一斉砲撃
2018/04/01(日) 03:18
さて。
この日記を教えられたお前、そう、お前にはぜひ順番通りに読んで貰いたい。
思ったより長くなったがまあ、お前ならきっと読んでくれるだろう。
これが、いままでの俺の想いの全てだ。
然と受け取るがいい。
Eins.
朧月夜に銃弾をZwei.
おやすみ世界Drei.
密やかに、甘やかにVier.
とびっきりの甘い毒Fünf.
お前は賢いからSechs.
仕掛け返され企んでSieben.
奴についてAcht.
旗を拾う話Neun.
その言葉こそ道しるべZehn.
「ふたりで」Elf.
千年先も戦争したい――読んでいただけたかな。
どうだ、俺がどれだけお前に翻弄されていたか思い知ったか。
今お前がどんな想いを抱えているかは知らんが多少なりとも心揺らいではいる筈だと自惚れた上で、まあなんだ、安心してくれ。
なんといってもこれが最後だからな。甘くて柔らかくて少し大きい、求肥に包まれた甘味の砲弾をとどめの一撃に変えよう。
いいかよく聞け、これだけの銃弾を溜め込ませておいてもう敵前逃亡は許さんぞ。どうせ俺にも退路などない。
叫ぶべくはたった一言。即ち、
お前が好きだ、トントン。
以上を宣戦布告の言葉として、
あとはお前からの反撃を待つばかりだ。