
ジャンク
「どっから湧いて来た飯炊き女」
七世
「人の事を飯炊き女なんて失礼な…それより今の話聞こえてましたよ。私が鍵だとか」
ジャンク
「何でもねェよ」
ザリー
「脱獄するんだよいいか?てめェも協力しろ」
ジャンク
「馬鹿正直に言うなよ」
七世
「脱獄ですって?不可能ですよ。ここは范帝国の中でももっとも強固とされる王宮内なのですから!」
と、その時…
ブゥゥゥゥゥゥ…!!!!!
王宮内に響き渡る警報
ザリー
「何だこのサイレン」
七世
「これは警戒レベル"S"の警報!?」
(Android/Chrome, ID:gkv/fT8r0)
28 :イエロー
06/22(土) 16:09
第13夜<范帝国の一件⑬>
ー王宮内ー
バレンタイム
「このサイレン…何事だ!まさか潜入がバレたか?」
メディ
「まさかよ…そんなハズ…しくったわねバレン…」
バレンタイム
「俺のせいかよ…て…んな訳あるか!」
タタタッ…!!
兵士達
「北の港ジンショウにて緊急伝令があった!!」
王宮広場にて兵士達がざわめいていた
兵士に変装したバレンタイム
「一体何が??(良かった…バレてねェ)」
兵士達
「北の港…え…嘘だろ」
「北の港が…北の港が…!突如"出現"した毒蜘蛛の一味によって壊滅させられた…更には警備に駆け付けた第2皇子沁 霤メイ様まで行方不明に…!!」
兵士に変装したバレンタイム
「何!?毒蜘蛛の一味だと!?」
メディ
「何て間の悪い事に…毒蜘蛛の一味って言えば元"海の四天王"の一味じゃ!?」
バレンタイムとDr.メディが潜入開始する少し前に時間は遡る、夜明け過ぎ頃へ
ー北の港ー
ジンショウ
突然空中に黒い穴が空き、そこから数名の人間が降り立った
黒マスクを付けた黒髪の男
「さァ…着いたのである」
黒マスクを付けた黒髪の男
毒蜘蛛の一味 "黒後家蜘蛛(くろごけぐも)一派"
【朧月】の腸ウン
懸賞金10億5000万ベリー
★能力名ウラウラの実
異次元〈ウラ〉人間
行き来した事がある場所に"裏トンネル"を設置する事が出来、遠くの海からも瞬時に裏トンネルで行き来が出来る能力である
筋骨隆々のドレッドヘアーの男
「ヴァハハハ!︎︎アッシー君サンキュー」
筋骨隆々のドレッドヘアーの男
毒蜘蛛の一味 "女郎蜘蛛一派"
【大バサミ】のヴァルキリー・オリヴァ
懸賞金6億8600万ベリー
右腕には大バサミが移植されてある
腸ウン
「誰がアッシーなのである」
オリヴァ
「てめェだよ腸ウン」
腸ウン
「全くガラの悪い男なのである。だから"女郎蜘蛛は"嫌い…我々"黒後家蜘蛛"とは大違いなのである…そして誰にタメ口聞いている?」
オリヴァ
「うっせェな。上下関係に厳しい奴め」
巨悪の海賊団、船長アラクネ率いる《毒蜘蛛の一味》には厳しい序列があった
そしてより多くの船員を統制させる為に2つの2大派閥によって振り分けられ構成されている
2大派閥の1つが〈黒後家蜘蛛一派〉そして〈女郎蜘蛛一派〉の2つであった
純白のドレスを着た銀髪の女
「腸ウンさんオリヴァさんお静かに。我らはアラクネ様の使いで来たのですわ。目的を忘れましたか?」
純白のドレスを着た銀髪の女
毒蜘蛛の一味 女郎蜘蛛一派当主
【白線】のシルバニア・ホワイト
懸賞金11億4110万ベリー
腸ウン
「…」
ホワイト
「腸ウンさん。あなたはもう下がって大丈夫ですわ。後は我ら女郎蜘蛛と先に侵入している"総司令官"とキャンディに任せて下さい」
オリヴァ
「総司令…官!」
腸ウン
「勿論なのである。私は女郎蜘蛛ではないのである…これ以上の命令は御免こうむる」
オリヴァ
「腸ウンてめェ…良いのか?」
腸ウン
「何がなのであるオリヴァ」
オリヴァ
「ここはてめェの"母国"だろ。仮にも俺達はこれからこの国へ攻め込むんだぜ。ヴァハハハ!」
腸ウン
「フン…愚問…未練などないのである」
ダダダダッ………!!!
警備員達
「何処から沸いた!?不法侵入者め!!」
何十人と警備員達がオリヴァ達を囲い込む
オリヴァ
「ヴァハハハ!流石は范の包囲網…随分早い到着だなァ」
警備員達
「あの女は…!!"白線"の女……!!ヤバ過ぎる!!」
「それにこの国出身の裏切り者である"朧月"の腸ウンまで!?」
「10億越えが2人も!?」
警備員達はこの面子を見て絶句していた
ホワイト
「オリヴァさん任せても?」
オリヴァ
「十分だぜ」
ズザザザ…ッッ!!
右腕に移植してある大きなハサミで警備員達を斬り裂くオリヴァ
オリヴァ
「歯ごたえがまるでねェ!これが噂の范の武力かよ。ヴァハハハ!」
とその時…………
ペキン…!!
オリヴァの大バサミが目に見えない壁に弾かれた
オリヴァ
「何ィ?」
警備員達
「お、皇子!」
「助かりました!」
「し、かし何故ここへ!?」
霤メイ
「…舐められたモンだね〜〜」
范帝国第2皇子の沁 霤メイが何処からともなく現れ、オリヴァの大バサミを見えない壁で防いのであった
ホワイト
「あなたは確か范帝国第2皇子の沁 霤メイ。能力者との情報は既に聞いてましたが」
霤メイ
「メハハハ。この国へ仇なす害虫をこの港の先へは入国させられないな。特に君(ホワイト)は…色々やばそうだし」
ホワイト
「皇子様に認知されてるとは光栄ですわ」
(Android/Chrome, ID:3qKFVme/0)
29 :イエロー
08/12(月) 19:46
第14夜<范帝国の一件⑭>
警備員達
「皇子!お気を付けて下さい」
「あの女は…!!」
霤メイ
「毒蜘蛛の一味"白線"のシルバニア・ホワイトと言えば知らない者などいないだろうね〜」
オリヴァ
「クソ野郎が!よそ見すんじゃねェよ!」
シュッ…!!
霤メイ目掛けて大ハサミを大振りするオリヴァ
霤メイ
「君は知らないし興味無いんでご退場願おうか〜」
パキィィン…!
オリヴァの一撃はまたもや見えない壁で防がれたのであった
オリヴァ
「ちッ。てめェの能力は何だ…パラミシアか?」
霤メイ
「メハハハ!答える訳が無いじゃん〜〜」
腸ウン
「あれは…油断禁物なのであるオリヴァ」
霤メイ
「誰かと思えば"范の元王宮兵士"だった…今は賊の腸ウンじゃん!懐かしいね〜〜」
腸ウン
「…ご無沙汰しているのである」
霤メイ
「君達の突然の出現もあの時"国から"奪ったウラウラの実の能力…なら。それなら納得だね〜〜」
腸ウン
「フン…答える義理はないのである…兎にも角にも油断は禁物なのであるオリヴァ」
オリヴァ
「は?誰が油断何か…つかこいつは俺が始末する。邪魔すんじゃねェよ!」
霤メイ
「メハハハ!君は邪魔過ぎる…遥か彼方へ飛んで行け」
スッ…
霤メイはオリヴァに向けて手を翳すとオリヴァは海目掛けて吹き飛び始めた
オリヴァ
「く…何だこりゃ!?何で体が勝手に動く!?解ってても止めらんねェ!!」
ザバァァァン!!
港から遠くの沖まで飛ばされ海へ落下したオリヴァ
腸ウン
「だから油断するなと言ったのである」
霤メイ
「さて1人減った…次は誰?まとめてでもいいけどさ」
警備員達
「凄い…!」
「これが范の大戦力だ!」
「海賊共の好きにはさせないぞ!」
霤メイ
「大戦力か。エン兄には負けるけど〜」
腸ウン
「あの男の能力は…」
ホワイト
「ええ…見たら分かりますわ。どうやら腸ウンさんと似た系統の能力者の様ね」
霤メイ
「メハハハ。"序列"が違う」
腸ウン
「王宮の兵士に仕えていた時代には知り得なかった能力だ。恐らく私が抜けてから能力者になったのである」
ホワイト
「人1人を軽々と吹き飛ばす能力、それに加えて見えない壁で身を守る事も出来ます。応用力に長けていますわね」
腸ウン
「手を貸そうか?」
ホワイト
「ご冗談を」
ホワイトはそう言うと霤メイと相対した
霤メイ
「メハハハ!君も飛ばしてあげようか」
ホワイト
「それは素敵ですわね。だけどそれは難しいでしょう」
霤メイ
「メハハハ!その気迫は流石11億の女だ」
ホワイト
「聖なる羽衣(ホワイトヴェール)」
ゾゾゾ…!!!
ホワイトは全身を白いオーラを纏った
霤メイ
「何かの能力者か…だがその前に叩けば良いだけだ」
霤メイはホワイトに手を翳した
スン…
霤メイ
「何、ボクの能力が発動しないだと〜〜」
その一瞬でホワイトは姿を消していた
言葉の通りその場から姿を消したのであった
霤メイ
「消えた?何処だ?」
ホワイト
「ここですわ」
一瞬の隙に霤メイの背後を取ったホワイト
霤メイ
「腸ウンのウラウラの実同様、移動に関係する能力か?」
ホワイト
「いえ…世界から消えてまた現れたのです。聖なる抱擁(ホワイトハグ)」
ホワイトは霤メイを背後から抱こうとした
シュッ…!!
しかし霤メイもまたその場から一瞬に移動した
ホワイト
「人1人を軽々と飛ばす能力に見えない壁で攻撃を防ぐ能力、そして次は瞬間移動ですか。これは正体を見破る事は容易ですわ」
霤メイ
「ご名答〜今のはボクの能力で瞬間移動(テレポート)したのさ」
警備員達
「何故能力を!」
「自ら打ち明けるなど…!」
ホワイトから距離取り現れた霤メイ
ホワイト
「自分自身を含めたあらゆる物質を重力に関係無く動かしたり、念動力の様な力で見えない壁を作れたり…見えてきましたわ皇子様の能力は」
霤メイ
「ご名答〜。ご褒美に食べた悪魔の実を教えてあげようか。僕の食べた能力は"テレテレの実"。そしてその真髄は"念力"にある」
★能力名テレテレの実
念力(テレキネシス)人間
物質を重力無視で自由自在に瞬間移動(テレポート)させたり自身をも瞬間移動させる事が出来る能力である
能力覚醒後は100km半位までは自由に物質を瞬間移動させる事に成功しており、念力による見えない壁を作る事が出来たり、巨大な山などの巨大な質量を1度で瞬間移動(テレポート)させる事に成功している
ホワイト
「テレテレの実…聞いた事がないのですわ」
霤メイ
「范帝国で脈々と受け継がれた悪魔の実の1つだからね」
(Android/Chrome, ID:8R9bskb60)
30 :イエロー
08/31(土) 21:47
第15夜<范帝国の一件⑮>
ホワイト
「大それた話ですわね。悪魔の実が受け継がれていたとは」
霤メイ
「君達の目的は?范の広大な資源か?それとも金か」
ホワイト
「あなたにお答えする事は出来ませんわね」
スッ…
霤メイは天に両手を掲げる
霤メイ
「君には何故かボクの能力が発動しない。なら打開案が必須だね〜」
「山落とし(マウンテンダウン)」
ズズズ…
霤メイの能力で宙から巨大な山が瞬間移動して来てホワイト目掛けて巨大な山が落下した
霤メイ
「不可避の物理攻撃だよ。避けられる事出来まい」
腸ウン
「…やむを得ないのである」
腸ウンは構えを取っていた
ホワイト
「腸ウンさんお気になさらずに。これが范の皇子の力ですか。光栄ですわ」
腸ウン
「なら好きにするのである」
霤メイ
「顔色1つ変えないとは恐れ入った〜」
ホワイト
「ですがここまでですわね」
シュッ
ホワイトは落下して来ている巨大な山に向かい跳んだ
ホワイト
「聖なる咆哮(ホワイトロアー)」
ホワイトは自身に纏っていた白いオーラを落下している山に向かい放った
ギュルルルルッッ!!!!!
霤メイ
「何!?」
次の瞬間落下していた巨大な山が存在を消した
シュッ…タ…
ホワイトは地面に降り立つ
ホワイト
「アレがあなたの本気なら期待が外れてしまいましたわ」
霤メイ
「山丸々消したって言うのか」
ホワイト
「容易い事ですわ」
霤メイ
「メハハハ!なら体制を整え…」
スタ…
霤メイの背後にまたホワイトが降り立つ
霤メイ
(この女どうやって…)
ホワイト
「そろそろお開きにしましょうか。聖なる抱擁(ホワイトハグ)」
ギュ
抱き締められた霤メイ
霤メイ
「能力(瞬間移動)も発動出来ないだと」
ホワイト
「能力を教えて下さった代わりにヒントを1つお教え致しましょう。私に触れられた人間の能力を封じられますわ」
腸ウン
「何故明かしたのである」
霤メイ
「何…
(まず…い…エン兄に伝えなければ…念波を飛ばさなければ…)」
ホワイト
「そして私の抱擁はあなたを無に返しますわ」
霤メイ
「な、んだと!」
スッ…
霤メイは姿を消した
ホワイト
「さてと我らを遮る邪魔者は消せましたわね」
腸ウン
「何故皇子を生かしたのである」
ホワイト
「貴重なパラミシアですわ、こちらのモノに出来れば使い勝手が良いと思いましてね」
ーーーーー
オリヴァ
「はァはァ…」
腸ウン
「随分遠くまで飛ばされていたのである」
霤メイの能力、念動力により海へ飛ばされたオリヴァが自力で北の港ジンショウへ泳いで戻って来ていた
オリヴァ
「はァはァ、お前ら2人共助けなかった癖によ」
腸ウン
「仕方がないのである。私もホワイトも能力者で泳げないのである」
オリヴァ
「あのイケすかねェ皇子はどうした?」
ホワイト
「消しましたわ」
腸ウン
「見事ながらの完全試合である」
ホワイト
「それではオリヴァさんと私で総司令官の元へ向かいましょう」
オリヴァ
「ヴァハハハ!茶々が入っちまったがこれからようやく本番か」
時間はバレンタイムとDr.メディが王宮内に潜入開始時に戻る
ー王宮内ー
王宮広場
兵士達
「北の港ジンショウにて緊急伝令があった!!」
王宮広場にて兵士達がざわめいていた
兵士に変装したバレンタイム
「一体何が??(良かった…バレてねェ)」
兵士達
「北の港…え…嘘だろ」
「北の港が…北の港が…!突如"出現"した毒蜘蛛の一味によって壊滅させられた…更には警備に駆け付けた第2皇子沁 霤メイ様まで行方不明に…!!」
兵士に変装したバレンタイム
「何!?毒蜘蛛の一味だと!?」
メディ
「何て間の悪い事に…毒蜘蛛の一味って言えば元"海の四天王"の一味じゃ!?」
兵士達
「皆の者!持ち場に付け!毒蜘蛛の一味が攻めて来るぞ」
兵士達は慌てふためきながらそれぞれ持ち場に着く
バレンタイムとメディはこっそりとその場から抜け出した
バレンタイム
「今はそれ所じゃねェ。さっさとザクロとパーマ(ジャンク)を探すぞ」
天井にへばりつくカエル姿のメディ
「海の四天王の一角よ。それとザクロちゃんをもし鉢合わせなんてさせたら」
バレンタイム
「絶対やり合うじゃねェか」
メディ
「ザクロちゃんならやりかねない。早く探し出さなければ…この国を出ないと」
ー王宮内ー
地下牢
ジャンク
「上から聞こえて来る騒音、それにさっきのサイレン、この騒ぎは何だよ女(七世)」
七世
「先程のサイレンは警戒レベルSの警報ですが…まさか誤作動で起こるとも思えませんが」
(Android/Chrome, ID:203dwIYm0)
31 :イエロー
09/17(火) 17:31
第16夜<范帝国の一件⑯>
ジャンク
「なら俺達の仲間が俺とザリーを助けに王宮へ攻め込んで来たとかか?ジャクハハハ」
七世
「まさか…そんな訳!」
タタタッ
すると1人の兵士が地下牢へ駆け込んで来た
兵士の1人
「七世さん…大変です!海賊が…!」
七世
「海賊?どうかされたのですか?何か騒ぎがあった様ですが…」
兵士の1人
「海賊…毒蜘蛛の一味が…北の港ジンショウを陥落させた…!そして今もなお…王宮へ攻め込んで来ているとの伝令が…!!」
七世
「な、な、何ですって!?」
兵士の1人
「なので七世さんも一刻も早くお逃げ下さい!」
ザリー
「毒蜘蛛の一味?聞いた事ねェな。何処の馬鹿だよ」
七世
「ウォー大国を占拠している巨悪の海賊団です…まさか…何で私達の范帝国へ…」
ザリー
「巨悪?そんで強いのか?そいつら」
ジャンク
「名は聞いた事がある。腕っ節が相当立つらしい」
ザリー
「何!面白ェ…!女(七世)…俺をこっから出せ」
七世
「何を言ってるんですか!どんな状況であれあなた達を出す訳には行きません。龍エン閣下の命令で出す訳には行きません!」
ザリー
「んだとこの野郎!」
ー帝都ベキンー
海軍駐屯基地
海兵達
「いろは中将大変な事に…」
いろは
「解っている。それよりイリーガールは!」
海兵達
「偵察部隊が向かっているとの事でしたがどうやらまだ見つけられないという事でして…」
いろは
「イリーガール1人だけでも手を焼いていると言うのに幹部クラス"白線の女"に"大バサミ"のオリヴァまで!超絶何を企んでいる!本部への要請はどうなっているの?」
海兵達
「どうやら范帝国の第1皇子 沁 龍エン氏からの回答で本事件への海軍の介入を断ったそうで…」
いろは
「毒蜘蛛の一味といい、この国といい、一体超絶何を考えているの!」
海兵達
「我々はどうすれば!」
いろは
「王宮へ向かうに決まっているでしょ!」
そしていろは中将達が帝都ベキン王宮内へ向かった
そして時間は進む
ー帝都ベキンー
王宮内
兵士達
「范の力を見せつけてやろうぜ」
「たかが海賊2人だ!」
「俺達で必ず抑えるぞ!」
兵士に変装したバレンタイム
「すみませんがお尋ねしたい事が…」
兵士達
「何だ!そこのお前」
兵士に変装したバレンタイム
「捕らえられているザリー海賊団の2名を別の隔離場所に移動せよと命令がありまして…自分王宮に配属されたばっかりで場所を知らないんでお聞きしたいんですが…」
兵士達
「何だそんな事か」
「龍エン閣下の命令で捕らえられている海賊共(ザクロとジャンク)はここより南の階段を降りた地下牢にいるぞ」
兵士に変装したバレンタイム
「なるほどですね…!もしや鍵なんかは…」
兵士達
「何だ鍵も持っていなかったのか。ほらマスターキーだ!無くすなよ」
兵士に変装したバレンタイム
「ありがとうございます。助かります」
この騒ぎのせいか怪しまれる事無く自然な流れでバレンタイムは兵士からマスターキーを受け取ろうとしたその時…
ドガァァァァァン!!
爆撃音と共に壁が崩れ落ちた
兵士達
「何だ!」
「まさか現れたのか!?」
オリヴァ
「ヴァハハハ!邪魔するぜ」
毒蜘蛛の一味のオリヴァが壁を大バサミで叩き壊して侵入して来たのであった
バレンタイム
「あれが毒蜘蛛の一味メンバー…それに何て筋力してやがる」
バレンタイムは咄嗟に悟った
オリヴァの力量を…喧嘩で培った野生の勘で
兵士達
「何て力だ…!」
「嘘だろ、壁を突き破って…!」
「馬鹿!狼狽えるな!敵は1人!」
ダダダッ!!!!!
兵士達は一斉にオリヴァに襲い掛かる
バレンタイム
「馬鹿!止めろ」
ズザザザザッ!!!!!
オリヴァは右腕に移植している大バサミを剣の様に大振りし兵士達を斬り倒す
兵士達
「ぐはァ…」
「ぐ…ばッ」
バレンタイム
「范の屈強な兵士達を一瞬で…何て野郎だ」
オリヴァ
「おい!」
オリヴァは視線をバレンタイムに向けた
オリヴァ
「てめェは来ねェのか?范の兵士ってのはミサイルの様に突っ込んで来るって聞いたんだがよ。ヴァハハハ」
バレンタイム
「…ち」
兵士達
「まだ、だ!」
「まだやれる!」
ボロボロの兵士達は立ち上がった
バレンタイム
「おい!お前ら無茶するな」
オリヴァ
「威勢がいいな。息の根を止めてやるよ」
バレンタイム
「待てよ」
ガシッ
バレンタイムが兵士達の前に立ち、両の拳を叩き、オリヴァと対峙した
バレンタイム
「お前ら(兵士達)はさっさとここを退け」
オリヴァ
「どうやら腰抜けじゃなかったか。ヴァハハハ」
(Android/Chrome, ID:3q3rWW+90)
32 :イエロー
09/22(日) 18:24
第17夜<范帝国の一件⑰>
毒蜘蛛の一味次期幹部候補とも謳われる【大バサミ】のヴァルキリー・オリヴァに対するルーキー海賊ザリー海賊団3番手【賭け狂い】のバレンタイム
果たして勝負になるのか?
バレンタイム
(この肌に突き刺さる様な感覚はなんだ…)
そして遠くで隠れて見ていたDr.メディ
メディ
「あの馬鹿…何を考えているの!相手はあの毒蜘蛛の一味なのよ」
バレンタイム
「俺はこの国に縁もゆかりも無いが目の前の出来事を見逃す程腐った男じゃねェ」
バサッ
兵士に変装していた甲冑を脱ぎ捨てたバレンタイム
バレンタイム
「気張れ俺!」
ギュッ
腕に巻いてあった青いバンダナを頭に巻いたバレンタイム
オリヴァ
「お前ここの兵士じゃないのか?理由は解らねェがよ」
バレンタイム
「今話題のニューカマーザリー海賊団…ナンバー2のバレンタイムだ」
オリヴァ
「ザリー…海賊団?どっかで聞いた様な…まァどっちでもいいが」
タッ!!
オリヴァは速攻を掛けた
大バサミをバレンタイムに向けて振る
バレンタイム
「随分と大振りだな」
シュッ
バレンタイムは大振りを躱してオリヴァの右脇腹にパンチを入れる構えを取る
オリヴァ
「お前こそ解り易い」
バキィ!
バレンタイム
「ぐはァ…!!」
逆にカウンターで右回し蹴りを喰らい吹き飛ばされたバレンタイム
オリヴァ
「動きは良かったが俺の相手になるほどでもねェ」
バレンタイム
「ちくしょう…何て蹴りだ…一発で急所つかれちまった…はァはァ」
のたうち回るバレンタイム
オリヴァ
「これでトドメだ」
倒れ込むバレンタイムに追い討ちを掛ける如く大バサミを振り下ろすオリヴァ
メディ
「ちッ。仕方ないケロ」
ビローン!!
カエルの姿になったメディが長い舌を使ってバレンタイムは体を巻き込み物凄い速さで奥へと引っ張られた
そのお陰でオリヴァの一撃を躱したのであった
バレンタイム
「メディ…ちゃんか」
メディ
「馬鹿。あんた本当に死ぬつもりだったケロ」
オリヴァ
「次から次へと!ちょこまかとうざってェな!なんだそのカエル姿の珍獣はよ」
ダダダッ!
オリヴァはメディへ向かう
バレンタイム
「やめろって言ってんだよ。蓮華割りッ!」
オリヴァ
「な、に」
バキィ!
メディを視線に入れたオリヴァの一瞬の隙をバレンタイムを見逃さなかった
その隙に間合いに入り込み脇腹に渾身のパンチを入れたのであった
バレンタイム
「感触はあったぜ」
オリヴァ
「ちッ。雑魚から一発貰っちまったか」
バレンタイム
「マジかよ。全然効いてねェのかよ」
オリヴァの強大な筋肉にパンチは食い込まずノーダメージの状態であった
オリヴァ
「どうする気だ?ここでてめェの海賊人生終わらすか?それとも…そうだな!土下座しろ!そしたら命だけは助けてやる」
メディ
「本当!?」
バレンタイム
「アホが。誰が土下座なんか…」
メディ
「馬鹿ケロね。今のあんたじゃこの男とはやり合えないっての」
オリヴァ
「解ってんじゃん、そっちの女はよ」
メディ
「私達はあなた達…毒蜘蛛の一味に歯向かうつもりなんて…ないケロ。…見逃してくれない?」
オリヴァ
「駄目だ。土下座が先だ」
メディ
「解ったケロ。これで許し…」
メディが土下座しようとした時
バレンタイムが止めた
バレンタイム
「俺が弱いばっかりにメディちゃんにまでこんな真似させて情けねェ」
バレンタイムは再びオリヴァと対峙した
オリヴァ
「てめェの力量も測れないとは哀れだねェ」
ダダダッ
バレンタイムはオリヴァに向かい走る
バレンタイム
「今はまだ勝てねェかも知れんがいずれ…いずれ追い付く…!追いついてやる」
オリヴァ
「馬鹿が。その前にここで終わらせやるってんだ」
ギュッ
拳を握り締めるバレンタイム
バレンタイム
「喰らいやがれ!」
パァァァン…!!!
バレンタイムが踏み込み拳をオリヴァに向けた…その拳に握っていた煙幕玉が炸裂する
オリヴァ
「クソ!見えねェ…」
メディ
「カッコつけて…煙幕玉って」
バレンタイム
「今の優先事項はザクロとジャンクの奪還だ…逃げるぞ!(それに今の俺じゃこいつには敵わない…今は…だけどな)」
メディとバレンタイムは走り出した
道中、こっそり兵士の1人が渡しかけていたザクロとジャンクが閉じ込められている牢のマスターキーを拾い逃げるバレンタイム
メディ
「早く言ってよケロ」
バレンタイム
「あの男相当やべェぞ。それにしてもこの肌に突き刺さる感覚はなんだ」
オリヴァ
「何処に逃げやがった!」
(Android/Chrome, ID:5MOeV0jY0)
33 :イエロー
09/28(土) 22:27
第18夜<范帝国の一件⑱>
オリヴァ
「見聞色苦手なんだよな。クソッタレが」
500mは離れたバレンタイムとDr.メディ
バレンタイム
「はァはァ。何とか撒いたか」
メディ
「それよりさっき受けた傷は」
バレンタイム
「流石は毒蜘蛛の一味…だ。あいつは厄介だぜ」
オリヴァに右回し蹴りを直撃で食らったせいで昨日の莱 白シュウ戦に受けた切り傷が服の上から赤く滲み出していたバレンタイム
メディ
「こんなんであんたまだ動けるケロ?」
バレンタイム
「それよりもザクロ達は目の前だ…急ぐぞ」
メディ
「呆れたケロ」
バレンタイムとメディはザクロとジャンクが囚われている地下へと続く南の階段を目前としていた
ダダダダ!!
バレンタイム
「うっそだろ?」
バレンタイムは驚愕した
背後にはオリヴァが走り追いつこうとしていたのであった
オリヴァ
「煙幕玉で逃亡とは腰抜け野郎が!お前はここで処刑してやらァ」
バレンタイム
「何でこんな広い王宮内ですぐさま俺らの居場所を突き止める事が出来た?」
オリヴァ
「何だてめェ見聞色も知らねェのか。まァ気にせず俺が息の根を止めてやるぜ」
バレンタイム
「何を。メディちゃんはこの鍵を…」
メディ
「あんたまた無茶するケロ!?」
バレンタイム
「こいつはゲームだ。メディちゃんがザクロ達を取り戻せるか、取り戻せないかのな。勿論俺は取り戻せるに賭けるぜ」
バレンタイムはメディにマスターキーを手渡した
メディ
「気張るケロ。少し見直した。あんたカッコイイじゃん(馬鹿だけど)」
バレンタイム
「マジでか!チャンスあり?」
メディ
「うっさい。ザクロちゃん達を取り戻したら…いいえ5分で戻るケロ!」
バレンタイム
「5分ね…OK」
メディは一目散に南の階段を駆け下りる
オリヴァ
「逃がす訳ねェだろ!」
シュッッ!
オリヴァは階段を降りるメディに向かい跳んだ
バレンタイム
「行かせねェよ!鎧拳(ヨロイコブシ)」
シュ…
オリヴァのスピードに追い付き背中に右ストレートをキメたバレンタイム
オリヴァ
「ぐ…つーかてめェ何で俺のスピードに追い付いてやがる」
バレンタイム
「ようやく効いたか俺のパンチ」
オリヴァ
「俺の質問に答えろ!さっきまでの動きじゃねェぞどうなっている?」
シュ…
バレンタイムはまたもや間合いを詰める
オリヴァ
「俺と互角…いやそれ以上…?」
バレンタイム
「鯉幟(コイノボリ)!」
バゴォォ…
オリヴァの顔面に強烈な左アッパーをキメたバレンタイム
オリヴァ
「ぐはァ…威力も上げてやがる」
バレンタイム
「予想以上に効いてくれたか」
オリヴァ
「どうなってんだ。てめェ…さっきまでとは段違いじゃねェか」
バレンタイム
「疲れが限界突破してアドレナリンがドカドカ出て来ていて力が増してんだよ」
オリヴァ
「何を訳が解らん事を!」
ダダダッ
オリヴァはバレンタイムに突っ込む
バレンタイム
「お前のスピードに追い付いた理由…それはこの国の体術"瞬"を真似ただけさ」
オリヴァ
「下らねェ!てめェみたいなルーキーに負ける訳ねェだろ」
大バサミを剣の様に振るったオリヴァ
バレンタイム
「遅い…!追い着いた」
バキィ!
紙一重で躱したバレンタイムはカウンターで右拳をオリヴァの顔面にキメた
オリヴァ
「ちょこまかと!」
さっきまでの動きとはまるで別人になったバレンタイム
本人はちゃんと解釈した訳ではなかったがアドレナリンが分泌する事により力がより一層増した事も勿論起因したものである
そして范帝国の体術"瞬"これは外海では"剃"と呼ばれる体術なのだが、本来これらは鍛錬を日々こなしてようやく会得出来る術であるがこれを咄嗟に真似る事に成功したのは昨日の萊 白シュウが使った"瞬"を瞬時に仕組みを理解した事による賜物…つまりはバレンタイムはカリスマ的なバトルセンスの持ち主であった
バレンタイム
「今のカウンターパンチは効いてねェ様だな。今度は筋肉が硬くなった…どうなってんだよお前の体の構造はよ」
オリヴァ
「覇気を知らねェガキにここまでしてやられるとはよ」
ダンッ!
踏み込み構えるオリヴァ
バレンタイム
「この距離でそのデカイハサミを振るう気か?意味ねェだろ」
その距離10m
オリヴァ
「殺人ギロチン!」
バレンタイム
「な、何!」
バギィィンッッ…!!!
振るった大バサミから飛ぶ斬撃がバレンタイムに向かい放った
避ける事も出来ず直撃した
バレンタイム
「ぐ、はッ」
バタン…
倒れ込むバレンタイム
オリヴァ
「ヴァハハハ。飛ぶ斬撃が珍しいのか?」
(Android/Chrome, ID:BK1AwAWH0)
34 :イエロー
10/05(土) 21:50
第19夜<范帝国の一件⑲>
オリヴァ
「ルーキーが随分と手間取らせやがって」
バレンタイム
「クソ痛ェ。まだ…まだ1分半くらいだろ。止めねェとメディちゃんが…」
気を失いそうになるバレンタイムはなんとか両腕を床に付けて立ち上がろうとする
そしてメディが階段を下りて決死の1分半が経過した
オリヴァ
「死ねェッ!」
オリヴァが深手を負ったバレンタイムに向けて大バサミを振った
バレンタイム
「はァはァここまで…か」
ー地下牢ー
ザリー
「あ?誰か来るぞ」
ジャンク
「ん?」
七世
「まさか毒蜘蛛の一味!?」
兵士の1人
「七世さんは私がお、お守り致します!」
メディ
「はァはァ…やっと着いたケロ」
ようやくメディが地下牢に辿り着いた
ザリー・ジャンク
「女」「メディ!」
メディ
「はぅ…ザクロちゅわん…何て可哀想ケロ…いやそんな事言ってる場合じゃないケロ!」
兵士の1人
「何奴!珍獣め!侵入者の賊だな!?」
メディ
「は?違うケロ…まァ違くもないケロか」
兵士の1人
「ええい!」
ザッ
メディに槍を放つ兵士
メディ
「あんたなんかに構ってる暇ないケロ」
バキィ!
ヒップアタックを兵士にキメるメディ
兵士
「ぐへ」
メディ
「ザクロちゃんはともかくジャンクあんたまで何やってるケロ」
横たわる兵士の上に座りそう呟くメディ
ジャンク
「こっちの台詞だよメディ!お前こんな所で何してんだ」
メディ
「ザクロちゃんが捕まったと聞いて助けに来たケロ。あ。あんたはついでねジャンク。それにしても何て姿…ザクロちゅわん。可哀想ケロ」
ジャンク
「ついでだ?ふざけろよ」
メディ
「あら?そんな口ぶりしていいのかしらぁん?」
クルクルと地下牢の鍵を回してジャンクを煽るメディ
ジャンク
「お前それ…」
七世
「お仲間…さん?何故ここを!それにその鍵は…」
メディ
「何?あんたも兵士なの?やるならやるケロ…」
七世
「い、いえ!」
メディ
「そう。それより時間がない!鍵を開けるケロ」
七世
「だ、だから何故鍵を!?」
ガチャンガチャン…
地下牢の鍵を開けてザリーとジャンクを助け出した
そして分厚い鉄板の手錠を外したザクロとジャンク
ザリー
「うおおおおお!身軽だ」
ジャンク
「やっと解放か。肩凝っちまった。んでメディ…時間がないってのは?」
メディ
「理由は長いから省くけど毒蜘蛛の一味がこの王宮に侵入してるケロ…それで真上で毒蜘蛛の一味の1人と鉢合わせして…バレンが足止めしてるのよ」
ジャンク
「な、に?」
ザリー
「1人だけ抜け駆けかよ。ズリィぞバレン!俺がそいつをヤる」
メディ
「ザクロちゃんでも…」
ザリー
「強いんだろ?そいつ?俺が叩きのめしてやる」
メディ
「ザクロちゅわん…」
ザリー
「…おい女(七世)!俺の武器は?」
七世
「これは大変な事態です…閣下の命令であなた方は出す訳には…」
ザリー
「うるせェ。んで俺の武器は?」
七世
「ひィ…そこの棚に閉まってます」
ガチャン
ザリーは棚から釘バッドの武器を手に取り
ジャンク
「お、俺の手甲鉤もあるじゃねェか」
ガチャン
ジャンクも手甲鉤を手に取った
メディ
「ジャンクいい?」
ジャンク
「何だ?」
メディ
「ザクロちゃんに無理はさせないたくないケロ。やばくなったらあんたが止める、解ったケロ?」
ジャンク
「あァ解ってる」
ザリー、ジャンク、メディの3人は地下牢の階段を駆け上がった
七世
「はわわわ…どう閣下にお伝えしたらいいか…」
ー王宮内ー
龍の間の広間
兵士達
「閣下失礼致します!」
「伝令により…!」
龍エン
「解っておる。毒蜘蛛の一味が王宮へ侵入したらしいな」
兵士達
「は!更に被害は各地にて…」
「強さは未知数との事」
「第2皇子…!霤メイ様まで行方不明に…!指示を下さい!」
龍エン
「フン。ただ一言言えるのはあやつらの好きにはさせん」
スタスタスタ…
そこへ1人の男が気絶した兵士を両脇に抱えて入って来た
兵士達
「き、貴様!何処から?」
「何者だ!」
黒マントを羽織るサングラスを掛ける男
「扉の前に兵士がたった2人とは。警備が手薄だな?それともそれだけこの部屋は安全と言う証か?」
バサッ
両脇に抱えていた気絶している兵士を床に置いた
黒マントを羽織るサングラスを掛ける男
「あなたが噂に聞く范の"生きる人間兵器"とまで言わしめた沁 龍エン氏か」
ザザッ!!
兵士達は黒マントを羽織る男に次々と槍を向けていた
龍エン
「お前達下がれ」
兵士達
「しかし…!」
「この男は!?」
(Android/Chrome, ID:xXKOVjBe0)
35 :イエロー
10/12(土) 22:10
第20夜<范帝国の一件⑳>
龍エン
「その男の間合いには入るな。死ぬぞ。お前らではこの男の相手は出来ん」
黒マントを羽織るサングラスを掛ける男
「范の兵士は屈強と皆口々に言うが大した事はないな」
龍エン
「フン。貴様にはこの国の真髄は知る由もないだろう」
黒マントを羽織るサングラスを掛ける男
「下らぬ戯言を…」
龍エン
「下がれお前ら」
兵士達
「し、しかし…」
「相手は1人です!」
ジュウウウ…
バタンバタン…
黒マントを羽織る男に槍を構えた兵士達は次々と全身黒焦げになり倒れていく
兵士達
「熱つい…!」
「く、は…」
「はァはァ…何だこの能力は?」
黒マントを羽織るサングラスを掛ける男
「ご無礼を失礼する。我が名は毒蜘蛛の一味の"総司令官"をしている…ア」
龍エン
「貴様の名など既に知っている。アポロン・ヒートだな」
黒マントを羽織る男の正体とは
【イリーガール】のカラメッラ・キャンディと共に先に范帝国へ潜入していた男
毒蜘蛛の一味 "総司令官"
【太陽】のアポロン・ヒート
懸賞金14億6110万ベリー
※アラクネに次いでナンバー2の男
アポロン
「龍エン皇子に我が存在を知っているとは」
龍エン
「確か23年前か…今は無き"王下七武海"に在籍していた男を見間違える訳が無い」
アポロン
「過去の話だ。よせ」
龍エン
「それで貴様の様な男が何をしに此処へ?」
アポロン
「話が早くて助かる。率直に言おう。范の皇帝の命を頂きに来た」
龍エン
「笑えん冗談を。それを意味する事を知っているのか」
アポロン
「我々は。いや我がウォー大国は世界を統べる為に。手始めにこの范の国を落とす事に決めたのだ」
龍エン
「フン。能書きはいい。皇帝の命も下衆らにはやらん。それにこの国を落とす?馬鹿を言え」
【第1皇子】の龍エンと【太陽】のアポロンは対峙した
アポロン
「流石は范の生きる人間兵器。王の器と言うべき男か…中々の覇気を感じるぞ」
龍エン
「そのふてぶてしさ、嫌いではない。だが范を舐めるなよ」
アポロン
「我が名の異名は"太陽"。その意味を知っているか?」
ゾゾゾ…
アポロンの周りの床は静かに溶け出していた
そしてとてつもない熱風を覆っていた
龍エン
「フン。深淵の炎とでも言う気か」
アポロン
「左様だ」
ドロォォォッ!
炎を纏った熱風が龍エンに向かって行く
龍エン
「幼稚な攻撃だな」
ズズズス…
龍エンの前で熱風は消えた
アポロン
「なるほど。これが噂の…」
龍エン
「俺の前ではただの子供の火遊びに過ぎん」
アポロン
「気圧の変化に関係する能力…噂に聞いた"キアキアの実"の気圧能力か?」
龍エン
「気圧は変えれば熱風をも弾く。貴様と俺とでは子供と大人のじゃれ合いに過ぎん」
★キアキアの実
気圧変化人間
周囲の気圧を自由自在に切り替える事が出来る能力である
龍エンは覚醒済みなので能力の幅は未知数であった
いかなる物質も気圧で消す事が可能である
アポロン
「流石は范の閣下と言った所か」
龍エン
「黙れ。瞬」
シュッ
アポロンの間合いに入る龍エン
龍エン
「圧撃(アツゲキ)」
アポロン
「何?」
バゴォォォン!
圧力を込めた右拳をアポロンに向けた瞬間、気圧が空気爆弾の様に破裂した
アポロン
「ぐ、は…」
龍エン
「今じゃアラクネ一派の右腕に成り下がった貴様では俺の相手になどならん」
グイッ
龍エンは横たわるアポロンの首を持った
龍エン
「頭が高いぞ。貴様ごときにこの国は落とさせん」
アポロン
「火焰・紅蓮(スカーレッド)」
横たわるアポロンの両の掌から深淵の炎が飛び出して来た
兵士達
「ひィ」
「化け物だ」
「焼け焦げる…」
龍エン
「お前達は俺の後ろへ下がれ…圧壁(アツヘキ)」
ズズズス…
龍エンの圧力で深淵の炎を消したのであった
アポロン
「…厄介な能力だ」
龍エン
「貴様に俺の能力を観察させる程手を休ませる俺ではない」
バゴォォォン!
追撃の圧撃をアポロンへ向けて振るう龍エン
アポロン
「はァはァ…重い一撃であったな」
龍エン
「フン。気に入らないな」
アポロン
「計算外であった。一介の国の皇子がここまで強いとはな」
龍エン
「俺の圧撃を1度ならず2度まで喰らい体が吹き飛ばないとはな。本来なら肉片が残らず破裂する技なのだがな。…覇気が強靭で有れば有るほど悪魔の実の能力を防げると言うのは事実であったか」
アポロン
「…やはり我が龍エン皇子を引き受けて正解であったか。他の者ではとうに死んでいた」
龍エン
「フン。首領アラクネへ伝えろ。海賊に屈する国ではないとな」
(Android/Chrome, ID:qyC3au4R0)