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┗2429.レミニセンス(161-165/174)
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161 :
市丸ギン
2013/07/07(日)01:52:48
今日が何の日か・ゆうと。
そらまァ七夕なんやけど。
川縁に連れて行って笹舟でも、なァんて考えとったのはキミを誘うまで。
途切れてからずっと閉ざしとった月時計を開いた。隠しとったんは大事なモン。
少ォし色褪せた二枚の短冊。
そこに書かれとるのは………ん、こらボクだけの秘密。
それを見たら、七夕よりもしたいことが出来たんよ。
言うたやろ?キミの願いはボクが叶える。
せやから今夜の逢瀬やった訳で。
はしゃぐキミが可愛らしかった。
百合の花も似合うとったし、花火に照らされて余計に綺麗に見えた。
せやけど、ずんずん海に入って行くのはあかん。抱き上げたのはキミが波に浚われへんように。…なァんて?
おやすみ、愛しいひと。
キミの夜が優しいように、眠りが穏やかであるように、ボクの腕に閉じ込めるよ。
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他人様の綴を覗くことも久しい。
もしやボクのことですやろか?ほんならおおきに。
とどのつまり、ボクもあの子もお互いがおらなあかんのですわ。やから今、えらい幸せです。
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162 :
小島水色
2013/08/11(日)05:32:49
ねぇ、気付いているのかな。
それとも知っているのかな。
すれ違ってしまうことが寂しくて…そうだなぁ、…うん、少し怖かったってことを。
あ、間違ってもおねーさんを信頼していないとかいう話ではないんだよ。
…でも、暫くお互いの時間がすれ違いになることが怖かった。
そんな中で労る声や宥める言葉が嬉しくて有り難かった。
だけど一番嬉しく思ったのはさ、帰りを待ってるって当たり前みたいに言ってくれたこと。
遅くなるんだから起きて待ってたりしちゃダメだってば。夜更かし厳禁、早く寝て下さい・なんて…最初は思ったりもして。
そうじゃなくて、ぼくの帰る場所はあなたのところだって、待ってるに決まってるって、そう言ってくれるおねーさんに何だか堪らなくなっちゃったよ。
ねぇ、気付いているのかな。
それとも知っているのかな。
あなたはいつもそんな風に、ぼくを守ってくれているんだってことを。
臆病で性根の悪いぼくなのに、怖がりな心さえ許されているような気持ちになるよ。
見透かされているような罰の悪さはもう、あまり感じてはいないんだ。
ただ、嬉しいと共に恥ずかしいような、いたたまれないけど温かい、申し訳ないけれど愛おしい、…そんな、とても言葉ではあらわせない気分になる。
ぼくを甘やかしたいってあなたはよく言ってくれるよね。
とびきりに甘やかされてるし、愛されてるし、甘えちゃってるんですって。ぼくは、とっくにさ。
でもまぁおねーさんが欲張りなのは知ってるから、もっともっとって言われても納得しちゃうかも。
それならぼくだって、もっとあなたを甘やかしたいし抱き締めたいんだって青少年の忌憚ない主張にも頷いて貰いたいところだけど。
…ね、気付いてるよね。知ってるでしょ。ぼくはあなたがいないとダメなんです。
大好きだよ、おねーさん。
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163 :
市丸ギン
2013/09/13(金)15:24:01
言えと強いても叶えられる訳やなし。
そもそも、このお預けはボクの都合なんに…な。
せやけど零して欲しい。
きっと飲み干すから。
何度でも強請るよ。
困らせて欲しい。
往生したい。
せやかて、
ボクはぜんぶ欲しいんよ、乱菊。
帳面に書き付ける位やったらキミの男に直接どうぞ。
そうやなかったらあの一頁、破り取って喰らうてまうぞ。
…なァんて?
割と、本気。
言った傍から蝶々の羽音。
さて、この蝶丸呑みにしたら怒るやろか。
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きっと同し空を見上げとったんや。
ボクは左手を緩く握って、な。
おやすみ、愛しいひと。
(0920)
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164 :
市丸ギン
2013/10/09(水)01:25:29
何や、堪らん夜。
寝着を選んだ理由は普段使いのモンが良かったから。
触れる機会が多い方が嬉しいと思うたんは、離れとる間にもボクを身近に感じて欲しかったから。
…せやけど、なァ。
これはちょっと予想外。
そんなん言われてもうたら脱がしたなるよ。直に触れたい・思う。
キミの温度とかたち、確かめたい。
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いつかの夢の、話。
キミに打ち明けたこころに嘘はない。…無いんや、けど。
ほんまは、もう両腕でぎゅうって出来へんねや思うたんがイヤやったのかも。
やっぱり、悲しい話はキライや。
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花を贈ろうと思うたんは、キミが欲しがっとったから。
気付かんままでおった割に恋文も梔子も渡せたのはボクがキミの子狐やからと違うかな。
どの花にしようか、今回は悩んだ。特別な日やから。
蕾は、もう花開いたやろか。
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イイコで留守番。
約束したし、帰ってきたら褒美もある。せやから要らん心配掛けんよう、おとなしゅうしとく筈やったんに。
利き手に巻いた白いのはキミが帰るまでに解けるやろか。
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例えば、年頃の女の子が恋人相手に見せるような甘え方やとか。
蕩けるような睦言に、 意地を張らん素直な態度……――
ボクの子猫は、そういったモンを可愛えと思うとるらしい。
甘い言葉の一つや二つ、さらっと言いたいんやとか?
…阿呆やなァ。キミの可愛えトコなんて本人よりボクが知っとる・ちゅーのに。
可愛えことなん言えとらんやの出来とらんやの、そんなん気にすることちゃうねんて。まァそこも可愛らしいんやけどね。
可愛えよ、キミは。キミが認めんでもボクが知っとる。
早よ帰っておいで。思いっきり抱き締めたる。
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すっかり冷えてもうたキミを温める係に立候補。
無事任命されたのはええんやけど…ボクより冷たいキミなんて、えらい新鮮な心持ち。
足も、手も。爪先まで冷やっこいキミを抱いて、段々にお互いの体温が溶けてく感覚。
…気持ちええなァ。他愛のない会話も、擽られてむくれるキミも、何でもない当たり前が幸せやてしみじみ思う。
可愛え子。愛しいひと。優しい夜。
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簡単そうに見えて難しい。
それでも練習の甲斐あって、普通の出来にはなった筈。
キミの気持ちがやっとわかった気ィしたよ。
好きな子が美味そうに食べとる姿・ちゅーのはええなァ。
あないに喜んでくれるんやったら何度でも。
…口づけは、蜂蜜よりもキミの甘さに蕩けそうやった。せやからボクも、ご馳走さん。
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165 :
小島水色
2013/11/19(火)01:03:51
せーかぁーい。
なんて、ね。折角並んだ綴りを離すのが何だか勿体無くてつい、ね。
…にしても、可愛いミスしちゃってるなぁ。黙ってても良かったけど笑っちゃったからには白状しておかないとね。
好きじゃないんだよ。本当のことを言葉にすると却って空々しく思えてしまって。
そんな風に思っていたのに、今ではあなたを口説く気満々。
…なんだけど、さ。
それとはまた別の話。難しいね、自分の気持ちを言葉にするっていうのはなかなか。
がんばるよ。…色々?
きっと受け止めてもらえるだろうと思うから。
でも、今夜はまず眠らなくちゃ。
待ち合わせだもんね。あなたが梔子なら、ぼくは九輪草を目印にしようかな。それとも撫子がいいかなぁ。
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