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106 :
朽木白哉
2010/11/07(日)04:03:22
お前が傍らに居ない事で、私にとっての全てだった二人の時間が一人の時間に変わった。
壁と話しているわけにもゆかず、お前だけに向けていた視野を少しずつだが外へと向けてみては、私では無い誰かが誰かに宛てた言葉でも心を打つは斯様に容易い事なのかと驚愕する。
誰ともしれぬ誰かがそう感じるように、私自身も愛あらば心が温かくなり、哀あらば胸が抉られるのだ。
これ程感受性が強かった覚えも無いのだが、最近は殊更他人の声を聞いた時に心が強く影響される。
嫌っているわけでは無い、このような感覚も悪く無いとさえ思う。
私などまだまだ、取るに足らぬと学ぶ術でもあるのだからな。
お前にとって私は、今、何色の言葉を綴っているのだろう。
恋次に望まれた色なら、嬉しいのだが。
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107 :
朽木白哉
2010/11/12(金)03:49:08
別離を受けて嘆くのと、
別離を知らず嗤うのと、
果たしてどちらが哀れなのか。
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108 :
朽木白哉
2010/11/13(土)22:56:45
おかえり
新たな船出に相応しい名だ。
遠くから兄の行く先を見守っている。
済まぬ、些か紛らわしい触れ込みであった。そうだな、何時か。
私もその日を望んでいる。
少々気を遣わせてしまったか。
だが、兄の言葉を見て宛は違えど沢山大切な事を学ぶのだ。
私も、兄等のように強くありたい。
―――
外は変わらず時を刻んでいる。
立ち尽くすまま、
風が流れるように迅る現実を受け入れるほか術はなく。
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109 :
朽木白哉
2010/11/18(木)01:42:28
久方振りに舞い降りた彼奴からの蝶。
あまりに唐突に戻った蝶に動揺し、それを悟られたく無いばかりに少し冷たく接してしまった。
その所為か謝罪を繰り返す恋次に敢えてまた厳しい言葉を浴びせてしまう、己の余裕の無さが憎らしい。
蝶より響く言音は変わらず低く温かだ。
恋次が帰したら遣りたい事が山ほどあると欲張り豪語していたのに、お前を目に映しただけで私の心の隙間は簡単に満たされてしまった。
…やはり、愛しい。
今は眠る仔犬に届けられぬ儘の言葉は次にとっておこう。
高ぶり故に頭が回らぬ故、此度はこれにて。
おかえり、恋次。
おかえりなさい。
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110 :
朽木白哉
2010/11/18(木)11:47:44
>独り言
確証が持てぬ。
故、密かに宛てる。
もし異なれば未熟な坊だと笑えば良い。
私も貴様と同じだ。
待てが苦手…というよりは、初めての事に些か戸惑ってしまった。
何時帰するとも知れぬ彼奴を待つ事が、夜毎不安で眠れずに居る日も多々あった。
其れでもこうして心穏やかにいたのは、耳を掠めた小さな声のお陰だった。
感謝している。
礼を残すのがこんなにも遅くなってしまった。
お前の囁かな其の声に、私は救われた。
私も祈ろう。
貴様の歩む其の先が陽に満ちている事を。
…らしくないとの揶揄も、此度ばかりは受け入れよう。
有難う。
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