スレ一覧
┗213.オシロイバナ(42-46/50)
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42 :
ミカサ・アッカーマン
2014/05/28(水) 22:37
人間は、なくして、初めてその価値の重さを知るらしい。
ただ、私は無くすまでもなく、自分自身が大切なモノの価値は知っている。
…知っている、つもりだった。
私は、知った。…その価値は自分が思う以上にずっとずっと高くて。
私にとって、何よりも無くてはならないモノだったのだと。
…私は、それがとても怖いの。
ここまで心に穴を開けられてしまうなんて、思ってもみなかった。
感情が溢れそうになるなんて、押し殺すのが、こんなにも大変な事だなんて。
嗚呼、認めよう。私は、寂しい、そして貴方に溺れている
#恋しい
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43 :
エレン・イェーガー
2014/06/10(火) 00:55
あの人は、無意識なのか、意識しているのか、自分の使い方をよく分かっている。
どうすればオレが喜ぶか、本当は全部全部、分かっているんじゃないかと錯覚してしまう程だ。
だからなのか、思うんだ。
嬉しくて口許が緩んじまう事、あの人の一言一言に馬鹿みたく心臓が跳ねる事、すぐに恥ずかしさが顔に出る事も、我慢が出来なくなっちまう事も。
嗚呼、ガキだなオレ、って。
顔色を変えてやろうと、零した言葉も打ち返されて、戻ってくる。それが、年の差や経験の差のようで悔しい。
…オレは相変わらずの負けず嫌いだな。
見ていて下さいよ、オレは貴方が心底戸惑う位の良い男になります。
…オレは、もっともっと、あの綺麗な瞳をオレへ釘付けにしてやりたい。
>欲が増す
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44 :
エレン・イェーガー
2014/06/17(火) 16:37
この手記があの人に読まれる事は全く、想定しなかった。
本棚の奥に隠していたし、見付かるなんて事になる前に燃やす事になるだろうと思っていたからだ。
それはオレには、望みはないと半分諦めていたから、というのもある。
そう思った理由をあげるとするなら隙の無さ、かもしれねぇな。一本の髪の毛すら見逃さない様な人だった。
だから、毎日びくびくしながらあの人に触れていた。ここ迄なら、この辺り迄なら、…そういや、調子に乗り過ぎて痕を残そうとして首根っこを捕まえられて、潰されたな。
ああやべぇ、今だから笑える話だ。今のあの人がこれを思い出したらどう思うだろう。
今は、あの時からは考えられない位にオレの好きにさせてくれてるってのに。噛まれて、爪を立てられて、傷口を抉られて、それなのに許されてる今に背筋が震える。
こうして、手記を書き続ける事が出来ているのは間違いなくあの人のお陰だ。
#はい、間違いなくオレは幸せですよ。
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45 :
リヴァイ(乱入)
2014/07/30(水) 21:50
>九月二十六日、朝一番に文で奇襲をかけ、次に此処を埋める。
>かねてよりこの機会を楽しみにしていたと言ったら、お前はどんな顔をするだろうか。
あれはちょうど一年前の早朝だった。愛想の欠片も無い俺の元にまっさらな首を捧げに来たのは。血統書付きでは無いと言いながら佇まいそのものは静かで、何故だか腹を空かせているんじゃないかと…そんな考えが一瞬過ぎった。
背伸びを意識したかのように遠慮がちな、まだ少年そのものの姿だった。
いまとなっては男らしい顔付きが目立ち始めるようになっている。俺がそうした、と。思い込むぐらいは許されるだろう。嘗ては此方が望む犬としての顔を保とうとしていた、そんないじらしさを思う度胸が熱くなる。
思う儘、感じる儘の顔を見せてくれるようになったと自惚れても構わないだろうか。
しんぞうは確かに少しずつ、一挙一動に反応し始めていた。全く意識していなかったとは言わない。慎重で、そのくせやる事は偶に大胆で本当に。飽きない、と言ったら言葉は悪いかも知れねぇが、眼が離せなかった。夢中になっていた。
同時に何時しか考えていた。もっと夢中にさせたいと。途端に欲を自覚した、好きで堪らなくなってる事も。
てにいれた筈だってのに何時も足りなくて、欲しい欲しいと口にする。向けられる感情、自分が抱く感情、息が詰まりそうな程の幸福感を覚えても、一つ瞬きしちまえばやっぱりまた繰り返す。本当に、好きだ。
だからその口から、手から、眼から、零れ落ちる物は何だって欲しい。今じゃ違う意味で眼が離せない。
るいをみない程に言葉を考えた。思考を練って、時には字引を片手に筆を執るのは初めてだった。新たな知識も増えたが俺は相変わらず遠回しな表現ばかり選び…結果、時間を掛けて擦り合わせる事も少なくない。抱き寄せればきっと済む話でも、だ。
それでも自分の言葉で伝えたかった。周りにどれだけの顔がいようと、届けたいのは俺のお前だ。
愛してる。エレン。
――俺とお前の一年を記念して、そして遅ればせながら花丸に対する褒美の言葉を贈る。
拙い文字面になっただろう、多少は眼を瞑ってくれ。
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46 :
エレン・イェーガー
2014/08/27(水) 22:39
欲しい、欲しい。そればかりがオレの体を操る。
この人が欲しい、全てが欲しい、オレが心底惚れているこの人だから欲しい。何度も何度も何度も、そう思う。
この気持ちをあの人に伝えたら躊躇いもなく、全部やると言ってくれるだろうな。
けれど、それでも満足出来ないオレは本当に欲深い。
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