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┗だいたい調理部日誌!(26-30/49)
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30 :
フランシス@
10/13-00:27
今日は放課後に皆で焼き芋作ったよ!
突然アントーニョが目を輝かせて「焼き芋作ろ!」っていきなり言い出した。
遠くの方では何だか機嫌悪そうなアーサーとにこやかな表情のイヴァンが見守ってた。
なるほど、園芸部に実りの秋が来たんだね。
それなら俺達調理部は一肌脱がせてもらおうか!
アントンが落ち葉は耀せんせーが集めてくれたで大丈夫やで!っと親指立てて教えてくれる。
ここ学校だけど校内で焚き火とかして良いのかな?
まあ耀先生が居るんなら何とかしてくれるだろうからいっか。
放課後になるとアントンとギルが早く早くと急かしてきた。
俺と菊ちゃんは調理室寄ってから必要そうな物持ってるからそっち準備しといってて言うと二人共飛んでった。
その後と他の園芸部が追うのを菊ちゃんと一緒に苦笑しながら見送る。
フェリシアーノとルートとも合流して、今日の活動予定を発表すると今度はフェリちゃんがひゃっほーって飛んでった。怒鳴りながら追うのはもちろんルートね。
まーた置いてけぼりにされちゃったね、と菊ちゃんと笑いあう。
俺達も作業場に到着する。万が一のために水場の近くね。
先に行った奴らと耀先生が出迎えてくれた。
サツマイモ運んでたギルに遅っせーぞ!って俺だけ言われた。何その理不尽。
俺たちの持ってきたアルミホイルに芋を包んで焚き火の中に埋める。
焼きあがるのを待ってる間、フェリちゃんや菊ちゃんが焚き火の前で「あったかいね~」「そうですね」ってほっこりしてるのを見て癒される。
何この子たち可愛い和む。
焼きあがったアルミホイルの包みを取り出して、中を開けてみるとおおーっと歓声が上がる。
おいしそうに焼けたよ!
菊ちゃんとルートが淹れてくれたほうじ茶を紙カップで配ってる傍で、フェリシアーノが熱さにびっくりして放り出してしまった焼き芋がギルベルトの顔に直撃してた。
俺も食べてみたら相当熱かった。
その頃にはアルフレッドも参加してきた。
アントンに焼き芋手渡されて、「熱いから気付けてな。あ、俺がふーふーしたろか?」って聞かれて顔真っ赤にしてた。
勝手にイチャイチャしてれば良いよ、うん。
でも焼き芋は美味しかった。調理って程の事はしてないのにこれだけ美味しいなんて素材が良いんだろうね。
って隣で食べてたアーサーに振ってみたら、驚いたように弟達に向けていた物騒な視線が引っ込んだ。
「園芸部は良いもの育てるね」
「え…そりゃアントーニョが世話してるからな」
「うんあいつ凄い奴だよね。でもアーサーも少しは世話してるでしょ?」
「…まあ少しはな」
「じゃあアーサーも凄いよ」
って言ってあげたらアーサーも顔真っ赤にした。
耀先生は後片付けを俺達に任せて保健室に戻っていった。
残された俺達は分担して作業を終わらせてから帰る。
秋風が冷たくなってきたけど、持ち帰り分の焼き芋を胸に抱いて皆と駄弁りながら帰ると全然寒くなかったよ。
後日、また獲れたサツマイモが届けられて、今度は調理部らしく頑張るよ!とスイートポテトや蒸しパンにして配ってあげたよ。
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29 :
イヴァン☆
10/12-01:40
君そんな公衆の面前で、は、恥ずかしいじゃないか…大胆すぎるんだぞ…アルだなんて!
うわあ!うわあ!
なんだいなんだい!嬉しいけど擽ったいしそわそわする!ああ駄目だ俺、明日君の顔見られないよ!
焼き芋がしたいなら俺がフランシスに言うし(でないと普通に凝ったもの作りそう)、後は、俺も君のことをこうやって呼んでもいいのかな。
もし君が嫌じゃなかったら、だけど。
どうしようただ君を呼ぶだけなのに凄く勇気がいるし、胸が摘まれたみたいに切ないし、きゅうってするんだぞ…おかしいよねこんなの。
ト、トーニ『お前ら部誌で何勝手にいちゃついてんだごるぁ!!だいたいアル!お前珍しく俺に声かけて来たと思ったら、あいつ目当てかよ!一ヶ月ぶりに会話があったなとか、声が優しかったとか、俺は別に全然そんなこと考えてないし、全然喜んでなんかないんだからな!アルの、ばっ…ばかあ!』
って書きかけの部誌を朝一番の部室の机の上で見つけたよ。
そっかあ、だからアーサーくんの眉毛がもっと悲しくなってて、畑の前で2人で追いかけっこしてるんだね。
アルフレッドくんもアーサーくんも、似たもの兄弟だよね。
あの眉毛?って言っていいのかなぁ、この油性ペンと一緒の色みたい。
ふふ。
仲良しっていいよね。
僕はもうチャイムが鳴るから教室に行こうっと。
追記
焼き芋、王先生が葉っぱを確保してくれたみたいです。楽しみだね。
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28 :
アントーニョ@
10/11-14:35
よかったわー、アーサーとイヴァンのおかげで現国の先生にもええよって言うてもらえたわ。
俺のこと可愛いなんて照れるやん。恥ずかしいわぁ。
アルフレッドも可愛いしカッコええで!
だから拗ねんといて!!
俺はアルフレッドの頭悪いて言うたんちゃうて!
ほらアルは国語は得意やないけど、別に成績悪ないやん。
一応学年違うのに宿題手伝って!って言うんもなんや恥ずかしぃてな…
☆☆☆
えー園芸部はいつもあんな感じで仲ええで?
アーサーはたまに手出してくるけど、本気やないし、イヴァンも宿題手伝ってくれてええ奴やん。
部活の後で俺の宿題やる余裕があんのは、今はそんな忙しないでかな。
夏は抜いても抜いても生えてくる雑草さんと悪さする虫さんの相手せんならんで必死やったけど、もう秋やで収穫が楽しい時期になってきたしな。
耀せんせーには今度サツマイモ届けるつもりや。
フランシスんトコにも持ってったら焼き芋とかにしてくれんかな?
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27 :
アルフレッド☆
10/11-05:27
ううう…俺だって君の宿題くらい手伝えるんだぞ!
って叫びたいけど、まあ適所適材だよね。
俺も宿題がわんさかでて困ってるなんて、カッコ悪いから彼には言わないけど…っていうか颯爽と片付けて、颯爽とアントーニョの前に現れる予定だったのに。OMG!
やっぱりアーサーは夕飯のおかずが一品少なくなりますよーに。
☆☆
耕せ!ってすごく勢いあるけど実際は、園芸部に遊びに行くと本当に和やかに植物愛でてるよね。ギャップ狙いかい?
それにしても、アントーニョはとっても可愛い!
いちゃいちゃしたいな、う~…アントーニョ大好きだぞ!
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26 :
イヴァン☆
10/11-05:19
園芸部って、幽霊さんを含めても本当に部員が少ないんだ。
やっぱり運動部なんかが人気だし…帰宅部は美術部に多いみたいで寂しいな。
だから、仲良くなりたい。
この前部室に入った時に、アーサーくんがまるでお腹いっぱいの猫みたいにやわらか~い顔して笑ってたんだ。
彼がにこにこするなんて珍しいから、きっと機嫌がいいんだ、チャンス!と思って早速話しかけたんだけど…。
彼椅子から落ちるんじゃないかってくらい動揺してから、「何でもない」って強い口調で否定されちゃったよ。
でもすぐに、まずい!って言わんばかりの表情してからモゴモゴしてて…うん。
とっても気まずいなあ。
僕はアーサーくんといつもこう、何かが噛み合わない。お互いに、多分彼からも嫌われていないと思うけど何を話したらいいか、全くわからないんだ。
もっと仲良くなりたくて話すけど、会話の端々で油をさし忘れた自転車みたいに耳障りな音が鳴ってて、不自然で心地よくないテンポ。
けど僕は決してアーサーくんが嫌いなんじゃない、よ。
仲良く出来ない子は要らないよねって考えてた僕だけど、仲良くしたいなってお互いに考えながら仲良く出来ないなら、要らないってぷちっと希望を潰すには早い気がするんだ。
フェリシアーノくんと話すようになって、少しずつ頭の中で考えが変わっていく。だって彼は本当に遠慮がなくて甘えん坊で、ついつい色々許しちゃう人だし…だから僕もあまり構えなくていいんだなあって。
それに、ね。
アーサーくんがとても親切なのを僕は知ってる。
上手くいかなくても、とっても頑張り屋さんで、真面目で、お花に触る指は優しい。そしてだいたい柄が悪くて…あれれ?褒めてないかな?うふふっ。
つい最近、2人で肥料を運ぶ時にいつも通りなんだか妙に会話が弾まなくて、ぎこちなかった。
僕達2人はいつもそう。
だからアントーニョくんが顔を出した時に、実は2人揃って肩の力が抜けちゃったんだあ。
アントーニョくんは気づかなかったみたいだけど、なんだか2人して馬鹿みたいだなって少し顔を見合わせて笑ったよ。
僕達2人だけならとっても気まずくて、ぎこちない空気は、間にアントーニョくんを挟むとなごやかになる。
アーサーくんってアントーニョくんに、ちょっと複雑な思いがあるみたいだけど…ふふ。
園芸部で3人でいる時には、けっこう仲良しさんに見えるな。
アントーニョくんが唸って額を机にこんにちはってした途端に、アーサーくんが小突く。僕は顔を上げたアントーニョくんに、間違った場所を指でなぞる。
それを見て、わあわあ騒いだアントーニョくんが一生懸命消ゴムを使って机が揺れる。
アーサーくんが持参した紅茶が零れてキーホルダーすれすれにかかったみたいで、彼は半泣きで胸ぐら掴んだ。アントーニョくんが謝って、ああそうして脱線していく…。
僕はティッシュで本当にちょびっと濡れたキーホルダーを拭いながら、2人を見た。
アーサーくんのあんまり必死な半泣きの怒り顔と、胸ぐら掴まれて揺すぶられて作文のせいで半泣き困り顔のアントーニョくん。
やがて視線に気付いたアーサーくんと目が合って、視線は僕の手の中にまで落ちていった。
キーホルダー、大事なんだよね。
眉を八の字にして気恥ずかしそうに、蚊の鳴く声よりも小さく「ありがとう」と呟いた彼は、まだアントーニョくんの服を離さないままだったので流石に僕は噴き出していた。
その後は僕に笑われたことにショックを受けたらしいアーサーくんが白目で固まり、アントーニョくんが訳もわからず励まし、火に油を注いだから結果騒ぎは大きくなっていく。
ああどうしよう…宿題ができないよ。
脱線に困った僕は、小さい頃姉さんに言われたなまはげ的な言葉を思い出して、2人に頑張って伝えた。
途端にとっても静かになったから、姉さんはやっぱり凄いなっで嬉しくなっちゃった。
ちょっと仲良くなれたかな?
作文を3人で頑張ろうね。
今はまだ縮まない距離だけど、僕もいつかアーサーくんに頭を小突かれちゃう日がくるかなあ。うふふ。
そしたら、僕もお返しに小突いてみようかな。
楽しみだなあ。
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