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┗485.《FREEDOM-千夜一夜-》

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1 :少し休止します 第8夜 更新 2024 3/28
01/29(月) 18:15

START 2024.1.29
イエローより挨拶
「皆さんが戻って来る事を願いつつ、サイトを終わらせない為に偉大なる先輩に感化されて始動しました」


《FREEDOM。》本編より23年後の話
エピローグ>>>413.674を是非一読頂けたら幸いです


初めましての方も楽しめる様に心掛けます
何か有れば気軽にイエロースレまで書き込みお待ちしておりますm(_ _)m


∀千一夜へ向けてかつて宿敵だったあの男の話EPISODE OF GILT
第0巻 タイトル《樗蒲》


∀運命に翻弄される1人の女から始まる物語
第2部 タイトル《FREEDOM-千夜一夜-》



3/28 挨拶
/突然ですが大型休止致します。理由は私生活で忙しくなる為です
第8夜以降は復帰後まとめて上げて行こうと考えてます

さてさて本編では
囚われの身のザリー…そして范帝国の2強でもある皇子 沁 龍エンと沁 霤メイ達は世界で猛威を振るう"巨悪"と立ち向かう事になるでしょう

※サブタイトル『范帝国の一件』は約30夜で構成する形でしたが無事終える事が出来るか??作者次第ですが…

そしてその"巨悪"との対決には"あの一味"から〇〇〇〇が参戦!

ストック作りながらボチボチ頑張りますm(_ _)m


ミルキィ
「ギルト…そしてザクロ…お前らだけずるいぞ!俺の出番はいつだ??タイミング的に一向に出る気配がしないんだけどさ」

ギルト
「クヒヒヒ★作者に忘れられたんだよ」

ザクロ
「うぜェんだよ。出しゃばって来るんじゃねェよ!てめェ(ミルキィ)もてめェ(ギルト)も過去の主役だろ。第2部の主人公は俺なんだぜ」

ミルキィ
「にははは!口の悪さは親譲りだな」

ギルト
「笑ってる場合じゃないよ。ミルキィ、そしてザクロ…"あの世"で待ってるよ。そしたら沢山殺り合おうね★」

ザクロ
「上等だぜ。
やってやらァ」

ミルキィ
「縁起でもない事言うなよッ」/



∀目次1 >>2

∀目次2 >>13 ミニエピ有り
最新話タイトル
第8夜<范帝国の一件⑧>3/28更新


1出身地
雪が降る町

2仕事
☎ですね
    
3性別
ご想像にお任せします

4趣味
アイス珈琲にハマり中

5好きな漫画
ONE PIECE 呪術廻戦 薬屋のひとりごと

6好きなキャラ
麦わらの一味からウソップ
ボスキャラからエネル
ヒロインキャラからビビ
ワノ国から光月おでん
    
7好きな言葉(番外編)
「あっしモヤシいため!!!」

8一言
寒い日のハイボールとおでん🍢最高!

作者お気に入りキャラの1人
ロパート・ギルト美化されまくった髪下ろしたver


画像(jpg) 54.9KB
(Android/Chrome, ID:uBo6EO060)
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21 :イエロー
03/28(木) 20:10

第8夜<范帝国の一件⑧>

キャンディ
「君がリングステージ破壊しちゃったんだし、とても残念だけど持ち越しだね」

霤メイ
「外海の女よ、目的は何だ?」

キャンディ
「わたーしは通りすがりの一般参加者。それ以上でもそれ以下でもないよ」


そう言い残し闘技場から去るキャンディ


トコトコ


闘技場の隅を歩くキャンディに海軍中将のいろはが声を掛けた


いろは
「何故だ。何故お前の様な女がこの国にいる?」

キャンディ
「ゲ、海軍…しかもあの女剣士"麗"か」

いろは
「この場で捕まえてやってもいいが…後々面倒になると困る」

キャンディ
「利口だね。そっちのがわたーしは助かるけど」

海兵達
「誰なんですかいろは中将」

「ただの参加者じゃ」

「幼気な少女ですよ」

いろは
「マヌケか。さっきの超絶な戦い見てたらただの参加者じゃない事は一目瞭然。深めの帽子で素顔を隠してるけど…この女は"毒蜘蛛の一味"の1人よ」

海兵達
「あのアラクネの!?」

「ただの少女にしか見えないが…」

キャンディ
「わたーし迂闊だったわ。まさかこの国に君の様な優秀な海兵が紛れ込んでいたとはね。十数年前に"黒金の男"と共に海軍に反乱を起こして仕組みを作り変えた伝説の1人ね、"麗"のいろは」
※黒金の男…いろはの同期でありザクロの育ての親である現中将のシンベエ


そう言うとキャンディは深めの帽子を取る


ショートのダークブラウン髪がなびいた


毒蜘蛛の一味 女郎蜘蛛一派
【イリーガール】のカラメッラ・キャンディ
懸賞金8億9810万ベリー


キャンディ
「きゃはは!心配無用…わたーしはただ偵察に来ただけよ、お互いに揉め事にはしたくないでしょ。それにあなたとは目的も立場も一緒のハズよ"麗"」

海兵達
「8億越えの海賊なんて初めて見た」

「どうする?」

「どうするっていろは中将の指示が出ないと」

いろは
「海賊が偵察だって?悪巧みにしては超絶不気味ね」

キャンディ
「きゃはは!あの伝説の海兵の1人を相手にするなんてわたーしには荷が重いから止めときたいんだけど」


:
:

そして同時に
一時中止になった武術祭はリングステージの復旧と共に再開した


いろは率いる海兵チームと毒蜘蛛の一味キャンディの対話は続く


いろは
「あなたに掛かってる懸賞金の意味は知ってる?8億よ…並の悪党に掛かる金額ではない」

キャンディ
「きゃはは!そんな事より伝説の海兵達って今じゃ皆40過ぎてるんでしょ、それなのに君の美貌は今も現在…美の秘訣でも聞きたいんだけど」

いろは
「話を逸らすなイリーガール…」

キャンディ
「きゃはは!面倒事は御免よ…ドロンさせて貰うわ」


タタタッ

キャンディはそう言うと走り出した


いろは
「超絶待ちなさい!」

:
:


時間は夜に


ー帝都ベキンー
王宮の"龍"の広間


龍エン
「本日の武術祭中々粒揃いであったな」

柳ギョク
「ええ…どうやら兵の報告に寄りますとどうやらウォー大国の"使い"が紛れ込んでいたとの報告が」

龍エン
「あの妙な話し方の女(キャンディ)か…二大王国ウォー大国の裏で暗躍する毒蜘蛛の一味の1人がガンコウ(港町)より入国したとは報せはあった…ただのネズミだ手に取らぬ」

霤メイ
「それなら先に言ってよ…引き分けにされて納得出来ないし本気で潰したのに」

龍エン
「今はまだ揉める気などはない。全ては国宝を取り戻してからだ…」


バタン…

龍の広間の扉が開き、ザリーとジャンクが七世に連れられて入って来た


ザリー
「クソ野郎!てめェら!早く離しやがれ」

七世
「わ、わ、わ、閣下になんて口を…」

ジャンク
「まァまァ、とりあえず奴(やっこ)さんの話も聞いてやろうぜザリー」

龍エン
「エンハハハ!威勢のいい女だ」

霤メイ&柳ギョク
(エン兄・龍エン兄さんが笑った)

ザリー
「てめェらに協力するつもりはねェぞ」

龍エン
「確か貴様は我々の国宝であるコトコトの実を欲しがっていたな女」

ザリー
「あァ」

龍エン
「くれてやってもいいぞあの悪魔の実をな」

霤メイ&柳ギョク
「!?」

柳ギョク
「か、閣下何を仰るんですか!?」

霤メイ
「冗談でしょエン兄〜!あれは国宝…しかもこの大きな争いには必要不可欠…」

龍エン
「あれは世界を統一する能力に等しいが既に霤メイもこの私も悪魔の実の食しておる。能力者は2つ目を食せば死ぬ。かと言え温室育ちで戦闘経験もないに等しい柳ギョクでは力を生かせるとは思えんしな」

柳ギョク
「く…」

ザリー
「俺にくれるってのかよ」

ジャンク
「待て待て!都合良すぎるだろ…それにあんたらの国宝を外海から来た者にみすみすやるって言うのかよ」

(Android/Chrome, ID:L22OQSxu0)
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20 :イエロー
03/22(金) 20:24

第7夜<范帝国の一件⑦>

いろは
「顔を深めの帽子で隠してるがあの喋り方、あの飴玉といい…もしも"あの女"だったら何故この国に!?」

海兵達
「誰なんですか?」

いろは
「超絶厄介な女よ。警戒しときなさい」


キャンディ
「きゃはは!」

霤メイ
「構えもせず呑気な女だね」

キャンディ
「ぷっ」


戦闘開始と共に飴玉を口から吐き出すキャンディ


霤メイ
「汚らしいな〜」


バゴォーン…!

飴玉が着弾し再び爆発する


霤メイ
「メハハハハ…仕掛けは単純の様だ」


着弾したにも関わらず傷一つもない霤メイ


キャンディ
「へェ…わたーしの飴を弾くなんて」


司会者
「謎の爆発する飴玉攻撃を防ぐとは流石霤メイ様だーー!!」


キャンディ
「きゃはは!流石は范帝国の皇子様ね」

霤メイ
「次は僕からだ…岩石落とし(ロックダウン)」


霤メイが左手を空に向けた次の瞬間


ズズズ…

突然巨大な岩石が宙から出現しキャンディに向かい降り注ぐ


キャンディ
「先程の見えない壁といい、能力者ね。はじける飴(キャンディ・キャノン)」


バゴォーン…!

キャンディは飴玉を口から放出して巨大な岩石に着弾させる事で粉砕した


霤メイ
「へェやるね〜」


シュッ…

一瞬にして姿を消す霤メイ


キャンディ
「きゃはは!消えた…?」

霤メイ
「隙あり」


キャンディの背後に移りキャンディの首に手を掛けた霤メイ


いろは
「あの動き…我々の使う"剃"じゃない」


キャンディ
「きゃはは!一瞬で背後を?」

霤メイ
「外海では"剃"とか呼ばれてるらしいね。ボク達の国ではこれを"瞬"と呼ぶんだ…そしてボクの手刀は刃物同様切れ味が鋭いけどどうする?降参してくれたら嬉しいんだけど」

キャンディ
「降参?きゃはは!」

霤メイ
「ならトドメだ」


バキィ…!!

キャンディは咄嗟に後ろ蹴りを霤メイの溝に決め込んだ


霤メイ
「ノーモーションで後ろ蹴り…ぐは…そんな小さな体の何処から力が出るんだか」


霤メイは静かにダウンしていた
 

司会
「何て少女だ…!!あの霤メイ様に膝をつかせるなんて」


キャンディ
「きゃはは!まだやるなら掛かってきな♪」

霤メイ
「メハハハハ!強力な一打貰ったな〜〜だけどまだこれからだ」


龍エン
「何を遊んでいるのだ霤メイ。女子供に遅れを取るなど沁家の恥だぞ」


中央席にて試合を鑑賞していた【第1王子】沁 龍エンがそう呟く


霤メイ
「やれやれ…エン兄にトバッチリ食らっちゃったじゃないか」

キャンディ
「わたーしに関係ないし。それに君の能力も未だ不明だしまだまだ余裕そうじゃん」

霤メイ
「メハハハハ!本気で行くね。山落とし(マウンテンダウン)」  


ズズズズ…

当然宙から山が丸々一個出現し、それが闘技場目掛けて振り落とされて来た


司会
「何て規模だこれは!?観客の皆さん!!逃げてください!!」


霤メイ
「これなら粉砕出来まい!」

キャンディ
「ちょっとばかしピーンチ♪だね」


キャンディはポッケから大量の飴を口に含んだ


霤メイ
「止めれるかな?」

キャンディ
「そんな事しない。はじけ散る飴(キャンディ・ショットガン)」


複数の飴が降り注ぐ山に着弾し爆発し、連鎖するように次々と爆発が起こった


司会者
「なんて事だ!?降り注いだ山が次々と爆発して行く〜〜!!」


キャンディ
「きゃはは!大きさよりも質だよ」


しかし爆発を続ける山の残骸は闘技場に次々と降り注いでいた


龍エン
「霤メイめ。その技をこの闘技場で使うなど」

兵士達
「龍エン閣下!どうされますか。このままですと闘技場が半壊します」

龍エン
「心配するな。貴様らは離れていろ」

兵士達
「という事は龍エン閣下の能力で…」


ゾゾゾッ………!!!!


次の瞬間降り注ぐ山の残骸は何かによって掻き消された


龍エン
「ふん、無駄な手間を」

霤メイ
「お見事♪エン兄」

龍エン
「私に力を使わせるとは。それまでが算段だったか霤メイ」

霤メイ
「正解♪」


キャンディと霤メイの対決は決着が付かず闘技場のリングステージもめちゃくちゃとなり引き分けとなった


七世に案内されて一部始終見ていた手錠をされたザリーとジャンク


ジャンク
「何て攻防だよ。それに最後のアレはあのリュウエンって奴の能力か」

ザリー
「関係ねェよ次会う時はぶちのめすだけだ」

七世
「龍エン閣下は皇子でありながら文武両道の天賦の才があるお方です。あなた方達が交えるなどおこがましいです」


キャンディ
「引き分けか。ま、楽しかったよわたーし。」

霤メイ
「メハハハハ!引き分けは納得が出来ないね」

(Android/Chrome, ID:9+pmO47I0)
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19 :イエロー
03/18(月) 23:23

第6夜<范帝国の一件⑥>

海兵達
「大変です…!街が…!いろは中将…」

いろは
「超絶何事!」

海兵達
「どうやら第1皇子沁 龍エン氏が航海より戻られたとの事で街は…」

いろは
「街は…?」

海兵達
「街は盛大なパレードが行われるとの事です!!」

いろは
「は??」

海兵達
「沢山の范の料理が振る舞われるとの事!」

「やっほーい!」

「楽しみ過ぎる…」

いろは
「超絶馬鹿!そこに並びなさい…1人ずつ斬ってやる…!」


ー帝都べキン王宮ー
地下牢


七世
「お召し物のお着替えは済みましたねお2人とも」

ジャンク
「不服だぜ」

ザリー
「クソが」  


ビリビリ

ザリーとジャンクは七世の説得に渋々応じて着ていた服を脱ぎ捨て范帝国の客人服を着せられた…しかしザリーは着心地が悪かったのか袖の部分を破り捨てた


七世
「何を!客人用の服を破くなんて」

ジャンク
「ザリーのやる事にイチイチ気にしてたらキリがねェぞ。それより煙草持ってねェか」

七世
「持っていません。それに王宮内は禁煙です」

ジャンク
「ヤニ切れだ。集中してェのに」

七世
「ゴホン…えー龍エン閣下との会談は本日の夜です。それまではまだ時間がありますので街を案内しましょうか…それに本日は街では催(もよお)し物が行われます」


沁 龍エンが本国へ戻ってきた事により毎年恒例で行われている【第1皇子】沁 龍エン主催の范帝国の兵士達や民間人の中から選りすぐられた武人達同士による武術の向上を計った武術祭が開催されていた


ー帝都ベキン中央ー
沁家の闘技場


その昔皇帝である沁家が巨額を投じて作った巨大なドームがあり観客席を囲んだ中央には点々とリングステージが設置されている

観客達は大盛り上がりを見せていた

次々に業(わざ)を見せ合いバトルを繰り広げる戦士達

この武術祭は外海からの飛び入り参加も認められており外外からも多くの戦士達が参加していた

その中に海兵の姿もあった


いろは
「超絶掛かって来なさい…ワタクシに勝てる者などいない!」


海兵達
「乗り気なんだからいろは中将…」

「パレードの話を聞いたらいの一番に参加しちゃって」

「あの人好きだもんねお祭りごと」


いろは
「超絶行くぞォォォー!」


いろはの対戦相手は范の警備兵長の1人
ギュウ魔


ギュウ魔
「海軍中将だが何だが知らねェが俺に勝つのは不可能だぜお姉さん!」


観客達
「ギュウ魔!良いぞ」

「よ!ナイスガイ!」

「外海の海兵なんてやっちまえ」


巨大な太刀を振り回すギュウ魔


ギュウ魔
「呑気に構えてて大丈夫かい!その前に斬っちゃうよ」


キン…

いろはは腰に差していた刀に手を当てた


ギュウ魔
「喰らえ!」

いろは
「アゲハ流-居合-翽(はばたき)!」


ピキィーン…

巨大な太刀ごとギュウ魔を斬り倒すいろは


ギュウ魔
「がは…」

いろは
「超絶口ほどにもないわね。范帝国の武人ともあろうものが」


観客達
「おおおーーーー!!!」


別のリングステージでは


深めのニット帽を被る女
「きゃはは!わたーしも飛び込み参加しよ。誰が相手する??」


子供じみた容姿の女がそう言いながら飴玉をなめていた


戦士の1人
「まだ子供ではないか…舐めてこの武術祭に挑むと大怪我するぞ」

深めのニット帽を被る女
「きゃは!…舐めてるのはどっちかな」


構えを取る戦士に対して構えもせずただ呆然に立ち尽くす深めのニット帽を被る女


戦士の1人
「女子供にも容赦は無しだ。行くぞ」


シュッ

戦士は速攻で蹴りを入れようと動き出した


深めのニット帽を被る女
「ぷっ」


バゴォォォン…!


口から飛び出た雨玉を放り出す…それが戦士に着弾すると戦士の体が爆発した


戦士の1人
「ぐは…!」

深めのニット帽を被る女
「きゃはは!弱っわ」


司会者
「飛び込み参加の謎の少女!その強さはホンモノだー!!」


観客達
「おおおーーー!!!」


深めのニット帽を被る女
【飴舐め】のカラメッラ・キャンディ(28)


キャンディ
「それにわたーし子供じゃないし…まァ若く見られてるって意味でなら別にそのまんまでもいいけど」


スタン…

キャンディのいるリングステージへ歩み寄る1人の男


霤メイ
「メハハハハ!外海の者め。ボクとも手合わせ願おうか?」

キャンディ
(何でわたーしが外海から来たと…)

司会
「何と!!ここで第2皇子であわせられる霤メイ様が飛び込み参加へと!」

キャンディ
「良いけど君傷付けたら後々面倒くさそッ」

霤メイ
「心配無用、この武術祭に置いては地位も名誉も関係ない…戦士達の武術の向上が目的だからね〜」

(Android/Chrome, ID:a/hWXxRV0)
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18 :イエロー
03/13(水) 07:17

第5夜<范帝国の一件⑤>

柳ギョク
「その通りよ」

ジャンク
「その覇権争いが俺らとどう関係があるんだよ?」

柳ギョク
「わたくしが聞きたい事はザクロ、あなたにあってよ」

ザリー
「は?俺に?何だよ?」

柳ギョク
「今や"無邪気一味"は覇権争いの中心にいる海賊よ、あなたの父親キャップはそこの船員よね?なら一味の現在の所在も知ってるのかと思ってよ」

ザリー
「アテが外れたな。俺は知らねェ」

柳ギョク
「しかしあなたの持っていた荷物にはこの様な物があってよ」


柳ギョクはザリーの荷物からCAPと名前が刻まれた永久指針を取り出した


柳ギョク
「これは父親の所在を示す永久指針ではなくて?」

ザリー
「てめェに答えるこたァねーよ…つか返せよそれ」

ジャンク
「ザリー…」

柳ギョク
「ま、あなたをエサにして父親キャップをおびき出すという手もあるけどね」

ジャンク
「何故そんな事をする?意図が読めねェな」

柳ギョク
「…わたくし達の范帝国はもう1つの2大王国のウォー大国に遅れを取る事は許されないのよ。あそこは今や毒蜘蛛の一味が暗躍して着々と勢力を増す巨大な力を持ちうるのよ…それに対抗する為には"あれ"が必要不可欠であってよ」

ジャンク
「あれって?そしてザリーと何の関係がある?」

柳ギョク
「それにウォー大国に対抗する為には力も必要…覇権争いの中心に席を置く無邪気一味を率いれれば…船長ミルキィ・ロードは今では名だたる海賊達と手を組んで毒蜘蛛一味と対抗してると言うじゃない?
無邪気一味と名だたる海賊達の力が加われば…我々…そして范帝国が世界統一をする日も近づくのよ」

ジャンク
「世界を統一だ??ジャクハハ!」 

ザリー
「てめェらの目的に1ミリも興味ねェ」

柳ギョク
「興味があるないはどうでもよくてよ?そして……それに龍エン閣下の先日までに渡った航海で解った事もあってよ?」

ザリー
「…?」

柳ギョク
「我々沁家の家宝でありこの范帝国の国宝でもあるコトコトの実は…現在無邪気一味が所持しているとの事であってよ。コトコトの実がまた我らの手に戻ればいずれは…世界を統一する事が出来る」

七世
「はわわわ…(国宝が海賊の手に!?)」

ザリー
「何ィ!」

ジャンク
「コトコトの実ってザリーが欲しがってた悪魔の実じゃねェか…まさか無邪気一味が持っていたのかよ」

ザリー
「クソ親父達が」

ジャンク
「コトコトの実って何なんだ?世界統一を為せる程の能力なのか?」

柳ギョク
「それ程の能力であってよ。…もしも我々に協力をするのであればここを出せる様口利きしてあげてもよくてよ」

ザリー
「協力するも何も俺と親父は関係ねェ」

柳ギョク
「あ、そ…」


そう言うと柳ギョクは地下牢を去って行く


ジャンク
「おい、あいつに口利きして出して貰えば良かったんじゃねェか…どうすんだよ」

ザリー
「知るか。それにあの永久指針は小さい頃貰ったモンだし何処に辿り着くかさえ解らねェんだよ」

ジャンク
「ジャクハハ!ならあいつら煮え湯を飲まされるんだな」


王宮
ー皇の間ー


龍エン
「皇帝…ただ今戻りました…お体はどうですか?」

皇帝
「龍エンか…息子に心配されるとは私も歳だな…問題ない…所で国宝の所在が解ったとな?」

龍エン
「はい…ご心配なく…直ちに奪還して参ります」

皇帝
「龍エン…"あやつ"には十分注意しなさい…」

龍エン
「解っております」

皇帝
「頼むぞ」


ー帝都ベキンー
西区域


ザリー海賊団船員達
「まさかザリーとジャンクが捕まるとは…」

「どうするよ?俺達だけじゃあ動きようがないな」

「しかし不穏な感じがするな」


ザリー海賊団の面々は帝都ベキンにて手配された范新聞を見てザリーとジャンクが捕まる事を知るのであった


ー帝都ベキンー
海軍駐屯基地


海兵達
「いろは中将…沁 霤メイ氏が引渡した海賊達の引き継ぎは完了致しました」

「しかし一国の皇子が海賊を始末するなど凄い時代ですね〜」

ピンク髪の海軍将校
「皇子とはいえワタクシ達海軍を差し置いて海賊達を取り締まるなんて!超絶海軍の恥だと思いなさい!!」


ピンク髪の海軍将校
海軍本部中将
【麗】のいろは
※【黒金】のシンベエ中将の同期


いろは
「ワタクシ達1人1人が海兵である意味を超絶理解しなさい!」


いろはの表向きの任務は范帝国の警護、本当の目的は范帝国の動きを逐一監視する事であった
これは世界政府より一任された任務であった


海兵達
「元々范帝国は一般兵ですら屈強ですし我々の警護が本当に必要かどうか怪しいくらいですよ」

いろは
「何を超絶ヌルイ事を言ってんの!だから海軍が超絶舐められるんじゃない!!」

(Android/Chrome, ID:IdYssYUv0)
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17 :イエロー
03/10(日) 19:37

第4夜<范帝国の一件④>

七世
「本日"伽"にお伺いつかまつりました…後宮にて官女を務めさせて頂いております七世と申します(生龍エン様カッコイイ…!!)」

霤メイ
「おい誰だ…君の様な下女が来ていい場所ではないぞ」

龍エン
「いい俺が呼んだのだ」

霤メイ
「な〜んだ…んじゃあ本当にエン兄の伽相手か」

七世
「で、では…と、床の方へ…」

龍エン
「何を勘違いしている?」

七世
「は、へ?」

龍エン
「官女の貴様には指令を与える為に呼んだのだ」

七世
「す、すみません…勘違いしておりました」

霤メイ
「メハハハ、馬鹿な下女だ」

七世
「指令とは?」

龍エン
「地下牢に入れてある2人の海賊の世話をして貰う」


ー王宮ー
地下牢にて


牢に閉じ込められたザリーとジャンク


ジャンク
「あのリュウエンと言う奴が現れた瞬間…力が抜けたって言うか目眩がした…ザリーもか?」

ザリー
「あァ…何かの能力かも知れねェ」

ジャンク
「ジャクハハ!珍しくしおらしいじゃねェかザリー」

ザリー
「うっせェリヴェンジだ!次はヤサ男(霤メイ)もあのオールバックの野郎(龍エン)も全殺しだ」

ジャンク
「しかし鍵がねェとな…この分厚い鉄板の錠は腕力だけじゃビクともしねェしよ」


スタスタ…

誰かが歩いて来る


ザリー
「誰だ?」

七世
「閣下より命じられて来ました…官女の七世と申します」

ジャンク
「閣下っていや…あの第1皇子に命じられただと?世話でもしてくれんのか?」

七世
「はい、お言葉通りでございます」

ザリー
「んだと」 

七世
(我慢するのよ七世!これを耐え切ればまた龍エン様に評価して貰える…そしていずれは皇帝になられる龍エン様の妃よ)

ジャンク
「あの男何を企んでる」

七世
「お、お腹は空いておりますか?」

ザリー
「腹ぺこだ」


そう言うと持って来たご馳走を手錠をしている為自分では食べれないザリーとジャンクに食べさせる七世


ジャンク
「く…この歳で人の手で飯を運ばれるなんてよ屈辱だぜ」

ザリー
「上手ェ」


気にせずムシャムシャと食べるザリー


ジャンク
「呑気かよ」

ザリー
「食える時に食わねェと死ぬぞ」


:
:


七世
「お腹も満たされた所で…それではお体を拭かせて頂きます。その汚い服は脱ぎ捨てて貰ってこのお召し物にお着替えして頂きますね」

ジャンク
「断る」

ザリー
「ざけんな、良いから早くこっから出せ」 

七世
「そう申しましても閣下に叱られてしまいます」

ジャンク
「俺らを捕らえて何がしたいんだ」

七世
「各々思う事はあるとは思います…理解しております。閣下とはまたお会いする事になりますので諸々話なら後で出来るかと…それに閣下とお会いする為にもその小汚い格好では失礼に値します…閣下はとても潔癖で綺麗好きの方なのです」

ジャンク
「あの男(龍エン)とまた会わせてくれるのか」

ザリー
「…!」


ザリーはただ1人隅の方を睨んでいた


ザリー
「おいそこに居る女出て来いよ。さっきからジロジロと目障りだぜ」


ザリーは隅っこでザリー達を見つめていた女の存在に気が付いた


艶のある緑髪の女
「!!」

七世
「りゅ"柳ギョク"様…何故あなたがこんな所にいらしてるんですか」


絶対的王権制度
范帝国皇帝の3人の実子の1人
その名は
【第3皇女】沁 柳(りゅう)ギョク


柳ギョク
「この第3皇女のわたくしが何処に居ようとあなたに関係なくてよ?」

ジャンク
「また皇子かよ」

七世
「柳ギョク様、お部屋へお戻り下さい…あなたがここに居たら私の管理不足で閣下に叱られます」

柳ギョク
「関係ないわ。ひと足先に海賊達には聞きたい事があってよ?」


そう言うと牢に入る柳ギョク


七世
「高貴な皇女自ら牢に入るなど…な、何を考えているんですか!」

柳ギョク
「うるさいわねあなた」

七世
「…」

柳ギョク
「あなた方はザリー海賊団ね…少し血筋を調べさせて貰ったわよ。"引き裂き"のジャンク改めジャンヌ・ジャクソン…貴族として生まれ海賊になった変わり者
そして"海の執行人"のザリー改めザクロ…あなたの父親は無邪気一味船大工キャップ、そして母親はサーカス海賊団幹部モモの元で生まれた」

ジャンク
「流石は范帝国の情報網だけある」

柳ギョク
「龍エン兄さん…いえ閣下に頼みあなた達を生かす様頼んだのはわたくしであってよ?本来なら処刑されていてもおかしくないのだから」

ジャンク
「何故そんな事を」

柳ギョク
「話を最後まで聞く事ね。外海では既に覇権を争っている事実は知ってるわよね?」

ジャンク
「覇権争い…例の"アラクネ"達や"海の四天王"達の抗争か」

(Android/Chrome, ID:PP3oKf6U0)
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16 :イエロー
03/06(水) 19:30

第3夜<范帝国の一件③>

ジャンク
「じゃあ俺達がこの国に居るだけ無駄って事だな」

霤メイ
「そゆ事…」


ダダダッ!! 

先程霤メイに放り投げられたハズのザリーがメシ屋に向かい血相を変えて突っ込んで来る


ザリー
「無駄じゃねェよ!やられたまんまで終われるか!てめェは全殺しだよヤサ男(霤メイ)」


意気揚々と霤メイに飛びかかるザリー


霤メイ
「野蛮を通り越して山猿だね…君って女は」

ジャンク
「おいザリー!こいつの相手は俺だぞ?」

ザリー
「知るか!喧嘩怒突(ケンカドツキ)!」


ジュウ…

武装色によって黒くなる釘バットで霤メイ目掛けてフルスイングをかますザリー


霤メイ
「へェ〜〜武装色ね」


バギィィン…!

霤メイの剣は真っ二つに折れそのまま釘バットのフルスイングをその身を持って受けた


ザリー
「当てたぞ…何が弱いだよ。俺は強いからエバるんだよ」

霤メイ
「くはッ…」

ジャンク
「油断すんな…まだ倒れてねェ」

ザリー
「徹底的にやってやる!次は頭を粉砕してやるよお坊ちゃん」

店員
(この人達本気で皇子を殺そうしてる…何を考えているんだ…)

霤メイ
「…油断しちゃったよ。意外とやるんだね」

ザリー
「トドメだ!」


振り下ろされたザリーの釘バットは次の瞬間…


パキィィィン…!


目に見えない壁で跳ね返った


ザリー
「何だこれ?」

ジャンク
「どうなってる?」


バキィバキィ…!


何度も釘バットを振り下ろすが霤メイには当たらず見えない壁に妨害される


霤メイ
「メハハハ…残念…"時間"の様だね」


スタスタ…


メシ屋に入って来る男…その背後には兵士がぞろぞろ待ち構えていた


店員
「え、嘘でしょ…!?何故あなたの様な高貴なお方が…」


黒髪オールバックに髭を生やす男が数人の兵を引き連れてメシ屋へ入って来た


店員
「"龍エン閣下"…!!」


店員は膝を付け頭を下げる


龍エン
「構わん、顔を上げろ」


范帝国【第1皇子】の沁 龍エン


霤メイ
「エン兄帰国してたんだね」

龍エン
「あァ。所で一部始終見ていたが何故能力を最初から使わなかった?」

霤メイ
「だって初めから能力を使ったら面白くないじゃん…」

ザリー&ジャンク
「!?」

ザリー
「次から次へと…ん…」

ジャンク
「うぐ…頭が…」


次に仕掛けようと動き出したザリーとジャンクは突然動きを止めて頭を抱えた


霤メイ
「エン兄の視界の中じゃそう簡単には動けないよ」

ザリー
「はァはァ目眩が…クソ…ッ!」

龍エン
「こやつらをひっ捕らえて牢に入れておけ」

兵達
「はッ!!」


ー帝都ベキンー
王宮とはまた別の場所に建てられた官女達が住む後宮にて


日々雑務をこなす官女達が休憩時間に集まっていた


官女達
「龍エン様がお戻りになさったとか…」

「だから兵達がざわめいていたのですね」

猫っ毛の女
「わ、私!今夜龍エン様にお呼ばれされちゃいましたよ…どうしよう」


王宮の雑務などを務める官女の1人
【野心家】の七世(ななせ)


官女達
「羨ましい…七世め」
 
七世
「長旅の疲れを精一杯癒してさしあげなければ…(後々は龍エン様が皇帝に…そして私が皇帝の妃に、なんて…へへへ)」

官女達
「精一杯アピールしてくるのよ七世」

七世
「はい!」

官女達
「いいもーん。私は霤メイ様派だもん!」


ー帝都ベキンー
王宮の"龍"の広間


龍エン
「昨夜早馬を送らせたが内容は読んだか霤メイ」

霤メイ
「うんエン兄…国宝であるコトコトの実が見つかったってね」

龍エン
「準備が整い次第軍を率いてまた海へ出るぞ」

文官達
「閣下…霤メイ様を海へ出すのは危険では?」

「それに"柳ギョク"様まで…」

龍エン
「構わん、国宝とは名ばかりで実情は沁家の家宝だ…取り戻すなら兄弟で取り返すのが筋だろう…それに霤メイの実力は折り紙つきである」

霤メイ
「やった!海は初めてだし楽しみだな…それに海賊♪」

龍エン
「ふん…下らん」

霤メイ
「エン兄は海賊キライだもんね」

:
:

兵達
「10年前にコトコトの実が海賊団に奪われてしまうなど」

「当時国宝の管轄エリアの兵士達は皆家族諸共処刑されたそうだ」

「なんと恐ろしや恐ろしや…」

:
:

霤メイ
「しかし何故あの女海賊(ザリー)を生かしたのですか?エン兄」

龍エン
「真意は解らぬが柳ギョクが言うには生かした方が得策だとな。まァ生かすも消すも取るに足らぬ存在だ」

霤メイ
「ギョクに甘いんだからエン兄は」


七世
「あの〜〜………
(霤メイ様もいらっしゃる…とても気まずい…)」


そこへ官女の七世が尋ねて来た

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15 :イエロー
03/02(土) 19:45

第2夜<范帝国の一件②>


1日後…
ー帝都ベキンー
西区域のメシ屋にて


ザリー
「この角煮入り饅頭最高だぜ」


ザリー海賊団船長ザリーは未だ帝都ベキン西区域を根城にしており、今日はとあるメシ屋に居た


黒髪パーマの男
「ザリーよ…仲間達に"例の物"をここら一体で探らせたがどうやら国民達じゃ情報不足…在り処は解らねェらしい」


ザリー海賊団 2番手
【引き裂き】のジャンク
懸賞金1億900万ベリー
愛用武器は手甲鉤 良業物【色彩】


ジャンク
「王宮に入れれば何か解るかも知れねェけどな」

ザリー
「手っ取り早いじゃねェか。王宮に特攻掛けて奪う物を奪ったらとっとと出航しちまおうぜ」

ジャンク
「おいおい…手練の皇子って奴も気になるし…今は鉢合わせは不味いんじゃないか?それにそこまでしてザリーが例の物を欲しがってるなんてな」

ザリー
「何が言いてェジャンク」

ジャンク
「この国の奴らはほぼ全員が知ってるらしいな…ザリーが欲しがる"悪魔の実"…この国の"国宝"だとよ。実際存在するのかは知らないが、手に入れてどうする気だ?」

ザリー
「てめェにゃ関係ねェだろジャンク!」

ジャンク
「何でもその能力を得た者は"目に見えない景色"が見えたとか…ジャクハハ」

ザリー
「しつけェ…」

ジャンク
「目に見えない世界か…"センチ"でも入ってんのかザリー」


バキィ

ジャンクを殴るザリー


ジャンク
「痛ってェ…おま、何しやがるザリー」

ザリー
「馬鹿にしたからだよ。何がなんでも手に入れてやる」

ジャンク
「お返しだ、やってやらァ」


殴り合いを始めたザリーとジャンクの2人


店員
「お、お客さん店で乱闘は困りますよ」

ザリー
「うるせェってんだ。文句あるなら店ごとぶち壊してやろうか」

店員
「そりゃ困りますよ!」

艶がある黒いを靡かせる男
「ねーねー止めなよ。ここを誰の敷地だと思ってんの?」


突然メシ屋に現れた男


ザリー
「何だてめェ?」

店員
「あ、あ、あ、あなたは!"皇子"…何故ここに」


范帝国【第2皇子】の沁 霤メイが店に居合わせたのである


ザリー
「皇子だァ?」

霤メイ
「海賊ってこんなのばっかりだね…呆れちゃったよ〜弱いのにエバるしさァ〜」

ザリー
「んだとッ!」


ザリーが霤メイに向かい拳を構えた


ジャンク
「やめろザリー!そいつは噂の皇子だぞ」

ザリー
「皇子だろうが俺をおちょくる奴は全員叩きのめすぜ」


シュッ

拳を霤メイに向かい振り下ろすザリー


霤メイ
「短絡的だな〜〜」


パン… 

ザリーの拳をいなして軽く受け止めた霤メイ


霤メイ
「どうしようもないね」

ザリー
「てめェが皇子なら話が早ェ…半殺しにして情報を得るぜ!喧嘩武っ殺し!」


席においていた愛用釘バット"摩武駄致(マブダチ)"を手に取り、霤メイに向かいフルスイングする


霤メイ
「綺麗な顔立ちなのにその乱暴な言葉使い、勿体無いね〜〜」

ザリー
「な、何?」


バギィン…!

釘バットを素手で掴み、バットごとザリーを放り投げる霤メイ

そしてザリーはそのまま店の外まで吹き飛ばされた


ジャンク
「ザリーのノーモーションフルスイングをいなして、片手で場外まで吹き飛ばすとは…ただの温室の育ちのお坊ちゃんじゃねェな」

霤メイ
「君達が西区域を根城にしていた例の海賊だね。今の彼女が2億超えの海賊"海の執行人"ザクロか…それにしても大それた異名だ」


霤メイは手配書を見て呟いた


ジャンク
「是非俺とも手合わせ願いてェな」


ガチャ…

手甲鉤を両手にはめるジャンク


霤メイ
「珍しい武器を使うね…外海の武器かな?」

ジャンク
「行くぞ…!雑音の斬撃(ノイズル)」

霤メイ
「君は確か…」


キィィン…

咄嗟に腰に差していた剣を抜き、ジャンクの手甲鉤を受け止める霤メイ


霤メイ
「"引き裂き"のジャンク…ザリー海賊団の2番手で1億超えの海賊だね…この一太刀で解ったがバトルセンスは彼女以上だね〜〜君の攻撃は流石に素手じゃ危なそうだったから抜かせて貰ったよ」

ジャンク
「へッ…光栄だ」


キィィン…キィィン!

メシ屋の中で2人の戦いが始まる


霤メイ
「さっきの会話聞こえてたけど君達ってボク達の国宝を探してこの国へ立ち寄ったんだってね」

ジャンク
「盗み聞きかよ、手癖の悪ィ皇子様だこと」

霤メイ
「率直に言おうか。現在国宝"コトコトの実"はこの国にはないんだよね」

ジャンク
「何?」

霤メイ
「あー言っちゃいけないんだっけかな…まァいいや〜」

店員
(国宝が存在してない!!??)

霤メイ
「そこの店員…内緒でね♪」

店員
「は、はい汗!」

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14 :イエロー
02/26(月) 19:14

第1夜<范帝国の一件①>


この世界では2大王国と呼ばれる巨大な国が2つあった


その1つの名はウォー大国、現在では巨悪の権現アラクネ率いる"毒蜘蛛の一味"がナワバリとしていた


そのウォー大国に負けじ最高峰の国土を誇るもう1つの大国、その名も范(ファン)帝国


この国では絶対的な王権制度が脈々と受け継がれていたのであった


范帝国
ー"帝都ベキン"ー
ここには100万人以上が暮らすとても大きな都市


その中心に皇帝や貴族が住む大きな王宮があり、王宮の中央広間では文官達がざわついていた


文官達
「ベキンにてまた海賊の騒ぎですぞ」

「アラクネの余波がここまで来たか」

「更に兵士達を王宮近辺に強化させなければ」


ドン

天窓が誰かが入って来た


文官達
「お、"皇子"ッ!」

「またその様な所から」

「父上様から叱られますぞ」


艶がある長い黒髪を靡かせる男
「今話してた海賊ってのは仕留めたよん…ついでに駐屯基地に放り込んどいたから」


絶対的王権制度
范帝国皇帝の3人の実子の1人
その名は
【第2皇子】沁(しん) 霤(りゅう)メイ


霤メイ
「強い海賊かと思えば大した事ないね。外海じゃあ散々海賊達が盛り上がってるって聞いてたけどさ」

文官達
「また勝手に外へ出ていたのですか!」

「父上様も悲しまれますぞ」

霤メイ
「皇子だからって舐められたくないし〜小さい頃から王宮武術に王宮剣術を学んだ甲斐があったよ」

文官達
「皇子…その節々にある軽率な発言はお止めください」

「それに王宮武術、剣術を海賊相手に使うなど汚らわしいですぞ」

「父上様がこれを見て何と仰る事やら…」

霤メイ
「その父上様…いや皇帝は今や病に患っているしもう時期"エン兄"が跡を継ぐでしょ。ま、ボクには関係ないんだけど」

文官達
「め、め、滅多な事を口にするものではないですぞ!」

「世継ぎなどまだまだ先の話!」

霤メイ
「ふーん。ボクはさ!世界に出て航海をやってみたいんだ」

文官達
「皇子が海へとですと?駄目です!あってはなりませぬ!何を言ってるんですか??」


ー帝都ベキンー
西区域にて


20部屋あるホテルを貸切、とある海賊団がそこを根城として滞在していた


古びた野球帽を被る目つきの悪い女
「旨辛で上手ェなこれ…辛ェな水くれ」


ベキンの名物である"激辛海鮮麻婆豆腐"を無性に頬張る目つきの悪い女


世界政府の施設を次々に破壊し世間を賑わせるルーキー海賊
ザリー海賊団 船長
【海の執行人】のザクロ(通称ザリー)
懸賞金2億2000万ベリー


ザリー
「海鮮入り角煮まんも後で食べてェぜ」

船員達
「ザリーの姉貴!先程また名のある海賊達がこの国で討伐された様です」

「我々もそろそろ出航しませんか?」

ザリー
「は?ざっけんな!何が討伐だ?クソ喰らえだよ…やってやろうぜ」

船員達
「し、しかしどうやら討伐したのが皇帝の実子、つまり皇子の1人らしいです。温室育ちの癖にめちゃくちゃ強いみたいで…」

「ば、馬鹿!それを言うな」

ザリー
「何ィ強いだと。そいつァ俺が血祭りに上げてやるぜ」

船員達
「ですが先日"無邪気一味"の復活の記事もありましたし…探しに行かなくても?」

「しかしミルキィ・ロードが生きてたなんてなァ」

ザリー
「それと俺が何が関係あんだ?あァ?」

船員達
「そのうちに"キャップ"って人も見つかるんじゃないかと」

ザリー
「そいつの名を俺の前で出すんじゃねェ…」


グイッ

船員の胸ぐらを掴んだザリー


船員達
「す、すみません…」

ザリー
「2度とそいつの名を出すな…禁句だ覚えとけ。罰としてこのマーボードーフって奴を追加で20人前買って来い」

船員達
「へ、へーい…」


帝都ベキンより東に数百km先
ー東の港町"ガンコウ"ー


何やら兵士達てんやわんや騒々しくしていた


兵士達
「"第1皇子"が戻られましたぞ!」

「何度見ても凄い高貴の御方だ!」

「長旅お疲れ様であります"龍エン閣下"」


ザッ…!

片膝を付けて迎えいる兵士達


閣下と呼ばれたその男は異質のオーラを漂わせ黒髪オールバックに髭を生やす男


絶対的王権制度
范帝国皇帝の3人の実子の1人
その名は
【第1皇子】沁 龍エン 
皇子でありながら武人であり閣下の地位を皇帝より授かった男


龍エン
「話は無用だ…今すぐにでもベキンヘ戻るぞ、早馬には伝言を伝えろ『"霤メイ、柳ギョク"共に海へ出る準備をしろ』と
そして『我が范帝国の国宝でもある"コトコトの実"の所在が解った』ともな!」


            第2部 《FREEDOM-千夜一夜-》
            始まりの合図は鳴った


画像(jpg) 38.5KB
(Android/Chrome, ID:3g36Tf/f0)
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13 :イエロー
02/26(月) 18:27

目次2 
《FREEDOM-千夜一夜-》
第1夜<范帝国の一件①> >>14
第2夜<范帝国の一件②> >>15
第3夜<范帝国の一件③> >>16
第4夜<范帝国の一件④> >>17
第5夜<范帝国の一件⑤> >>18
第6夜<范帝国の一件⑥> >>19
第7夜<范帝国の一件⑦> >>20
第8夜<范帝国の一件⑧> >>21


当時やってみたかったのは冒険譚
未開の地のエピソードを書いてみたかったんです


《ヘル・グラウンド篇》


時系列で言うと無邪気一味が復活した3年後話


ミニエピ[1]更なる下へ


無邪気一味は海を航海する中で記録指針が下向いてる事に気付いた


近くの島での情報収集により荒れ果てた地底の奥底にある無人島の存在を知る事に


しかしその島に行く事は自殺行為とも言われた


何故なら渦巻きに飲まれる事が地底の島への辿り着く為の条件であった為


"渦巻きの下降
スパイラル・フォール"
と呼ばれる巨大な渦巻きにフリーダム・ヴィクトリー号を向かわせた


海の渦巻きで出来た天然のエスカレーターで地上より下降して行く船
※渦巻きにより空間が出来ており船は浸水していない


ソフィ
「この船大丈夫!?耐えれんの!?」

キャップ
「この新型フリーダム・ヴィクトリー号の底力を舐めんなってワケ!」

ミルキィ
「流石船大工♪だが海の底に向かってるって考えると冷や汗が…」

バブル
「死にたかねェよ泣」

セナ
「と言うか下降口に見えるあの巨大な岩礁、当たったら船諸共お陀仏じゃねェか?」

キャップ
「何ィ!?」

ハナ
「ふふふ、Gが効いててアトラクションみたい」

ミルキィ
「にははは!任せろ!
粘土なる弾力(クレイトランポリン)」


シュッ

ミルキィは船から身を乗り出して巨大な岩礁に向かって両手を構えた


グニュューン…!!

巨大な岩礁は柔らかいプリンの様に姿を変えてクッション代わりになり船を受け止めた


ネオン
「流石ミルキィ!」

フェンス
「お見事!」

サンド
「ハハハ!せっかく俺の剣術で斬ってやろうと思ったのに」


巨大な岩礁の先には地底の無人島があった


そして空気もあり無邪気一味は上陸を開始した


ミルキィ
「さて!どうしようか」

サザ
「記録指針が溜まる期間も不明じゃ不用意に動く訳にもいかないすからね…て、サンド君!?」

サンド
「ハハハ…俺りゃあ村人でも探して来るわ、ついでに地底の酒もありゃ格別だがな」

ソフィ
「アホサンド!村人ってね…ここ無人島だってば…」

フェンス
「フェハハハ…私もサンド殿に付いて行くとしようかな」

バブル
「んじゃ俺と残りのメンツは船番だな…仕方ねーなァ!」

セナ
「てめェは怖いだけだろ」

バブル
「うっせェ…泣」

ミルキィ
「皆で行こうぜ、どうせ無人島なんだし船番なんて不要だろ」

ソフィ
「てかもうサンドとフェンス居ないじゃん」


サンド&フェンスは2人で出発した


セナ
「お前ら待てよ、未開の地なんだろ?医療品とか準備しねェと」

ソフィ
「それにここじゃ食材もあるか解らないし弁当も作ってる途中なのよ」

サザ
「………とても言いづらいんすけどセナ君、ソフィさん……ミルキィとキャップ君とハナさんとネオンさんはもう出発しました」

ソフィ
「あいつら!」

セナ
「ハナ…!怪我させたら許さねェぞ」
 

ミルキィ&キャップ&ハナ&ネオンの4人で出発した


ソフィ
「さッ…あたし達も出発するわよ」

セナ
「ハナに追いつくぞ」

サザ
「ハナさんだけ?他のメンバーは…」

バブル
「本当に行くの!?止めとこうぜ!!未開の地なんて物騒だしよ…」

セナ
「うるせェな。お前だけ残るか?」

バブル
「それはそれでやだよ。行くよ〜…泣」

サザ
「バブル君未開の地には美女も付き物かもよ?」

バブル
「未開の地のおにゃのこ…!!俺も行く!!」


サザ&ソフィ&セナ&バブルの4人で出発した


ーサンド&フェンス組ー


サンド
「ここは入口なのか…酒とかねェのかな喉が渇いたぜ」

フェンス
「飄々としておる…流石ウチの戦闘員…サンド殿は剣士であろう?」

サンド
「あァ、フェンスもだろ?そのデケー剣は切れ味はやばそうだな」


フェンスの背中に差してある剣【両天秤】を見てそう呟くサンド


フェンス
「是非1度手合わせ願いたいものだな」

サンド
「俺は3年間で更に強くなったぜ…やるか?てかフェンスお前その為に俺に着いてきたのか?」

フェンス
「フェハハハ!あァバレてしもうたか」

サンド
「だが…その前に酒だ酒…力が漲らねェよ」

フェンス
「ここは無人島…酒場なんてある訳な…」

サンド
「ハハハ…酒の匂いだ!」

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12 :イエロー
02/20(火) 16:31

樗蒲-後-


明かされた"ロード"の存在…そしてEPISODE OF GILT の物語は収束へ


パラドックス
「ロードとは我々組織とは何百年もの間争いを続けている一族…私達にはとても邪魔な存在である

先程宿業と言ったろう?貴様の母親が愛した男、つまりお前の父親は我々が相対する"ロードの男"だった…しかし片方(ロード)の遺伝子だけではどうやらお前には意思は受け継がれなかったらしい

やがてお前の父親は別の女と子供を授かった。その者がロードの血筋、年齢で言うと今は13歳…そして貴様の"異母兄弟"に当たる」

ギルト
「意思だって?そんなものに興味はないし父親の記憶だって微塵もないから何とも思わないし、それにそれが宿業だと?笑わせるな」

ドゥドゥ
「ドゥハハハ!肝が据わってるな兄ちゃん」

パラドックス
「ロードは何百年の間我らに反旗を翻し繰り返してきた一族…その末裔を抹殺…それが条件で世界へ解放してやろう」

ギルト
「良いだろう…解った。それで世界へ行けるならね」

ドゥドゥ
「因みに今は席を外しておるが世界にはワシの他に"IV"と"II"もおる。IIはとある海賊団の裏で暗躍してる、"IVの女"は確か范(ファン)帝国の一人娘に成りすましてるハズ…各自任務があり動いておる」

ギルト
「帝国?海賊団?何だそれ」


ParaD’’oxの組織に加わったギルトは世界へと立つ事に


後に天賦海賊団を結成して


ドゥドゥ
「良かったんか…"真実"は明かす事なく奴を解き放って」

パラドックス
「奴(ギルト)の憎しみは利用出来る…何れ世界を支配出来る器だ…流石は"リヒト"の子だ」





/時間は遡る16年前へ/





ギルトのロパート性は母親の性を名乗っていたものであった


ギルトの生みの親
母親ロパート・リヒト
※リヒトとは光という意味


母親はParaD’’oxの組織に属しておりVの称号を与えられたメンバーであった


そして与えられた任務は生き残りであった1人のロードの男の抹殺であった


そしてターゲットにしていたロードの男と幾許かの戦闘を交え、彼の背景や死生観などを知っていく内にリヒトは何と………


…逆に恋に落ちしまったのであった
まさに『恋はいつでもハリケーン』である


リヒト
「ねェ聞いて…子供が出来たの!しかも双子よ!…だからタイミングを見て私は組織を抜けるわ」

ロードの男
「子供!?でかしたぞ!!
しかし…組織を抜けるなんて大丈夫か?」

リヒト
「えェ何とかしてみせるわ…」

ロードの男
「解ったよ…もし何かあれば俺が守ってやるからな」

リヒト
「いいえあなたには迷惑は掛けられないわ…何とかするわ」

:
:

ロードの男
「それで子供の名はどうする?双子なんだろ、まァ兄の方の名前は決めたけどな」


彼の名は"クロス・ロード"
ロードの生き残りである

そしてギルトの父親でもあり、後にミルキィの父親にもなる男


リヒト
「何て名前?」

クロス
「ギルトなんてどうだ!」

リヒト
「ギルト??何故そんな名前に…」

クロス
「金箔…って意味だ…つまりは金の卵…どうだ轟々しいだろ…にははは」

リヒト
「何て無邪気…子供みたいな事を言うのね…それじゃあ弟は私が決めるわ…ニカなんてどう?きっと笑顔が素敵な子になるわよ…それにもう1つのセカイでは"自由の象徴"の名前なのよ」

クロス
「にィ…良いんじゃねェか?」

:
:
だが時は残酷で後にParaD’’oxにリヒトはクロス・ロードとの関係性がバレてしまうのであった

クロスの身を案じたリヒトはクロスの下を離れる事を決意したのである


リヒト
「私は組織を抜けるわ…あなたの目指す世界調和は到底理解出来なかった…」

パラドックス
「腑抜けたな…何故裏切ったリヒトよ」

リヒト
「大切な存在が出来た…我が子の為にも…それに愛を知ってしまったからよ」

パラドックス
「とても残念である」


そしてリヒトはパラドックスの手により瀕死状態までに追い込まれた


パラドックス
「せめてもの償いだ息は残してやったよ…最後の足掻きを見せて貰うぞリヒトよ」


リヒトは約半年間近く飲まず食わずでお腹の赤子にも栄養も与えられず瀕死の状態になりながらも生きていて


遂にその時が来た


赤ん坊
「おぎゃあおぎゃあ」


生まれた赤ん坊は栄養が足りておらずリヒトの心臓を食い破り誕生し母親リヒトは無惨にも絶命したのである


ギルト
(ぼくのなまえはろぱーとぎると…そしておとうとのなまえはえがおがすてきなこ、にか)


心臓を食べたせいか母親リヒトの能力シンシンの実を遺伝して赤ん坊の時点で既に人としての認識があったのである


ギルトとニカの誕生であった

(Android/Chrome, ID:zLZmx2J90)
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11 :イエロー
02/12(月) 12:41

樗蒲-肆-


ギルトの過去を知る謎の組織と出会い、場面は緊迫としていた


ギルト
「!!」


ザッ!!

激昂したノーモーションの蹴りを入れるギルトだが意図も簡単にいなされた


シャオイェン
(ギルトがここまで乱すとは…初めて見る光景だ)

ニカ
「あなた達は?何故僕達の事情を?」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「ナンセンスだ、お前はニカだな…良くぞ生きていたな」

ギルト
「なら力を示してでも吐かせてやるよ」

セイリウス
「イイネェ…実力行使なら任せなッ」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「ギルト…お前と戦う気などないのだが…少し話をせぬか?」

大剣を背負う黒ずくめの男
「おいおいまさか…」

ギルト
「話なんてする訳ないだろう」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「このセカイの狭間から世界へ行きたいのだろう?」

ギルト
「あァ。だがイチイチお前の発言には癇に障る」 

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「行く方法を教えてやってもいい。その憎しみを糧にして世界を暴力で支配して見せよ…シンシンの実は元々その為にお前の母親に渡した物だった」

ギルト
「何…一体どういう事だ」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「お前の母は"我が組織"のメンバーだった…最後は残念だったが」

ニカ
「母がこの組織の一員…お前は何者なんだ?」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「部外者がいる以上これ以上は話せない、席を外して貰おうか?」

シャオイェン
「貴様…黙って聞いてれば先程から上から物を!」


ギリッ

シャオイェンは能力を発動する構えを取る


襟元にⅠの称号がある白髪の男
「呪術の村の者か。貴様の食べた"ジュリョジュリョの実"もまさに我が組織の与えた力に過ぎない」


…シン…

シャオイェンの能力は何故か発動しなかった


シャオイェン
「何故発動しない…!」

大剣を背負う黒ずくめの男
「無意味や、やめとき兄ちゃん」

セイリウス
「能力なんかに頼るからだ。俺がやってやろうか?」

大剣を背負う黒ずくめの男
「ひゃ〜〜こっちはセカイの狭間で生まれた異質な存在霊長類最強の生物か…これは手強いな」

セイリウス
「んだと!」

ギルト
「下がれシャオ、セイ…僕とニカが居れば良いだろう」

セイリウス
「ちッ」

シャオイェン
「解った」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「駄目だ。話を聞くのはお前だけだギルト」

ギルト
「何故?弟も血縁者だよ。聞いても問題ないだろう」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「選ばし忌み子はお前だからだ。ギルト」

ニカ
「…」


渋々ニカ、シャオイェン、セイリウスの3人は席を外した


襟元にⅠの称号がある白髪の男
「我が組織は裏で暗躍するもの、人づてなどでも聞かれては困る。勿論これを他の者に口外する事も断じて許されない」

ギルト
「解ったよ。仲間達には明かさない」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「良かろう…私の名前はパラドックス…そして我が組織の名もまた"ParaD’’ox"…そしてお前の母親もメンバーだった…目下世界調和を掲げている」


ParaD’’ox 総帥
【Ⅰの称号】パラドックス 


ギルト
「世界調和…その組織が僕に一員になれって事?」

大剣を背負う黒ずくめの男
「察しがいいやん。兄ちゃんの母親は"V"の称号持つメンバーだった…だが亡くなってからはずっと欠番やった」

パラドックス
「そしてお前にはVの称号を与えよう…」

大剣を背負う黒ずくめの男
「因みにワイは"III"や、宜しゅう頼むで」


大剣を背負う黒ずくめの男、世界では王下七武海の一角に成す男、その正体は

ParaD’’ox
【III】またの名は【豪剣】のドゥドゥ


パラドックス
「そして世界調和には力が必要だ。シンシンの実も強力だが…更に悪魔の実を2つ渡して置こう」


パラドックスは2つの箱をギルトに渡す


ギルト
「中には?」

パラドックス
「1つは相手の五感を奪う能力"カンカンの実"…そしてもう1つは"ギミギミの実"」

ギルト
「カンカン…にそしてギミギミ…こっちは何の能力が秘められているんだ?」

パラドックス
「ギミギミの実は人間を選ぶ。慎重に選定者を選ぶ事だ。その能力はセカイの狭間の空間にも干渉出来うる能力であり、この世の仕組みを変えうる事が出来る能力」

ドゥドゥ
「まさかその実を与えるとはな」

ギルト
「それと何故僕をメンバーに選んだ?」

パラドックス
「単に母親の後釜などではない。"宿業"で結ばれているんだよ…ギルト」

ギルト
「宿業?」

パラドックス
「お前には任務を1つ与えよう…後に世界に出現するだろう"ロードの末裔"の抹殺だ」

ギルト
「ロード?聞き慣れない言葉だね」

(Android/Chrome, ID:s1RNUp400)
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10 :イエロー
02/10(土) 12:00

樗蒲-参-


ギルトVSセイリウスもクライマックスが迫っていた


セイリウス
「ざけんなッ!!その前に終わらせてやるよ
ザ・アース(青い地球)」


ザッ!!
宙に跳んだセイリウスは

全身を覇気で覆わせてギルトに突っ込んだ


シャオイェン
「王…!」

ギルト
「命の交換(ライフエクスチェンジ)」


摩訶不思議な現象が一瞬にして起こる

それはギルトの生命力とセイリウスの生命力が逆転したのであった


シャオイェン
「先程まではギルトの能力は奴(セイリウス)に通じなかったのに、この一瞬で奴の生命力までも干渉出来る様になったのか…流石は王だ」


セイリウス
「な、んだと」


セイリウスの体の覇気は解けて質力も半減していた

しかし勢いを止めらずギルトに突っ込む


ギルト
「クヒヒヒ★
ザ・アースだっけ?喰らえ」


バゴォーン…

セイリウスの生命力を得たギルトは迎え撃つかのこどし強烈な一打をセイリウスに与えた


セイリウス
「ぐ、は…ま、まだだ…」


顔が半分エグれても尚立ち上がるセイリウス


ギルト
「流石最古の超越者だね」


セイリウスは立ったまま気絶して2人の勝敗は決まった


そして時間は流れて夜更けへ


セイリウス
「クソ…俺は負けたのかよ…」

ギルト
「起きたかセイ」

セイリウス
「セイ?何で俺の名前を」

ギルト
「一族の人に聞いたよ」

セイリウス
「フン…結果はどうであれ俺の負けだ。煮るなり焼くなり好きにしな」

ギルト
「クヒヒヒ★さっそくだが旅立とう…いいね?ニカ、シャオ」

シャオイェン
「こんな野蛮な男必要か?まァ王が言うなら別に反対はしないが」

ニカ
「私は賑やかになるなら賛成するよ」


:
:
こうしてギルトとセイリウスは死線を越えて仲間になった

セイリウスは一族の下を離れる事は後悔していなかった

そして4人の冒険が始まったのであった


ギルト
「しかし良く食べるねセイは」

セイリウス
「うるせェな…体格維持には食わなきゃいけねェんだよてめェもどうだギルト?」

シャオイェン
「貴様…王に向かって何て口の利き方を」

セイリウス
「何が王だよ!てめェこそ何神官気取ってんだよ馬鹿じゃねェの」

シャオイェン
「呪い殺してやるぞ、掛かって来い」

セイリウス
「俺の生命力で跳ね返してやるぜ!セィハハハ」

ギルト
「止めなよ2人共」

シャオイェン&セイリウス
「解ったよ」

セイリウス
「んで次なる目的はあるのかギルト」

ギルト
「そうだね…この狭間も飽きたしそろそろ世界へ行こうと思う★」

セイリウス
「また漠然としてんな、世界か。ギルトが行くなら俺も着いていくぜ」  

ニカ
「しかし世界へ行く方法は?」

ギルト
「行き方を知ってる者達がいるってね、シャオ」

シャオイェン
「ええ…私の故郷"呪術の村"もその彼ら"組織"が作ったとも言われてる」

セイリウス
「組織だァ?」

シャオイェン
「タンパク質の塊に話しても無意味」

セイリウス
「んだとコラ」

ニカ
「まァまァ…是非会ってみましょうよ」

ギルト
「クヒヒヒ★面白い奴らだったら仲間に入れてもいいな」


:
:
ギルト達は果てしなく続く虚無の大地を歩き続けた

そしてシャオイェンの案内の下、約半年間掛けて【世界への行き方】を知る謎の組織の居場所へ辿り着く


ギルト
「轟々しい城だな」


目の前には白い城があった

ギィィィン…

着いた瞬間招かれたかの様に門が開いた


ニカ
「ここが世界へ行く方法を知る場所か」

シャオイェン
「基本彼らは人と接するのを好まない」

セイリウス
「なら実力行使で聞き出すまでだ」


城の中へ入るギルト達4人


:
:
大広間に入る最中、大きなテーブルの奥に1人の男が席に座っておりギルト達を見つめていた


襟元にⅠの称号がある白髪の男
「待っていたぞ"忌み子"よ」

ギルト
「忌み子…?それって僕の事?」

ニカ
「望まれず生まれた者への蔑称だね」

ギルト
「挑発したって無駄だよ何とも思ってないし」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「ロパートの子供よ」

ギルト
「僕の母親を知ってるのか」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「奴に与えた悪魔の実"シンシンの実"はお前が継承したのだな」

ギルト
「何故知ってる?」

大剣を背負う黒ずくめの男
「ドゥハハハ!兄ちゃんら詮索は無駄やで。この男は"何でも"知ってるからのォ」


大広間の隅からそう呟いた大剣を背負う黒ずくめの男


ギルト
「僕の質問に応えろ…!」


ギルトはここに来て初めて険しい表情をした


襟元にⅠの称号がある白髪の男
「お前がここに来る事も知っていた。世界を憎むか?忌み子よ」

(Android/Chrome, ID:AEhAH3840)
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9 :イエロー
02/05(月) 20:21

樗蒲-似-


ギルトとシャオイェン…そして人間に還して貰ったニカの3人の冒険は始まった


シャオイェン
「ニカは賢いな。もう言語まで把握したのか?」

ニカ
「そんな事はないですよ。肉の塊だった頃もギルトの能力で意識はあったのである程度の認識能力はありましたので」


パタン

ニカはそう言うと手に持っていた本を閉じた


ギルト
「そろそろ着くよ、クヒヒヒ★」


シャオイェンと出会って数ヶ月、各地でブルーと呼ばれる一族の住処を聞き周り遂にブルーと呼ばれる種族の住処に辿り着いた


シャオイェン
「彼らは一定の場所に留まる事はない。転々と住処を移動していて探すのに苦労したよ。所で王よ?彼らと接近してどうするつもりだ」

ギルト
「そうだね…まずは戦う」

シャオイェン
「無茶な…噂でしか聞いた事はないが彼らはこのセカイの狭間でも獰猛で野蛮な一族で聞く、王にもしもの事があれば…」

ギルト
「獰猛で野蛮ね。良いね僕と気が合うじゃん」


ギルトは住処に赴き、ブルーの一族と接触を図った

大体の住人達はギルト達の来訪に意図も介さなかった所へ1人の若者が近づいて来た


青白い肌のドレッドヘアーの男
「ここで何をしてんだ?道に迷うにしては来る場所を間違えたな…」

ギルト
「へェ…やっぱり体も青いんだねだからブルーなのか」

青白い肌のドレッドヘアーの男
「てめェッッ!」


後の天賦海賊団副船長の1人になる男ブルー・セイリウス


セイリウス
「長老には無闇に余所者とは関わるなと言われてるんだ…殺されねェ内にさっさと去れ」


セイリウス当時18歳


ギルト
「クヒヒヒ★感じて来るよ凄い生命力だね、僕と命のやり取りをしようよ?きっと楽しいよ」

セイリウス
「マジで冗談が通じねェ野郎だ、命のやり取りだ?ふざけろよ」

ギルト
「大真面目さ」 


ギッ

そう言うとギルトは右拳を構えてセイリウスに放つ 


セイリウス
「仕方ねェな…長老にドヤされる前にてめェを消してやるよ」

シャオイェン
「王よ。私も加戦するぞ」

ギルト
「シャオは下がってて、大丈夫だから」


バキィ

混じり合うギルトとセイリウスの拳


セイリウス
「褒めてやるよ。一撃で沈めるつもりだったが…そんな華奢な体のどっから力が湧いてくるんだ」

ギルト
「クヒヒヒ★だがこっちも能力を使わなきゃ死ぬね。
命の身体強化(ライフフィジカルアップ)」


筋肉で体を覆うギルト

バキィ…!


セイリウス
「超人系(パラミシア)か」

ギルト
「行くぞ」


バキィ!

セイリウスに強烈な一打を入れるギルト


ギルト
「同じ人間にしては皮膚が硬いな…拳が奥まで食い込まないね。それにそんなもんじゃないでしょ?クヒヒヒ★」

ニカ
「遊んでますねギルト」

セイリウス
「次で沈めてやるか」


そう言うと宙へ跳ぶセイリウス


シャオイェン
「何だあれは」

セイリウス
「ザ・アース(青い地球)」


宙に跳んだセイリウスがギルドに向かい突っ込む

バゴォォン…!
地面をえぐる大技


セイリウス
「…何?」

ギルト
「命の糧(ライフガード)」


眩い青いオーラでセイリウスの大技を凌いでいたギルト

バタンバタン…
そして背後ではブルーの一族の人々が次々と倒れていく光景が見えた


セイリウス
「…てめェ俺達一族に何をしやがった?」

ギルト
「僕の能力にはね…人の生命力を奪う特性があるんだ★それを発動させて君達ブルーの人間の生命力を奪い防御壁にさせて貰ったんだ」

セイリウス
「何て言う能力だよ!」

ギルト
「それにしても君は強いね、僕の能力でもまだ君の生命力には干渉出来なかったよ」

シャオイェン
「王よ…それは"覇気"です。強い覇気であればあるほどどんな能力も受け付けなくする事が出来るかと」

ギルト
「へェ…"最古の超越者"だね君って。でもね心配しないで、彼らは殺した訳でない、生命力を均等に抜いただけ、今は気絶してるだけさ」

セイリウス
「てめェ何が目的だ?」

ギルト
「最初は特に考えてなかったけど気が変わった…僕の仲間になれ」

セイリウス
「抜かせ…誰がてめェの」


ゾッ!!

ギルトの気迫が一瞬でセイリウスに伝わった


ギルト
「命令だ」

セイリウス
「何て気迫だよ…もし俺に勝てたら考えてやるよ」

ギルト
「やったァ」

シャオイェン
「また…子供の様にはしゃいで」

ニカ
「ギルトも私も子供ですよまだ15歳だし」


必死の攻防が続く中シャオイェンとニカは眺めるだけで精一杯だった

:
:

セイリウス
「はァはァ俺が息切れするとか…」

ギルト
「そろそろお終いにしよう、君がとっておきを見せてくれた様に僕も本気を見せよう★」

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8 :イエロー
02/03(土) 21:50

樗蒲 ‐壱-


ここはセカイの狭間


背景はグレーで空も黒く虚無だけただただ広がっている


ロパート・ギルト当時5歳はこの概念のセカイの狭間で弟ロパート・ニカの肉の塊を抱えひたすら歩いていた


彼は母親が所有していた悪魔の実シンシンの実を心臓ごと食い破りこの世に生を受けた


:
:
:
そして10年が過ぎて行く


ギルト
「ここが"呪術の村"か…とは言っても成れの果てか」


ギルト当時15歳


荒れ果てた村を見てそう呟く


顔を長い前髪で隠す青年
「人が訪ねて来るとは珍しい…な」

ギルト
「第1村人発見★」

顔を長い前髪で隠す青年
「ここには何も無い立ち去れ」


後の天賦海賊団W副船長の1人となる男シャオイェン


シャオイェン
「その手に持つモノは何だ」


シャオイェン当時17歳


ギルト
「クヒヒヒ★弟さ。この村に来ればニンゲンに還してくれると聞いて来たんだ」

シャオイェン
「何て惨い姿なんだ、しかし残念ながらこの村の人々は私が皆殺しにした所だ、私以外に呪術を使える者はいない」


ギルトの持つ肉の塊を見て嘆くシャオイェン


ギルト
「クヒヒヒヒ★なら拘束してでも、嫌でも弟を還して貰うよ?」


ザッ…

間合いを詰める2人


シャオイェン
「私と殺る気か?」

ギルト
「命の弾丸(ライフピストル)」


指を鉄砲の様に構えて光を放つギルト


シャオイェン
「悪魔の実か」


素手でガードするシャオイェン


ギルト
「クヒヒヒ★そう簡単にはやられはしないか」

シャオイェン
「何故笑う?」

ギルト
「楽しめそうだから★」

シャオイェン
「人形返し」

ギルト
「く…ッッ」


ギルトの手が傷付き血が溢れた


ギルト
「僕が与えた攻撃が自分に跳ね返ったって訳か?流石呪術っぽい攻撃だね」


先程のギルトの攻撃はシャオイェンの手に持っていた人形に当たりそのままギルトに跳ね返っていた


シャオイェン
「無駄な考察だ、お前に教える義理はない」


ブスッ

そう言うとシャオイェンは手に隠し持っていた人形に指を差し込む


ギルト
「ぐは…」


腹部から血を流し出すギルト


シャオイェン
「お前の胸を狙ったつもりだが、何故逸れた」

ギルト
「一瞬で解ったよ、ネタは手に持っていた人形、それに攻撃すればダメージが跳ね返る、そしてこの距離が能力の発動条件、そんな所だねクヒヒヒ★」

シャオイェン
「論点をずらすな、常人ならば解っていても躱す事は不可能なハズ」

ギルト
「僕は超人さ」


ギルトは自身の能力でシャオイェンの身体の動きを鈍らせていたのだ


シャオイェン
「何故動けない」

ギルト
「僕の能力は他者の心身を操る…そして自分自身の心身も鍛える事が出来る」

シャオイェン
「そんな能力があるのか」

ギルト
「命の超人(ライフフィジカルアップ)」


バキバキ

全身を筋肉で覆うギルト


シャオイェン
「何と言う能力だ」

ギルト
「最強だよ」


バキィ

シャオイェンの背後を取り殴る


シャオイェン
「く…は」

ギルト
「どう?多分君じゃ僕には勝てないと思うけど君を殺してしまうと弟は助からない…これ以上命のやり取りをしたくないんだけど」

シャオイェン
「御託を並べるな…終わらせてやる
赫雨(アゥサィ)」


ササー…ササー…
赤い雨がギルトに注ぐ

これもシャオイェンの能力の技の1つ


ギルト
「ぐはッ」


血まみれのギルト

:
:


ギルト
「は、寝てた?」


ギルトはシャオイェンの技を喰らい気絶していた


シャオイェン
「お前じゃ私には勝てない」

ギルト
「クヒヒヒ★流石は呪術の村の使い手」

シャオイェン
「何故笑うんだ?」

ギルト
「可笑しくてね、何故さっきの技の直後トドメをささなかった?」

シャオイェン
「ささなかった訳ではない、させなかったのだ」

ギルト
「何故?」

シャオイェン
「お前は気絶する瞬間無意識に覇王色の覇気を発動させた、その気合いに負け私も倒れていた」

ギルト
「覇王色の覇気??何だそれ★」

シャオイェン
「王の器にのみ発現出来る力だ、まさか本物を見るとは思わなかった」

ギルト
「クヒヒヒ★王なんて興味はないけど覇王色か…悪くはないかな」


シャオイェンはギルトの底に眠る力を目の当たりにしてギルトについて行く事にした


そして数週間の期間弟ニカの肉体を呪術を用いりこの世に蘇らす事に成功していた


シャオイェン
「さて"王"よ、この先の目的は?」

ギルト
「王?まァいっか。"ブルー"と呼ばれる一族が有るらしい、実際見てみたい」

シャオイェン
「ブルーだと…噂程度でしか聞いた事ないが実在してるとは思えない」


画像(jpg) 15.8KB
(Android/Chrome, ID:75tb+ftC0)
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7 :イエロー
01/31(水) 19:57

第502夜『ただいま』後編

セナ
「ネオンまた筋肉付けたか?ますますガタイ良くなったんじゃねェか」

ネオン
「うん!"夜の国"で散々鍛えられたんだ!筋肉も沢山付けた!また皆を守ってあげられる!」

セナ
「守る?何勘違いしてんだ…また無茶したら許さねェぞ」

バブル
「ネオンちゅわん!そのたわわに実った胸に飛び込ませて〜〜」

ネオン
「ん?胸なんか嬉しいのか?これでいいならいいぞ」
 

ぺらり

平然と服をめくり胸をあらわにするネオン


バブル
「わーい!!

…ぶべぼ〜!!」


ソフィ
「やめなさい!ネオンも服しまうの」

ハナ
「バブルちゃん止めて」


ソフィとハナにコテンパンにされるバブルであった  


バブル
「…はァはァ…ますます頼りになりそうな女性陣……んでもよ力なら俺達も付けたよなァ?セナ」

セナ
「お前はともかく俺だけな」


セナとバブルは謝肉祭後崩壊したヒヤシンス諸島を離れ長い期間戦争を続ける島にて3年間潜伏する形で修業をしていたのであった


バブル
「あのスリリングでエキサイティングな日々は忘れようとも忘れられねェぜ汗」

ハナ
「あちしだって"お母さん"の元で歴史を学んだり能力の修業したんだよ!」

セナ
「……母親か」

ハナ
「セナ君何かあった?」

セナ
「何でもない」


ハナは謝肉祭後崩壊したヒヤシンス諸島を離れ一時世界政府に拉致されたが母親に助けられて共に3年間過ごしていた


サンド
「ハナも頼りになりそうだな」

バブル
「てかミルキィよ…この"おっさん"誰よ?どっかから紛れ込んだのか?」

ミルキィ
「ただのおっさんじゃねェよ」

フェンス
「ごほん…あのミルキィ殿…私も自己紹介しても?」

ミルキィ
「あァ!」

フェンス
「無邪気一味の諸君お初にかかる。私の名はデビル・フェンスと申す…訳あってミルキィ殿に命を預けると誓った。若輩者ではあるが宜しく頼む」


無邪気一味 相談役
【海賊弁護人】のデビル・フェンス
懸賞金5400万ベリー 


バブル
「おいおいただのおっさんじゃねェか!大丈夫かよ」

ミルキィ
「にははは!心配すんな今は解んないけど3年前は俺より強かった男だ」

サンド
「へェそりゃ心強いな。ハハハハ」

フェンス
「フェハハハ… 私もこの3年間で更に力を付けた」


再会に喜ぶ一味にただ1人浮かない顔の男


キャップ
「…」

ミルキィ
「キャップ話せるか?」


ミルキィとキャップの2人は甲板に出た


キャップ
「なんだよ話って」

ミルキィ
「……あの時はギルトにしてやられた。それに船までぶっ壊された。だけどお前が一味を辞めたってのは結果的にお前が原因じゃないんだ」

キャップ
「違ェワケ。俺は自分の意思の弱さが原因でギルトの野郎に付け込まれたワケ。それに一味を辞めるって言ったのも本心だった」

ミルキィ
「にははは」

キャップ
「何がおかしいワケ」

ミルキィ
「でもお前は船に戻ってきたんだよキャップ。俺はお前が居なきゃ嫌だしこの船だってお前か居なきゃ扱えねェ、そうだろ?」

キャップ
「何が言いてェワケ」

ミルキィ
「戻って来いよ…いつものキャップによ」

:
:

キャップ
「…すま、ねェ、悪かった」

ミルキィ
「キャップ。俺達は心身共に打ちのめされて来た。だけど負けた事ねェ奴は強くならねェ事を教えて貰った……それにリヴェンジはこれからだ!今度は絶対負けねェ…約束だ」


2人は握手した

一部始終を見ていたソフィとサザが声を掛けた


ソフィ
「いつまでやってんのよ。せっかく新しいキッチンで作ったご飯が冷めちゃうわよ」

サザ
「仲直り出来た様で良かったです」

キャップ
「…サザてめェ!何が"副船長"なワケ!この俺を差し置いて…俺は認めねェぞ」


無邪気一味 船大工
【型破り】のキャップ
懸賞金9800万ベリー


サザ
「いつもの調子に戻って良かったです、しかし副船長の座は譲れません」

キャップ
「んだとこの野郎!」

ミルキィ
「サザとも打ち解けて良かったな」

キャップ
「何が打ち解けて、だよ!それにギルトを打つ算段はあるワケ?あんなカッコつけといてよ」

ソフィ
「それに各地では"聖戦"をキッカケに海軍の強化をされてるそうよ」

サザ
「"聖戦"…ミルキィさんとも知り合いだったサンダーは死に稲妻海賊団も事実上の解散でしたね」

キャップ
「どうなんだよミルキィ」

ミルキィ
「算段ならある。それに頼りになる仲間も戻って来た事だし確率は数段上がる」

:
:

サザ
「ようやく皆さんが揃った様ですね」

ミルキィ
「皆が再び集まった記念それに新メンバー加入に乾杯だ」


当時読者さんが描いて下さったハナのイラスト


画像(jpg) 18.2KB
(Android/Chrome, ID:LZ05kDbZ0)
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6 :イエロー
01/31(水) 19:52

第501夜『ただいま』前編


時系列は20年前に遡る
無邪気一味は謝肉祭(ファストナハト)後から離れ離れになっており3年間の時間を有して仲間が全員揃ったある日の話


キャップが設計図を1人で書き、父シャップと共に作り上げた最高で自由な海賊船《フリーダム・ヴィクトリー号》のお披露目会でもあった


ミルキィ
「にィ…にははは!凄ェ船だなキャップ」


無邪気一味 船長
【無邪気】のミルキィ・ロード
懸賞金2億2200万ベリー


ソフィ
「キッチンも広いし、それに最新型オーブンも付いてるじゃない」


無邪気一味 シェフ
【美食家】のアンヌ・ソフィ
懸賞金4300万ベリー


キャップ
「…」


何処か素っ気ないキャップ


サンド
「ハハハ、キャップまだ"溝"があるのか!こういう時は飲んだ方がいいぜ」


無邪気一味 戦闘員
【魔獣殺し】のクラッチ・D・サンド
懸賞金1億3100万ベリー


キャップ
「うっせェ…ワケ酒バカ」


実はミルキィとキャップには謝肉祭の際にイザコザがありキャップは一味を辞めていた為とても気まずい様子だった


ソフィ
「あんた男ならグジグジしてないで仲直りしたらどうなの?キャップ」

キャップ
「うるせェ…ワケ」

セナ
「ふゥ…いつまでも子供のままだな。3年間何やってたんだお前」


無邪気一味 船医
【黒治療】のクライシス・セナ 
懸賞金9700万ベリー


キャップ
「おいてめェここは禁煙なワケ。甲板で吸え」

:
:

ハナ
「セナ君髪型変えた?それにお髭も凄い似合ってるね」


無邪気一味 見習い
【赤毛】のクリスチャン・ハナ
懸賞金1800万ベリー


セナ
「ぶごふぉ…」


動揺して吸っていた煙草がむせたセナ


ハナ
「セナ君大丈夫?」

セナ
「何でもない。キャップ…所で俺の医務室はあるんだろうな」

キャップ
「あァ。最新器具も揃えておいた、こっち来るワケ」

:
:

ミルキィ
「ハナ!この3年間で身長伸びたか?」

ハナ
「ふふふ、成長期ですから♪」


3年前までは一味で1番背が低かったハナは見違える程成長していたのであった


ソフィ
「あんたもそのボサボサの長ったらしい髪切ったらどうなの?ミルキィ」

ミルキィ
「再出発の願掛けで伸ばしてたんだ。それに散髪ならサザが…てあ、やべェ!!紹介が遅れた」

ソフィ
「な、何よ」

ミルキィ
「正式に一味に入る事になった奴らがいるんだ」


ミルキィの言葉で影から4人が現れた


サザ
「酷いすよミルキィさん」

ハナ
「サザ君だ!久しぶり」

サンド
「ハハハ!ロベリア(王下七武海の1人)の下からようやく離れられたのか」


サザは元王下七武海の部下でそこを辞めてミルキィの仲間になった経緯があった


サザ
「はい…色々あってミルキィさんにはこの3年間お世話になってました。そしてこれから以後宜しくお願いします」

ミルキィ
「そしてずっと不在だった"副船長"なんだけどサザがやるってよ」


鼻くそをほじりながら呑気につぶやくミルキィ


ソフィ
「何平然と言ってんのよ!副船長って大事なポジションでしょ」

サンド
「ハハハ、俺は賛成だぜ船長」

ハナ
「あちしも!サザ君冷静だし頼れるもん」

セナ
「は…?」

サザ
「皆さん相変わらずですね」


無邪気一味 副船長
【銀】のマーブルス・サザ
懸賞金1億3300万ベリー


ダダダッ

サザの背後から慌てて出て来る1人の男


バブル
「おいおいおい俺を忘れるなァ!3年間で更なる腕を磨いた男!狙撃なら俺に任せろ。キャンサー・バブルが一味に入ってやる」


無邪気一味 狙撃手
【鉄砲玉】のキャンサー・バブル
懸賞金3600万ベリー


ソフィ
「あ。あんたもいたんだ」

ハナ
「ふふふ」

バブル
「おにゃのこ組〜〜!!反応うっすいわ!!以後宜しく頼むぜ」

ミルキィ
「バブルも民間人だったのにこの集結の一件でとうとうお尋ね者入りだな!にははは」

バブル
「あ…忘れてたァァ汗」


スタン

バブルの背後からも1人の女が降り立つ


ネオン
「私も!私も載ってるぞこれ!」


自分の手配書を持ち現れたネオン


ソフィ
「自慢するな。それに初頭で8000万超えとかどんだけよあんたは…」

ネオン
「私も一味に入った!ミルキィの為に頑張るぞ〜!」


無邪気一味 戦闘員
【一角獣】のハルモニア・ネオン
懸賞金8200万ベリー


サンド
「ネオンもか…頼もしい戦力だな。ハハハ!」

ソフィ
「もうあんな無茶しないでねネオン」


サンド、ソフィ、ネオンの3人は同じく謝肉祭後崩壊したヒヤシンス諸島を離れ"夜の国"と呼ばれる特殊な環境下で3年間過ごしながら修業をしていた

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5 :イエロー
01/29(月) 22:21

ミルキィとあらすじ箇条書き③


14 気まずい空気が流れる中ミルキィとキャップは天賦海賊団W副船長のシャオイェンと遭遇する

シャオイェンの能力により無邪気一味の大事な海賊船ヴィクトリア号は崩壊していく

キャップは不甲斐ない自分、そして頼りない船長ミルキィに腹を立て一味を辞めると宣言した


 15 慌ただしい中本戦が始まり、無邪気一味は次々に兵達との戦いに勝利していった矢先、準決勝での出来事。突然暴走したキャップを止める為ミルキィとキャップは戦う事に

2人の喧嘩は加熱していき本気の殺し合いまでに発展した所でサーカス海賊団の船長ジェイク・スピアが止めに入る

船長として男としてスピアはミルキィを煽り、サーカス海賊団がキャップを引き取る事をミルキィに伝えたのであった

もしキャップを返して欲しければ次の決勝戦でサーカス海賊団に勝つ事を条件に出したスピア

ミルキィはメンタルがボロボロになりつつ会場の外を歩き、そこで海賊ヴァンボーイ・スリィマンと出会う

一通り事情を聞いたスリィマンはミルキィに言葉を掛けた。背中を押されたミルキィは無事決勝の舞台へ上がる事に

無邪気一味の面々はキャップ奪還の為にサーカス海賊団との血戦を繰り広げ、遂に決勝の大将戦スピアVSミルキィとの戦闘が開始されると同時に事件が起きた


16 スピアVSミルキィの戦闘が開始されると同時に海軍本部"大将キラ星"率いた雪崩込む海兵達による妨害による試合中止

海兵達の乱入により数多くの海賊達が捕まり最終的には無邪気一味も崩壊しミルキィも捕まる事になる

実はギルトの策略であり裏で海軍との密約で決勝大将戦を合図に海賊達の一斉摘発を約束していたのである

これにて謝肉祭は閉幕するのであった


16 ミルキィは絶対的な監獄の中で弁護士の立場であったデビル・フェンスとの出会う

そして王下七武海の部下として特権として監獄へ来ていたマーブルズ・サザとの再会を果たす

ミルキィはもう1度仲間達との再会を夢に脱獄をしたのであった


17 ミルキィは自身の弱さを嘆き一時海賊は休業して3年間の修業をする事になる
無邪気一味にはサザが連絡役として自身の能力イシイシの実の能力で仲間達の居場所を探し当て修業に専念する事を伝えた

師匠は2人、1人はビフォー(ロードの血縁者)
もう1人はセオと呼ばれる精神医の先生

最初の1年間はメンタル面をセオに鍛えられ克服し、残りの2年でビフォーによる体力面、能力面、覇気の会得などを教わった


18 そして仲間との3年越しに再会を果たす
そこで正式に仲間になったのがマーブルス・サザ、ハルモニア・ネオン、キャンサー・バブル、デビル・フェンスの4人だった

キャップは何処かぎこちない様子ではあったがミルキィの言葉でいつものキャップに戻り、謝罪もして正式な仲間と再びなる事に

そしてその後に運命の対決でもあった無邪気一味と天賦海賊団とのラストバトルを繰り広げられる事ととなる





パラメータで見る無邪気一味
一味の心力 技術力 体力 知力

ミルキィ
心★★☆☆☆
技★★★★★
体★★★★☆
知★★☆☆☆

キャップ
心★★★★☆
技★★☆☆☆
体★★★★★
知★☆☆☆☆

サンド
心★★★★★
技★★★★☆
体★★★☆☆
知★★★☆☆

ソフィ
心★★★☆☆
技★★☆☆☆
体★★☆☆☆
知★★★★☆

ハナ
心★★★★☆
技★★★★☆
体★★☆☆☆
知★★★★★

セナ
心★★★★☆
技★★★★☆
体★★★★☆
知★★★★☆

ネオン
心★★★★★
技★★★☆☆
体★★★★★
知☆☆☆☆☆

バブル
心★★☆☆☆
技★★★★★
体★★☆☆☆
知★★★★☆

フェンス
心★★★★☆
技★★★☆☆
体★★★☆☆
知★★★★★

サザ
心★★★★★
技★★★★★
体★★★☆☆
知★★★★★


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4 :イエロー
01/29(月) 21:54

《FREEDOM。》
ミルキィとあらすじ箇条書き②


1 東の海のある島の港町にて物語は始まる
主人公の名はミルキィ・ロード
彼は赤ん坊の頃浜辺で置き去りにされていた所を現在の父親が助けて育てる事になる


2 幼い頃港町の隅の方で行われた闇市場のセリに掛けられていた悪魔の実を食べた事をキッカケに能力者となる


3 そして当時港に停泊していた【笑う海賊団】と交流していく内に海賊に憧れを抱き10年後に海賊となる


4 18歳で船出を迎え最初に出会ったのが稲妻海賊団であり初戦闘を行い、後にまた会う誓いを立てる


5 初めて上陸したラグス島、そこでは同い年で船大工をしていた男キャップ、そして浜辺で倒れていたクラッチ・D・サンドと出会い仲間となる

キャップは祖父達が作り上げた偉大なる船を見つけ出す事を夢に

サンドは以前まで天賦海賊団に所属していたが力不足を理由に降ろされていた過去があり再度高みを目指す為ミルキィの船に乗る

仲間を2人加え、キャップの祖父が作った船ヴィクトリア号を譲り受け3人は次の航海へ向かうのだった


6 3人は次の島で1人の女を巡る騒動を起こす事になる

ミルキィ達がレストランにて食事をしていた所出会った女がアンヌ・ソフィ

彼女は武装する集団に追われていたのだ
訳を聞いて明かされたソフィの過去 

王下七武海の1人エニフェス・エッグマンがソフィの持つ"古代のレシピ"を奪う為に追っ手を東の海へ向かわせていたのだ

しかし無事ミルキィ、キャップ、サンドの3人により返り討ちにされた

ソフィは再び偉大なる航路を入る為に、そして世界一のシェフになる為にミルキィの仲間になる事に


7 4人は次なる島へと繰り出して孤高の島ラブ島へ上陸した

そこは何も無い建物の残骸だけが広がる島だった。奥にポツンと取り残された教会がありそこで出会ったのがクリスチャン・ハナ

ハナの過去は悲惨だった
ラブ島はかつてセカイの歴史について追求してる者達が集っており、世界政府はそれを良しとせずラブ島への理不尽な一斉砲撃攻めにそして島は壊滅状態へ

ハナは唯一の生き残りであった

そしてハナは最果ての島シルクーロード島にある鐘を鳴らす事を夢に目仲間になる事になる


8 航海を進め偉大なる航路直前ローグタウンに立ち寄る事に

ここでは稲妻海賊団との再会や紅髪海賊団との出会い、そして王下七武海であるロパート・ギルトと出会う事となる

ギルトに完全なる敗北を期したミルキィはリヴェンジを仲間達に誓う

偉大なる航路に入る直前にマーブルズ・サザとの出会いもあり、一時仲間になる事になる
何やら訳ありであった


9 無邪気一味となり偉大なる航路(グランドライン)へ渡る一行は数々の宿敵と出会いながら冒険へ


10 モンブリン王国へ上陸した一味はサーカス海賊団との遭遇や崩壊した国をその目に見た

かつて栄えたモンブリン王国は既に無く、侵略者アフターによる洗脳が行われていた

そしてこの国でクライシス・セナと出会う

無邪気一味は侵略者アフターとの小競り合いに巻き込まれてゆく

ミルキィの手によりアフターの野望を打ち下されて、少しづつ変わりゆくモンブリン王国
サザの能力により洗脳された人々は解かれていく

そしてハナとの兄妹だった事をセナは明かして驚くミルキィ。セナの過保護過ぎる愛情とハナには兄妹である事は黙る事を条件に仲間になる事になる

王下七武海の部下だった事実を隠してサザはミルキィ達に別れを告げた


11 無邪気一味は因縁のある相手エニフェス・エッグマンが居るワンダー王国へ遂に上陸した

無邪気一味は次々とエッグマン率いる食客達との戦闘を行った

そしてミルキィはエッグマンとの初戦闘で見事までの敗北を期した

崩れゆく精神の中、実の姉である"陽気"な海賊アヴィリル・シルキーと出会い、諭され奮起する事に

2度目の長期に渡る戦闘にてエッグマンに辛く勝利し、ソフィは過去の因縁から解放され無事正式な仲間となる


12 新たなる門出を迎え、航海する無邪気一味はギルトからの謝肉祭出場の招待状を受け取り「謝肉祭の優勝者にはプレゼントとしてエッグマン失脚後の王下七武海の席orギルトとの挑戦権」との記載を見てミルキィはギルトとのリヴェンジマッチに誓い参加する事に
一時ヒヤシンス諸島へ向かう事となる


13 謝肉祭が開始されて各地から兵(つわもの)達が集まる

予選ではルーキー海賊団の黒兎海賊団や億超海賊団達も参加していた

そして同じく参加していた天邪鬼一味とのひと騒動をキッカケにキャップとミルキィには亀裂が生じていた

同じくその場でハルモニア・ネオン、キャンサー・バブルとの新たな出会いもあった

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3 :イエロー
01/29(月) 19:24

箇条書き①

【ミルキィ、東の海篇】
無邪気の少年…1~3夜
稲妻海賊団…4~7夜
ラグス島…8~16夜
美食家巡るバトル…17~28夜
宝探しの冒険…29~33夜
稲妻海賊団船長現る…34~35夜
孤高のラブ島…36~40夜

【ハルク、番外篇】
真緑の紅髪の男…41~51夜

孤高のラブ島Part2…52~55夜
激突必死のローグタウン…56~94夜
ミルキィの過去…95~99夜
”伝説の予感”…100夜


【ミルキィ、偉大なる海篇】
玉ねぎと双子岬…101~110夜
フラワーガーデン…111~119夜

【三羽烏、番外篇】
復活祭…120~123夜

モンブリン王国…124~174夜
ユガデール海域…175~178夜
ワンダー王国…179~200夜
ワンダー王国Part2…201~291夜
1億越えの男…292~293夜
世界からの声…294~296夜
ある男の誕生秘話…297~299夜
7-4=3…300夜
金槌頭の魚人と謎老師…301~306夜
ギルトからの招待状…307~310夜
ヒヤシンス諸島の冒険…311~329夜
謝肉祭(予選)…330~351夜
謝肉祭(本選)…352~500夜(未完)


その後に始まる


【サンダー、聖戦篇】※未掲載
簡単な概要


【稲妻】のイエロー・jail・サンダー率いる稲妻海賊団は打倒世界政府を目標に動いており謝肉祭後にマリージョアへ侵入して後に"聖戦"と呼ばれる戦争を引き起こす事に


東、西、南、北の海、そして偉大なる海(グランドライン)で仲間を集いマリージョアへ向かい暴動を起こす
目的は"世界政府全軍総帥"の男を倒す為に


政府側の対抗勢力の1つとして立ちはだかる王下七武海の面々と王下七武海の男だったロパート・ギルト率いる天賦海賊団の面々


サンダーは死の縁、今際の際に立つ事により発現した幻の覇気<聖王色の覇気>
※聖王色の覇気は悪魔の実、覇王色、武装色、見聞色を全て無に返す事が出来、触れた相手をまっさらに消し去る事が出来る
発現時間は3分間のみ


その力を持ってギルトを瀕死まで追い込む事に成功して実の兄であり天竜人の1人で有りながら世界政府全軍総帥のアルバート聖の首を取る事に成功し


最後に戦死した


PROFILE
稲妻海賊団船長
【稲妻】のイエロー・jail・サンダー
懸賞金3億6000万ベリー

★バリバリの実
全身から放電させる事が出来る能力、自身に電流を流して身体能力のリミットを外し爆発的な身体能力を得れる事を得意とする

そして"聖王色の覇気"を発現させる事にも成功する
過去にも現在にも発現させた者はサンダーただ1人

サンダーは元天竜人であり、その時の名はイルバートである


EPISODE OF THUNDER
1 奴隷で元海賊の男【霆】のサンダーと言う男に出会い、この世の素晴らしさを教えて貰い、天竜人から人間に戻してくれた


2 しかし兄アルバートに親しくしてる場面を見られてしまい疎まれて【霆】のサンダーは殺されてしまう


3 兄アルバートを恨み、世界政府へ憎しみが出たイルバートは自身の名を捨てて亡きサンダーと同じ名前を騙り海へ出る


4 兄アルバートが異例の世界政府全軍総帥の地位に抜擢された事を知り、兄アルバートを打ち倒す決意を立て各地で仲間を集める


5 そして聖戦へ…
サンダーは兄アルバートの首を手に取り息絶えたが最後まで悔いは残して無かった


6 稲妻海賊団は事実上解散となり残党達は今では海賊四天王の一角【紅髪】のハルクの仲間となる事になる

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2 :イエロー
01/29(月) 19:16

目次1
箇条書き①>>3
箇条書き②>>4
箇条書き③>>5

第501夜『ただいま』前編>>6
第502夜『ただいま』後編>>7

第0巻EPISODE OF GILT
樗蒲-壱->>8
樗蒲-似->>9
樗蒲-参->>10 2/10
樗蒲-肆->>11 2/12
樗蒲-後->>12 2/20



余談シリーズ 第一弾





イエロー
「初めましての方は初めまして、そう出ない方もお久しぶりです…皆さんお元気ですか?船に乗り込んでから12年経ちました。沢山の方と出会い感化されながら自作エピソードを書いてきました。そこで前作の物語でモデルキャラになった方々を覚えている限りでご紹介致します


最速でモデルキャラになったのは3番手さんの作品からワーナー姉妹をモデルとしたキャラで名はピティちゃん…だったかなと記憶しております。能力もご好意で同じワナワナの実を使わせて頂きました…ありがとうございます

オリジナルワナ
「ピティちゃんの七つ罠シリーズその七ボウガン」とかだった様な違うような…エッグマン編でハナとの対戦カードだった記憶があります


続いて海賊バカさんがモデルのラルフド・バッカーノ…こちらは海軍中将として出してたハズです
ソフィが好きと有難い言葉を頂いたのでソフィとの絡みを作ったのを覚えています
バッカーノは渋くてカッコイイ海兵でした


続きまして恐らくほぼ同期?だったハタマキさんがモデルのフラッグマン・ローリー…名前を考え付いた時自画自賛してました(笑)
ローリーは今でも何故かすぐ出てきて戦闘シーンも多かった印象がありますね
能力名「螺子巻流」とかだった様な


そして恐らく最後?だったと記憶しております
3番手さん+ステイクのモデルキャラがヴァンボーイ・スリィマン
今思うと出演シーンが短かったかなと後悔してます


"X算"の
スリィマン
悪魔の実を食べておりましてこちらの能力が少し複雑なんですが2つの特性がある異例な悪魔の実となっておりました

名はカケカケの実…
何かを掛けて勝負をする事により勝ち負けにより能力が変化する…例えば勝てば相手の掛けたモノを奪う事が出来、負ければ自分が掛けたモノを奪われる等

そしてもう1つの能力は単純明快で相手の人数×複数攻撃が可能なのと隙が出来るが能力を温存する事で何倍もの質力を出し攻撃する事が出来たりとか…複雑なんですよね」


スリィマン
「ひゃははは!アラクネは俺の獲物だぜ」


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2 :イエロー
01/29(月) 19:16

目次1
箇条書き①>>3
箇条書き②>>4
箇条書き③>>5

第501夜『ただいま』前編>>6
第502夜『ただいま』後編>>7

第0巻EPISODE OF GILT
樗蒲-壱->>8
樗蒲-似->>9
樗蒲-参->>10 2/10
樗蒲-肆->>11 2/12
樗蒲-後->>12 2/20



余談シリーズ 第一弾





イエロー
「初めましての方は初めまして、そう出ない方もお久しぶりです…皆さんお元気ですか?船に乗り込んでから12年経ちました。沢山の方と出会い感化されながら自作エピソードを書いてきました。そこで前作の物語でモデルキャラになった方々を覚えている限りでご紹介致します


最速でモデルキャラになったのは3番手さんの作品からワーナー姉妹をモデルとしたキャラで名はピティちゃん…だったかなと記憶しております。能力もご好意で同じワナワナの実を使わせて頂きました…ありがとうございます

オリジナルワナ
「ピティちゃんの七つ罠シリーズその七ボウガン」とかだった様な違うような…エッグマン編でハナとの対戦カードだった記憶があります


続いて海賊バカさんがモデルのラルフド・バッカーノ…こちらは海軍中将として出してたハズです
ソフィが好きと有難い言葉を頂いたのでソフィとの絡みを作ったのを覚えています
バッカーノは渋くてカッコイイ海兵でした


続きまして恐らくほぼ同期?だったハタマキさんがモデルのフラッグマン・ローリー…名前を考え付いた時自画自賛してました(笑)
ローリーは今でも何故かすぐ出てきて戦闘シーンも多かった印象がありますね
能力名「螺子巻流」とかだった様な


そして恐らく最後?だったと記憶しております
3番手さん+ステイクのモデルキャラがヴァンボーイ・スリィマン
今思うと出演シーンが短かったかなと後悔してます


"X算"の
スリィマン
悪魔の実を食べておりましてこちらの能力が少し複雑なんですが2つの特性がある異例な悪魔の実となっておりました

名はカケカケの実…
何かを掛けて勝負をする事により勝ち負けにより能力が変化する…例えば勝てば相手の掛けたモノを奪う事が出来、負ければ自分が掛けたモノを奪われる等

そしてもう1つの能力は単純明快で相手の人数×複数攻撃が可能なのと隙が出来るが能力を温存する事で何倍もの質力を出し攻撃する事が出来たりとか…複雑なんですよね」


スリィマン
「ひゃははは!アラクネは俺の獲物だぜ」


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3 :イエロー
01/29(月) 19:24

箇条書き①

【ミルキィ、東の海篇】
無邪気の少年…1~3夜
稲妻海賊団…4~7夜
ラグス島…8~16夜
美食家巡るバトル…17~28夜
宝探しの冒険…29~33夜
稲妻海賊団船長現る…34~35夜
孤高のラブ島…36~40夜

【ハルク、番外篇】
真緑の紅髪の男…41~51夜

孤高のラブ島Part2…52~55夜
激突必死のローグタウン…56~94夜
ミルキィの過去…95~99夜
”伝説の予感”…100夜


【ミルキィ、偉大なる海篇】
玉ねぎと双子岬…101~110夜
フラワーガーデン…111~119夜

【三羽烏、番外篇】
復活祭…120~123夜

モンブリン王国…124~174夜
ユガデール海域…175~178夜
ワンダー王国…179~200夜
ワンダー王国Part2…201~291夜
1億越えの男…292~293夜
世界からの声…294~296夜
ある男の誕生秘話…297~299夜
7-4=3…300夜
金槌頭の魚人と謎老師…301~306夜
ギルトからの招待状…307~310夜
ヒヤシンス諸島の冒険…311~329夜
謝肉祭(予選)…330~351夜
謝肉祭(本選)…352~500夜(未完)


その後に始まる


【サンダー、聖戦篇】※未掲載
簡単な概要


【稲妻】のイエロー・jail・サンダー率いる稲妻海賊団は打倒世界政府を目標に動いており謝肉祭後にマリージョアへ侵入して後に"聖戦"と呼ばれる戦争を引き起こす事に


東、西、南、北の海、そして偉大なる海(グランドライン)で仲間を集いマリージョアへ向かい暴動を起こす
目的は"世界政府全軍総帥"の男を倒す為に


政府側の対抗勢力の1つとして立ちはだかる王下七武海の面々と王下七武海の男だったロパート・ギルト率いる天賦海賊団の面々


サンダーは死の縁、今際の際に立つ事により発現した幻の覇気<聖王色の覇気>
※聖王色の覇気は悪魔の実、覇王色、武装色、見聞色を全て無に返す事が出来、触れた相手をまっさらに消し去る事が出来る
発現時間は3分間のみ


その力を持ってギルトを瀕死まで追い込む事に成功して実の兄であり天竜人の1人で有りながら世界政府全軍総帥のアルバート聖の首を取る事に成功し


最後に戦死した


PROFILE
稲妻海賊団船長
【稲妻】のイエロー・jail・サンダー
懸賞金3億6000万ベリー

★バリバリの実
全身から放電させる事が出来る能力、自身に電流を流して身体能力のリミットを外し爆発的な身体能力を得れる事を得意とする

そして"聖王色の覇気"を発現させる事にも成功する
過去にも現在にも発現させた者はサンダーただ1人

サンダーは元天竜人であり、その時の名はイルバートである


EPISODE OF THUNDER
1 奴隷で元海賊の男【霆】のサンダーと言う男に出会い、この世の素晴らしさを教えて貰い、天竜人から人間に戻してくれた


2 しかし兄アルバートに親しくしてる場面を見られてしまい疎まれて【霆】のサンダーは殺されてしまう


3 兄アルバートを恨み、世界政府へ憎しみが出たイルバートは自身の名を捨てて亡きサンダーと同じ名前を騙り海へ出る


4 兄アルバートが異例の世界政府全軍総帥の地位に抜擢された事を知り、兄アルバートを打ち倒す決意を立て各地で仲間を集める


5 そして聖戦へ…
サンダーは兄アルバートの首を手に取り息絶えたが最後まで悔いは残して無かった


6 稲妻海賊団は事実上解散となり残党達は今では海賊四天王の一角【紅髪】のハルクの仲間となる事になる

(Android/Chrome, ID:uBo6EO060)
4 :イエロー
01/29(月) 21:54

《FREEDOM。》
ミルキィとあらすじ箇条書き②


1 東の海のある島の港町にて物語は始まる
主人公の名はミルキィ・ロード
彼は赤ん坊の頃浜辺で置き去りにされていた所を現在の父親が助けて育てる事になる


2 幼い頃港町の隅の方で行われた闇市場のセリに掛けられていた悪魔の実を食べた事をキッカケに能力者となる


3 そして当時港に停泊していた【笑う海賊団】と交流していく内に海賊に憧れを抱き10年後に海賊となる


4 18歳で船出を迎え最初に出会ったのが稲妻海賊団であり初戦闘を行い、後にまた会う誓いを立てる


5 初めて上陸したラグス島、そこでは同い年で船大工をしていた男キャップ、そして浜辺で倒れていたクラッチ・D・サンドと出会い仲間となる

キャップは祖父達が作り上げた偉大なる船を見つけ出す事を夢に

サンドは以前まで天賦海賊団に所属していたが力不足を理由に降ろされていた過去があり再度高みを目指す為ミルキィの船に乗る

仲間を2人加え、キャップの祖父が作った船ヴィクトリア号を譲り受け3人は次の航海へ向かうのだった


6 3人は次の島で1人の女を巡る騒動を起こす事になる

ミルキィ達がレストランにて食事をしていた所出会った女がアンヌ・ソフィ

彼女は武装する集団に追われていたのだ
訳を聞いて明かされたソフィの過去 

王下七武海の1人エニフェス・エッグマンがソフィの持つ"古代のレシピ"を奪う為に追っ手を東の海へ向かわせていたのだ

しかし無事ミルキィ、キャップ、サンドの3人により返り討ちにされた

ソフィは再び偉大なる航路を入る為に、そして世界一のシェフになる為にミルキィの仲間になる事に


7 4人は次なる島へと繰り出して孤高の島ラブ島へ上陸した

そこは何も無い建物の残骸だけが広がる島だった。奥にポツンと取り残された教会がありそこで出会ったのがクリスチャン・ハナ

ハナの過去は悲惨だった
ラブ島はかつてセカイの歴史について追求してる者達が集っており、世界政府はそれを良しとせずラブ島への理不尽な一斉砲撃攻めにそして島は壊滅状態へ

ハナは唯一の生き残りであった

そしてハナは最果ての島シルクーロード島にある鐘を鳴らす事を夢に目仲間になる事になる


8 航海を進め偉大なる航路直前ローグタウンに立ち寄る事に

ここでは稲妻海賊団との再会や紅髪海賊団との出会い、そして王下七武海であるロパート・ギルトと出会う事となる

ギルトに完全なる敗北を期したミルキィはリヴェンジを仲間達に誓う

偉大なる航路に入る直前にマーブルズ・サザとの出会いもあり、一時仲間になる事になる
何やら訳ありであった


9 無邪気一味となり偉大なる航路(グランドライン)へ渡る一行は数々の宿敵と出会いながら冒険へ


10 モンブリン王国へ上陸した一味はサーカス海賊団との遭遇や崩壊した国をその目に見た

かつて栄えたモンブリン王国は既に無く、侵略者アフターによる洗脳が行われていた

そしてこの国でクライシス・セナと出会う

無邪気一味は侵略者アフターとの小競り合いに巻き込まれてゆく

ミルキィの手によりアフターの野望を打ち下されて、少しづつ変わりゆくモンブリン王国
サザの能力により洗脳された人々は解かれていく

そしてハナとの兄妹だった事をセナは明かして驚くミルキィ。セナの過保護過ぎる愛情とハナには兄妹である事は黙る事を条件に仲間になる事になる

王下七武海の部下だった事実を隠してサザはミルキィ達に別れを告げた


11 無邪気一味は因縁のある相手エニフェス・エッグマンが居るワンダー王国へ遂に上陸した

無邪気一味は次々とエッグマン率いる食客達との戦闘を行った

そしてミルキィはエッグマンとの初戦闘で見事までの敗北を期した

崩れゆく精神の中、実の姉である"陽気"な海賊アヴィリル・シルキーと出会い、諭され奮起する事に

2度目の長期に渡る戦闘にてエッグマンに辛く勝利し、ソフィは過去の因縁から解放され無事正式な仲間となる


12 新たなる門出を迎え、航海する無邪気一味はギルトからの謝肉祭出場の招待状を受け取り「謝肉祭の優勝者にはプレゼントとしてエッグマン失脚後の王下七武海の席orギルトとの挑戦権」との記載を見てミルキィはギルトとのリヴェンジマッチに誓い参加する事に
一時ヒヤシンス諸島へ向かう事となる


13 謝肉祭が開始されて各地から兵(つわもの)達が集まる

予選ではルーキー海賊団の黒兎海賊団や億超海賊団達も参加していた

そして同じく参加していた天邪鬼一味とのひと騒動をキッカケにキャップとミルキィには亀裂が生じていた

同じくその場でハルモニア・ネオン、キャンサー・バブルとの新たな出会いもあった

(Android/Chrome, ID:uBo6EO060)
5 :イエロー
01/29(月) 22:21

ミルキィとあらすじ箇条書き③


14 気まずい空気が流れる中ミルキィとキャップは天賦海賊団W副船長のシャオイェンと遭遇する

シャオイェンの能力により無邪気一味の大事な海賊船ヴィクトリア号は崩壊していく

キャップは不甲斐ない自分、そして頼りない船長ミルキィに腹を立て一味を辞めると宣言した


 15 慌ただしい中本戦が始まり、無邪気一味は次々に兵達との戦いに勝利していった矢先、準決勝での出来事。突然暴走したキャップを止める為ミルキィとキャップは戦う事に

2人の喧嘩は加熱していき本気の殺し合いまでに発展した所でサーカス海賊団の船長ジェイク・スピアが止めに入る

船長として男としてスピアはミルキィを煽り、サーカス海賊団がキャップを引き取る事をミルキィに伝えたのであった

もしキャップを返して欲しければ次の決勝戦でサーカス海賊団に勝つ事を条件に出したスピア

ミルキィはメンタルがボロボロになりつつ会場の外を歩き、そこで海賊ヴァンボーイ・スリィマンと出会う

一通り事情を聞いたスリィマンはミルキィに言葉を掛けた。背中を押されたミルキィは無事決勝の舞台へ上がる事に

無邪気一味の面々はキャップ奪還の為にサーカス海賊団との血戦を繰り広げ、遂に決勝の大将戦スピアVSミルキィとの戦闘が開始されると同時に事件が起きた


16 スピアVSミルキィの戦闘が開始されると同時に海軍本部"大将キラ星"率いた雪崩込む海兵達による妨害による試合中止

海兵達の乱入により数多くの海賊達が捕まり最終的には無邪気一味も崩壊しミルキィも捕まる事になる

実はギルトの策略であり裏で海軍との密約で決勝大将戦を合図に海賊達の一斉摘発を約束していたのである

これにて謝肉祭は閉幕するのであった


16 ミルキィは絶対的な監獄の中で弁護士の立場であったデビル・フェンスとの出会う

そして王下七武海の部下として特権として監獄へ来ていたマーブルズ・サザとの再会を果たす

ミルキィはもう1度仲間達との再会を夢に脱獄をしたのであった


17 ミルキィは自身の弱さを嘆き一時海賊は休業して3年間の修業をする事になる
無邪気一味にはサザが連絡役として自身の能力イシイシの実の能力で仲間達の居場所を探し当て修業に専念する事を伝えた

師匠は2人、1人はビフォー(ロードの血縁者)
もう1人はセオと呼ばれる精神医の先生

最初の1年間はメンタル面をセオに鍛えられ克服し、残りの2年でビフォーによる体力面、能力面、覇気の会得などを教わった


18 そして仲間との3年越しに再会を果たす
そこで正式に仲間になったのがマーブルス・サザ、ハルモニア・ネオン、キャンサー・バブル、デビル・フェンスの4人だった

キャップは何処かぎこちない様子ではあったがミルキィの言葉でいつものキャップに戻り、謝罪もして正式な仲間と再びなる事に

そしてその後に運命の対決でもあった無邪気一味と天賦海賊団とのラストバトルを繰り広げられる事ととなる





パラメータで見る無邪気一味
一味の心力 技術力 体力 知力

ミルキィ
心★★☆☆☆
技★★★★★
体★★★★☆
知★★☆☆☆

キャップ
心★★★★☆
技★★☆☆☆
体★★★★★
知★☆☆☆☆

サンド
心★★★★★
技★★★★☆
体★★★☆☆
知★★★☆☆

ソフィ
心★★★☆☆
技★★☆☆☆
体★★☆☆☆
知★★★★☆

ハナ
心★★★★☆
技★★★★☆
体★★☆☆☆
知★★★★★

セナ
心★★★★☆
技★★★★☆
体★★★★☆
知★★★★☆

ネオン
心★★★★★
技★★★☆☆
体★★★★★
知☆☆☆☆☆

バブル
心★★☆☆☆
技★★★★★
体★★☆☆☆
知★★★★☆

フェンス
心★★★★☆
技★★★☆☆
体★★★☆☆
知★★★★★

サザ
心★★★★★
技★★★★★
体★★★☆☆
知★★★★★


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6 :イエロー
01/31(水) 19:52

第501夜『ただいま』前編


時系列は20年前に遡る
無邪気一味は謝肉祭(ファストナハト)後から離れ離れになっており3年間の時間を有して仲間が全員揃ったある日の話


キャップが設計図を1人で書き、父シャップと共に作り上げた最高で自由な海賊船《フリーダム・ヴィクトリー号》のお披露目会でもあった


ミルキィ
「にィ…にははは!凄ェ船だなキャップ」


無邪気一味 船長
【無邪気】のミルキィ・ロード
懸賞金2億2200万ベリー


ソフィ
「キッチンも広いし、それに最新型オーブンも付いてるじゃない」


無邪気一味 シェフ
【美食家】のアンヌ・ソフィ
懸賞金4300万ベリー


キャップ
「…」


何処か素っ気ないキャップ


サンド
「ハハハ、キャップまだ"溝"があるのか!こういう時は飲んだ方がいいぜ」


無邪気一味 戦闘員
【魔獣殺し】のクラッチ・D・サンド
懸賞金1億3100万ベリー


キャップ
「うっせェ…ワケ酒バカ」


実はミルキィとキャップには謝肉祭の際にイザコザがありキャップは一味を辞めていた為とても気まずい様子だった


ソフィ
「あんた男ならグジグジしてないで仲直りしたらどうなの?キャップ」

キャップ
「うるせェ…ワケ」

セナ
「ふゥ…いつまでも子供のままだな。3年間何やってたんだお前」


無邪気一味 船医
【黒治療】のクライシス・セナ 
懸賞金9700万ベリー


キャップ
「おいてめェここは禁煙なワケ。甲板で吸え」

:
:

ハナ
「セナ君髪型変えた?それにお髭も凄い似合ってるね」


無邪気一味 見習い
【赤毛】のクリスチャン・ハナ
懸賞金1800万ベリー


セナ
「ぶごふぉ…」


動揺して吸っていた煙草がむせたセナ


ハナ
「セナ君大丈夫?」

セナ
「何でもない。キャップ…所で俺の医務室はあるんだろうな」

キャップ
「あァ。最新器具も揃えておいた、こっち来るワケ」

:
:

ミルキィ
「ハナ!この3年間で身長伸びたか?」

ハナ
「ふふふ、成長期ですから♪」


3年前までは一味で1番背が低かったハナは見違える程成長していたのであった


ソフィ
「あんたもそのボサボサの長ったらしい髪切ったらどうなの?ミルキィ」

ミルキィ
「再出発の願掛けで伸ばしてたんだ。それに散髪ならサザが…てあ、やべェ!!紹介が遅れた」

ソフィ
「な、何よ」

ミルキィ
「正式に一味に入る事になった奴らがいるんだ」


ミルキィの言葉で影から4人が現れた


サザ
「酷いすよミルキィさん」

ハナ
「サザ君だ!久しぶり」

サンド
「ハハハ!ロベリア(王下七武海の1人)の下からようやく離れられたのか」


サザは元王下七武海の部下でそこを辞めてミルキィの仲間になった経緯があった


サザ
「はい…色々あってミルキィさんにはこの3年間お世話になってました。そしてこれから以後宜しくお願いします」

ミルキィ
「そしてずっと不在だった"副船長"なんだけどサザがやるってよ」


鼻くそをほじりながら呑気につぶやくミルキィ


ソフィ
「何平然と言ってんのよ!副船長って大事なポジションでしょ」

サンド
「ハハハ、俺は賛成だぜ船長」

ハナ
「あちしも!サザ君冷静だし頼れるもん」

セナ
「は…?」

サザ
「皆さん相変わらずですね」


無邪気一味 副船長
【銀】のマーブルス・サザ
懸賞金1億3300万ベリー


ダダダッ

サザの背後から慌てて出て来る1人の男


バブル
「おいおいおい俺を忘れるなァ!3年間で更なる腕を磨いた男!狙撃なら俺に任せろ。キャンサー・バブルが一味に入ってやる」


無邪気一味 狙撃手
【鉄砲玉】のキャンサー・バブル
懸賞金3600万ベリー


ソフィ
「あ。あんたもいたんだ」

ハナ
「ふふふ」

バブル
「おにゃのこ組〜〜!!反応うっすいわ!!以後宜しく頼むぜ」

ミルキィ
「バブルも民間人だったのにこの集結の一件でとうとうお尋ね者入りだな!にははは」

バブル
「あ…忘れてたァァ汗」


スタン

バブルの背後からも1人の女が降り立つ


ネオン
「私も!私も載ってるぞこれ!」


自分の手配書を持ち現れたネオン


ソフィ
「自慢するな。それに初頭で8000万超えとかどんだけよあんたは…」

ネオン
「私も一味に入った!ミルキィの為に頑張るぞ〜!」


無邪気一味 戦闘員
【一角獣】のハルモニア・ネオン
懸賞金8200万ベリー


サンド
「ネオンもか…頼もしい戦力だな。ハハハ!」

ソフィ
「もうあんな無茶しないでねネオン」


サンド、ソフィ、ネオンの3人は同じく謝肉祭後崩壊したヒヤシンス諸島を離れ"夜の国"と呼ばれる特殊な環境下で3年間過ごしながら修業をしていた

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7 :イエロー
01/31(水) 19:57

第502夜『ただいま』後編

セナ
「ネオンまた筋肉付けたか?ますますガタイ良くなったんじゃねェか」

ネオン
「うん!"夜の国"で散々鍛えられたんだ!筋肉も沢山付けた!また皆を守ってあげられる!」

セナ
「守る?何勘違いしてんだ…また無茶したら許さねェぞ」

バブル
「ネオンちゅわん!そのたわわに実った胸に飛び込ませて〜〜」

ネオン
「ん?胸なんか嬉しいのか?これでいいならいいぞ」
 

ぺらり

平然と服をめくり胸をあらわにするネオン


バブル
「わーい!!

…ぶべぼ〜!!」


ソフィ
「やめなさい!ネオンも服しまうの」

ハナ
「バブルちゃん止めて」


ソフィとハナにコテンパンにされるバブルであった  


バブル
「…はァはァ…ますます頼りになりそうな女性陣……んでもよ力なら俺達も付けたよなァ?セナ」

セナ
「お前はともかく俺だけな」


セナとバブルは謝肉祭後崩壊したヒヤシンス諸島を離れ長い期間戦争を続ける島にて3年間潜伏する形で修業をしていたのであった


バブル
「あのスリリングでエキサイティングな日々は忘れようとも忘れられねェぜ汗」

ハナ
「あちしだって"お母さん"の元で歴史を学んだり能力の修業したんだよ!」

セナ
「……母親か」

ハナ
「セナ君何かあった?」

セナ
「何でもない」


ハナは謝肉祭後崩壊したヒヤシンス諸島を離れ一時世界政府に拉致されたが母親に助けられて共に3年間過ごしていた


サンド
「ハナも頼りになりそうだな」

バブル
「てかミルキィよ…この"おっさん"誰よ?どっかから紛れ込んだのか?」

ミルキィ
「ただのおっさんじゃねェよ」

フェンス
「ごほん…あのミルキィ殿…私も自己紹介しても?」

ミルキィ
「あァ!」

フェンス
「無邪気一味の諸君お初にかかる。私の名はデビル・フェンスと申す…訳あってミルキィ殿に命を預けると誓った。若輩者ではあるが宜しく頼む」


無邪気一味 相談役
【海賊弁護人】のデビル・フェンス
懸賞金5400万ベリー 


バブル
「おいおいただのおっさんじゃねェか!大丈夫かよ」

ミルキィ
「にははは!心配すんな今は解んないけど3年前は俺より強かった男だ」

サンド
「へェそりゃ心強いな。ハハハハ」

フェンス
「フェハハハ… 私もこの3年間で更に力を付けた」


再会に喜ぶ一味にただ1人浮かない顔の男


キャップ
「…」

ミルキィ
「キャップ話せるか?」


ミルキィとキャップの2人は甲板に出た


キャップ
「なんだよ話って」

ミルキィ
「……あの時はギルトにしてやられた。それに船までぶっ壊された。だけどお前が一味を辞めたってのは結果的にお前が原因じゃないんだ」

キャップ
「違ェワケ。俺は自分の意思の弱さが原因でギルトの野郎に付け込まれたワケ。それに一味を辞めるって言ったのも本心だった」

ミルキィ
「にははは」

キャップ
「何がおかしいワケ」

ミルキィ
「でもお前は船に戻ってきたんだよキャップ。俺はお前が居なきゃ嫌だしこの船だってお前か居なきゃ扱えねェ、そうだろ?」

キャップ
「何が言いてェワケ」

ミルキィ
「戻って来いよ…いつものキャップによ」

:
:

キャップ
「…すま、ねェ、悪かった」

ミルキィ
「キャップ。俺達は心身共に打ちのめされて来た。だけど負けた事ねェ奴は強くならねェ事を教えて貰った……それにリヴェンジはこれからだ!今度は絶対負けねェ…約束だ」


2人は握手した

一部始終を見ていたソフィとサザが声を掛けた


ソフィ
「いつまでやってんのよ。せっかく新しいキッチンで作ったご飯が冷めちゃうわよ」

サザ
「仲直り出来た様で良かったです」

キャップ
「…サザてめェ!何が"副船長"なワケ!この俺を差し置いて…俺は認めねェぞ」


無邪気一味 船大工
【型破り】のキャップ
懸賞金9800万ベリー


サザ
「いつもの調子に戻って良かったです、しかし副船長の座は譲れません」

キャップ
「んだとこの野郎!」

ミルキィ
「サザとも打ち解けて良かったな」

キャップ
「何が打ち解けて、だよ!それにギルトを打つ算段はあるワケ?あんなカッコつけといてよ」

ソフィ
「それに各地では"聖戦"をキッカケに海軍の強化をされてるそうよ」

サザ
「"聖戦"…ミルキィさんとも知り合いだったサンダーは死に稲妻海賊団も事実上の解散でしたね」

キャップ
「どうなんだよミルキィ」

ミルキィ
「算段ならある。それに頼りになる仲間も戻って来た事だし確率は数段上がる」

:
:

サザ
「ようやく皆さんが揃った様ですね」

ミルキィ
「皆が再び集まった記念それに新メンバー加入に乾杯だ」


当時読者さんが描いて下さったハナのイラスト


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8 :イエロー
02/03(土) 21:50

樗蒲 ‐壱-


ここはセカイの狭間


背景はグレーで空も黒く虚無だけただただ広がっている


ロパート・ギルト当時5歳はこの概念のセカイの狭間で弟ロパート・ニカの肉の塊を抱えひたすら歩いていた


彼は母親が所有していた悪魔の実シンシンの実を心臓ごと食い破りこの世に生を受けた


:
:
:
そして10年が過ぎて行く


ギルト
「ここが"呪術の村"か…とは言っても成れの果てか」


ギルト当時15歳


荒れ果てた村を見てそう呟く


顔を長い前髪で隠す青年
「人が訪ねて来るとは珍しい…な」

ギルト
「第1村人発見★」

顔を長い前髪で隠す青年
「ここには何も無い立ち去れ」


後の天賦海賊団W副船長の1人となる男シャオイェン


シャオイェン
「その手に持つモノは何だ」


シャオイェン当時17歳


ギルト
「クヒヒヒ★弟さ。この村に来ればニンゲンに還してくれると聞いて来たんだ」

シャオイェン
「何て惨い姿なんだ、しかし残念ながらこの村の人々は私が皆殺しにした所だ、私以外に呪術を使える者はいない」


ギルトの持つ肉の塊を見て嘆くシャオイェン


ギルト
「クヒヒヒヒ★なら拘束してでも、嫌でも弟を還して貰うよ?」


ザッ…

間合いを詰める2人


シャオイェン
「私と殺る気か?」

ギルト
「命の弾丸(ライフピストル)」


指を鉄砲の様に構えて光を放つギルト


シャオイェン
「悪魔の実か」


素手でガードするシャオイェン


ギルト
「クヒヒヒ★そう簡単にはやられはしないか」

シャオイェン
「何故笑う?」

ギルト
「楽しめそうだから★」

シャオイェン
「人形返し」

ギルト
「く…ッッ」


ギルトの手が傷付き血が溢れた


ギルト
「僕が与えた攻撃が自分に跳ね返ったって訳か?流石呪術っぽい攻撃だね」


先程のギルトの攻撃はシャオイェンの手に持っていた人形に当たりそのままギルトに跳ね返っていた


シャオイェン
「無駄な考察だ、お前に教える義理はない」


ブスッ

そう言うとシャオイェンは手に隠し持っていた人形に指を差し込む


ギルト
「ぐは…」


腹部から血を流し出すギルト


シャオイェン
「お前の胸を狙ったつもりだが、何故逸れた」

ギルト
「一瞬で解ったよ、ネタは手に持っていた人形、それに攻撃すればダメージが跳ね返る、そしてこの距離が能力の発動条件、そんな所だねクヒヒヒ★」

シャオイェン
「論点をずらすな、常人ならば解っていても躱す事は不可能なハズ」

ギルト
「僕は超人さ」


ギルトは自身の能力でシャオイェンの身体の動きを鈍らせていたのだ


シャオイェン
「何故動けない」

ギルト
「僕の能力は他者の心身を操る…そして自分自身の心身も鍛える事が出来る」

シャオイェン
「そんな能力があるのか」

ギルト
「命の超人(ライフフィジカルアップ)」


バキバキ

全身を筋肉で覆うギルト


シャオイェン
「何と言う能力だ」

ギルト
「最強だよ」


バキィ

シャオイェンの背後を取り殴る


シャオイェン
「く…は」

ギルト
「どう?多分君じゃ僕には勝てないと思うけど君を殺してしまうと弟は助からない…これ以上命のやり取りをしたくないんだけど」

シャオイェン
「御託を並べるな…終わらせてやる
赫雨(アゥサィ)」


ササー…ササー…
赤い雨がギルトに注ぐ

これもシャオイェンの能力の技の1つ


ギルト
「ぐはッ」


血まみれのギルト

:
:


ギルト
「は、寝てた?」


ギルトはシャオイェンの技を喰らい気絶していた


シャオイェン
「お前じゃ私には勝てない」

ギルト
「クヒヒヒ★流石は呪術の村の使い手」

シャオイェン
「何故笑うんだ?」

ギルト
「可笑しくてね、何故さっきの技の直後トドメをささなかった?」

シャオイェン
「ささなかった訳ではない、させなかったのだ」

ギルト
「何故?」

シャオイェン
「お前は気絶する瞬間無意識に覇王色の覇気を発動させた、その気合いに負け私も倒れていた」

ギルト
「覇王色の覇気??何だそれ★」

シャオイェン
「王の器にのみ発現出来る力だ、まさか本物を見るとは思わなかった」

ギルト
「クヒヒヒ★王なんて興味はないけど覇王色か…悪くはないかな」


シャオイェンはギルトの底に眠る力を目の当たりにしてギルトについて行く事にした


そして数週間の期間弟ニカの肉体を呪術を用いりこの世に蘇らす事に成功していた


シャオイェン
「さて"王"よ、この先の目的は?」

ギルト
「王?まァいっか。"ブルー"と呼ばれる一族が有るらしい、実際見てみたい」

シャオイェン
「ブルーだと…噂程度でしか聞いた事ないが実在してるとは思えない」


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9 :イエロー
02/05(月) 20:21

樗蒲-似-


ギルトとシャオイェン…そして人間に還して貰ったニカの3人の冒険は始まった


シャオイェン
「ニカは賢いな。もう言語まで把握したのか?」

ニカ
「そんな事はないですよ。肉の塊だった頃もギルトの能力で意識はあったのである程度の認識能力はありましたので」


パタン

ニカはそう言うと手に持っていた本を閉じた


ギルト
「そろそろ着くよ、クヒヒヒ★」


シャオイェンと出会って数ヶ月、各地でブルーと呼ばれる一族の住処を聞き周り遂にブルーと呼ばれる種族の住処に辿り着いた


シャオイェン
「彼らは一定の場所に留まる事はない。転々と住処を移動していて探すのに苦労したよ。所で王よ?彼らと接近してどうするつもりだ」

ギルト
「そうだね…まずは戦う」

シャオイェン
「無茶な…噂でしか聞いた事はないが彼らはこのセカイの狭間でも獰猛で野蛮な一族で聞く、王にもしもの事があれば…」

ギルト
「獰猛で野蛮ね。良いね僕と気が合うじゃん」


ギルトは住処に赴き、ブルーの一族と接触を図った

大体の住人達はギルト達の来訪に意図も介さなかった所へ1人の若者が近づいて来た


青白い肌のドレッドヘアーの男
「ここで何をしてんだ?道に迷うにしては来る場所を間違えたな…」

ギルト
「へェ…やっぱり体も青いんだねだからブルーなのか」

青白い肌のドレッドヘアーの男
「てめェッッ!」


後の天賦海賊団副船長の1人になる男ブルー・セイリウス


セイリウス
「長老には無闇に余所者とは関わるなと言われてるんだ…殺されねェ内にさっさと去れ」


セイリウス当時18歳


ギルト
「クヒヒヒ★感じて来るよ凄い生命力だね、僕と命のやり取りをしようよ?きっと楽しいよ」

セイリウス
「マジで冗談が通じねェ野郎だ、命のやり取りだ?ふざけろよ」

ギルト
「大真面目さ」 


ギッ

そう言うとギルトは右拳を構えてセイリウスに放つ 


セイリウス
「仕方ねェな…長老にドヤされる前にてめェを消してやるよ」

シャオイェン
「王よ。私も加戦するぞ」

ギルト
「シャオは下がってて、大丈夫だから」


バキィ

混じり合うギルトとセイリウスの拳


セイリウス
「褒めてやるよ。一撃で沈めるつもりだったが…そんな華奢な体のどっから力が湧いてくるんだ」

ギルト
「クヒヒヒ★だがこっちも能力を使わなきゃ死ぬね。
命の身体強化(ライフフィジカルアップ)」


筋肉で体を覆うギルト

バキィ…!


セイリウス
「超人系(パラミシア)か」

ギルト
「行くぞ」


バキィ!

セイリウスに強烈な一打を入れるギルト


ギルト
「同じ人間にしては皮膚が硬いな…拳が奥まで食い込まないね。それにそんなもんじゃないでしょ?クヒヒヒ★」

ニカ
「遊んでますねギルト」

セイリウス
「次で沈めてやるか」


そう言うと宙へ跳ぶセイリウス


シャオイェン
「何だあれは」

セイリウス
「ザ・アース(青い地球)」


宙に跳んだセイリウスがギルドに向かい突っ込む

バゴォォン…!
地面をえぐる大技


セイリウス
「…何?」

ギルト
「命の糧(ライフガード)」


眩い青いオーラでセイリウスの大技を凌いでいたギルト

バタンバタン…
そして背後ではブルーの一族の人々が次々と倒れていく光景が見えた


セイリウス
「…てめェ俺達一族に何をしやがった?」

ギルト
「僕の能力にはね…人の生命力を奪う特性があるんだ★それを発動させて君達ブルーの人間の生命力を奪い防御壁にさせて貰ったんだ」

セイリウス
「何て言う能力だよ!」

ギルト
「それにしても君は強いね、僕の能力でもまだ君の生命力には干渉出来なかったよ」

シャオイェン
「王よ…それは"覇気"です。強い覇気であればあるほどどんな能力も受け付けなくする事が出来るかと」

ギルト
「へェ…"最古の超越者"だね君って。でもね心配しないで、彼らは殺した訳でない、生命力を均等に抜いただけ、今は気絶してるだけさ」

セイリウス
「てめェ何が目的だ?」

ギルト
「最初は特に考えてなかったけど気が変わった…僕の仲間になれ」

セイリウス
「抜かせ…誰がてめェの」


ゾッ!!

ギルトの気迫が一瞬でセイリウスに伝わった


ギルト
「命令だ」

セイリウス
「何て気迫だよ…もし俺に勝てたら考えてやるよ」

ギルト
「やったァ」

シャオイェン
「また…子供の様にはしゃいで」

ニカ
「ギルトも私も子供ですよまだ15歳だし」


必死の攻防が続く中シャオイェンとニカは眺めるだけで精一杯だった

:
:

セイリウス
「はァはァ俺が息切れするとか…」

ギルト
「そろそろお終いにしよう、君がとっておきを見せてくれた様に僕も本気を見せよう★」

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10 :イエロー
02/10(土) 12:00

樗蒲-参-


ギルトVSセイリウスもクライマックスが迫っていた


セイリウス
「ざけんなッ!!その前に終わらせてやるよ
ザ・アース(青い地球)」


ザッ!!
宙に跳んだセイリウスは

全身を覇気で覆わせてギルトに突っ込んだ


シャオイェン
「王…!」

ギルト
「命の交換(ライフエクスチェンジ)」


摩訶不思議な現象が一瞬にして起こる

それはギルトの生命力とセイリウスの生命力が逆転したのであった


シャオイェン
「先程まではギルトの能力は奴(セイリウス)に通じなかったのに、この一瞬で奴の生命力までも干渉出来る様になったのか…流石は王だ」


セイリウス
「な、んだと」


セイリウスの体の覇気は解けて質力も半減していた

しかし勢いを止めらずギルトに突っ込む


ギルト
「クヒヒヒ★
ザ・アースだっけ?喰らえ」


バゴォーン…

セイリウスの生命力を得たギルトは迎え撃つかのこどし強烈な一打をセイリウスに与えた


セイリウス
「ぐ、は…ま、まだだ…」


顔が半分エグれても尚立ち上がるセイリウス


ギルト
「流石最古の超越者だね」


セイリウスは立ったまま気絶して2人の勝敗は決まった


そして時間は流れて夜更けへ


セイリウス
「クソ…俺は負けたのかよ…」

ギルト
「起きたかセイ」

セイリウス
「セイ?何で俺の名前を」

ギルト
「一族の人に聞いたよ」

セイリウス
「フン…結果はどうであれ俺の負けだ。煮るなり焼くなり好きにしな」

ギルト
「クヒヒヒ★さっそくだが旅立とう…いいね?ニカ、シャオ」

シャオイェン
「こんな野蛮な男必要か?まァ王が言うなら別に反対はしないが」

ニカ
「私は賑やかになるなら賛成するよ」


:
:
こうしてギルトとセイリウスは死線を越えて仲間になった

セイリウスは一族の下を離れる事は後悔していなかった

そして4人の冒険が始まったのであった


ギルト
「しかし良く食べるねセイは」

セイリウス
「うるせェな…体格維持には食わなきゃいけねェんだよてめェもどうだギルト?」

シャオイェン
「貴様…王に向かって何て口の利き方を」

セイリウス
「何が王だよ!てめェこそ何神官気取ってんだよ馬鹿じゃねェの」

シャオイェン
「呪い殺してやるぞ、掛かって来い」

セイリウス
「俺の生命力で跳ね返してやるぜ!セィハハハ」

ギルト
「止めなよ2人共」

シャオイェン&セイリウス
「解ったよ」

セイリウス
「んで次なる目的はあるのかギルト」

ギルト
「そうだね…この狭間も飽きたしそろそろ世界へ行こうと思う★」

セイリウス
「また漠然としてんな、世界か。ギルトが行くなら俺も着いていくぜ」  

ニカ
「しかし世界へ行く方法は?」

ギルト
「行き方を知ってる者達がいるってね、シャオ」

シャオイェン
「ええ…私の故郷"呪術の村"もその彼ら"組織"が作ったとも言われてる」

セイリウス
「組織だァ?」

シャオイェン
「タンパク質の塊に話しても無意味」

セイリウス
「んだとコラ」

ニカ
「まァまァ…是非会ってみましょうよ」

ギルト
「クヒヒヒ★面白い奴らだったら仲間に入れてもいいな」


:
:
ギルト達は果てしなく続く虚無の大地を歩き続けた

そしてシャオイェンの案内の下、約半年間掛けて【世界への行き方】を知る謎の組織の居場所へ辿り着く


ギルト
「轟々しい城だな」


目の前には白い城があった

ギィィィン…

着いた瞬間招かれたかの様に門が開いた


ニカ
「ここが世界へ行く方法を知る場所か」

シャオイェン
「基本彼らは人と接するのを好まない」

セイリウス
「なら実力行使で聞き出すまでだ」


城の中へ入るギルト達4人


:
:
大広間に入る最中、大きなテーブルの奥に1人の男が席に座っておりギルト達を見つめていた


襟元にⅠの称号がある白髪の男
「待っていたぞ"忌み子"よ」

ギルト
「忌み子…?それって僕の事?」

ニカ
「望まれず生まれた者への蔑称だね」

ギルト
「挑発したって無駄だよ何とも思ってないし」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「ロパートの子供よ」

ギルト
「僕の母親を知ってるのか」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「奴に与えた悪魔の実"シンシンの実"はお前が継承したのだな」

ギルト
「何故知ってる?」

大剣を背負う黒ずくめの男
「ドゥハハハ!兄ちゃんら詮索は無駄やで。この男は"何でも"知ってるからのォ」


大広間の隅からそう呟いた大剣を背負う黒ずくめの男


ギルト
「僕の質問に応えろ…!」


ギルトはここに来て初めて険しい表情をした


襟元にⅠの称号がある白髪の男
「お前がここに来る事も知っていた。世界を憎むか?忌み子よ」

(Android/Chrome, ID:AEhAH3840)
11 :イエロー
02/12(月) 12:41

樗蒲-肆-


ギルトの過去を知る謎の組織と出会い、場面は緊迫としていた


ギルト
「!!」


ザッ!!

激昂したノーモーションの蹴りを入れるギルトだが意図も簡単にいなされた


シャオイェン
(ギルトがここまで乱すとは…初めて見る光景だ)

ニカ
「あなた達は?何故僕達の事情を?」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「ナンセンスだ、お前はニカだな…良くぞ生きていたな」

ギルト
「なら力を示してでも吐かせてやるよ」

セイリウス
「イイネェ…実力行使なら任せなッ」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「ギルト…お前と戦う気などないのだが…少し話をせぬか?」

大剣を背負う黒ずくめの男
「おいおいまさか…」

ギルト
「話なんてする訳ないだろう」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「このセカイの狭間から世界へ行きたいのだろう?」

ギルト
「あァ。だがイチイチお前の発言には癇に障る」 

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「行く方法を教えてやってもいい。その憎しみを糧にして世界を暴力で支配して見せよ…シンシンの実は元々その為にお前の母親に渡した物だった」

ギルト
「何…一体どういう事だ」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「お前の母は"我が組織"のメンバーだった…最後は残念だったが」

ニカ
「母がこの組織の一員…お前は何者なんだ?」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「部外者がいる以上これ以上は話せない、席を外して貰おうか?」

シャオイェン
「貴様…黙って聞いてれば先程から上から物を!」


ギリッ

シャオイェンは能力を発動する構えを取る


襟元にⅠの称号がある白髪の男
「呪術の村の者か。貴様の食べた"ジュリョジュリョの実"もまさに我が組織の与えた力に過ぎない」


…シン…

シャオイェンの能力は何故か発動しなかった


シャオイェン
「何故発動しない…!」

大剣を背負う黒ずくめの男
「無意味や、やめとき兄ちゃん」

セイリウス
「能力なんかに頼るからだ。俺がやってやろうか?」

大剣を背負う黒ずくめの男
「ひゃ〜〜こっちはセカイの狭間で生まれた異質な存在霊長類最強の生物か…これは手強いな」

セイリウス
「んだと!」

ギルト
「下がれシャオ、セイ…僕とニカが居れば良いだろう」

セイリウス
「ちッ」

シャオイェン
「解った」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「駄目だ。話を聞くのはお前だけだギルト」

ギルト
「何故?弟も血縁者だよ。聞いても問題ないだろう」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「選ばし忌み子はお前だからだ。ギルト」

ニカ
「…」


渋々ニカ、シャオイェン、セイリウスの3人は席を外した


襟元にⅠの称号がある白髪の男
「我が組織は裏で暗躍するもの、人づてなどでも聞かれては困る。勿論これを他の者に口外する事も断じて許されない」

ギルト
「解ったよ。仲間達には明かさない」

襟元にⅠの称号がある白髪の男
「良かろう…私の名前はパラドックス…そして我が組織の名もまた"ParaD’’ox"…そしてお前の母親もメンバーだった…目下世界調和を掲げている」


ParaD’’ox 総帥
【Ⅰの称号】パラドックス 


ギルト
「世界調和…その組織が僕に一員になれって事?」

大剣を背負う黒ずくめの男
「察しがいいやん。兄ちゃんの母親は"V"の称号持つメンバーだった…だが亡くなってからはずっと欠番やった」

パラドックス
「そしてお前にはVの称号を与えよう…」

大剣を背負う黒ずくめの男
「因みにワイは"III"や、宜しゅう頼むで」


大剣を背負う黒ずくめの男、世界では王下七武海の一角に成す男、その正体は

ParaD’’ox
【III】またの名は【豪剣】のドゥドゥ


パラドックス
「そして世界調和には力が必要だ。シンシンの実も強力だが…更に悪魔の実を2つ渡して置こう」


パラドックスは2つの箱をギルトに渡す


ギルト
「中には?」

パラドックス
「1つは相手の五感を奪う能力"カンカンの実"…そしてもう1つは"ギミギミの実"」

ギルト
「カンカン…にそしてギミギミ…こっちは何の能力が秘められているんだ?」

パラドックス
「ギミギミの実は人間を選ぶ。慎重に選定者を選ぶ事だ。その能力はセカイの狭間の空間にも干渉出来うる能力であり、この世の仕組みを変えうる事が出来る能力」

ドゥドゥ
「まさかその実を与えるとはな」

ギルト
「それと何故僕をメンバーに選んだ?」

パラドックス
「単に母親の後釜などではない。"宿業"で結ばれているんだよ…ギルト」

ギルト
「宿業?」

パラドックス
「お前には任務を1つ与えよう…後に世界に出現するだろう"ロードの末裔"の抹殺だ」

ギルト
「ロード?聞き慣れない言葉だね」

(Android/Chrome, ID:s1RNUp400)
12 :イエロー
02/20(火) 16:31

樗蒲-後-


明かされた"ロード"の存在…そしてEPISODE OF GILT の物語は収束へ


パラドックス
「ロードとは我々組織とは何百年もの間争いを続けている一族…私達にはとても邪魔な存在である

先程宿業と言ったろう?貴様の母親が愛した男、つまりお前の父親は我々が相対する"ロードの男"だった…しかし片方(ロード)の遺伝子だけではどうやらお前には意思は受け継がれなかったらしい

やがてお前の父親は別の女と子供を授かった。その者がロードの血筋、年齢で言うと今は13歳…そして貴様の"異母兄弟"に当たる」

ギルト
「意思だって?そんなものに興味はないし父親の記憶だって微塵もないから何とも思わないし、それにそれが宿業だと?笑わせるな」

ドゥドゥ
「ドゥハハハ!肝が据わってるな兄ちゃん」

パラドックス
「ロードは何百年の間我らに反旗を翻し繰り返してきた一族…その末裔を抹殺…それが条件で世界へ解放してやろう」

ギルト
「良いだろう…解った。それで世界へ行けるならね」

ドゥドゥ
「因みに今は席を外しておるが世界にはワシの他に"IV"と"II"もおる。IIはとある海賊団の裏で暗躍してる、"IVの女"は確か范(ファン)帝国の一人娘に成りすましてるハズ…各自任務があり動いておる」

ギルト
「帝国?海賊団?何だそれ」


ParaD’’oxの組織に加わったギルトは世界へと立つ事に


後に天賦海賊団を結成して


ドゥドゥ
「良かったんか…"真実"は明かす事なく奴を解き放って」

パラドックス
「奴(ギルト)の憎しみは利用出来る…何れ世界を支配出来る器だ…流石は"リヒト"の子だ」





/時間は遡る16年前へ/





ギルトのロパート性は母親の性を名乗っていたものであった


ギルトの生みの親
母親ロパート・リヒト
※リヒトとは光という意味


母親はParaD’’oxの組織に属しておりVの称号を与えられたメンバーであった


そして与えられた任務は生き残りであった1人のロードの男の抹殺であった


そしてターゲットにしていたロードの男と幾許かの戦闘を交え、彼の背景や死生観などを知っていく内にリヒトは何と………


…逆に恋に落ちしまったのであった
まさに『恋はいつでもハリケーン』である


リヒト
「ねェ聞いて…子供が出来たの!しかも双子よ!…だからタイミングを見て私は組織を抜けるわ」

ロードの男
「子供!?でかしたぞ!!
しかし…組織を抜けるなんて大丈夫か?」

リヒト
「えェ何とかしてみせるわ…」

ロードの男
「解ったよ…もし何かあれば俺が守ってやるからな」

リヒト
「いいえあなたには迷惑は掛けられないわ…何とかするわ」

:
:

ロードの男
「それで子供の名はどうする?双子なんだろ、まァ兄の方の名前は決めたけどな」


彼の名は"クロス・ロード"
ロードの生き残りである

そしてギルトの父親でもあり、後にミルキィの父親にもなる男


リヒト
「何て名前?」

クロス
「ギルトなんてどうだ!」

リヒト
「ギルト??何故そんな名前に…」

クロス
「金箔…って意味だ…つまりは金の卵…どうだ轟々しいだろ…にははは」

リヒト
「何て無邪気…子供みたいな事を言うのね…それじゃあ弟は私が決めるわ…ニカなんてどう?きっと笑顔が素敵な子になるわよ…それにもう1つのセカイでは"自由の象徴"の名前なのよ」

クロス
「にィ…良いんじゃねェか?」

:
:
だが時は残酷で後にParaD’’oxにリヒトはクロス・ロードとの関係性がバレてしまうのであった

クロスの身を案じたリヒトはクロスの下を離れる事を決意したのである


リヒト
「私は組織を抜けるわ…あなたの目指す世界調和は到底理解出来なかった…」

パラドックス
「腑抜けたな…何故裏切ったリヒトよ」

リヒト
「大切な存在が出来た…我が子の為にも…それに愛を知ってしまったからよ」

パラドックス
「とても残念である」


そしてリヒトはパラドックスの手により瀕死状態までに追い込まれた


パラドックス
「せめてもの償いだ息は残してやったよ…最後の足掻きを見せて貰うぞリヒトよ」


リヒトは約半年間近く飲まず食わずでお腹の赤子にも栄養も与えられず瀕死の状態になりながらも生きていて


遂にその時が来た


赤ん坊
「おぎゃあおぎゃあ」


生まれた赤ん坊は栄養が足りておらずリヒトの心臓を食い破り誕生し母親リヒトは無惨にも絶命したのである


ギルト
(ぼくのなまえはろぱーとぎると…そしておとうとのなまえはえがおがすてきなこ、にか)


心臓を食べたせいか母親リヒトの能力シンシンの実を遺伝して赤ん坊の時点で既に人としての認識があったのである


ギルトとニカの誕生であった

(Android/Chrome, ID:zLZmx2J90)
13 :イエロー
02/26(月) 18:27

目次2 
《FREEDOM-千夜一夜-》
第1夜<范帝国の一件①> >>14
第2夜<范帝国の一件②> >>15
第3夜<范帝国の一件③> >>16
第4夜<范帝国の一件④> >>17
第5夜<范帝国の一件⑤> >>18
第6夜<范帝国の一件⑥> >>19
第7夜<范帝国の一件⑦> >>20
第8夜<范帝国の一件⑧> >>21


当時やってみたかったのは冒険譚
未開の地のエピソードを書いてみたかったんです


《ヘル・グラウンド篇》


時系列で言うと無邪気一味が復活した3年後話


ミニエピ[1]更なる下へ


無邪気一味は海を航海する中で記録指針が下向いてる事に気付いた


近くの島での情報収集により荒れ果てた地底の奥底にある無人島の存在を知る事に


しかしその島に行く事は自殺行為とも言われた


何故なら渦巻きに飲まれる事が地底の島への辿り着く為の条件であった為


"渦巻きの下降
スパイラル・フォール"
と呼ばれる巨大な渦巻きにフリーダム・ヴィクトリー号を向かわせた


海の渦巻きで出来た天然のエスカレーターで地上より下降して行く船
※渦巻きにより空間が出来ており船は浸水していない


ソフィ
「この船大丈夫!?耐えれんの!?」

キャップ
「この新型フリーダム・ヴィクトリー号の底力を舐めんなってワケ!」

ミルキィ
「流石船大工♪だが海の底に向かってるって考えると冷や汗が…」

バブル
「死にたかねェよ泣」

セナ
「と言うか下降口に見えるあの巨大な岩礁、当たったら船諸共お陀仏じゃねェか?」

キャップ
「何ィ!?」

ハナ
「ふふふ、Gが効いててアトラクションみたい」

ミルキィ
「にははは!任せろ!
粘土なる弾力(クレイトランポリン)」


シュッ

ミルキィは船から身を乗り出して巨大な岩礁に向かって両手を構えた


グニュューン…!!

巨大な岩礁は柔らかいプリンの様に姿を変えてクッション代わりになり船を受け止めた


ネオン
「流石ミルキィ!」

フェンス
「お見事!」

サンド
「ハハハ!せっかく俺の剣術で斬ってやろうと思ったのに」


巨大な岩礁の先には地底の無人島があった


そして空気もあり無邪気一味は上陸を開始した


ミルキィ
「さて!どうしようか」

サザ
「記録指針が溜まる期間も不明じゃ不用意に動く訳にもいかないすからね…て、サンド君!?」

サンド
「ハハハ…俺りゃあ村人でも探して来るわ、ついでに地底の酒もありゃ格別だがな」

ソフィ
「アホサンド!村人ってね…ここ無人島だってば…」

フェンス
「フェハハハ…私もサンド殿に付いて行くとしようかな」

バブル
「んじゃ俺と残りのメンツは船番だな…仕方ねーなァ!」

セナ
「てめェは怖いだけだろ」

バブル
「うっせェ…泣」

ミルキィ
「皆で行こうぜ、どうせ無人島なんだし船番なんて不要だろ」

ソフィ
「てかもうサンドとフェンス居ないじゃん」


サンド&フェンスは2人で出発した


セナ
「お前ら待てよ、未開の地なんだろ?医療品とか準備しねェと」

ソフィ
「それにここじゃ食材もあるか解らないし弁当も作ってる途中なのよ」

サザ
「………とても言いづらいんすけどセナ君、ソフィさん……ミルキィとキャップ君とハナさんとネオンさんはもう出発しました」

ソフィ
「あいつら!」

セナ
「ハナ…!怪我させたら許さねェぞ」
 

ミルキィ&キャップ&ハナ&ネオンの4人で出発した


ソフィ
「さッ…あたし達も出発するわよ」

セナ
「ハナに追いつくぞ」

サザ
「ハナさんだけ?他のメンバーは…」

バブル
「本当に行くの!?止めとこうぜ!!未開の地なんて物騒だしよ…」

セナ
「うるせェな。お前だけ残るか?」

バブル
「それはそれでやだよ。行くよ〜…泣」

サザ
「バブル君未開の地には美女も付き物かもよ?」

バブル
「未開の地のおにゃのこ…!!俺も行く!!」


サザ&ソフィ&セナ&バブルの4人で出発した


ーサンド&フェンス組ー


サンド
「ここは入口なのか…酒とかねェのかな喉が渇いたぜ」

フェンス
「飄々としておる…流石ウチの戦闘員…サンド殿は剣士であろう?」

サンド
「あァ、フェンスもだろ?そのデケー剣は切れ味はやばそうだな」


フェンスの背中に差してある剣【両天秤】を見てそう呟くサンド


フェンス
「是非1度手合わせ願いたいものだな」

サンド
「俺は3年間で更に強くなったぜ…やるか?てかフェンスお前その為に俺に着いてきたのか?」

フェンス
「フェハハハ!あァバレてしもうたか」

サンド
「だが…その前に酒だ酒…力が漲らねェよ」

フェンス
「ここは無人島…酒場なんてある訳な…」

サンド
「ハハハ…酒の匂いだ!」

(Android/Chrome, ID:3g36Tf/f0)
14 :イエロー
02/26(月) 19:14

第1夜<范帝国の一件①>


この世界では2大王国と呼ばれる巨大な国が2つあった


その1つの名はウォー大国、現在では巨悪の権現アラクネ率いる"毒蜘蛛の一味"がナワバリとしていた


そのウォー大国に負けじ最高峰の国土を誇るもう1つの大国、その名も范(ファン)帝国


この国では絶対的な王権制度が脈々と受け継がれていたのであった


范帝国
ー"帝都ベキン"ー
ここには100万人以上が暮らすとても大きな都市


その中心に皇帝や貴族が住む大きな王宮があり、王宮の中央広間では文官達がざわついていた


文官達
「ベキンにてまた海賊の騒ぎですぞ」

「アラクネの余波がここまで来たか」

「更に兵士達を王宮近辺に強化させなければ」


ドン

天窓が誰かが入って来た


文官達
「お、"皇子"ッ!」

「またその様な所から」

「父上様から叱られますぞ」


艶がある長い黒髪を靡かせる男
「今話してた海賊ってのは仕留めたよん…ついでに駐屯基地に放り込んどいたから」


絶対的王権制度
范帝国皇帝の3人の実子の1人
その名は
【第2皇子】沁(しん) 霤(りゅう)メイ


霤メイ
「強い海賊かと思えば大した事ないね。外海じゃあ散々海賊達が盛り上がってるって聞いてたけどさ」

文官達
「また勝手に外へ出ていたのですか!」

「父上様も悲しまれますぞ」

霤メイ
「皇子だからって舐められたくないし〜小さい頃から王宮武術に王宮剣術を学んだ甲斐があったよ」

文官達
「皇子…その節々にある軽率な発言はお止めください」

「それに王宮武術、剣術を海賊相手に使うなど汚らわしいですぞ」

「父上様がこれを見て何と仰る事やら…」

霤メイ
「その父上様…いや皇帝は今や病に患っているしもう時期"エン兄"が跡を継ぐでしょ。ま、ボクには関係ないんだけど」

文官達
「め、め、滅多な事を口にするものではないですぞ!」

「世継ぎなどまだまだ先の話!」

霤メイ
「ふーん。ボクはさ!世界に出て航海をやってみたいんだ」

文官達
「皇子が海へとですと?駄目です!あってはなりませぬ!何を言ってるんですか??」


ー帝都ベキンー
西区域にて


20部屋あるホテルを貸切、とある海賊団がそこを根城として滞在していた


古びた野球帽を被る目つきの悪い女
「旨辛で上手ェなこれ…辛ェな水くれ」


ベキンの名物である"激辛海鮮麻婆豆腐"を無性に頬張る目つきの悪い女


世界政府の施設を次々に破壊し世間を賑わせるルーキー海賊
ザリー海賊団 船長
【海の執行人】のザクロ(通称ザリー)
懸賞金2億2000万ベリー


ザリー
「海鮮入り角煮まんも後で食べてェぜ」

船員達
「ザリーの姉貴!先程また名のある海賊達がこの国で討伐された様です」

「我々もそろそろ出航しませんか?」

ザリー
「は?ざっけんな!何が討伐だ?クソ喰らえだよ…やってやろうぜ」

船員達
「し、しかしどうやら討伐したのが皇帝の実子、つまり皇子の1人らしいです。温室育ちの癖にめちゃくちゃ強いみたいで…」

「ば、馬鹿!それを言うな」

ザリー
「何ィ強いだと。そいつァ俺が血祭りに上げてやるぜ」

船員達
「ですが先日"無邪気一味"の復活の記事もありましたし…探しに行かなくても?」

「しかしミルキィ・ロードが生きてたなんてなァ」

ザリー
「それと俺が何が関係あんだ?あァ?」

船員達
「そのうちに"キャップ"って人も見つかるんじゃないかと」

ザリー
「そいつの名を俺の前で出すんじゃねェ…」


グイッ

船員の胸ぐらを掴んだザリー


船員達
「す、すみません…」

ザリー
「2度とそいつの名を出すな…禁句だ覚えとけ。罰としてこのマーボードーフって奴を追加で20人前買って来い」

船員達
「へ、へーい…」


帝都ベキンより東に数百km先
ー東の港町"ガンコウ"ー


何やら兵士達てんやわんや騒々しくしていた


兵士達
「"第1皇子"が戻られましたぞ!」

「何度見ても凄い高貴の御方だ!」

「長旅お疲れ様であります"龍エン閣下"」


ザッ…!

片膝を付けて迎えいる兵士達


閣下と呼ばれたその男は異質のオーラを漂わせ黒髪オールバックに髭を生やす男


絶対的王権制度
范帝国皇帝の3人の実子の1人
その名は
【第1皇子】沁 龍エン 
皇子でありながら武人であり閣下の地位を皇帝より授かった男


龍エン
「話は無用だ…今すぐにでもベキンヘ戻るぞ、早馬には伝言を伝えろ『"霤メイ、柳ギョク"共に海へ出る準備をしろ』と
そして『我が范帝国の国宝でもある"コトコトの実"の所在が解った』ともな!」


            第2部 《FREEDOM-千夜一夜-》
            始まりの合図は鳴った


画像(jpg) 38.5KB
(Android/Chrome, ID:3g36Tf/f0)
15 :イエロー
03/02(土) 19:45

第2夜<范帝国の一件②>


1日後…
ー帝都ベキンー
西区域のメシ屋にて


ザリー
「この角煮入り饅頭最高だぜ」


ザリー海賊団船長ザリーは未だ帝都ベキン西区域を根城にしており、今日はとあるメシ屋に居た


黒髪パーマの男
「ザリーよ…仲間達に"例の物"をここら一体で探らせたがどうやら国民達じゃ情報不足…在り処は解らねェらしい」


ザリー海賊団 2番手
【引き裂き】のジャンク
懸賞金1億900万ベリー
愛用武器は手甲鉤 良業物【色彩】


ジャンク
「王宮に入れれば何か解るかも知れねェけどな」

ザリー
「手っ取り早いじゃねェか。王宮に特攻掛けて奪う物を奪ったらとっとと出航しちまおうぜ」

ジャンク
「おいおい…手練の皇子って奴も気になるし…今は鉢合わせは不味いんじゃないか?それにそこまでしてザリーが例の物を欲しがってるなんてな」

ザリー
「何が言いてェジャンク」

ジャンク
「この国の奴らはほぼ全員が知ってるらしいな…ザリーが欲しがる"悪魔の実"…この国の"国宝"だとよ。実際存在するのかは知らないが、手に入れてどうする気だ?」

ザリー
「てめェにゃ関係ねェだろジャンク!」

ジャンク
「何でもその能力を得た者は"目に見えない景色"が見えたとか…ジャクハハ」

ザリー
「しつけェ…」

ジャンク
「目に見えない世界か…"センチ"でも入ってんのかザリー」


バキィ

ジャンクを殴るザリー


ジャンク
「痛ってェ…おま、何しやがるザリー」

ザリー
「馬鹿にしたからだよ。何がなんでも手に入れてやる」

ジャンク
「お返しだ、やってやらァ」


殴り合いを始めたザリーとジャンクの2人


店員
「お、お客さん店で乱闘は困りますよ」

ザリー
「うるせェってんだ。文句あるなら店ごとぶち壊してやろうか」

店員
「そりゃ困りますよ!」

艶がある黒いを靡かせる男
「ねーねー止めなよ。ここを誰の敷地だと思ってんの?」


突然メシ屋に現れた男


ザリー
「何だてめェ?」

店員
「あ、あ、あ、あなたは!"皇子"…何故ここに」


范帝国【第2皇子】の沁 霤メイが店に居合わせたのである


ザリー
「皇子だァ?」

霤メイ
「海賊ってこんなのばっかりだね…呆れちゃったよ〜弱いのにエバるしさァ〜」

ザリー
「んだとッ!」


ザリーが霤メイに向かい拳を構えた


ジャンク
「やめろザリー!そいつは噂の皇子だぞ」

ザリー
「皇子だろうが俺をおちょくる奴は全員叩きのめすぜ」


シュッ

拳を霤メイに向かい振り下ろすザリー


霤メイ
「短絡的だな〜〜」


パン… 

ザリーの拳をいなして軽く受け止めた霤メイ


霤メイ
「どうしようもないね」

ザリー
「てめェが皇子なら話が早ェ…半殺しにして情報を得るぜ!喧嘩武っ殺し!」


席においていた愛用釘バット"摩武駄致(マブダチ)"を手に取り、霤メイに向かいフルスイングする


霤メイ
「綺麗な顔立ちなのにその乱暴な言葉使い、勿体無いね〜〜」

ザリー
「な、何?」


バギィン…!

釘バットを素手で掴み、バットごとザリーを放り投げる霤メイ

そしてザリーはそのまま店の外まで吹き飛ばされた


ジャンク
「ザリーのノーモーションフルスイングをいなして、片手で場外まで吹き飛ばすとは…ただの温室の育ちのお坊ちゃんじゃねェな」

霤メイ
「君達が西区域を根城にしていた例の海賊だね。今の彼女が2億超えの海賊"海の執行人"ザクロか…それにしても大それた異名だ」


霤メイは手配書を見て呟いた


ジャンク
「是非俺とも手合わせ願いてェな」


ガチャ…

手甲鉤を両手にはめるジャンク


霤メイ
「珍しい武器を使うね…外海の武器かな?」

ジャンク
「行くぞ…!雑音の斬撃(ノイズル)」

霤メイ
「君は確か…」


キィィン…

咄嗟に腰に差していた剣を抜き、ジャンクの手甲鉤を受け止める霤メイ


霤メイ
「"引き裂き"のジャンク…ザリー海賊団の2番手で1億超えの海賊だね…この一太刀で解ったがバトルセンスは彼女以上だね〜〜君の攻撃は流石に素手じゃ危なそうだったから抜かせて貰ったよ」

ジャンク
「へッ…光栄だ」


キィィン…キィィン!

メシ屋の中で2人の戦いが始まる


霤メイ
「さっきの会話聞こえてたけど君達ってボク達の国宝を探してこの国へ立ち寄ったんだってね」

ジャンク
「盗み聞きかよ、手癖の悪ィ皇子様だこと」

霤メイ
「率直に言おうか。現在国宝"コトコトの実"はこの国にはないんだよね」

ジャンク
「何?」

霤メイ
「あー言っちゃいけないんだっけかな…まァいいや〜」

店員
(国宝が存在してない!!??)

霤メイ
「そこの店員…内緒でね♪」

店員
「は、はい汗!」

(Android/Chrome, ID:GRFUobpV0)
16 :イエロー
03/06(水) 19:30

第3夜<范帝国の一件③>

ジャンク
「じゃあ俺達がこの国に居るだけ無駄って事だな」

霤メイ
「そゆ事…」


ダダダッ!! 

先程霤メイに放り投げられたハズのザリーがメシ屋に向かい血相を変えて突っ込んで来る


ザリー
「無駄じゃねェよ!やられたまんまで終われるか!てめェは全殺しだよヤサ男(霤メイ)」


意気揚々と霤メイに飛びかかるザリー


霤メイ
「野蛮を通り越して山猿だね…君って女は」

ジャンク
「おいザリー!こいつの相手は俺だぞ?」

ザリー
「知るか!喧嘩怒突(ケンカドツキ)!」


ジュウ…

武装色によって黒くなる釘バットで霤メイ目掛けてフルスイングをかますザリー


霤メイ
「へェ〜〜武装色ね」


バギィィン…!

霤メイの剣は真っ二つに折れそのまま釘バットのフルスイングをその身を持って受けた


ザリー
「当てたぞ…何が弱いだよ。俺は強いからエバるんだよ」

霤メイ
「くはッ…」

ジャンク
「油断すんな…まだ倒れてねェ」

ザリー
「徹底的にやってやる!次は頭を粉砕してやるよお坊ちゃん」

店員
(この人達本気で皇子を殺そうしてる…何を考えているんだ…)

霤メイ
「…油断しちゃったよ。意外とやるんだね」

ザリー
「トドメだ!」


振り下ろされたザリーの釘バットは次の瞬間…


パキィィィン…!


目に見えない壁で跳ね返った


ザリー
「何だこれ?」

ジャンク
「どうなってる?」


バキィバキィ…!


何度も釘バットを振り下ろすが霤メイには当たらず見えない壁に妨害される


霤メイ
「メハハハ…残念…"時間"の様だね」


スタスタ…


メシ屋に入って来る男…その背後には兵士がぞろぞろ待ち構えていた


店員
「え、嘘でしょ…!?何故あなたの様な高貴なお方が…」


黒髪オールバックに髭を生やす男が数人の兵を引き連れてメシ屋へ入って来た


店員
「"龍エン閣下"…!!」


店員は膝を付け頭を下げる


龍エン
「構わん、顔を上げろ」


范帝国【第1皇子】の沁 龍エン


霤メイ
「エン兄帰国してたんだね」

龍エン
「あァ。所で一部始終見ていたが何故能力を最初から使わなかった?」

霤メイ
「だって初めから能力を使ったら面白くないじゃん…」

ザリー&ジャンク
「!?」

ザリー
「次から次へと…ん…」

ジャンク
「うぐ…頭が…」


次に仕掛けようと動き出したザリーとジャンクは突然動きを止めて頭を抱えた


霤メイ
「エン兄の視界の中じゃそう簡単には動けないよ」

ザリー
「はァはァ目眩が…クソ…ッ!」

龍エン
「こやつらをひっ捕らえて牢に入れておけ」

兵達
「はッ!!」


ー帝都ベキンー
王宮とはまた別の場所に建てられた官女達が住む後宮にて


日々雑務をこなす官女達が休憩時間に集まっていた


官女達
「龍エン様がお戻りになさったとか…」

「だから兵達がざわめいていたのですね」

猫っ毛の女
「わ、私!今夜龍エン様にお呼ばれされちゃいましたよ…どうしよう」


王宮の雑務などを務める官女の1人
【野心家】の七世(ななせ)


官女達
「羨ましい…七世め」
 
七世
「長旅の疲れを精一杯癒してさしあげなければ…(後々は龍エン様が皇帝に…そして私が皇帝の妃に、なんて…へへへ)」

官女達
「精一杯アピールしてくるのよ七世」

七世
「はい!」

官女達
「いいもーん。私は霤メイ様派だもん!」


ー帝都ベキンー
王宮の"龍"の広間


龍エン
「昨夜早馬を送らせたが内容は読んだか霤メイ」

霤メイ
「うんエン兄…国宝であるコトコトの実が見つかったってね」

龍エン
「準備が整い次第軍を率いてまた海へ出るぞ」

文官達
「閣下…霤メイ様を海へ出すのは危険では?」

「それに"柳ギョク"様まで…」

龍エン
「構わん、国宝とは名ばかりで実情は沁家の家宝だ…取り戻すなら兄弟で取り返すのが筋だろう…それに霤メイの実力は折り紙つきである」

霤メイ
「やった!海は初めてだし楽しみだな…それに海賊♪」

龍エン
「ふん…下らん」

霤メイ
「エン兄は海賊キライだもんね」

:
:

兵達
「10年前にコトコトの実が海賊団に奪われてしまうなど」

「当時国宝の管轄エリアの兵士達は皆家族諸共処刑されたそうだ」

「なんと恐ろしや恐ろしや…」

:
:

霤メイ
「しかし何故あの女海賊(ザリー)を生かしたのですか?エン兄」

龍エン
「真意は解らぬが柳ギョクが言うには生かした方が得策だとな。まァ生かすも消すも取るに足らぬ存在だ」

霤メイ
「ギョクに甘いんだからエン兄は」


七世
「あの〜〜………
(霤メイ様もいらっしゃる…とても気まずい…)」


そこへ官女の七世が尋ねて来た

(Android/Chrome, ID:dRbySjnd0)
17 :イエロー
03/10(日) 19:37

第4夜<范帝国の一件④>

七世
「本日"伽"にお伺いつかまつりました…後宮にて官女を務めさせて頂いております七世と申します(生龍エン様カッコイイ…!!)」

霤メイ
「おい誰だ…君の様な下女が来ていい場所ではないぞ」

龍エン
「いい俺が呼んだのだ」

霤メイ
「な〜んだ…んじゃあ本当にエン兄の伽相手か」

七世
「で、では…と、床の方へ…」

龍エン
「何を勘違いしている?」

七世
「は、へ?」

龍エン
「官女の貴様には指令を与える為に呼んだのだ」

七世
「す、すみません…勘違いしておりました」

霤メイ
「メハハハ、馬鹿な下女だ」

七世
「指令とは?」

龍エン
「地下牢に入れてある2人の海賊の世話をして貰う」


ー王宮ー
地下牢にて


牢に閉じ込められたザリーとジャンク


ジャンク
「あのリュウエンと言う奴が現れた瞬間…力が抜けたって言うか目眩がした…ザリーもか?」

ザリー
「あァ…何かの能力かも知れねェ」

ジャンク
「ジャクハハ!珍しくしおらしいじゃねェかザリー」

ザリー
「うっせェリヴェンジだ!次はヤサ男(霤メイ)もあのオールバックの野郎(龍エン)も全殺しだ」

ジャンク
「しかし鍵がねェとな…この分厚い鉄板の錠は腕力だけじゃビクともしねェしよ」


スタスタ…

誰かが歩いて来る


ザリー
「誰だ?」

七世
「閣下より命じられて来ました…官女の七世と申します」

ジャンク
「閣下っていや…あの第1皇子に命じられただと?世話でもしてくれんのか?」

七世
「はい、お言葉通りでございます」

ザリー
「んだと」 

七世
(我慢するのよ七世!これを耐え切ればまた龍エン様に評価して貰える…そしていずれは皇帝になられる龍エン様の妃よ)

ジャンク
「あの男何を企んでる」

七世
「お、お腹は空いておりますか?」

ザリー
「腹ぺこだ」


そう言うと持って来たご馳走を手錠をしている為自分では食べれないザリーとジャンクに食べさせる七世


ジャンク
「く…この歳で人の手で飯を運ばれるなんてよ屈辱だぜ」

ザリー
「上手ェ」


気にせずムシャムシャと食べるザリー


ジャンク
「呑気かよ」

ザリー
「食える時に食わねェと死ぬぞ」


:
:


七世
「お腹も満たされた所で…それではお体を拭かせて頂きます。その汚い服は脱ぎ捨てて貰ってこのお召し物にお着替えして頂きますね」

ジャンク
「断る」

ザリー
「ざけんな、良いから早くこっから出せ」 

七世
「そう申しましても閣下に叱られてしまいます」

ジャンク
「俺らを捕らえて何がしたいんだ」

七世
「各々思う事はあるとは思います…理解しております。閣下とはまたお会いする事になりますので諸々話なら後で出来るかと…それに閣下とお会いする為にもその小汚い格好では失礼に値します…閣下はとても潔癖で綺麗好きの方なのです」

ジャンク
「あの男(龍エン)とまた会わせてくれるのか」

ザリー
「…!」


ザリーはただ1人隅の方を睨んでいた


ザリー
「おいそこに居る女出て来いよ。さっきからジロジロと目障りだぜ」


ザリーは隅っこでザリー達を見つめていた女の存在に気が付いた


艶のある緑髪の女
「!!」

七世
「りゅ"柳ギョク"様…何故あなたがこんな所にいらしてるんですか」


絶対的王権制度
范帝国皇帝の3人の実子の1人
その名は
【第3皇女】沁 柳(りゅう)ギョク


柳ギョク
「この第3皇女のわたくしが何処に居ようとあなたに関係なくてよ?」

ジャンク
「また皇子かよ」

七世
「柳ギョク様、お部屋へお戻り下さい…あなたがここに居たら私の管理不足で閣下に叱られます」

柳ギョク
「関係ないわ。ひと足先に海賊達には聞きたい事があってよ?」


そう言うと牢に入る柳ギョク


七世
「高貴な皇女自ら牢に入るなど…な、何を考えているんですか!」

柳ギョク
「うるさいわねあなた」

七世
「…」

柳ギョク
「あなた方はザリー海賊団ね…少し血筋を調べさせて貰ったわよ。"引き裂き"のジャンク改めジャンヌ・ジャクソン…貴族として生まれ海賊になった変わり者
そして"海の執行人"のザリー改めザクロ…あなたの父親は無邪気一味船大工キャップ、そして母親はサーカス海賊団幹部モモの元で生まれた」

ジャンク
「流石は范帝国の情報網だけある」

柳ギョク
「龍エン兄さん…いえ閣下に頼みあなた達を生かす様頼んだのはわたくしであってよ?本来なら処刑されていてもおかしくないのだから」

ジャンク
「何故そんな事を」

柳ギョク
「話を最後まで聞く事ね。外海では既に覇権を争っている事実は知ってるわよね?」

ジャンク
「覇権争い…例の"アラクネ"達や"海の四天王"達の抗争か」

(Android/Chrome, ID:PP3oKf6U0)
18 :イエロー
03/13(水) 07:17

第5夜<范帝国の一件⑤>

柳ギョク
「その通りよ」

ジャンク
「その覇権争いが俺らとどう関係があるんだよ?」

柳ギョク
「わたくしが聞きたい事はザクロ、あなたにあってよ」

ザリー
「は?俺に?何だよ?」

柳ギョク
「今や"無邪気一味"は覇権争いの中心にいる海賊よ、あなたの父親キャップはそこの船員よね?なら一味の現在の所在も知ってるのかと思ってよ」

ザリー
「アテが外れたな。俺は知らねェ」

柳ギョク
「しかしあなたの持っていた荷物にはこの様な物があってよ」


柳ギョクはザリーの荷物からCAPと名前が刻まれた永久指針を取り出した


柳ギョク
「これは父親の所在を示す永久指針ではなくて?」

ザリー
「てめェに答えるこたァねーよ…つか返せよそれ」

ジャンク
「ザリー…」

柳ギョク
「ま、あなたをエサにして父親キャップをおびき出すという手もあるけどね」

ジャンク
「何故そんな事をする?意図が読めねェな」

柳ギョク
「…わたくし達の范帝国はもう1つの2大王国のウォー大国に遅れを取る事は許されないのよ。あそこは今や毒蜘蛛の一味が暗躍して着々と勢力を増す巨大な力を持ちうるのよ…それに対抗する為には"あれ"が必要不可欠であってよ」

ジャンク
「あれって?そしてザリーと何の関係がある?」

柳ギョク
「それにウォー大国に対抗する為には力も必要…覇権争いの中心に席を置く無邪気一味を率いれれば…船長ミルキィ・ロードは今では名だたる海賊達と手を組んで毒蜘蛛一味と対抗してると言うじゃない?
無邪気一味と名だたる海賊達の力が加われば…我々…そして范帝国が世界統一をする日も近づくのよ」

ジャンク
「世界を統一だ??ジャクハハ!」 

ザリー
「てめェらの目的に1ミリも興味ねェ」

柳ギョク
「興味があるないはどうでもよくてよ?そして……それに龍エン閣下の先日までに渡った航海で解った事もあってよ?」

ザリー
「…?」

柳ギョク
「我々沁家の家宝でありこの范帝国の国宝でもあるコトコトの実は…現在無邪気一味が所持しているとの事であってよ。コトコトの実がまた我らの手に戻ればいずれは…世界を統一する事が出来る」

七世
「はわわわ…(国宝が海賊の手に!?)」

ザリー
「何ィ!」

ジャンク
「コトコトの実ってザリーが欲しがってた悪魔の実じゃねェか…まさか無邪気一味が持っていたのかよ」

ザリー
「クソ親父達が」

ジャンク
「コトコトの実って何なんだ?世界統一を為せる程の能力なのか?」

柳ギョク
「それ程の能力であってよ。…もしも我々に協力をするのであればここを出せる様口利きしてあげてもよくてよ」

ザリー
「協力するも何も俺と親父は関係ねェ」

柳ギョク
「あ、そ…」


そう言うと柳ギョクは地下牢を去って行く


ジャンク
「おい、あいつに口利きして出して貰えば良かったんじゃねェか…どうすんだよ」

ザリー
「知るか。それにあの永久指針は小さい頃貰ったモンだし何処に辿り着くかさえ解らねェんだよ」

ジャンク
「ジャクハハ!ならあいつら煮え湯を飲まされるんだな」


王宮
ー皇の間ー


龍エン
「皇帝…ただ今戻りました…お体はどうですか?」

皇帝
「龍エンか…息子に心配されるとは私も歳だな…問題ない…所で国宝の所在が解ったとな?」

龍エン
「はい…ご心配なく…直ちに奪還して参ります」

皇帝
「龍エン…"あやつ"には十分注意しなさい…」

龍エン
「解っております」

皇帝
「頼むぞ」


ー帝都ベキンー
西区域


ザリー海賊団船員達
「まさかザリーとジャンクが捕まるとは…」

「どうするよ?俺達だけじゃあ動きようがないな」

「しかし不穏な感じがするな」


ザリー海賊団の面々は帝都ベキンにて手配された范新聞を見てザリーとジャンクが捕まる事を知るのであった


ー帝都ベキンー
海軍駐屯基地


海兵達
「いろは中将…沁 霤メイ氏が引渡した海賊達の引き継ぎは完了致しました」

「しかし一国の皇子が海賊を始末するなど凄い時代ですね〜」

ピンク髪の海軍将校
「皇子とはいえワタクシ達海軍を差し置いて海賊達を取り締まるなんて!超絶海軍の恥だと思いなさい!!」


ピンク髪の海軍将校
海軍本部中将
【麗】のいろは
※【黒金】のシンベエ中将の同期


いろは
「ワタクシ達1人1人が海兵である意味を超絶理解しなさい!」


いろはの表向きの任務は范帝国の警護、本当の目的は范帝国の動きを逐一監視する事であった
これは世界政府より一任された任務であった


海兵達
「元々范帝国は一般兵ですら屈強ですし我々の警護が本当に必要かどうか怪しいくらいですよ」

いろは
「何を超絶ヌルイ事を言ってんの!だから海軍が超絶舐められるんじゃない!!」

(Android/Chrome, ID:IdYssYUv0)
19 :イエロー
03/18(月) 23:23

第6夜<范帝国の一件⑥>

海兵達
「大変です…!街が…!いろは中将…」

いろは
「超絶何事!」

海兵達
「どうやら第1皇子沁 龍エン氏が航海より戻られたとの事で街は…」

いろは
「街は…?」

海兵達
「街は盛大なパレードが行われるとの事です!!」

いろは
「は??」

海兵達
「沢山の范の料理が振る舞われるとの事!」

「やっほーい!」

「楽しみ過ぎる…」

いろは
「超絶馬鹿!そこに並びなさい…1人ずつ斬ってやる…!」


ー帝都べキン王宮ー
地下牢


七世
「お召し物のお着替えは済みましたねお2人とも」

ジャンク
「不服だぜ」

ザリー
「クソが」  


ビリビリ

ザリーとジャンクは七世の説得に渋々応じて着ていた服を脱ぎ捨て范帝国の客人服を着せられた…しかしザリーは着心地が悪かったのか袖の部分を破り捨てた


七世
「何を!客人用の服を破くなんて」

ジャンク
「ザリーのやる事にイチイチ気にしてたらキリがねェぞ。それより煙草持ってねェか」

七世
「持っていません。それに王宮内は禁煙です」

ジャンク
「ヤニ切れだ。集中してェのに」

七世
「ゴホン…えー龍エン閣下との会談は本日の夜です。それまではまだ時間がありますので街を案内しましょうか…それに本日は街では催(もよお)し物が行われます」


沁 龍エンが本国へ戻ってきた事により毎年恒例で行われている【第1皇子】沁 龍エン主催の范帝国の兵士達や民間人の中から選りすぐられた武人達同士による武術の向上を計った武術祭が開催されていた


ー帝都ベキン中央ー
沁家の闘技場


その昔皇帝である沁家が巨額を投じて作った巨大なドームがあり観客席を囲んだ中央には点々とリングステージが設置されている

観客達は大盛り上がりを見せていた

次々に業(わざ)を見せ合いバトルを繰り広げる戦士達

この武術祭は外海からの飛び入り参加も認められており外外からも多くの戦士達が参加していた

その中に海兵の姿もあった


いろは
「超絶掛かって来なさい…ワタクシに勝てる者などいない!」


海兵達
「乗り気なんだからいろは中将…」

「パレードの話を聞いたらいの一番に参加しちゃって」

「あの人好きだもんねお祭りごと」


いろは
「超絶行くぞォォォー!」


いろはの対戦相手は范の警備兵長の1人
ギュウ魔


ギュウ魔
「海軍中将だが何だが知らねェが俺に勝つのは不可能だぜお姉さん!」


観客達
「ギュウ魔!良いぞ」

「よ!ナイスガイ!」

「外海の海兵なんてやっちまえ」


巨大な太刀を振り回すギュウ魔


ギュウ魔
「呑気に構えてて大丈夫かい!その前に斬っちゃうよ」


キン…

いろはは腰に差していた刀に手を当てた


ギュウ魔
「喰らえ!」

いろは
「アゲハ流-居合-翽(はばたき)!」


ピキィーン…

巨大な太刀ごとギュウ魔を斬り倒すいろは


ギュウ魔
「がは…」

いろは
「超絶口ほどにもないわね。范帝国の武人ともあろうものが」


観客達
「おおおーーーー!!!」


別のリングステージでは


深めのニット帽を被る女
「きゃはは!わたーしも飛び込み参加しよ。誰が相手する??」


子供じみた容姿の女がそう言いながら飴玉をなめていた


戦士の1人
「まだ子供ではないか…舐めてこの武術祭に挑むと大怪我するぞ」

深めのニット帽を被る女
「きゃは!…舐めてるのはどっちかな」


構えを取る戦士に対して構えもせずただ呆然に立ち尽くす深めのニット帽を被る女


戦士の1人
「女子供にも容赦は無しだ。行くぞ」


シュッ

戦士は速攻で蹴りを入れようと動き出した


深めのニット帽を被る女
「ぷっ」


バゴォォォン…!


口から飛び出た雨玉を放り出す…それが戦士に着弾すると戦士の体が爆発した


戦士の1人
「ぐは…!」

深めのニット帽を被る女
「きゃはは!弱っわ」


司会者
「飛び込み参加の謎の少女!その強さはホンモノだー!!」


観客達
「おおおーーー!!!」


深めのニット帽を被る女
【飴舐め】のカラメッラ・キャンディ(28)


キャンディ
「それにわたーし子供じゃないし…まァ若く見られてるって意味でなら別にそのまんまでもいいけど」


スタン…

キャンディのいるリングステージへ歩み寄る1人の男


霤メイ
「メハハハハ!外海の者め。ボクとも手合わせ願おうか?」

キャンディ
(何でわたーしが外海から来たと…)

司会
「何と!!ここで第2皇子であわせられる霤メイ様が飛び込み参加へと!」

キャンディ
「良いけど君傷付けたら後々面倒くさそッ」

霤メイ
「心配無用、この武術祭に置いては地位も名誉も関係ない…戦士達の武術の向上が目的だからね〜」

(Android/Chrome, ID:a/hWXxRV0)
20 :イエロー
03/22(金) 20:24

第7夜<范帝国の一件⑦>

いろは
「顔を深めの帽子で隠してるがあの喋り方、あの飴玉といい…もしも"あの女"だったら何故この国に!?」

海兵達
「誰なんですか?」

いろは
「超絶厄介な女よ。警戒しときなさい」


キャンディ
「きゃはは!」

霤メイ
「構えもせず呑気な女だね」

キャンディ
「ぷっ」


戦闘開始と共に飴玉を口から吐き出すキャンディ


霤メイ
「汚らしいな〜」


バゴォーン…!

飴玉が着弾し再び爆発する


霤メイ
「メハハハハ…仕掛けは単純の様だ」


着弾したにも関わらず傷一つもない霤メイ


キャンディ
「へェ…わたーしの飴を弾くなんて」


司会者
「謎の爆発する飴玉攻撃を防ぐとは流石霤メイ様だーー!!」


キャンディ
「きゃはは!流石は范帝国の皇子様ね」

霤メイ
「次は僕からだ…岩石落とし(ロックダウン)」


霤メイが左手を空に向けた次の瞬間


ズズズ…

突然巨大な岩石が宙から出現しキャンディに向かい降り注ぐ


キャンディ
「先程の見えない壁といい、能力者ね。はじける飴(キャンディ・キャノン)」


バゴォーン…!

キャンディは飴玉を口から放出して巨大な岩石に着弾させる事で粉砕した


霤メイ
「へェやるね〜」


シュッ…

一瞬にして姿を消す霤メイ


キャンディ
「きゃはは!消えた…?」

霤メイ
「隙あり」


キャンディの背後に移りキャンディの首に手を掛けた霤メイ


いろは
「あの動き…我々の使う"剃"じゃない」


キャンディ
「きゃはは!一瞬で背後を?」

霤メイ
「外海では"剃"とか呼ばれてるらしいね。ボク達の国ではこれを"瞬"と呼ぶんだ…そしてボクの手刀は刃物同様切れ味が鋭いけどどうする?降参してくれたら嬉しいんだけど」

キャンディ
「降参?きゃはは!」

霤メイ
「ならトドメだ」


バキィ…!!

キャンディは咄嗟に後ろ蹴りを霤メイの溝に決め込んだ


霤メイ
「ノーモーションで後ろ蹴り…ぐは…そんな小さな体の何処から力が出るんだか」


霤メイは静かにダウンしていた
 

司会
「何て少女だ…!!あの霤メイ様に膝をつかせるなんて」


キャンディ
「きゃはは!まだやるなら掛かってきな♪」

霤メイ
「メハハハハ!強力な一打貰ったな〜〜だけどまだこれからだ」


龍エン
「何を遊んでいるのだ霤メイ。女子供に遅れを取るなど沁家の恥だぞ」


中央席にて試合を鑑賞していた【第1王子】沁 龍エンがそう呟く


霤メイ
「やれやれ…エン兄にトバッチリ食らっちゃったじゃないか」

キャンディ
「わたーしに関係ないし。それに君の能力も未だ不明だしまだまだ余裕そうじゃん」

霤メイ
「メハハハハ!本気で行くね。山落とし(マウンテンダウン)」  


ズズズズ…

当然宙から山が丸々一個出現し、それが闘技場目掛けて振り落とされて来た


司会
「何て規模だこれは!?観客の皆さん!!逃げてください!!」


霤メイ
「これなら粉砕出来まい!」

キャンディ
「ちょっとばかしピーンチ♪だね」


キャンディはポッケから大量の飴を口に含んだ


霤メイ
「止めれるかな?」

キャンディ
「そんな事しない。はじけ散る飴(キャンディ・ショットガン)」


複数の飴が降り注ぐ山に着弾し爆発し、連鎖するように次々と爆発が起こった


司会者
「なんて事だ!?降り注いだ山が次々と爆発して行く〜〜!!」


キャンディ
「きゃはは!大きさよりも質だよ」


しかし爆発を続ける山の残骸は闘技場に次々と降り注いでいた


龍エン
「霤メイめ。その技をこの闘技場で使うなど」

兵士達
「龍エン閣下!どうされますか。このままですと闘技場が半壊します」

龍エン
「心配するな。貴様らは離れていろ」

兵士達
「という事は龍エン閣下の能力で…」


ゾゾゾッ………!!!!


次の瞬間降り注ぐ山の残骸は何かによって掻き消された


龍エン
「ふん、無駄な手間を」

霤メイ
「お見事♪エン兄」

龍エン
「私に力を使わせるとは。それまでが算段だったか霤メイ」

霤メイ
「正解♪」


キャンディと霤メイの対決は決着が付かず闘技場のリングステージもめちゃくちゃとなり引き分けとなった


七世に案内されて一部始終見ていた手錠をされたザリーとジャンク


ジャンク
「何て攻防だよ。それに最後のアレはあのリュウエンって奴の能力か」

ザリー
「関係ねェよ次会う時はぶちのめすだけだ」

七世
「龍エン閣下は皇子でありながら文武両道の天賦の才があるお方です。あなた方達が交えるなどおこがましいです」


キャンディ
「引き分けか。ま、楽しかったよわたーし。」

霤メイ
「メハハハハ!引き分けは納得が出来ないね」

(Android/Chrome, ID:9+pmO47I0)
21 :イエロー
03/28(木) 20:10

第8夜<范帝国の一件⑧>

キャンディ
「君がリングステージ破壊しちゃったんだし、とても残念だけど持ち越しだね」

霤メイ
「外海の女よ、目的は何だ?」

キャンディ
「わたーしは通りすがりの一般参加者。それ以上でもそれ以下でもないよ」


そう言い残し闘技場から去るキャンディ


トコトコ


闘技場の隅を歩くキャンディに海軍中将のいろはが声を掛けた


いろは
「何故だ。何故お前の様な女がこの国にいる?」

キャンディ
「ゲ、海軍…しかもあの女剣士"麗"か」

いろは
「この場で捕まえてやってもいいが…後々面倒になると困る」

キャンディ
「利口だね。そっちのがわたーしは助かるけど」

海兵達
「誰なんですかいろは中将」

「ただの参加者じゃ」

「幼気な少女ですよ」

いろは
「マヌケか。さっきの超絶な戦い見てたらただの参加者じゃない事は一目瞭然。深めの帽子で素顔を隠してるけど…この女は"毒蜘蛛の一味"の1人よ」

海兵達
「あのアラクネの!?」

「ただの少女にしか見えないが…」

キャンディ
「わたーし迂闊だったわ。まさかこの国に君の様な優秀な海兵が紛れ込んでいたとはね。十数年前に"黒金の男"と共に海軍に反乱を起こして仕組みを作り変えた伝説の1人ね、"麗"のいろは」
※黒金の男…いろはの同期でありザクロの育ての親である現中将のシンベエ


そう言うとキャンディは深めの帽子を取る


ショートのダークブラウン髪がなびいた


毒蜘蛛の一味 女郎蜘蛛一派
【イリーガール】のカラメッラ・キャンディ
懸賞金8億9810万ベリー


キャンディ
「きゃはは!心配無用…わたーしはただ偵察に来ただけよ、お互いに揉め事にはしたくないでしょ。それにあなたとは目的も立場も一緒のハズよ"麗"」

海兵達
「8億越えの海賊なんて初めて見た」

「どうする?」

「どうするっていろは中将の指示が出ないと」

いろは
「海賊が偵察だって?悪巧みにしては超絶不気味ね」

キャンディ
「きゃはは!あの伝説の海兵の1人を相手にするなんてわたーしには荷が重いから止めときたいんだけど」


:
:

そして同時に
一時中止になった武術祭はリングステージの復旧と共に再開した


いろは率いる海兵チームと毒蜘蛛の一味キャンディの対話は続く


いろは
「あなたに掛かってる懸賞金の意味は知ってる?8億よ…並の悪党に掛かる金額ではない」

キャンディ
「きゃはは!そんな事より伝説の海兵達って今じゃ皆40過ぎてるんでしょ、それなのに君の美貌は今も現在…美の秘訣でも聞きたいんだけど」

いろは
「話を逸らすなイリーガール…」

キャンディ
「きゃはは!面倒事は御免よ…ドロンさせて貰うわ」


タタタッ

キャンディはそう言うと走り出した


いろは
「超絶待ちなさい!」

:
:


時間は夜に


ー帝都ベキンー
王宮の"龍"の広間


龍エン
「本日の武術祭中々粒揃いであったな」

柳ギョク
「ええ…どうやら兵の報告に寄りますとどうやらウォー大国の"使い"が紛れ込んでいたとの報告が」

龍エン
「あの妙な話し方の女(キャンディ)か…二大王国ウォー大国の裏で暗躍する毒蜘蛛の一味の1人がガンコウ(港町)より入国したとは報せはあった…ただのネズミだ手に取らぬ」

霤メイ
「それなら先に言ってよ…引き分けにされて納得出来ないし本気で潰したのに」

龍エン
「今はまだ揉める気などはない。全ては国宝を取り戻してからだ…」


バタン…

龍の広間の扉が開き、ザリーとジャンクが七世に連れられて入って来た


ザリー
「クソ野郎!てめェら!早く離しやがれ」

七世
「わ、わ、わ、閣下になんて口を…」

ジャンク
「まァまァ、とりあえず奴(やっこ)さんの話も聞いてやろうぜザリー」

龍エン
「エンハハハ!威勢のいい女だ」

霤メイ&柳ギョク
(エン兄・龍エン兄さんが笑った)

ザリー
「てめェらに協力するつもりはねェぞ」

龍エン
「確か貴様は我々の国宝であるコトコトの実を欲しがっていたな女」

ザリー
「あァ」

龍エン
「くれてやってもいいぞあの悪魔の実をな」

霤メイ&柳ギョク
「!?」

柳ギョク
「か、閣下何を仰るんですか!?」

霤メイ
「冗談でしょエン兄〜!あれは国宝…しかもこの大きな争いには必要不可欠…」

龍エン
「あれは世界を統一する能力に等しいが既に霤メイもこの私も悪魔の実の食しておる。能力者は2つ目を食せば死ぬ。かと言え温室育ちで戦闘経験もないに等しい柳ギョクでは力を生かせるとは思えんしな」

柳ギョク
「く…」

ザリー
「俺にくれるってのかよ」

ジャンク
「待て待て!都合良すぎるだろ…それにあんたらの国宝を外海から来た者にみすみすやるって言うのかよ」

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