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綴一覧
┗2641.初(108-112/142)

|||1-||||リロ
108 :朽木白哉
2010/11/13(土)22:56:45

おかえり
新たな船出に相応しい名だ。

遠くから兄の行く先を見守っている。



済まぬ、些か紛らわしい触れ込みであった。そうだな、何時か。

私もその日を望んでいる。

少々気を遣わせてしまったか。
だが、兄の言葉を見て宛は違えど沢山大切な事を学ぶのだ。
私も、兄等のように強くありたい。

―――

外は変わらず時を刻んでいる。

立ち尽くすまま、
風が流れるように迅る現実を受け入れるほか術はなく。

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109 :朽木白哉
2010/11/18(木)01:42:28


久方振りに舞い降りた彼奴からの蝶。


あまりに唐突に戻った蝶に動揺し、それを悟られたく無いばかりに少し冷たく接してしまった。
その所為か謝罪を繰り返す恋次に敢えてまた厳しい言葉を浴びせてしまう、己の余裕の無さが憎らしい。


蝶より響く言音は変わらず低く温かだ。

恋次が帰したら遣りたい事が山ほどあると欲張り豪語していたのに、お前を目に映しただけで私の心の隙間は簡単に満たされてしまった。


…やはり、愛しい。

今は眠る仔犬に届けられぬ儘の言葉は次にとっておこう。

高ぶり故に頭が回らぬ故、此度はこれにて。




おかえり、恋次。

おかえりなさい。

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110 :朽木白哉
2010/11/18(木)11:47:44


>独り言

確証が持てぬ。
故、密かに宛てる。

もし異なれば未熟な坊だと笑えば良い。




私も貴様と同じだ。
待てが苦手…というよりは、初めての事に些か戸惑ってしまった。

何時帰するとも知れぬ彼奴を待つ事が、夜毎不安で眠れずに居る日も多々あった。


其れでもこうして心穏やかにいたのは、耳を掠めた小さな声のお陰だった。

感謝している。
礼を残すのがこんなにも遅くなってしまった。

お前の囁かな其の声に、私は救われた。


私も祈ろう。
貴様の歩む其の先が陽に満ちている事を。



…らしくないとの揶揄も、此度ばかりは受け入れよう。

有難う。

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111 :朽木ルキア
2010/11/20(土)00:47:24

…一方的に少しぎこちなく接してしまう。



お前の声を耳にし胸の内に秘めた沢山の想いが溢れてしまいそうで、気持ちばかりが急いて何から話して良いものか解らぬ。
相変わらずヘトヘトに疲れて炬燵で野垂れ死ぬお前に何と声を掛けてやれば良いか、どうすればお前を癒やす事が出来るのか。

…今まで私はどんな風にお前を愛でていたのだろう。


こうも間が空くと強張るものなのか、私より高いお前の頭を撫でる此の手が。



本当は、




――――

白兎様のお姿にて恐縮でございます!

貴方の白兎様を待つお姿は、私にとって憧れであり励みでした。海燕殿の綴る真っ直ぐな温かな言葉は送る先は違えど見る者に力を与えて下さるのです。私が彼奴を待っていられたのは、海燕殿のお陰でもあるんですよ。

本当に、有難う御座います。
そして願わくば貴方の白兎様が息災に、燕のもとへと戻られますよう。

___

うっかり編集した文章が私の言葉ではなくなっていた。なんという事だ…(恥)

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112 :朽木白哉
2010/11/24(水)00:00:20

先日放たれ訪れた蝶も、
多忙な合間を縫っての蝶だったのだろう。

自らの暇を裂いて声を届けてくれたお前が気持ちが酷く愛しい、その声に労いひとつ掛けてやれなかった自身の余裕の無さは恥ずかしいの一言に尽きるが。
それでも恋次が元気でいる事が解り胸が温かくなった。

離れていても私の腕に、少しでも帰りたいと思える事があるのなら。
私はお前を待っていられるのだ。



今日は時期を遅した小春日和の気温らしい。束の間の過ごし易い日、お前も元気に過ごせると良い。

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