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┗1622.玉散る刃の巡恋歌(166-170/186)

|||1-||||リロ
166 :浦原喜助
2012/08/08(水)02:40:47


何時もそうなんス。

アタシは最後の最期で詰めが甘い。
長い夜を越えて、
長い途を通い捲って。
最終的にアタシ自身、何が欲しいのか解らない。

多分なんスけど。
アタシは結局何も欲しく無いんじゃないかなァ、と。
人間は独りじゃ生きられない。
だから、縁や絆を大切に。
そう遣って他人に偉そうな口を叩く事で自らを正当化しているに過ぎない気がする。
綺麗事上等、なァんて言いながら反吐が出るほど綺麗事が嫌いなんス。
他人を騙す以前に、アタシはアタシ自身に嘘を吐いてる。
其れを知っているからこそ、何かを欲する事に引け目を感じる訳だ。



矛盾ばかり溢れて来る割に綺麗な色で染め上げられたコレ。
アタシは何時になったら捨てられるんでしょ。





…ねえ、アタシに教えちゃくれませんか?







── 居待月 ──

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167 :浦原喜助
2014/01/29(水)20:26:19

── 有り得ない
── そんな筈が無い



逆向きに頁を捲り続けていた手が止まった。
残りはたった一頁。



── 嗚吁…バカはアタシだ



ホント大馬鹿者っス。



でも、大好きなキミは。
きっと今もキラキラしてるんでしょうねえ。
そのキラキラ。
決して失っちゃあいけませんよ。
過去の想いってのは日増しに美しくなり、その美しさに混じる毒気に誰も気付かない。否、気付けないんス。
キミの前には大いなる路が開けていて、チャンスと云う名の希望は余りある程に転がっている。
其れを大切に。
何時も言ってるでしょう。



── 真に強く在れ



キミはもう十分強くなりましたよ、グリムジョー。









…こんな時にシミジミ思います。
帽子被ってて良かったなァ、て。




── 無月 ──

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168 :志波海燕
2014/02/03(月)01:59:16

一から始める、とか。
そんな風に思った訳じゃねえ。
唯、彼奴にはきっと何も与えて遣れねえし、無限の可能性ってヤツを摘み取る権利も無え。
彼処で、彼奴として、彼奴なりの愛情を以って接するだけが、彼奴の出来る事。
振り払うよりも見守り続けてえから、見守れる距離を保ちてえ。
勝手な言い分かもしれんが、何処かで息災だと思わせるよりも、相変わらず遣ってる姿を見せて遣りたいな、と。
忙しねえなりの在り方。
一線置いた関係。

何処迄成り立つのか、何時迄続くのかは正直分からん。

けどな。
彼奴…俺は、さ。
毎日、オマエと出逢った日を眺めながら煙管を燻らせて、オマエがくれた湯呑みで茶ァ飲んでるぜ。
綺麗事じゃあなく、オマエを忘れた日なんざ一日足りと無え。
忘れようにも周りにオマエが在り過ぎて、嫌でも目に入って来る。

前とは少しばかり変わっちまった関係だが、気持ちは何も変わっちゃいねえ。
安っぽい言い方は嫌えだが、今も変わらん。
其れ以外に言いようがねえんだわ。





だから、さ。
また始めようや。





オマエとの在り方。
オマエとの人生。
互いの最善を、ゆっくりと考えて行きてえな。
…なーんて。





── 手前勝手が過ぎる戯言、か






── 三日月 ──

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169 :平子真子
2014/02/06(木)16:37:51


仲間が居るっちゅーのはええ事やし、誰かに気にして貰えるんも幸せな事なんやと思う。
けど、所詮は人間一人やねん。
最初も最期も独りやろ。
有難迷惑と迄は言わへんけども、結局はオレ自身で決めなアカン訳や。



── 何と闘って、何の為に生きるのか



多分なァ、生きとる間はずっと此の自問自答を繰り返す。
結局最期に答えが出せるんかも分からんし、逝った経験無いオレじゃあ判断付かれへん。
其れでも、刀を奮う度に思う。
オレの一撃が何を壊し何を救えるんやろか、て。
相手を倒すんが直接的な目的であろう事は馬鹿なオレでも分かるんやけど、真の目的っちゅーヤツを見付けたいねん。
数十年後でも、オレが逝った後でも、逆撫使うて喰らわせた一撃に何の意味が有ったんやろ、てな。
自己満足だ言われても構わへんから、唯々識りたい。



── 生きた証



そないな陳腐なモンに固執しとる心算は更々無いんやけど…やっぱし、アレか。
オレも大概ちっさい野郎だ、っちゅーオチかもしれへんのォ。
ま、其れでもええわ。
オレにはオレのセカイが有って、仲間には仲間のセカイが有る。
勿論、アイツにはアイツのセカイが有る訳で。
偶ァに全部放り出したくなった時は…せやな、斬り捲ればええ。
視界が紅に染まるセカイを選べばええだけや。



しゃァから、オレは。
今日も今日とて闘いに興じるのみ。








── 上弦ノ月 ──

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170 :浦原喜助
2014/02/09(日)22:04:22

今更何だ、って話なんスけど。

指先に留めた蝶々サンが何時迄経っても羽ばたけない。
特に用も無いし、じっくり話す時間が取れる訳でも無い。
況してや、此処を越えて仕舞ったら結局全て済し崩し的に流れちゃいそうで…アタシも大概自制心に欠ける男っスよねえ。
良い意味でも悪い意味でもアタシは変わって無いし、変わるには歳を喰い過ぎた。
更には、こうして遠回しに書き綴る事で、己の罪悪感を少しでも減らそうとしてる。



…なーんて、一見ドン暗い感じがしますけど、アタシにとっては単なる日常の一幕。
他人も自分も、第三者的な視点から見る事がアタシ自身の魂魄バランスを保ってる訳でして。
曰く『面倒臭いやっちゃなァ』の此れが所以っス。



さて、どうしたモンか。
最後の箍を外すには未だ早い。
今なら未だ大丈夫。
距離感は分かってる。
分かってるから。



── 嗚吁、暫くは夢うつつにて



そうっスね。
蒼い蝶々サンは未だ暫く箱の中に仕舞って置きましょ。







── 十日夜ノ月 ──

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