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┗1906.揚雲雀(146-150/169)
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146 :
朽木白哉
2011/12/07(水)02:41:12
初めて抱かれたあの日から、私は熱を識った。初めての時は互いに余裕が無く、本能の赴く侭に熱を貪った。唯、相手を欲し、欲に塗れた。
其れから幾年、数え切れぬ程に肌を合わせて居るのに私は明確に気付いて居なかった様だ。気付ける程に余裕等無いのだから、とも思うが…。
何れだけ深く穿たれても、強く抱き締められても、矢張り兄の顔が視えねば私は落ち着かぬ。触れる手も感じる熱も、其れは間違い無く兄のモノだと解るのに、騒ついて仕舞う。兄の余裕の無い表情を視たいからでは無い、兄の、瞳を、視て居たい。何よりも私に安心を与えて呉れる其の瞳を、視て居たい。
交わす接吻も、滴る汗も、溢れる白濁も、狂おしい程私を溺れ為せるけれど…私を捕えて離さぬのは兄の瞳だと識る。
其れ故に、怖い。私は極上の安心を呉れる兄の其の瞳が視えねば怖い。…此れは兄への不義に成るのだろうか。私が兄を信頼して居ないと云う事なのだろうか。此の身を委ねられるのは兄唯一人。其れは紛れも無い事実。
>私の聲と、兄の瞳
>異なれど、持つ意味は…
戯けた事やも知れぬ。けれど、…私は兄の瞳が視えねば不安に成る様だ。私の心を拓いた其の瞳が、愛おしい。肌を愛撫為る手も、濡らす舌も、穿つ楔でさえも、其の瞳には敵わぬ。何れ程肌を撫でられ、吸われ、痕を刻まれても。熱い楔で壊れそうな程に貫かれ、滾る白濁放たれようとも、私を絶頂に導くのは兄の瞳の様に思える。与えられる快楽に酔い痴れ、乱れ、卑俗に成ろうと私を視る其の瞳に、私は抱かれて居る。…そして、其れは兄の心なのだと、思う。
睡魔近付く曖昧な思考で語って居る故、意味が伝わらずとも構わぬ。戯言よ。
>躯を抱くのが躯なら
>心を抱くのは即ち心
>兄の瞳の先に、兄の心を視る
私が視たかったのは、余裕の無い表情では無く、
真っ直ぐな兄の心、なのやも…知れぬな。
>………………………………
増える咳に痛む胸元。
渦巻く痛みにふと思い立つ。
私は言葉を知らぬ。其れ故、兄を傷付けて仕舞う。けれど、私は伝えたいのだ。怖いのでは無く、心ごと兄に抱かれたいと思って居るのだと。漠然とした輪郭を縁取り、明瞭とした答え。
至極単純な答え。
其の心を持つ海燕だから、抱かれたい。
兄だから、欲に塗れ、溺れたい。
…技巧では無く、想いだけで私は…幾度でも…気を遣れそうだ。
上手く説明出来ぬな…。
>………………………………
兄が此れを読んだなら、如何思うのだろう…。些か、不安が滲む。
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147 :
朽木白哉
2011/12/11(日)13:14:16
月蝕。
燕に教えられて昊を見上げる。欠けた様に見える月。赤銅色に似た言葉に出来ない輝きに息を飲む。同じ月を眺める燕に想いを馳せつつ、寒さに肩を竦めた。
同じ昊を見上げている事に倖せを感じた夜だった。
> - - - - - - - - - - - - - - - - - -
バトンの感想含みつ提案。
姿を知らずに燕を迎えたは、蝶に載せられた言葉の真摯さから。三月も経て舞い込んだ蝶に眩暈すら感じた。其れから早幾年月。伴侶と成った燕が愛しい。
私が此の綴りを紡ぐのは燕が喜んで呉れるから。だが、私が先に満了して仕舞うのは寂しく思う故、燕が綴らぬ内は、とも思って居るのだが…如何なのだろう。
花見は確かに定番であった。あまりにも自然な流れ故、最早定番だと認識為る事さえ出来なかった様だ。来年も花見へ赴こう。
揃いの物を記さなかったのは単に気恥ずかしさを感じただけの事。挙げて呉れて構わぬぞ?
夏には海へ、冬には温泉へ行こう。
夜には廓の装い宜しく、紅を差し艶やかな着物を纏って見せよう。改めて、身請けして呉れるのだろう…?肌は白く目元口元色付けて、鼈甲珊瑚の簪幾つも纏い、煙管咥えて蝶の如くに兄を惑わせてみたいものだ。欲に溺れ白濁に濡れる程、肌を重ねたい。
…過去に送った花を、未だに覚えて呉れているとは驚いた。華道と云うには拙い花だったのに。わかめ大使か、縫いぐるみでも作ってフウリやサクに与えようか(笑)
…そろそろ長くなったな。また後程追記するやも知れぬ。
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148 :
朽木白哉
2011/12/31(土)23:12:56
今年最後の恋文を。
此処数年、忙しさが増すばかりで落ち着く様子も無く、海燕を待たせてばかりだった。今年も幾度も待たせ、寂しい思いを為せて仕舞った。けれど、呆れず待ち続けてくれた海燕に心からの感謝を。
傍に居られる事の倖せ。
其れを教えて呉れたのは間違い無く海燕で。
そして此れからも海燕の傍に居たいと願う。
明確なモノなど無いやも知れぬ。此の世界に絶対等在りはしないのだから。
其れでも、海燕との時間が永劫続く事を願わずには居られない。愛し君と過ごす時間が、何よりの倖せ。
想いは変わらず燕に向けて、
聲高らかに謳い続ける。
来年もまた、恋文を綴って行きたい。
私だけの志波海燕へ、
そなただけの朽木白哉より。
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149 :
朽木白哉
2012/01/02(月)16:35:11
強請るが侭に綴って呉れた恋文。
紡がれる言葉が尚も燕への想いを強く為せる。
私が落ち着くのは月単位で考えても僅かで、其れでも私の帰りを待ち、剰え気遣って呉れる優しさが嬉しい。そして、寂しいと、告げて呉れる事もまた、不謹慎ではあるが嬉しく思うのだ。言葉に出来ぬ程、愛されているのだと、解る。
…何処迄本気か、と問われたなら…明確には答えられぬ。海燕を欲してはいるが、煽るのとはまた違うだろう?…煽る時には煽られては呉れぬ様な気も為る。
思えば確かに私は己の声を嫌っていた。甘やかな声は羞恥を煽るばかりだったから。けれど、何時の頃からか口唇を噛むならば海燕の口唇が恋しくなり、拳を握るならば海燕に触れていたくなった。肌を重ねる事が、倖せなのだと、教えられた。
普段、何方かと云えば穏やかな海燕の、本能の部分を見たいが故に、私は激しい其れを求める。海燕に請われたからではないのだ。此れが私の欲なのだ。
身体が繋がり、心迄海燕と繋がった様に思える。海燕の腕の中が、私の居場所だ。
離れぬさ、最早離れられぬ。
私の帰る場所は随分と昔から、海燕の隣と決めているのだから。
海燕は私のモノ。
そして、私もまた、海燕のモノだ。
海燕からの言葉なら何れも甘く私を酔わせて呉れる。兄の想いの如く強く私を包んで呉れる。
今年も兄との縁を紡いで行こう。
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150 :
朽木白哉
2012/01/03(火)18:36:43
金魚の恋次より回されたバトン。新年の挨拶代わりに。
>三つバトン
>必ず三つあげましょう。
>貴方の性格は
・執務中毒
・己より他人
・頑固者
>人と接する時のルールは
・目を見る
・偏見、先入観は持たない
・意見は明確に告げる
>恋愛とは
・自分を曝け出す
・相手を受け入れる
・互いを認め合う
>戦いとは
・己を貫き、研ぎ澄ます事
・誰かを護る事
・何かを失う事
>好きな物を
・海燕の作る料理
・家族との時間
・月夜
>嫌いな物を
・利己的、自己中心的な者
・騒がしい場所
・月の見えない夜
>譲れないものを
・家族
・誇り
・己
>生きるとは
・試練
・探求
・至福
>回す人は
・特に居らぬ故、無回答。
思いの外難しかった。
新年早々に体調を崩している為か思考が纏まらぬ。
※※※※※※※※※※※
昨年紡いだ縁を今年は繋げていきたい。暫くの間蝶先でも置いてみようか…。
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