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┗MephistopHeles(6-10/13)
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書込
10 :
独
01/25-20:20
第XX頁
#_________________,,,,
>2015-01-XX
俺は如何するべきかとても悩んでいる。
出張から帰宅した日からというもの、兄
さんの様子が可笑しい。酒を飲んだとは
いえ、実のところ完全に記憶がないわけ
じゃなかった。だが、兄弟といえど言う
べきではないこともある。心苦しさは否
めない…ただ兄さんには記憶が無いよう
だし、尚更言い難い。今日こそはと思い
ながら数日が過ぎてしまった。あれは夢
遊病の一種なのだろうか。病/院へ行く
べきか、だが…兄さんには何て説明すれ
ばいいんだ。毎夜、俺の部屋を訪れる兄
さんとその誘いに甘んじる俺は…頭が可
笑いのだろうか。相談するにもこんな話
誰が信じると言うんだ。兄さんですら、
信じてもらえるか分からんと言うのに…
それに兄さんは俺の身を案じてくれてい
る。昨晩、何とかしようと兄さんを突き
飛ばし怪我を負わせたのはこの俺だと言
うのに、兄さんは其れすら覚えていない
ようだ。こんな状況下でとても言えたも
のではない。このままでは、俺の身が持
たないかもしれない。別々に住むべきだ
ろうか、しかし…他の奴らにも兄さんは
同じ事をするんじゃないだろうか。それ
ならば、やはり…いや、考えるまでもな
いな。明日にでも図/書/館で本を探し
てみよう。
#_________________,,,,
[
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編]
9 :
普
01/22-21:19
第5頁
#________________,,,,
「弟の連日の不審行動についての考察」
>2015-01-XX 09:17
変な夢を見た日から数日が過ぎたんだ
が、相変わらずヴェストの様子が可笑
しい。最近じゃ僅かだが変な距離感を
感じる気がすんだよな。心なしかヴェ
ストの目の下が薄っすらと青白いな。
彼奴が寝不足だなんて…体調管理がど
うとか何時も言ってる奴が珍しい事も
あるもんだ。そんなに最近忙しいって
事か…こりゃ、少しは俺の出番かもし
れないな。取り敢えず…食器片付ける
か、ッて…痛ぇな。いつの間に手の甲
なんかに傷出来たんだ…水が滲みて痛
ぇよ。くそ、誰だ。ベル_リッツか?
いや…アス_ターか?最近、歳のせい
か治りが遅いんだよな。取り敢えず、
バンドエイ_ド探すか。
>13:00
多分寝不足気味だろう可愛い弟の為に
格好良い兄貴である俺が人肌脱いでや
った。不眠にはエ_ルダーフラワーコ
ーディアルが良いらしい。ちょっくら
店まで行って買って来た。今夜はこれ
であいつにハーブティーって奴を淹れ
てやる。これでヴェストの安眠は約束
されたも同然だ。俺は何て素敵な兄貴
なんだ。彼奴の喜ぶ顔が目に浮かぶ。
>18:00
今日はヴェストの帰りが早かった。簡
単に二人で夕食を取る。毎度の事だが
食事中に会話がない。思えばヴェスト
は昔からそうだったな。黙々と食事を
する。シンとした部屋に時計の音だけ
が響き渡って、なんか嫌な感じだ。そ
う思うのは俺たちの変な距離感のせい
かもな。「今日ぐらいは片付けやって
やるから、シャワー浴びて来いよ」と
か俺が言ってやったのにヴェストは、
「大丈夫だ。そんな手でやらせるわけ
にはいかない」隠してたはずの傷が、
バレていたらしい。あっさり皿を持っ
て行かれちまうし、兄の威厳皆無だ。
>20:00
シャワー浴びて部屋に戻るとヴェスト
はもう部屋には居なかった。自室に居
ったらしい、また書類でも作ってんだ
ろうな…多分。少しは休めと言いてぇ
が、今はそんな場合では無いってこと
に違いない。取り敢えず、俺が今日買
ってきた奴でハーブティーを淹れてや
るからな!紅茶みたいにやればいいの
か…ま、なんとかなるな。
>20:30
「ヴェスト、入るぞ」ノックしてから
部屋の中に入れば空かさず「もう入っ
ているじゃないか」とヴェストが振り
返った。茶を持つ俺の姿を物珍しげに
見てて、ちょっと俺は心外だと思った
が…寛大な心を持って今日は許した。
「眠れてないのか」って聞けば「大丈
夫だ」と言う。視線は合わせない。嘘
だ。ヴェストは嘘を吐く時に必ず目を
反らす。だから直ぐに分かるんだが、
気付かない振りをするのは兄なりの気
遣いだ。本当は無理して欲しくねぇん
だけどな。俺が言った所で素直に言う
事を聞く奴でもない。茶を置いてから
軽く肩を叩いて部屋を出た。邪魔しち
ゃ悪いし…俺は俺で自室でのんびりし
てからおやすむぜ。
>21:00
暇だ、俺は今とても暇している。ヴェ
ストは部屋に篭っちまってるし、何か
やる事ねぇかな。パソコ_ンを弄って
みるがやる事は何もねぇしな。あー、
つまんねぇの。
>22:00
部屋のベッドで今、この日記を綴って
いる。今夜は何時になく静かで眠気を
誘うには十分過ぎるぜ…目を閉じたら
間違いなく眠れる。そんなわけで、今
日は早めの就寝にする。
>2015-01-XX 09:00
いつも通りヴェストを見送ってから、
朝食を食ってのんびりしていた。小鳥
が視界をバタバタと意味深に飛ぶもん
だから「なんだよ」って聞くと着いて
来いと言わんばかりに誘導された。小
鳥のくせになんか偉そうだ。着いてっ
た先はヴェストの部屋だった。いつも
鍵が掛かっているはずの其処は扉が微
妙に空いていた。鍵掛け忘れるとか余
程疲れてんだな…だが、此れはチャン
スだ。お兄様が可愛い弟のプライベー
トな部分を調査してやるぜ。でかした
ぞ、小鳥!流石は格好良い俺様に似て
優秀だ。さて、どっから見てやろうか
…好きな女の一人ぐらいいんだろ、ヴ
ェストの奴。あ、こんなとこに日記帳
発見。ちょっとぐらい覗いたっていい
よな。
#________________,,,,
[
返][
削][
編]
8 :
普
01/20-00:00
第4頁
#________________,,,,
「 昨晩の真相について弟への追及 」
>2015-01-XX 11:00
今朝からずっとヴェストの態度が可笑し
い。兄の俺が言うんだから間違いねぇ。
折角の休日だがあまり会話がない。そり
ゃ、毎日顔合わせてるし特別話すことも
正直ないんだよな。にしても、ヴェスト
はいつまでそのラグに掃除機掛けてるつ
もりだ…そんなに掃除機かけまくったら
毛がなくなっちまうっての。何を考えて
んだ。もういいだろ、って俺が肩叩いた
ら、激しく肩を上げたから俺が驚いて後
ず去って、ベ_ルリッツの尻尾踏みそう
なった。奇跡的に避けた俺は見事にケツ
を床に打ち付けた。すげぇ…痛ぇ。ヴェ
ストはヴェストで相変わらずボーッとし
ちまって…調子狂うだろうが、なんか悔
しいから差し出された腕を思い切り引い
てやったら、お間抜けヴェストがずっこ
けた。俺様の予想通り過ぎて怖い。あ、
ベル_リッツの奴、主人には駆け寄るの
かよ。この薄情者!否、薄情犬!
>11:30
気を取り直してヴェストと話をしたんだ
が、結果を先ず言うなら…結局の所、な
んだかよく分からねぇ。ヴェストはヴェ
ストで(俺が見たような内容の)変な夢
を見たらしい。夢でも実の兄とヤッちま
った事に大して罪悪感を抱き、尚且つ、
まるで懺悔室で神_父様にでも懺悔する
様にありのままに話し過ぎて、なんか俺
が恥ずかしい。つぅか、恥ずかしいを通
り越してなんか…辛い。なんていうか、
寧ろすまねぇな、ヴェスト。俺、悪くな
いけどよ。いや、ヴェストも悪くねぇん
だが…ていうか夢の話なんだよな。描写
が生々し過ぎて現実かと思ったは…馬鹿
め。無駄に兄を辱めやがって。
>13:00
そんなこんなだが、普通に向き合って昼
飯を食っている。「夢ん中で俺とヤッて
どうだった」って何気無く(完全なる興
味本位で)聞いてみたら、ヴェストが飲
んでたホットミルクを盛大にぶち撒けた
せいで俺が被害を被った。人にミルクぶ
ち撒けといて顔赤らめてんじゃねぇよ。
「いいから早くタオルをもってこい!」
今日のヴェストはやっぱ可笑しい。
>14:00
窓越しの陽が暖かくて、すげぇ気持ち良
い…眠くなっちまうな。ヴェストは窓際
のロッキン_グチェアーで読書中。眼鏡
越しに日光が反射して俺に直撃して、目
を軽くやられた。仕返しにギシギシと椅
子を揺らしてやったぜ。ヴェストが怒っ
たもんだから、手を離したら頭を撫でら
れた。兄貴としての威厳の欠片も無くて
「何すんだよ!」って俺が思わず声を上
げたら、張本人様が一番驚いてやがるん
だから本当に困ったもんだ。で、何故ま
たお前は顔を赤らめる。今日のヴェスト
はやっぱ可笑しい(2回目)
>16:00
俺は定位置でノートパソコ_ンを弄りな
がらヴェストが入れた珈琲を飲む。俺好
みの酸味と渋み、更には俺好みの甘さ。
ヴェストの淹れた珈琲は何処の喫茶店よ
りも俺好みだ。褒めてやるぜ。まだ16
時か…晩飯は何だろうな。飯の前にシャ
ワーが先か。今晩もビール飲んじまおう
かな。いいよな、1日1本ぐらいなら、
全然許容範囲だよな。
>20:30
やっぱビールは良いよな。気分がすげぇ
良い。ヴェストはなんか明日は朝早いと
かで飲まねぇんだと、一杯ぐらい響きゃ
しないっていうのに勿体無い奴だよな。
俺がヴェストの分まで飲ん仕舞おうかな
…なんてな。俺は優しい兄貴だからよ。
明日、疲れて帰って来た弟に今日我慢し
たビール分ぐらいは注いでやるぜ。
>22:00
テレビ見てたらこんな時間になっちまっ
た…シャワーも浴びたし歯もしっかり磨
いたからな、今日はもう寝るぜ。今夜は
ちゃんと俺のふかふかベッドでおやすむ
ぜ。毛布の触り心地と良い、やっぱ此れ
だよな。昨日なんか…あ、ヴェストの胸
板だったもんな。巨乳ならまだしも、素
晴らしく硬い胸筋って…誰得だ。ガチの
方か。でも柔軟剤の良い香りしたんだよ
な…そういやぁ、枕からも同じ香りがす
る気が…彼奴、いつ変えたんだ。つぅか
よ、色々有り過ぎて、この柔軟剤…何処
のか聞くの忘れたぜ。気になる…が俺は
今、猛烈に眠い…。
#________________,,,,
[
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削][
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7 :
普
01/19-00:08
第3頁
#________________,,,,
「 昨日見た変な夢についての記述 」
>2015-01-XX 時刻不明瞭
遠い過去の記憶を遡る夢だった。所々、
事実と違ぇしな。夢の中の俺は其れが夢
である事も過去に似た出来事があった事
さえ気付きもしねぇ。夢だから当たり前
か。夢の中で俺とヴェストはセックスし
ていた。今思えば衝撃的な事だ。過去の
事実の上では俺は別の野郎とだったんだ
が、夢では何故かヴェストだった。部内
では当然だが、表立った同性とのセック
スは禁止されていたし、異性同士であれ
近/親相/姦は御法度だ。部内の奴等に
バレちまったら最後、酷い差/別に合う
だろう。そもそもうちじゃ近/親相/姦
は禁/固/刑だしな。けどヤッちまった
んだ、二/大禁/忌だ。だが、その背徳
感がまた心地良かったんだからマジでど
うしようもねぇな…俺。だが、俺を抱い
たヴェストも俺が抱いたヴェストも、現
実のヴェストじゃなかった。何が違うか
は分かんねぇけど、違う。彼奴は弟の皮
を被った得体の知れねぇ何かだった。声
を潜めながら快楽を貪った後の疲労感が
妙に現実的で、夢の中で夢を見た。暗闇
に包まれ、鼓膜は揺れず、脳に響く様な
声が気持ち悪ぃのに消せねぇ。その声は
誘う様にも追い詰める様にも聞こえ、欲
望に従順であれ、と俺に言った。お前に
やろう…と言う冷てぇ声で目が覚めた、
目の前にはヴェストが居て「大丈夫か。
酷く魘されていた。」逞しいあいつの腕
に包まれながら唇を重ねられた。まるで
恋人にする様なキスを。そして、其処で
俺は現実世/界へ帰って来た。で、朝勃
ちの話に続くわけなんだが…結局、この
夢って何なんだ。単なる欲求不満か。に
しても、流石に弟に手ぇ出しちゃマズい
だろ。どうかしてるぜ。
#________________,,,,
[
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削][
編]
6 :
普
01/18-22:53
第X頁
#________________,,,,
「 華麗なる俺の誕生日の過ごし方 」
>20XX-01-18 07:20( Es war einmal )
此れは、まだ俺が青臭かった頃の話だ。
可愛い弟分が出来て初めての俺の誕生日
だ。もう数えるの面倒なくれぇ重ねた日
だったから、祝うとかそういうの考えて
なかったんだがよ。俺の為に弟が森まで
一人で花を摘みに行ったとか。なんか涙
出そうになったぜ(出そうになっただけ
であって断じて泣いたりはしてねぇけど
な)。誕生日を祝われるってぇのは、や
っぱ不思議と悪い気はしねぇんだよな。
その誕生日からは毎年毎年、花を摘んで
来たり、菓子を焼いていたり、似顔絵を
描いてくれたり、色んな形で祝ってくれ
たっけな。懐かしいぜ。戦/場から電報
が送られてきた事もある。ヴェストと長
らく離れて暮らし、再開した年の誕生日
は今までにねぇくらい盛大だった。格差
を感じた部分は否めねぇが、あいつの気
持ちが兄貴としちゃ嬉しくねぇはずがね
ぇしよ。にしても、長らく一人暮らしだ
ったからか。あいつが一人で何でも出来
る様になってて(前から割りとそうだっ
たけど)ちょっと寂しかったりする。も
う少しお兄様を頼ってくれても良いのに
な。小さい時に厳しくし過ぎちまったか
な。ヴェストの奴、誰かに甘えたりだと
か、弱音吐いたりだとか苦手だよな。た
まには弱音ぐらい吐いてみろ、っての。
話が脱線した。気を取り直して元に戻す
ぜ。そんなこんなで國_民に祝われる事
ももうねぇ俺を毎年祝ってくれてるヴェ
ストだが、祝ってもらっといて何だが、
俺はお前の将来が心配です。女の一人で
も連れて来いよ。そんなんだから、眉毛
野郎のとこの女共に「世_界一恋人にし
たくない國」とか言われるんだぜ。もっ
とお前の良さ前面に出していけよ。お前
は俺様に似て格好良いんだから。何はと
もあれだ。今年も祝ってくれてありがと
よ。この日記帳をヴェストの奴に見せる
つもりは全くねぇから、感謝の一つでも
綴ってやったぜ。直接なんて恥ずかし過
ぎて言えたもんじゃねぇからな。
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