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┗2641.初(113-117/142)

|||1-||||リロ
113 :朽木白哉
2010/11/26(金)23:15:45


久しく暇のなかった夜の散歩に向かう。

季節は冬だな、冷たい風よりも印象深い澄んだ空気が心地良い。欠けた月があれ程眩いのは、この大気故なのか。

紅葉を兆した木々の葉は、何時の間にやら其の葉を各々染め上げ今や其の一生を次なる世代の為に終えようとしている。

私の囁かな抵抗など、世界を前に何の意味もなさぬのだ。


目まぐるしい影はやがて宵へと帰るよう、私もまた世界の喧噪へ紛れて消えるのだから。



>一寸先にお前の腕があったなら、私は迷わず行けるのに。

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114 :朽木白哉
2010/12/01(水)23:19:52


暫く振りになろう雨。
止まぬ雫が地を打つ音が耳に心地良い。
お前の空にも果たして此の雨は繋がっているのだろうか。

夜分遅く行く帰路に冷たい雨が掛からぬよう、何時か私にお前が差し伸べた紅い番傘をくれてやれたなら。
私がお前の濡れる肩を守ってやれるのに。


私の知らぬ場所に居る仔犬に安らかな眠りを、温かな夢を。

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115 :朽木白哉
2010/12/03(金)00:52:02


聞きたい事が山ほどある。

お前とまた言葉を交わすまで暫しの辛抱、寂しくもあるが仕方あるまい。


錘付きの枷にだけには、なりたくは無いのだ。

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116 :朽木白哉
2010/12/05(日)23:57:18

例えば食事をしている時、
例えば散歩をしている時、

例えば執務をこなしている時、

何気ない生活の中にお前の横顔を見る。


これが想うという事なのか。
お前の声を聞かぬ儘、渇望の止まぬ私を哀れと罵るか。



私の心はこんなにも容易く見ぬ影に支配されるのだと、

月下の露に灯を吹き消して。

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117 :朽木白哉
2010/12/08(水)23:06:51

ふみ。

>有沢たつき

茶会にて二度に渡り、世話になった。

あまり他人に恋次の事で深い話をせぬ故、あの時の私の言葉はお前に所謂悲愴の負荷など与えてしまっていないか心配だ。

しかし私はお前に恋次の事を話して少し肩の荷が下りたように思う。
私の胸の内にあった小さな痼りを、簡単に溶かして暖かなものへと変えてくれた。お前の何気ない言葉ひとつひとつがあたたかだ。

また、会えたらと思う。



>犬の心友、吉良イヅル

此の場を覗いてくれているかは解らぬが、久しくなるな。変わらず元気にしているだろうか。
彼奴の居ぬ間にこっそり会合をとの誘いを受け嬉しかった。が、私の手違いにより兄の連絡先を紛失してしまったのだ。

此処を見ている兄がもし会ってやろうという気持ちを未だ持ち続けてくれているのなら、是非一度連絡をしてもらいたい。

手数をかけて、申し訳ない。



12/13 編集 了

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