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93 :
朽木白哉
2010/10/10(日)11:04:08
受けた任もひと段落。
僅かながらに怒号の日々故此処への筆を疎かにしてしまっていたようだ。
今日の空模様も些か重い。
―――
>以下私信
燕の志波家長男、白兎の我が義妹へ宛てて
相変らずの愛らしい回答、堪能させてもらった。
私も恋次も予てから挑戦してみたいと思っていたもの故、嬉しく思う。恋次が帰した後に二人でゆるりと回答していくつもりだ。
季節の変わり目の所為か朝夕は極度に冷え込む、両名とも互いの為に自愛の心を忘れぬよう。
…などと、兄等には無用の心配だろうが。
機会あればまた、恋次も交えて酒でも交わしたいところ。
長くなったが此度はこれにて。
礼を言う。
阿散井恋次・朽木白哉
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94 :
朽木白哉
2010/10/12(火)02:57:42
次に逢ったら何をしよう。
衝動的に逢いたくなった時、最近そんな事を考える。
以前、現世の遊園地での逢瀬に夢を馳せたという恋次の綴り書きが凄まじいと揶揄した私が、今になって同じような事を考える事になろうとは…。
……許せぬ。
彼奴が帰したら開口一番、何と言おう。
「長らく待ちわびていた」
「怪我はないか」
「逢いたかった」
「元気にしていたか」
…落ち着いて言葉を紡げるものなのだろうか。
否、それよりもまず彼奴に触れたい。
言葉などそのあとで良い。
私自ら出向いて無駄に高い位置にある耳朶を確りと掴む。この間手加減は無用、思い切り抓って人気の無い所に引き連れる。馬の手綱を引くように。
彼奴を前に立たせたら、強く強く抱き締める。
(この辺りは毎夜大使で練習せねばなるまい…大使には申し訳ないが、暫し彼奴の代わりを務めて貰わねば)
そうすれば彼奴にも、言葉足らずとも伝わってくれる筈。私の想いも、心も、体温も全て。
どんな顔をするのだろう。
そう考え空想に浸るだけでも愛おしい。
人目を考えず粗野な振る舞いをする私に、困った顔をするのだろうか。はたまた、あの逞しい腕の中に私を抱いて、穏やかな顔で久しく感じぬ温もりを分けてくれるだろうか。
そろそろ冷え込む季節だが、お前はちゃんと私を温めに戻ってくるのか。お前は私の湯たんぽなのだから、傍に居てくれねば凍えてしまう。
…などと、子供のような戯言を、今日くらいは残してもよかろう。
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95 :
朽木白哉
2010/10/15(金)01:06:18
先日道端に咲く彼岸花を見た。
お前を思わせる紅色の鮮やかな其れが風に揺られる傍で、それより少し背の低い白い彼岸花も揺れていた。
驚いた、彼岸花とは紅だけではないのだな。
紅の横に咲く白を見た時、私とお前の姿が脳裏に浮かんだ。
色に例えるなど聞き飽きたか?
…そう言うな、斯様な些細な事でさえお前を想い、愛おしく思う私を女々しいと笑ってくれても構わぬ。
彼岸花は秋を示す花。
もうそんな季節か…夏にお前が発って、もう四季が移り変わろうとしている。早いものだな。
次に声が聞けるときは、きっと目出度い報告も聞けるのだろうが…今はそれを楽しみにしておくとしよう。
気候もなかなか安定しない。
変わらず体を労わる事を忘れぬようにな。
> 愛しこ犬は温かくして眠ること
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96 :
小島水色
2010/10/19(火)13:32:20
君がいないこの街は、
どこか冷たい。
―――
久し振りに訪れた街。
一人で来るのは初めてかな。
此処に来る時は何時も君が隣に居たからね。
相変わらずの雑踏。
耳を塞ぎたくなる音楽。
ゴミの山。
変わらない賑やか過ぎる街の景色がそこにはあった。
ただ、何だろうね。
僕の好きなこの街が、
いつもより色褪せて見えたんだ。
君のいない街は
こんなにもくすんで見えて、
こんなにも冷たい。
立ち止まって空を見る。
嗚呼、
僕の空は狭くて暗い。
モノクロの空に君が恋し。
>僕の世界は君に侵されていた。
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97 :
朽木白哉
2010/10/21(木)01:33:40
夕暮れを見ぬ間に日が暮れて、
鴉の帰路は宵の色へと羽が融ける。
知らぬ間に随分日が短くなったものだ、筆を走らせる指先が冷えたと思えば窓の外は薄暗い。
つい先日まで騒々しい程鳴り響いた虫の声すらもこの静寂を前にまるで削げ落ちたかの静けさ。
便りが無いのは元気の証拠というが、空の執務机を見るとやはり何処か物悲しい。
とは言え此処には居ないお前の先の便りを見る限り、存外向こうで充実した日々を送っている模様。そう言えばむくれて否定する様が目に浮かぶものの、毎日忙しく働くお前を想うと眩しい程だ。
任務が忙しいと言う、されど何処か使命感に燃えるお前の姿が美しい。熱心な姿勢ほど目を惹くものは無いな。
…私が案ずるべき事など、最早お前には無いのやも知れぬ。
一生懸命なお前が愛しい。
(其の横顔を拝めぬのが残念なところなのだが)
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