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┗146.ネヘレニアの涙ひとつぶ(背)(28-32/42)
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28 :
黒子テツヤ
2013/09/18(水) 04:45
69.左心室に融けた記憶
黄瀬くん
はるか遠くの水底に、小さく浮かぶこんな日記を、本棚にいれてくださり、ありがとうございます。
黄瀬くんのようなすてきな日記の本棚に連なる、女神の涙におどろいて、たくさん見返してしまいました。
ぽつりぽつりと零しただけの、消えゆく泡の言葉がひとつでも、なにかが黄瀬くんの琴線に触れることができたのでしょうか。
もしそうだったら、それはとても、すてきなことです。
きれいで、うつくしい言葉の中に織り交ぜられた、強い視線に射られるようで。
黄瀬くんの綴る言葉に、つよく惹かれます。
深くてくらい水底から、ひっそりと、大切にこれからも、日記を読ませてもらうことを、許してもらえたら。
きみが放つ言葉の端々に、これからも触れさせてもらえたら。
そう、身勝手に、祈っています。
本当に、ありがとうございました。
寄せては返すさざなみが、つよく貫く心臓が、高くたかく、声を上げる。
頭の先から足先までを浸した水に身を染めて、震える腕を抱きながら。
ただひたすらに、見据える先の。
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29 :
黒子テツヤ
2013/09/18(水) 22:51
後悔先に立たず、とはよく言ったものです。
後々になって、ああこうすればよかった、ああすればよかった、そんなことばかりを繰り返しています。
厭世観と楽天観は同一視としてとらえる、なんて論もありますが、どうやらボクのこころは一方方向にしか傾かない、きそくただしい天秤のようです。
壊れた天秤は修理をすればまた傾きますが、壊れていない天秤を壊すには、どうしたらいいんでしょうか。
難しいお話です。
水瓶からも、溢れだす水があるでしょう。
覆水盆に返らず、故事成語には身を切る言葉がたくさん詰まっています。
幾数年もまえの時代に生きた先人が、こうして今ボクが些細と悩んでいる悩みと同じことに心を痛めて、そうしてできたひとつひとつ。
そう思うと、心を切り裂く言葉たちがとてもいとおしくて、たまらなくなります。
それでもどうしてでしょう、涙がこぼれてしまうのは。
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30 :黒子テツヤ
2013/09/19(木) 20:36
押し寄せる波に足首を取られて、転んでしまいそうになる。
柔らかな水圧がゆるりゆるりとボクを潰して、零した涙さえも海とひとつになっていく。
こんなにも優しい温度なのに、じくじくと心臓を突き刺す刃は氷のようで。
頬を伝う雫がなによりもあつくて、火傷しそうになる皮膚をゆびさきで拭う。
(こわいの?)――こわくないよ。
(一緒に行こうよ。)――この手を引いてくれるなら。
(ついておいで。)――だめなんです、ボクはすぐに迷子になるから。
ゆらゆら揺れる尾鰭に誘われて、ざぶり、なみのなかへと身を投げる。
見上げた水面はきらきらと、ひかりを反射して輝いている。
(嗚呼なんて、まぶしくて、いとおしいせかい。)
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31 :黒子テツヤ
2013/09/22(日) 21:21
――――――海底より、
はじめましてと、深い水底から、
こんばんは、氷室さん。よろしくおねがいします。
>>>>>>
ボクの水面は、そんなにきれいな水辺ではないんですが、
そんな風に、氷室さんの目に映っているのなら、うれしいです。
とっても素敵な水底で、本当に、とても居心地がいいですね。
>>>>>>
ちかくの方とお話しできるのは、とっても嬉しいです。穏やかな水底ですね。
…ありがとうございます。氷室さんのこころに、少しでもやさしく、届いているのでしょうか。
拙いことばたちばかりで、お恥ずかしいですが。
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32 :黒子テツヤ
2013/09/23(月) 20:38
「夜のお散歩。」
(―――息継ぎに空を見上げて、夜空に浮かぶこんじきの欠けた月、締め付けられる左胸、今宵の空気はとてもしずか。)
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