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┗2746.Oscuridad(41-45/174)

|||1-||||リロ
41 :ウルキオラ・シファー
2010/11/13(土)19:39:07






海底から月光を望んだ事が在る。


其れは乳白色だという認識は、海面を通すと呆気無く覆される。

水面の向こうに揺れる柘榴、藍玉、翡翠色。






表題からも文面からも、何故か其の時を想起させられた。

息災で在れ。

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42 :ウルキオラ・シファー
2010/11/14(日)11:46:12






そうだった。

初めて逢ったのは湿度孕む夜気に充ちた、現世の夏。
互いに相手に堕ちたと知ったのは落葉が地を彩る晩秋、冬の気配も近い丁度今の時節だった。







寄り添って、今日で一年。







傷付く事も傷付ける事も怖れてはならないと。
傷付けたならば己が癒し、傷付けられたのなら相手が癒すのだと。

信頼し合っているのなら、其れが出来る。

そんな話もしたのだったな。





実際、お前に傷付けられたなどと感じた事も、其の逆も今迄に一度も無い。
恋仲になる前に、互いに腹の内を洗い浚い打ち撒けた事が在るからだろうか。

喧嘩も些細な口論も一度も無い。

今後もあるとは思えん。
互いに相手を気遣うが故の些細な擦れ違いならば生じるかもしれないが、其の時は改めて、互いに確り歩み寄ろう。







一年前よりももっと、お前が好きだ。
此れからももっと好きになる。

そう言い切れる。



喩え不様で醜悪だと自らで忌み嫌い、俺にも視せずに押し込めている内面を抱えていようとも。
其れを晒す事があろうとも、無かろうとも。

変わらずお前が愛しいと言い切れる。








俺の蒼空。
此れからも傍に居る。

翠玉は、お前の手の中に。





> 幸福




(11/14.20:34)

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43 :ウルキオラ・シファー
2010/11/20(土)20:20:03





> 礼状




遅くなってしまったが、祝辞の言葉に礼を。

今回宛名は記していない。
各々本人に目通しだけ叶えば其れで良い。






>†
前に礼状を残した時、誉め過ぎるなとお前は返していたのを記憶している。
だがもう一度言わせて貰う。
お前は本当に、周囲への気配りや思い遣りを何よりも大切にしているのが言葉からも伝わってくる。

最近はあの場所にも出向く時間を取れずに居るが、またゆっくり話をしたいものだ。



>†
見守ってくれる者が居るというのは正直気恥ずかしく感じんでも無いのだが、其れよりも温かみの方が遥かに勝る。

綴りに連ねられる文面から滲む想いを俺も微笑ましく眺めているなどと言ったら、らしくないとお前は笑うか。
残りの頁も後僅かだが、今後もお前の綴る音色を見守っていきたい。



>†
愛らしいとはまた、未だに耳に慣れない言葉だが。
其方の二人の間に交わされる言葉には俺も全く同じ印象を抱く。
睦まじく手を取り合い支え合っていく、二人の言葉の歩みは愛らしい。

祝辞を残してくれた頁の一つ前に綴られた文面にも非常に強く共鳴を覚えた事も、此の場を借りて伝えたい。



>†
宛名が無くとも気持ちは伝わっている。

俺には推し量る事しか出来無いが、他者や外部では無く己の内に意識を向ける時間も変わらず貴い筈だ。
其れを苦しく感じるという事は、石が研磨されるのと同じ様に己も磨かれているのだと。
俺はそう思っている。







俺も奴も当然ながら任務が最優先、今後は此の綴りの更新も今迄以上に疎らになっていきそうだ。
奴も所謂記念日当日に言葉を残してくれていたが、実際は時間に追われる中で随分無理をしたのだろう。

直ぐには反応を返せずとも、俺も奴もこうして言葉を向けてくれる繋がりが此処に在る事をとても嬉しく、温かく感じて止まない。

有難う。




(11/21.18:45 編集済)

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44 :ウルキオラ・シファー
2010/11/21(日)23:07:44






改めて分類し、棚に納め直してみると思いの外、所持している書物の数がまた増えている事に今更ながら気付かされる。


就寝前には大概どれかに眼を通すのが半ば習慣の様になっているが、新たに手に入れた物だけで無く、其の時々に再度読み返したいと興を惹かれた物も棚から抜き出しているから、結局は数冊の本をそれぞれ一章ずつ同時に読み進める様な状態になってしまう癖も、出来れば何とかしたいのだがな。








本が好きなのは前からだ。
だが今は本が好きだというよりも、お前に抱き込まれた儘寝床で文面を辿る時間其のものを好ましく思う。



お前の両腕に確り抱え込まれ、身体が密着しているから温かい。
文字を眼で追っていながらもお前の拍動や息遣いが伝わってきて心地好い上に、其の緩やかな間隔からお前が安心し切って眠っているのも感じ取れる。
片手で書物を持った儘、もう一方の手でお前の髪を撫でたり、少し首を傾け俯くだけで、額や瞼に口付けを施す事も出来る。








精神理論も民俗学も、宇宙物理学も生物行動学も進化論も、心理学も哲学も、何もかも。





お前の腕の中で過ごす時間の心地好さに比べれば、如何なる内容であろうと其れは、色褪せて視えてしまう。


其処に理屈など要らん。

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45 :ウルキオラ・シファー
2010/11/22(月)20:26:36






あの黒い龍を、今でも時々夢に視る。



あれが何を象徴しているのかは理解した。








不様で醜く、
そして何者も敵わない。

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