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┗2927.*Asura de la rezar*了(106-110/200)

|||1-|||書|リロ
106 :檜佐木修兵
2012/04/24(火)05:00:47



きっと、今死んだら其の死因は他殺。
所謂忙殺。

隊長が代わってからと言うもの、以前よりも遥かに跳ね上がったとしか思えねえ此の仕事量。
時間内に捌き切れねえ書類達に嫌気が差して、こっそり執務から逃亡したのが今朝の事。


前日が前日なだけに、悪酔い引き継いであらまァと回らぬ頭は右へ左へ痛みを訴えるだけ訴えて回路停止もいいところ。
我事ながら腹立たしいことこの上無いが、腹が減ったからと言って甘味処に顔をだしたのが運の尽き。
ひとをさんざっぱらホルマリンに浸してくれた局の鬼が何の巡り合わせか計らいか、似つかぬその場でおちょんぼボーイの横でただただ、茶を啜って居たと云う現実。



俺を見るや否、泣く子も事切れちまいそうな悪い笑みを皮肉に湛え、あろうことか俺の喉笛に噛み付いてきた。


いや、腕が。




確保完了。



厭な科白を吐きながら、其の白衣の鬼は一瞬にして俺ごと神隠し…間違い、エスケープ。
紳士が良い面引っ提げて食い逃げかと視線をくれてやるも如何せんガン無視だ。
此の人の事だから所狭しと拡げられた甘味達の付属品でしかないだろう煎茶をずるずる飲んだり飲まなかったり気紛れに弄んでやっただけの事なんだろう。

(なら食って逃げたいのはアッチの餓鬼かと気がつきゃ彼に限って野暮は無しかと胸ン中で謝っておく)




そんなこんなと、目まぐるしい景色達にくれてやる暇等有りませんとばかり…に、嘘。
単なる技術者にしちゃ余りにも素敵な瞬歩に覚えた変な浮遊感からただただ吐き気を催して目を瞑ったら其の数秒。

投げ捨てられた。



地面に。


違うな、紙の山・だ。


馴染み有る墨と麻の薫りが妙に神経に障る辺り、どうも俺には覚えの有る紙クッション。
否、書類達。


加えて、冷ややかな視線に面を上げりゃァ気持ち悪い程素敵な笑顔で出迎えてくれたのは紛れも無く、俺の新しい上司。








──以下、続けるにも恐ろしい仕置きをたんと頂きまして

今、俺は泣きながら買い換えた勝手の古い紳機の蝶栖を変えようか否かとスパム蝶達を虫除けスプレーで追い払いながら筆を走らせている。

書類に終わりは見えません。


ただ帰りがけに、技局印の元気の出るお薬を缶で置いていってくれた鬼の子に感謝する事だけは今日一日絶対に忘れては成らない。

バイソンも泣いて悦ぶ魔法のお薬。


俺は其奴の中毒者です。


(日記なんて久々。)

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107 :Nnoitra・Gilga
2012/04/26(木)05:15:59



───しくじった。




何の気無しに綴る言葉達総てが恐らく此の心臓が宿す本音逹と相違無い。
だからこそ、其処に記した総てに誤りなど何一つも存在し得ないと誤認した儘措いちまった。

其処に自分ェの失態が堕ちてたなんざ知るのは案外と早かった。


(寧ろ早過ぎて愕然とさせられた後の俺の焦りを総てぶつけちまいてェと睨んだのは従属官。彼の変態野郎、こんな時に限って真っ直ぐコッチを見返しやがる、忌々し過ぎて危うくあの隻眼潰しちまう処だったッてェのは流石に内密)




あーあーあー。
近頃の餓鬼は手が早くて遣る瀬無ェ。


(其れでも尚、引っ掴かんだか掴ったのか・野郎の細腕に確かな未来を期待した)
──厭な噺だ。




始まりってのァ何時もそうだ。

俺の意識から外れた不意を狙ってきやがる。生意気過ぎだろ糞野郎。

何はともあれ。
…逢いたかったぜ、同胞。



早速一つ目の秘密が立った。


(俺は此のくだらねえ失態をきっとずっと先まで引き摺り続けて果てるンだろうな)






>>27
よォ、どら猫。
偶然ながら過った記憶が此処に残って居やがった。
此奴を手土産に、宜しく持ってけ。


>──Hasta manana,カス猫畜生。






(暫くは虚園暮らし。宮が如何にも落ち着きやがらねェ。寝付けるかクソ。)




>20120428/04:15

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108 :檜佐木修兵
2012/04/29(日)01:31:02




>(恋の季節、なんスかね)


それよりも凄ェな。
恋愛ってのは頭でするモンじゃねぇ・か。
一理あるな。



頭使って駆使した回路で掴み取った恋愛に果たして何れだけのモンが『恋』或いは『愛』と成り得てくれたのだろうかと、振り返った路の先にゃ残念な事に正解は無かった。


だからと言って、思い付きだけで・インスピだけでなんとか成っちまった事だって結果論述べりゃひとっつも無かった事にまた更に肩落としたくもなった。




さて。



恋をする
愛をする



其の感覚を捜す旅に出ようと思った。…──ん、だろう、なァ多分。

例えば其の試みに賭けたとして。蛇が出るか邪が出るか、期待半分無関心半分に……は、過ごしてらン無かったんだけどもだな、


(猫が出てきたんですけど、阿近さん此れ結構予想外過ぎましたね!)




と、まァ何事も予想想像の上を走ってくれなきゃ詰まんねえって話だろ。
最高に愉しみなんだよ毎日毎日。


だから今はきっと此れで十分なんだろ。

恋愛に対する答えが見付けられなかったとしても、其処に際して得られたモンがデケェっつうんなら問題無し無し。
俺が納得しちまえば何でもありなんだっつう結論に至るこったろう。



、大きな水溜まり。
避けるも飛び越えるも有りか。

ならそうだな──…敢えて嵌まるって選択肢は有りか?


(当たってみりゃァ案外、また違った発見があるんだから人間てェのは計れねえよな)


濡れた衣類をどうしたいかとか、ほら思いの外水が冷たくなかったとか、泥被って汚くなったからどうしようとか



一つ以上に別れる答えが有るっつう現実が時に堪らなく嬉しく思うのは俺だけなのかも知れねえなあ。

(マゾだって、そういやよく言われたっけか。──あーやべ、記憶が残念過ぎる程に邪魔だ。悔しいってのマジで。…マジで。)






>…所で何が言いたかったか・っつう点について。

オチも無ェが内容も有りませんでした。
ただこう、───呼吸ぶり返してる今を大事に堪能してるだけ。
擽ってェよ、案外今の生活。

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109 :Nnoitra・Gilga
2012/04/30(月)19:39:51







久しい感情に、過った苛立ちを何にぶつけりゃァ楽に成れる。

君主様とやらが与える暇潰しに躍起回した分無様にも耳孔から遠ざかる同胞の伝達声明。
天色の爪牙がきんきんと鳴り響く、其の耳鳴りさえ心地好さばかりを産む。──間も無く癖付く其奴の声色に、触れない日がこうまでも長く遠く感じる時が来ようとは。



我ながらにして超絶ダサい事此の上無さすぎて嗤える。



餓えてるだけが理由じゃねえ筈。


其の直感位は信じたとしても、探る理由迄は綴じて見知らぬ振りをする。






(虞しいか?)
此の俺が?
ふざけンな。










瞼裏で畏怖する感情は総てに於いて清算済みだ。
何も虞を抱く理由なんざひとつも無ェ。

案ずるな、
杞憂と嗤え。




俺が呼吸していられる今を精々有難く刻む以外に他は要らねェ。
否、持ち得ない。

果たして俺は自分ェっつう呪縛から逃れられるか見物だな。



擡げる鎌の首、
自らの獲物を硬い皮膚の下にまんまと眠った太い太い静道脈に添えておく。
痛い程隣り合わせる絶望の闇に自ずから身を投じておけば何ら怖くは無ェと爾えば其れで良い。

此奴は保険だ。

何時彼のどら猫野郎が此の手から遠ざかっちまっても平常保てて要られるように。
>…──祈れ、

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110 :黒崎一護
2012/05/01(火)05:11:15

今月で彼れから一年を迎えるらしい。
巡る季節は色を変え、出逢う魂達は代わる代わると居場所を変え、
いつの間に知らねえ景色ばかりに染まった目の前の世界達。

何も変わらない、
変わらなかった俺と云う固体意識。

何度と顧みる過去達は、丸で現状が嘘みてえに喜色憂色総てが綺麗な猩々緋色をして、染まり上がって蕩けてやがった。
大好きだった、
如何仕様も無く。

愛していた、
他の何をも勝る勢いで。


未だに、お前の紅を探す此の眼が好い加減に鬱陶しいのに。駄目だな、消しきれ無かった。此の一年。


反吐が出る。


けどな、恋次。
無理に俺の中からお前を追い出す必要なんて何処にも無い。
無理に俺の中からお前に関する総てを消し去る必要なんて何処にも無い。

辿った過去が、確かなら。

其奴等が俺の中でマイナスになんざ成る筈なんて万に一つとしたって無ェんだからさ、

遺しとくんだ。

大事に大事に、
記憶の直ぐ手許に、遺しとく。


だってよ、恋次。

そうでもしとかなきゃ何時かお前を見つけたとき、きっときっと俺は気付いて遣れ無い。
お前と違ってそんな鼻は利かねぇんだ、仕方無いだろ。


何時か、出逢えると信じてたんだよ。

(其れでも俺は、今でもお前が好きなんだ)
(ただ、其の自覚に気が付く度に感じる痛みは様々に変化していると言う事実。)


そんな訳でだ。
きっときっと、この先も


何に於ける総てを抜いて俺の中で彼奴は最高の存在で在り続けるんじゃねえかと思ってる。
其だけ、彼奴を想い続けてる証拠として。
…情け無ェが恐らく事実だ。


(だからこそ、自分と向き合うチカラが必要なんだと、人知れず俺は視界を覆った。)
何でテメーは此の心臓に堅く其の名を刻み付けやがったンだよクソ野郎。
(犬程のマーキングを、まさか魂の深くに迄施されてるという事が今更に成って辛いなんざ誰が思うかクソ駄犬。一生背負ってやるからな。)


>3/6/5/日-H*Y
最後の贈曲。

半径腕センチメートルに素直に留まり切れなかった大馬鹿野郎から、大好きだった級友に。

(最初で最後の幸せな嘘程後々の残酷さを思い知る術は無ェ。ゴメン、とか。一体何の蝶に乗せりゃあテメェの許まで届くんだろうな。)

やっぱり今でもテメー無しじゃ機能しねぇよ俺の生。

>───耳の奥。
>ザマァ無ぇなと嗤った声は、一体誰のモノだったのか俺は未だに気付けない。


05/03

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WHOCARES.JP
27 :Grimmjow・Jaegerjaquez
2011/07/16(土)18:47:20

誰にともなく。

>勘酒

>君に勧む金屈巵
>満酌辞するを須いず
>花發けば風雨多く
>人生別離足る



…──、昔。


何処ぞと知れ無ェ下界の島で、ふと耳掠めた詩の一つ。
何を真理と謳う其奴を当時の俺はさぞ冷めた感情で突き放して棄て置いてきたこったろう。
譬えば。
さして留め置くに値しねえ詩であるだとか、見て呉れにばかり捕らわれちまえば其奴の意を履き違えて汲んで居たなら。
哀れむべきは当時の俺か。

莫迦々しい。


──仰々に。



一見して、別離を当然と受け容れる其の潔さそうな一行さえ、途中挟んだ花の譬喩。
人間風情が手前ェ等の人生を仰々しくも植物なんぞに喩えやがれば、何をそんなに卑下出来ちまうモンなのか。
何千・何万の生死さえ繰り返す世界の中、俺達虚からすりゃァ人間の魂も植物の其れも五十歩百歩もいいところだと嘲笑っちまうが。




何を勘違いしてんのか、彼此何百年と時を置いて漸く、其の詩の深みを識ることとなる。

なァ同胞。



長きを終えた今、広い広い此の虚園でたった一匹の豹と成り下がった俺を嗤うか?なァ、おい。
何に於ける者共に、一々記憶なんざ取って置いちゃ居ねえ性質だが、ただ唯一。
俺の刃を好戦的に受け止める餓鬼の、逸れない瞳が消えてくれねえ。


嗤え、
咲え。


誰に強要するでも無ェが。


此の孤独、


せめて野郎が知ることの無ェ様にと祈るのみ。


聞こえているか?死神。
俺は未だ、斃れちゃ居無ェ。
苦しいんなら這い上がれ。
悔しいんなら取り戻せ。

泣くな、喚くな、

ただ、叫べ。




手前ェの霊魂が欲しいだけだと、

貌の様に哭き狂え!



(其れから、枯れた喉を労って誰に知れる言無く斃死んじまえ。)


>──Buenas noches,
>何時しか見逢う魂へ捧ぐ


********

20110720/18:49