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┗517.【広壮なる】二つ名キャラで小説を書こうぜ 第二章【妄想】(1-50/50)
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1 :◆Nq5PNg/rCw
投稿日:11/03/18 16:39:19 yXWjyFjIO
前スレが埋まったので、新スレ始動です。
こんな時にスレ立てするのもどうかと思ったのですが、少しでも皆様の気晴らしになればと思い、やはり立てることにしました。
以下コピペです。
このスレは、その名の通り能力スレでつくられた能力をキャラ化して、そのキャラで小説を書こうぜ、というスレです。
能力キャラ絵化スレで描かれたキャラを拝借することもあります。
【小説を書かれる方への注意】
基本的にどなたのご参加も自由ですので、どしどしご投稿下さい。長さも規定はありませんが、一応『短編』ということ、『安価はせずに自分で全て書き上げる』ということを念頭に書いてください。
また、能力は能力スレ・能力キャラ絵化スレで書かれたものを使用してください。それ以外の能力が書きたい時は、まず能力スレにその能力を書き込んでからでお願いします。
投稿する際は、コテハンやトリップをつけておいた方が、いいかもしれません。間に他の方の投稿があっても判別できますので。
※トリップは、名前欄に『#1111』というように、『#』の後ろに英数字を1ケタ~8ケタ入れることでつけられます。
また注意点ではありませんが、能力一覧表HPのURLを貼っておくので、小説を書く時のご参考までにどうぞ。
http://m-pe.tv/u/page.php?uid=hutatuna&id=1【読まれる方への注意】
小説の書き手によって、その書き手さんの自己設定が盛り込まれることがあります。というかないと書けないです私は(汗)
なのであなたの考えている能力キャラと、多々違う点、もしくは予想外の設定ががあるかもしれません。が、それを理解して下さった上でお読み頂けると嬉しいです。
早い話が、「俺の嫁が……!」になる可能性があります。あまり過度なイメージ崩壊はしないよう努めますが……
小説への感想はお気軽にどうぞ。書き手さんの励みになります(・∀・)
追って追加するかもしれませんが、とりあえずはこのくらいで。
では、今スレもはりきって参りましょう!(`・ω・´)
(202.229.178.2)
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2 :
◆0gE85SI5tw
投稿日:11/03/18 21:52:35 ???
いきなり途中からで申し訳ないですが、続きを投下させて頂きます
医務室前~
センチタソ「…あの黒さん…」
黒「ん?なんだい?」
センチタソ「少しお聞きしたいことがあります。」
黒「どうしたのさ、改まって…」
センチタソ「私の事を…どう思いますか?」
黒「?普通に可愛いと思うけど…ってそんなノリじゃないみたいだね」
センチタソ「…私は……『異常』でしょうか?」
黒「うーん…まあ異常とは思わないけど、珍しいってのはあるかなぁ、ここまで自由意思を持った能力ってのはなかなか…ね」
センチタソ「そうですか…」
黒「こんな風に会話出来ること自体が稀だしね。でもよかったね」
センチタソ「…なにがでしょう?」
黒「おかげで、みんなと喋れて、笑えて、男だって助けれたんだし…ね?」
センチタソ「…そうですね!」
黒「うん」ニコ
(123.108.237.3)
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3 :
◆0gE85SI5tw
投稿日:11/03/18 21:56:12 ???
黒「…まあ、それでも男が気絶してるのに発動してるのには、さすがにびっくりしたけどね」
センチタソ「!(そうだ…私はなんで動いていられたのだろう…)」
黒「ま、完全自動で発動する能力はざらにあるし…」
センチタソ「…黒さん……」
黒「…どうしたのさ?」
センチタソ「…貴方の能力を見せていただけませんか?」
黒「?別にいいけど…?」
『黒の立体!』
センチタソ「…黒さん……」
黒「うん?なに?なんか作ろうか?」
センチタソ「…もし、もしも私がこの『立体(キューブ)』を隠したとしたらどうしますか?」
黒「…?そうだな…あ、でも多分隠されても解るんじゃないかなぁ…まぁ見つからなくても解除すればいいだけだしね。」
センチタソ「隠されても解る…?」
黒「うん…えーとなんて言うのかな…感覚的に大体の位置が解るというか…」
センチタソ「…」
黒「能力ってのはやっぱり自分の一部だから…引き合うというか…うーん、ここらへんは、なんとなく解るんじゃないかな?」
センチタソ「そうかもしれませんね…」
ガラッ
桃「お待ちどうさま、二人共どうぞ入りなさい」
黒「はーい…さ、いこっか」
センチタソ「…はい」
(123.108.237.2)
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4 :
◆0gE85SI5tw
投稿日:11/03/18 22:08:01 ???
センチタソ「桃さん…それでマスターの体はどうなのですか?」
桃「うん、問題無しよ。まあ少し安静にしてなさいって程度かしら…」
センチタソ「お世話をおかけしました」ペコリ
桃「いえいえ、どういたしまして。あ、男くん。あんまり無理して彼女に心配かけたら駄目よ?」
男「肝に命じておきます」
桃「うん、じゃあ今日は帰っていいわよ。ゆっくりしなさい…さて黒ちゃんは何のご用件かしら?」
黒「あ、明日の任務について聞きたいことが二、三…」
男「さて…帰るかな、いくよセンチタソ!はい」
センチタソ「え、あ、その…ま、マスター?…す、少し恥ずかしいかもです////」
男「まあまあ、今度は絶対に離さないから…ね?」
センチタソ「は、はい////」ギュッ
センチタソ(マスターの手温かいな…あれ?なんでだろう…なんだか)
男「!セセセ、センチタソ!?泣いてるの!?ご、ごめんね心配かけて!」
センチタソ「…いいえ、違うんです…なんだか…よくわからないですけど…急に涙が…」
センチタソ(なぜ私は?泣いてるの?…この気持ちはなに?懐かしくて寂しい…嬉しいような悲しいような…あ、あれ…何かを大切な何かを忘れていたような…)
『離したら駄目よ男くん、きちんと繋いでなさい…』
(…何、この声は…わたし?…駄目!思い出したくない…頭が…!?)
センチタソ「…いや…いやぁぁぁああああ!…」フラっ
男「センチタソ!」
(123.108.237.26)
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5 :
◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/20 13:39:36 ???
どーも皆さん約2ヶ月ぶりですね…仕事やらなんやらで全く来れませんでした…
今更感満載でこっそり続きをお送りします
(123.108.237.21)
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6 :
◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/20 13:40:45 ???
…これはなんの記憶だろう?これは一体いつのことだろう…
男『おい!そんな急かすなよ』
これは…マスター…?
男『ったく、たかがパイごときではしゃぎやがって…ホントにガキっぽいんだから…』
ふふっ…自分だって子供なのに…
男『うわっ…ちょ…すぐ蹴るなってば』
だけど顔が笑顔だよ
男『…恥ずかしいからやだ』
いいからほら早く繋ぐ
男『…なぁ、桜。俺…き…よ……』
え?なに?よく聞こえない…さくら?…桜?…サクラの花?………
…違う、これは
これは私の名前だ
(123.108.237.4)
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7 :
◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/20 13:41:51 ???
センチタソ「うぅ…ん…」
男「センチタソ!!良かった気がついた…」
センチタソ「…マスター…」
男「ちょっと待っててね、桃さん呼んでくるからね」
センチタソ「待って!」ぎゅっ
男「っ…せ、センチタソ!?」
センチタソ「お願い『男くん』…もう少しだけ、このままにさせて…」
男「………うん」
男「…おかえり」
センチタソ「ただいま…」
(123.108.237.5)
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8 :
◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/20 13:42:43 ???
桃「…そう、記憶が戻ったのね……はじめまして『さくら』さん」
センチタソ「『桜』でいいですよ桃さん。」
桃「そう…では桜、早速で申し訳ないのだけど教えて欲しいことがあるの…」
桜「わかっています」
桜「私達が元に戻る為にも是非協力させてください」
黒「あのー…完全に置いてかれてるんだけど…何がどうなってるんすかね?」
男「あー…」
桃「うん…もう隠すこともないし、この際だから最初からお話して貰おうかしらね」
男「…はい」
男「あの日…俺達二人はある施設へ潜入した…今考えるとそれすら仕組まれていたのかも知れない…
気付いたら俺達はすでに囲まれていた。
(123.108.237.4)
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9 :
◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/20 13:43:44 ???
男「ん…ここ…は…」
?「やぁ、お目覚めですか…?」
男「っ!?」ガタッ
?「おっと…動けないよう拘束させてもらいましたよ」
男「てめぇ…」ギシッ
?「おやおや…抵抗しない方がいいんじゃないでしょうかね」チラッ
男「!…彼女に何をしやがった!」
?「クク…なぁに今は少し眠ってもらっているだけですよ、君たちにちょっとした実験に付き合ってもらおうと思ってね…」
男「実験だと?」
?「はい…あなた方の能力を拝見させて頂きましたが、実に素晴らしい!」
?「自分で考え、行動し、使役者の要望に応える、正に理想的な自動人形(オートマータ)…しかし」
?「私は思ったのです…『完璧』にはまだ足りない。と…」
?「完璧な能力、それは「完全な自我」を持ち合わせた能力であると!」
男「…そんな能力聞いたことねぇよ」
?「えぇ…確かにそうです、ですが気がついたのですよ、
『存在しなければ造ればいい』
とね」
男「…狂ってやがる」
?「お褒めに与り光栄です…偉大なる科学はいつだってそう虐げられてきた物ですからね」
?「…いやしかし実際大変だったんですよ?基準を満たす能力者がなかなか現れずに長い時間待っていました…そう気が遠くなる程に」
?「しかし今宵ここに我が悲願は成就するのです!さぁ!そこで観ていなさい!彼女が「完璧なる能力」として生まれ変わる瞬間を!」
男「やめろ…」
?「ク…クカカカカカカ!!」
男「やめろぉおぉぉぉ!!」
(123.108.237.5)
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10 :
◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/20 13:44:58 ???
?「クカカカカ!素晴らしい!実験は成功だ!ご覧なさい新しく生まれ変わった彼女の姿を!!」
男「そ…そんな」
?「実に美しいとは思いませんか!」
男「…せ……今すぐ桜を戻せ!!!」
?「おやおや…まだ解りませんか?いまや彼女が桜さん自身なんですよ…さて」
男「うおぉぉぉおぉぉ!!」ギシッ
?「っ!?これは予想外の力ですね…まあもっとも」
男「!」
?「能力が無ければ何も恐くありませんがね…」
男「っ!?」
?「貴方の力は些か危険ですからね、それに器は空の方が都合がいいですから…」
男「…器?」
?「ククッ……あなたは、『1人の人間』が『2つの能力』を持つことは可能だと思いますか?」
男「…てめぇ」
?「クカカ…貴方を『彼女』の器にします」
?「もっと喜んで下さいよ…私のおかげで貴方はずっと彼女と一緒に居れるのですからね」
男「…く、っが!?…かはっ…」
?「おっと言い忘れていましたね、こちらの実験は激しい痛みを伴いますから、頑張ってくださいね。ククッ」
男「ぐっ…あぁぁぁぁあああ!!!」
?「まあ、貴方の身体なら耐えられるでしょう、クカカカカカ…」
(123.108.237.5)
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11 :
◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/20 13:46:21 ???
?「これは……拒絶反応?……くっ…この二人でも駄目ですか…」
男「…ぐ」
?「おやおや…まだ意識がありますか…流石という他ありませんねぇ。正に驚異的な強さです」
?「いや……まってください…この男の身体ならもしかすると…」
男「……」
?「試してみる価値はありますね…」
男(くそ…駄目だ、意識が…)
?「一つの器に二つの能力が問題なら…器を……に…一つずつ……」
男(やめ…ろ…)
?「…クカカ…いいぞ…これなら……」
男「っ……」
?「おや、ようやく気絶したようですね…では今のうちに…」
(123.108.237.5)
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12 :
◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/20 13:48:49 ???
桜「…そこからは私が話しましょう…きっと男くんでさえ知らないこと、私の『拘束過剰』としての最初の記憶…」
あの日…
私がドールになった日…
私が、彼の能力になった日…
ここは…どこ?
確か私達…囲まれて…捕まって……どうなったんだろう…
…あ、男くん…何を…叫んでいるの?
あれ…なんだろうな…なんだか頭がぼーっとする……それにすごく眠い……駄目だ、男くんを助けてあげないと…あれ…か…らだが……うごか……おと…こ……くん
?「クク…ククク……クカカカカカ!!成功だ!ついにやった…これこそ完璧……これでようやく…」
?「いや…これはあくまでこの子の肉体があってこそ…普通の身体では流石に……ふむ」
?「まあ、成功すると分かっただけでもよしとしますかね……ん?」
ウォーン ウォーン
?「警報?」
『…精神レベル上昇中、限界値突破、今すぐ実験を停止してください…繰り返します…精神レベル…』
?「なに!?…おかしいですね、意識は途切れたままのはずですが…」
男?「……ドールズ」
センチタソ?「はい、マスター」
?「おや…これは」
男?「…いけ」
センチタソ?「了解しました…」
スッ
?「…おっと、完全じゃない分まだ不安定ですね。しかし興味深いデータです。」
センチタソ?「…マスター」カチャカチャ
?「!命令もなく主の拘束を解除しましたね…素晴らしい!実に素晴らしい!」
男?「…」ダッ
?「……ぐっ!?いくら不完全とはいえ、この状況はまずいですねぇ…」
男?「…」グッ
センチタソ?「…」スッ
(123.108.237.4)
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13 :
◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/20 13:49:55 ???
?「ふぅ…仕方ないですね…まあサンプルは充分採れましたし、非常に残念ですが…」カチッ
『…非常事態宣言が発令されました…Dー32の隔離を開始します…』
?「あとは処理班に任せましょう…あぁ女の肉体のほうは持ち帰りましょうか、精神を引き離された肉体がどうなるのか非常に興味がありますしね…」
桜「…そのあと処理班らしき数人のグループがやってきたわ」
黒「…で?」
桜「もちろん暴走した男くんがみんな倒したわ」
桜「その上、施設をめちゃくちゃに破壊した。」
桃「そして私達に保護された」
桜「そうですね」
桃「さて…肝心なことを聞きましょうか」
桜「…ええ、施設についてのデータですね」
(123.108.237.5)
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14 :
◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/20 13:51:13 ???
桜「……私の知っていることはこれで全部です。」
桃「ありがとう、これで尻尾をつかめるはずよ。」
男「さて、じゃあ団長に報告を」
桜「あ、そのまえに…」
男「ん?なんだよ」
桜「…お風呂入りたい」
男「……えっ」
桜「い、いいでしょ!ドールになってから入ってないし、久しぶりにお風呂位!」
男「だってドールに風呂は必要無いんだろ?」
桜「気分よ!き・ぶ・ん(はぁt」
桃「ふふ…いいわよ桜ちゃんいってらしゃい、そうね…男くんと一旦家に帰ったらどうかしら」
男「しかし」
桃「団長には私から報告しておくわ」
男「わかりました…ありがとうございます。」
桜「やったぁ!ありがとう桃さん!さあ帰るわよ男くん!」
男「ちょ…そんな引っ張るなって!だいたいお前キャラ変わってるぞ!」
桜「真面目なトーンだと疲れるのよ…」
男「相変わらず自由だな…いってぇ…蹴るなよ!」
桃「あらあら本当に仲がいいわね…さて行くわよ黒ちゃん」
黒「えっ!?俺もですか?」
桃「えぇ、それとも私といるのは嫌なのかしら?」
黒「いや滅相も無い、むしろ…」
桃「ん?」
黒「いえなんでもありません」
桃「ふふ、さあいきましょうか」
桃「……後悔するわよ」
黒「え?何か言いました?」
桃「いいえ、何も…」
(123.108.237.4)
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15 :
◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/20 13:53:10 ???
とりあえずここまで、細かく切ってすみません。
あまり長くするとまた開けなくなるので…お目汚し失礼しました、
(123.108.237.5)
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16 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/29 12:35:16 gmilfRiLO
にぅvip全体が大分過疎ってるみたいなんだけど、亀でも続き書いた方がいいかな…?
落とした方がいいかい…?
(123.108.237.30)
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17 :SERNの名無しさん
投稿日:11/05/30 12:28:58 +oNEH07XO
書いてくれ!!
(118.159.131.31)
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18 :SERNの名無しさん
投稿日:11/05/30 17:29:22 ELu++LKXO
>>16楽しみにしてる人間もいるぞ。
是非書いてくれ。
(123.108.237.30)
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19 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/30 19:30:54 3ix1XTE+O
>>17>>18ありがとう、もう少し頑張ってみるよ
とりあえずはあさって辺りに投下予定
(123.108.237.27)
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20 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/31 18:05:30 2Hv241QvO
廊下
桃「…ねぇ黒ちゃん」
黒「なんでしょうか」
桃「確かあなたがここに来たのは最近だったわね…」
黒「3年ほど前ですね。」
桃「『天才』黒の立体…」
黒「…やめてください、昔の話しです」
桃「ふふ謙遜しないで…黒ちゃんは16で入団した。これは異例よ」
黒「規定は18からですからね」
桃「…そうこの国で騎士団の入団が認められるのは18から…ところで男くんって幾つに見えるかしら」
黒「うーん…どうでしょう、僕より少し上って所ですかね」
桃「彼は今年で21よ」
黒「やっぱり少し上ですね、けどいきなりどうしたんですか?」
桃「男くんが入団したのはいつだか知ってる?」
黒「?正確には知りませんが…僕と同じ時期だった筈です。」
桃「そう…『表向きは』ね…彼の入団は13のときよ」
黒「え!?ど、どういうことですか?」
桃「彼が私と現団長に拾われたとき、彼はまだ13才の少年だった…男くんが孤児だってことは知ってるわね?」
黒「聞いたことはあります」
桃「あの日は雨だったわ…私達はある任務の帰還中だった。」
(123.108.237.4)
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21 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/31 18:07:38 2Hv241QvO
桃「その途中で立ち寄った街で一人の少年と出逢った。」
黒「それが男ですか…」
桃「…その子は一体の人形を大切そうにしっかりと抱きしめて、道の隅にうずくまっていたわ…あまり治安の良い街じゃなかったし私は彼を保護することにした。」
黒「…」
桃「大変だったのよ?声を掛けただけで暴れるし…しかも物凄い力で」
桃「でもよっぽど疲れてたんでしょうね…一通り暴れると気を失ってしまった。おかげで連れて帰るのは楽になったけどね」
黒「…そんな経緯が」
桃「…ただ人形は決して手放そうとしなかった」
黒「その人形はドールですか?」
桃「いいえ、あの時は本当にただの人形に見えたし実際に動くこともなかった…3年前までは…ね」
黒「…そのあとどうなったんですか?」
桃「……この事を知ってるのは私と団長だけ。それを聴く覚悟はあるかしら?」
黒「…話して下さい」
桃「…連れて帰ったあと念のため私が診察したわ、そして彼の腕にある刻印(しるし)を見つけたの…」
(123.108.237.26)
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22 :SERNの名無しさん
投稿日:11/05/31 19:13:29 LE8W7XX1O
わっふるわっふる
(123.108.237.2)
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23 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/05/31 19:56:50 2Hv241QvO
チャポン
桜「…んっあぁー…きもちいー」
男「ここに一式置いとくぞ」
桜「ありがとー…(男くんも一緒に入ったらいいのに)」ボソッ
男「ん?なんか言ったか?」
桜「なんでもなーい」
男「そうか(もう一押ししてくれりゃいいのに)」ボソッ
桜「ん?なにか言ったー?」
男「なんにも…そういえばさ」
桜「んー?」
男「センチタソっていまどうなってるんだ?」
桜「ちゃんといるよ、あたしの中に」
男「やっぱり桜とセンチタソは別なのか?」
桜「んー別とは違うかなぁ…今はこうして「桜」として話してるだけで人格?としては1つだけなのよ」
男「…つまり?」
桜「そうね、桜としての考えとセンチタソとしての考えが混ざってるって感じかしら…あ」
男「ん?」
桜「例えばね…ねぇ男くんも一緒に入ろうよ!」
「ちょっと桜!?やめてください////」
男「!…センチタソ?」
センチタソ「はい、マスター…入って来ないで下さいね」
桜「あはは!こういう事よ」
男「扉越しじゃなかったら完全に混乱するな」
(123.108.237.22)
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24 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/06/08 20:34:25 EjGrFuF7O
男「つまり多重人格みたいな感じか…」
桜「まあ、そんなとこかしらね…さてそろそろあがろうかしらね…」ザバッ
男「ちょ、ちょっと待ってくれ先に着替えるから」
桜「なによ今更?ついこの前まで一緒にお風呂に入ってたくせに」
男「お前にはついこの前かもしれないが、俺にしたらもう12年も前だ!」
桜「!はいはい…わかったから、早めにね?のぼせてきたわ…」
男「おう」パサッ
桜(にやり…)
センチタソ「桜!?何を考えt桜「…と見せかけておりゃー!」ガチャ
男「ちょ…ま」
桜「あらあら…男くんもすっかり大人ねぇ」
男「少しは動じろよ…っ!/////」
桜「あらその腕…」
男「いいから!前隠せ!前!/////」
桜「…あ」
(123.108.237.21)
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25 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/06/08 23:37:01 EjGrFuF7O
桜「まあ…いいか男くんだし」センチタソ「よ、よくありません!!!早く服を着てください!!/////」
桜「しかたないわね…んしょんしょ」
男「……」そー
センチタソ「覗いたら刺しますよ?」
男「」
桜「…んーめんどくさい…男くん手伝って、ていうかもう着替えさせて」
センチタソ「絶対にだめです/////」
桜「さて…着替えもすんだところで」
男「……」
桜「私の裸の感想でも聴こうかしら」
男「そりゃあ…」
センチタソ「忘れてください!今すぐ忘れてください!/////」
桜「まあいいじゃない男くんにだし」
センチタソ「うぅ…そういう問題じゃないです…」
桜「まどうせそのうち覗かれてたわよ?変態だし」
男「しねぇよ!!それにあれは…」
桜「いやわかってるわよ?あれは昔男くんがよくやってたイタズラでしょ?」
男「…俺だってやりたくなかったさ…」
センチタソ「なるほど…マスターはただの変態じゃなかったんですね…」
桜「まあでも血涙は演技では無理だと思うわ」
男「!」ビクッ
センチタソ「あ、やっぱりただの変態なんですね」
(123.108.237.26)
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26 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/06/12 01:37:43 2vMBcRNnO
男「そ、それでさっきなにを言おうとしたんだ?」ドサッ
桜「…」ジー
男「な、なんだよっ」
桜「」トトトっすとん
男「なにやってるのかな?桜さん」
桜「膝の上に座ってるのよ?男くん」
男「…なぜに?」
桜「…いいじゃない別に」
男「……えと」
桜「別に抱きしめたっていいのよ?」
男「じゃ、じゃあ…」ぎゅっ
センチタソ「ぁう…/////マ、マスター私もいるのを忘れないでくださいっ////」
男「はっ!ごごごめんセンチタソ!!」
センチタソ「…今日だけ特別ですよ////」
桜「ふふっ」
男「さて…」
桜「…その跡まだ消えないのね」
男「あぁ…多分ずっと、な」
桜「そっか…」
男「剣と盾に翼の印…」
(123.108.237.27)
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27 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/06/12 01:46:40 2vMBcRNnO
黒「剣と盾に翼?それってまるで…」
桃「まるでもなにもその通り…正しく『王族直下の証』」
黒「理想都『エルドラド』…」
桃「よく知ってるわね…そう、それが男くんのいた施設の名前」
黒「そんな…」
桃「信じられない?」
黒「いえ…色々と噂は聞いていますから」
桃「続きは中でしましょうか」
ガチャ
(123.108.237.2)
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28 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/06/12 01:59:23 2vMBcRNnO
団長「…おや貴女がここに来られるとは……」
桃「あら?いけないかしら?」
黒「失礼します!」
団長「いえ、しかしいくら貴女といえどノックくらいはしてほしいですな」
桃「あら…自分の部屋に入るのにノックが必要かしら?」
団長「!?……そうですな」チラッ
黒「自分の…部屋?」
団長「君か…」
桃「…そうよ黒ちゃん。ここは『私の部屋』」
黒「!?どういう…」
団長「…彼女の言った通りだ…」
桃「いいわよ全部話して」
団長「…はい、ここは彼女の部屋だ。そう………我が団の創立以来な」
黒「…話が理解できません……それが本当なら桃さ…いえ彼女は」
桃「私は今年で200歳になるわ」
黒「……話して頂けるのですか?」
桃「普段通りでいいわよ黒ちゃん、ええもちろん話てあげるわ…その為に貴方を連れて来たんだもの」
(123.108.237.29)
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29 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/06/12 04:40:39 2vMBcRNnO
桃「まずは、そうね…さっきの話の続きからにしましょうか」
黒「『エルドラド』ですか?」
桃「そう…王国立孤児保護施設。通称『エルドラド』」
団長「…では、彼女の記憶が?」
桃「そうよ。」
桃「エルドラドが子供に刻印を与える理由知ってるかしら?」
黒「…王国で保護されている証…ですね」
桃「そうね、刻印のある子供は与えられ守られる。」
黒「街にあるものは彼らに等しく与えられる。街にあるものはすべてが彼らを守らなくてはならない…子供の頃憧れたものです」
桃「だけどね、それは表の顔。実際は飴と鞭。保護された子供の中で能力を持った者は訓練されやがて…」
黒「王国の礎…王都聖騎士団へと招かれる。そんなところでしょうか?」
(123.108.237.21)
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30 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/06/12 06:44:14 2vMBcRNnO
男「『エルドラド』……」
桜「…私たちの家」
男「証(しるし)の子供は与えられ守られる。か…」
桜「本当なら今頃男くんは騎士団長だったのかしらね」
男「どうだろうな…まああそこの暮らしは悪くなかったよ。訓練さえ除けばね」
桜「施設出身の人達だけで作られた街だしね」
男「…」
桜「…そうだアレ」
男「ん?…アレって?」
桜「かがみ」
男「あぁ…アレか」
(123.108.237.30)
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31 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/06/12 06:51:37 2vMBcRNnO
桜「まさかセンチタソにあげるとは思わなかったわ」
男「『お前』にあげたんだよ」
桜「…ふふふ」
桜「男くん、良いものあげようか?」
男「なんだよ」
桜「えへへー、はい」
男「…鏡?」
桜「うん、魔法の鏡だよ」
男「普通の鏡じゃん」
桜「これはね私の大切なものが映る鏡なんだよ!」
男「?」
桜「あれ?えーわかんないかなぁ…いま映ってるのは何?」
男「……俺?」
桜「うん…つまりそういうことよ」
男「んー?」
桜「鈍いなぁ男くんは…まぁいいか」
男「んーー?」
(123.108.237.4)
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32 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/06/18 06:47:31 hJIycYVTO
桜「…懐かしいなぁ」
男「うん」
桜「ねぇ、もう一度やってよ。」
男「なにを?」
桜「かがみ」
男「…やだ」
桜「なんで?」
男「恥ずかしいからです」
桜「却下。」
男「……元に戻ったら、じゃ駄目か?」
桜「……今じゃないとダメ」
男「…」
桜「かがみじゃなくてもいいよ?普通に言ってよ。」
男「それは…更に恥ずい」
桜「…だめ?」
男「…ええいくそっ!言えばいーんだろ?言えば!」
男「…あのさ、桜」
桜「なーに?」
男「えと…その…だな、つまり…さ」
桜「さっさと吐いちまいなよ」
男「……一回深呼吸していい?」
桜「どうぞー」
男「…ふー……俺はお前が好きだ。昔から…そんでこれからも」
桜「…わたしも」
「…ずっと一緒に居れたら良かったのに…」
男「ん?最後なんか言ったか?」
桜「な・ん・に・も!」
ピンポーン
(123.108.237.2)
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33 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/06/18 08:27:18 hJIycYVTO
男「お、お客さんだ…はーい」
ガチャ
?「やあ、男っち!こんにちわだよ!」
男「…あ、隊長か」
隊長「ひどいなぁ…上司を忘れるなんて…まあいいや!それより桃さんから伝言だよ。「団長室に来なさい」だってさ☆」
男「了解しました」
隊長「うん要件はそれだけなんだ、またね!」
ガチャ
男「…はぁ」
センチタソ「あの…マスター」
男「ん?」
センチタソ「隊長さんって男の方では無かったでしたっけ…」
男「あー…うんとねぇ」
ガチャ
隊長「ちょっといきなりあけないでよ!」
男「聞き耳ですか?隊長」
隊長「あはは、やだなぁちょっと考え事してただk…バタン
ガチャ
?「男よ…こういうイタズラは感心しな…バタン
ガチャ
?「あの…さ、男くん?もしかして私のこと嫌iバタン
ガチャ
?「…これで最後な?一応俺上司なんだけど」
男「すいません、つい」
センチタソ「?????」
(123.108.237.21)
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34 :◆0gE85SI5tw
投稿日:11/06/18 17:36:14 hJIycYVTO
センチタソ「一体何がどうなってるんでしょう…?」
隊長「ふっふっふっ…実はね」
男「あ、隊長。あとは俺が説明するんで帰ってもらっていいですよ?」
隊長「え?ちょっとまっtバタン
男「あのね、実は俺達の隊長って援護班と諜報班の2つの隊を掛け持ってるんだよ」
センチタソ「へぇ…だからあまりお見掛けしないんですね」
男「うん、でね。隊長の能力ってのが他人の五感に干渉して錯覚をさせる能力なんだ。」
センチタソ「なるほど」
男「一応のコードネームは「錯覚秩序(トリッキーサプライズ)」って言うんだけど。今みたいにしょっちゅう姿を変えててさ、で、性格も結構いい加減で。ついた通り名が…」
ガチャ!
隊長「人はあたしを透明人間(インビジブル)と呼ぶわ☆」
男「いや帰れよ。」
隊長「うん帰るね。バイバイ♪」
男「…はぁ」
センチタソ「結局…どれが本当の姿なんでしょうか…」
男「…さぁ?たぶん知ってるのは桃さんか団長位じゃないかなぁ」
(123.108.237.26)
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35 :◆j4qknp56G2
投稿日:11/08/10 18:29:10 OcCQSXWWO
AM2:42。吐息が白く煙るような寒さの中、冷えた月明かりの下でそれは行われる。
公園に隣接するバスケット・コート。3面に渡って作られた、なかなか大きなそこでは、日中ストリートバスケットを楽しむ若者たちで賑わっている。けれど今は夜。純粋にスポーツを楽しむような雰囲気ではなく、目的もない。
コートを仕切る白いライン、その更に外に据え付けられたベンチに、1人の女性が腰掛けている。女性の、睥睨するような、冷淡な視線の先で、複数の人影が激しく動き回っている。
(111.86.141.85)
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36 :◆j4qknp56G2
投稿日:11/08/10 18:30:29 OcCQSXWWO
ウッワアアア上げてしまったアアア
細々とやる予定がアアア
(111.86.141.85)
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37 :SERNの名無しさん
投稿日:11/08/10 19:06:20 Vb2jbsi/O
>>36ええやないかええやないか
wktk
(123.108.237.25)
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38 :◆j4qknp56G2
投稿日:11/08/10 20:14:26 OcCQSXWWO
>>37わくてか…するほどのものでもないのよ…
あんま書いてないけどあげてみるテスト
(111.86.141.85)
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39 :◆j4qknp56G2
投稿日:11/08/10 20:17:06 OcCQSXWWO
足元から飛び出してきた円錐状の、成人男性の身の丈もあろうかという巨大なそれ。大きな針、とでも言えばいいのだろうか。無光沢ののっぺりとした黒は、影で構成された中身のない張りぼてだ。しかし、飛び出したそれが掠めた服の裾は、勢いに負けて裂けてしまっている。
「あーっ、もーっ、これ一昨日買ったばっかなのに!」
殆ど悲鳴じみた抗議の声を上げるが、対する人影は意地悪そうに笑うだけだった。裂けた繊維を撫でる人影のその目の前で、大きな針は解けるように溶けた。
服の破れを気にする人影は、まだ若い男性だ。黒のニットキャップ、肩が見えそうな程襟ぐりの広がったシャツ、脹脛辺りで裾のしぼんだサルエルパンツ。少し幼い顔立ちのその男は、きっと目の前の白いスーツ姿の男を睨み付ける。
「いーじゃん、経費で落とせよ。服代が浮いて苦学生には嬉しい話だろー?」
「これ古着なの!もう他にないの!ジャストサイズを見つけ出した俺の苦労を返せよおっ!」
く、と喉の奥で笑って、白いスーツの男は無造作に片手を振るった。ニット帽の男目掛けて、円錐状の影が幾本も幾本も足元から飛び出す。ニット帽の男は、バックステップを繰り返して避ける。コート端の白いラインまで後退したところで、どん、と背中に鈍い衝撃があった。 視線だけをやると、黒い壁が視界に入る。厚みはないが、硬いそれ。次いで視線を目の前に向けると、円錐状の影が眼前まで迫っていた。
音もなく現れるそれが鼻先を掠める頃、ニット帽の男はにやりと笑う。
(111.86.141.87)
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40 :◆j4qknp56G2
投稿日:11/08/10 22:55:06 OcCQSXWWO
「ばいばい、」
ばん! と大袈裟なほどの音を上げ、背中の壁に手をつくと、霧散するようにニット帽の男は消えた。対する白いスーツの男は驚くこともなく、淡々と周囲に視線を配りながら、片手を軽く振るい全ての影を収める。
視界に映るのは、しん、と、無表情に静まり返ったコートの中。コートを照らす電灯だけが能天気に明るい。
白いスーツの男は、被っていた白いパナマハットをとり、ため息混じりに後方へと落とした。やれやれ、といった風に酷くぞんざいに。そのパナマハットが地面につく直前にそれは現れた。
辛うじて聞こえたのは、衣擦れだった。しゅる、と言う微かな音とともに、ニット帽の男は地面から生えてきた。頭から、まるで白いハットの影から生えるように、或いは這い出るように現れる。
ニット帽の男の片手が鈍く電灯を反射した。指先が白くなるまで強く握られた、柄のない小さな刃。無駄のない動きで、現れると同時に、背を向けたままのスーツの男、その首目掛けて先端を突き立てた。
(111.86.141.89)
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41 :
◆j4qknp56G2
投稿日:11/08/10 23:03:42 ???
「、っ」
突き立てた、ように思えたそれは、首筋に喰らいつく前に、ごり、と重い音を立てて止まった。スーツの男と刃の間を、薄い薄い黒い壁が隔てていた。そしてそれは、電灯を背にした男の背中、その肩口の影からまさしく生えていた。
にやりと、空気が笑みの形に変わる。戸惑わずニット帽の男は一歩後ろへ飛び退る。一瞬の間をおいて、スーツの男の背中に、円錐状の針が突き出していた。丁度、ニット帽の男が立っていた場所だ。ただじっと真正面を睨むニット帽の男の頬を、汗が伝う。
かつ、かつ。わざとらしく踵を鳴らしながら、満面の笑みでスーツの男は振り返る。
「はい、残念でした。今日も俺の勝ちー」
おどけるように両手を広げ、軽く小首を傾げて見せる。瞬間、緊張の糸が切れたのか、疲弊した面持ちのニット帽の男がその場にへたり込んだ。
「ずるい、マジずるい、超ずるい。俺自体に戦闘能力ほぼないんだからさー、もっと加減してよぉ」
「お前は殺気の隠し方が下手なの。こっちはちょー加減してやってるっつうの。でなきゃ今頃、コート中針の山だよ」
でも、だって、と頬を膨らませ抗議を続けるニット帽の男へ笑いかけながら、スーツの男は、隣のコートへと視線をやった。
「さて、あっちはどんな具合かね。体力余りまくりだし、加勢しに行きますか」
影を器用に操り帽子を拾い上げかぶり直すと、キーの高い足音を立てて歩いていく。
(111.86.141.81)
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42 :
◆j4qknp56G2
投稿日:11/08/10 23:17:19 ???
影を使う黒の立体(キュービックナイトメア)と、影と影を行き来する螺旋闇回(ダークネスライザー)でした。
これ自体は2月に書いてるから、最初の背景描写がちょっと涼しげだったりするとかなんとか。一応場所は現代のイメージとかなんとか。
ストックは尽きた。バスケットコートはあと2面ある。誰を書いたらいいだろう?←
あ。安価してないけどこれって安価も同然かな;;
(111.86.141.86)
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43 :
◆j4qknp56G2
投稿日:11/08/11 22:06:02 ???
ニットとハットの会話1
黒「お前もっとさ、効率的なやり方考えろよ。色々応用できんだろ」
螺「えー…そんなの思いつかないよ、普通」
黒「例えばだな、お前、別に影から全身出さなくてもいいんだろ?」
螺「うん、まあ」
黒「じゃあ視界だけ確保して、アキレス腱狙って攻撃するとか、」
螺「…、……」
黒「敵地のど真ん中に閃光弾おいて逃げるとか、あとは―」
螺「いや、やっぱ、思いつかないよ、普通」
螺「じゃあ黒さんはなにができるの」
黒「俺か?俺なあ、そうだな…お前、あれ好きか?ジブリ」
螺「うん?」
黒「もののけ」
螺「うん、まあ」
黒「祟り神」
螺「……うん?」
黒「ほら、映画の始まりに出てくるだろ、猪がまとってるどろどろした…」
螺「え、え、ちょっと待って、」
黒「見た目派手なのが好きなら、あれもできるぞ。再現っつうか。さすがに追尾機能はないけど」
螺「なにそれうーわまじヒくわー」
黒「なんでだよ。使えるだろうが。その、…こけおどしくらいには」
(111.86.141.88)
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44 :
◆j4qknp56G2
投稿日:11/08/11 22:11:47 ???
ニットとハットの会話2
黒「じゃあ芸術的な話をしてやろう」
螺「うん」
黒「実はピアノが作れる。昔取った杵柄ってやつでな。もちろん演奏できるぞ」
螺「なにそれ、すごいね!」
黒「だろー」
螺「で、ピアノでなにするの?音そのものが攻撃になるとか?」
黒「え?いや、」
螺「どんだけ万能なの、黒さんまじすげー!いいな、俺もそんな能力がよかったー」
黒「いや、だから、…演奏するだけ」
螺「は?」
黒「頑張れば投げつけたり…とか…」
螺「…しょっぼ」
黒「うるせー!」
黒「マジな話をするとだな」
螺「本当にマジなの?」
黒「うるせえ口を挟むな。…マジな話をするとだな、得意なのは針だ」
螺「針って、俺とよくやる時のあれ?」
黒「ありゃお前用にわざわざ大きく、タメもデカくしてやってんの。
俺が服みたいに影をまとって、そこから小さな針を全方位に無差別発射とか。人ひとりを影で包み込んで、串刺しにするとか。頭上まで影を伸ばして雨みたいに降らせたりとか」
螺「えげつな…」
黒「名付けて黒い雨(ブラックレイン)」
螺「だせえ」
黒「はははあ。なんてな、まあ冗談」
螺「近年稀にみるだささ。ネーミングセンスを欠片も感じないだささ。このだささ、プライスレス」
黒「冗談だっつってんだろうが!」
(111.86.141.85)
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45 :◆Nq5PNg/rCw
投稿日:12/07/07 16:39:10 sCX8bIjCO
お久しぶりです……お久しぶりすぎた……
以前ここでうろにーの小説書いてた奴です。
今回、以前の書きかけの小説が出てきたので、完成させてみました。といってもシリーズものの予定だったので、すごい【第一話】感が否めないのですが……
今回は、前回と趣向を変えて、学園ものにしております。学園異能バトルが……やりたかった……(過去形)
もうここも過疎ってますし、だいぶ昔のことですので「二つ名?なにそれおいしいの?」という方が大多数でしょうから、完全に自己満ではありますが、せっかく書き上げたのでお目汚しではございますが、載せさせて頂こうかと思います。よろしくお願いします。
(124.146.174.69)
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46 :◆Nq5PNg/rCw
投稿日:12/07/07 16:48:31 sCX8bIjCO
──私立濃緑学園。
多くの生徒が学舎とし、友情やその他諸々の人間関係を育む場である。
その中のあるクラスに転校生が来ることになり、その報を聞かされた当該クラスの生徒や他クラスの野次馬連中が、ざわ……ざわ……とざわめいたのは言うまでもない。
斯くして濃緑学園に、転校生を迎える日が到来した。
濃緑学園特殊学級一組、通称『特組(読み・とっくみ)』に在籍する少女、陣夜鈴音子(じんや すずねこ)が登校したのは、朝礼開始十分前のことだった。
巨大なナップザックを背負い、いつものように自分のクラスに向かうべく階段を上がった彼女は、いつもとは違う光景を目にして、自身の糸目を少し丸くする。
普段なら教室で談笑しているだろう生徒たちが、皆廊下でたむろしているのだ。「……およ?」と鈴音子が立ち止まり、小首をかしげていると、後ろから彼女の肩を叩く者がいた。
「……鈴音子ちゃん」
「あ、彰子ちゃん。おはようです」
振り返ってにぱー、と笑う鈴音子に、彼女──通称、不動彰子(ふどう あきこ)はこくりと頷いた。彼女の頭の動きに合わせて、長い黒髪がさらりと揺れる。
因みに、『通称』というのは他でもない、異能を扱う鈴音子ら特組生やその教師は、あえて本名を伏せ、通り名を使っているのだ。異能を持つ者にとって、本名が露見することほど致命的なことはない。
「彰子ちゃん、なにがあったんでありますか? みんな教室に入ってないみたいですが」
鈴音子の疑問に、彰子は何やら腹立たしそうに眉根を寄せて、教室の中を指差す。
「……邪魔……」
「ん?」
廊下でたむろする生徒たちをかき分けて、鈴音子は教室の中を覗いてみた。
「……うへぇっ」
途端、奇妙な声が口から漏れてしまう。教室の中は、想像を絶する光景になっていた。
教室の床一面に漆黒の花々が咲き乱れており、いつも使っている机や椅子がことごとく消えている。ただ一つ無事なのは教室の中央にある机のみだ。
──あ。
そこで鈴音子は、彰子が不満気にしている原因に気づいた。
──あそこ、彰子ちゃんの席ですね。
普通なら唯一残っているのだから喜んで然るべき所だが、彰子が苛立しげにしている理由というのは一目瞭然だった。
(124.146.174.70)
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47 :◆Nq5PNg/rCw
投稿日:12/07/07 16:49:24 sCX8bIjCO
机の上に、人が立っていたのだ。
「おーっほっほっほっ! この私の能力を破れる人間はいないようね!」
高らかに典型的なお嬢様笑いをしているのは、見たことのない少女だ。服装まで、裾が広がる形の豪奢な黒いドレスという出で立ちである。
「あら、そこのあなた……私に対抗できるような能力を持っているのかしら?」
「ほえ? 吾輩でありますか?」
戸口でぼんやりと惨状を眺めていた鈴音子は、ドレスの少女の台詞に、意識をそちらへと戻した。
「んー、吾輩、基本的に能力使えるのは夜限定でありますからね。今はご遠慮しときます」
「あらつまらない」
不服そうに、少女は口を尖らせる。だが、その表情には、自らの能力がこの学校では最高峰であろうという優越感が見え隠れしていた。
そんな彼女に、やれやれと鈴音子は肩をすくめる。
「能力の誇示もいいですが、こんなに派手にやりすぎると、あとで先生に怒られるでありますよ。そうなっても吾輩、知ーらないっですからね。というか十中八九怒られるでしょうが」
だが、ドレスの少女は鈴音子の言葉にひるむ様子はなく、むしろ艶然と微笑む。
「あら、それは楽しみね。この学校の教師というなら、それなりの能力は持っているのでしょう? とはいえ、果たして私の能力を凌駕できるかどうかは謎なところだけれど」
「先生の能力……ですか。まあそのうち、わかると思いますよ」
それだけ告げると、鈴音子はくるりと教室に背を向けた。
そして、ドレスの少女には聞こえないように呟く。
「というか、別に先生でなくても、あの方は止められると思うんですがね……まあ、基本的に校内での能力使っての私闘は校則違反になりますから、誰も止めないんでしょうね──っと」
そこまで呟いて、鈴音子は『あの二人』の姿がないことに気づいた。近くの窓から顔を出し、屋上の方に聴覚を集中させる。……までもなく、ゴォォォ!!という突風が起きているような空気の振動と、その振動に巻き込まれて散り散りになっているかのようなスピーカーのノイズが聞こえた。
「あーあ、また性懲りもなく……あの方々も先生に怒られる仲間入りですかねー。まあ、流石にあちらは慣れているでしょうけど」
呆れ顔になる鈴音子に、側に来ていた彰子も頷く。
「あの人たち……どちらか片方でも、こっちに来てくれてたら良かった……」
「ですねー。先生が来てない今ならあのお嬢様くらい瞬殺でしょうし、どうせ私闘すんならこっちの方がまだ合法的っぽいですし」
二人揃って、はぁ、とため息をつく。
それにしても、と鈴音子は教室を振り返り、言葉を続けた。
「確かにうち、私服可の学校ではありますが、流石にあんな舞踏会でも行くようなドレスを着てきた人は、お初にお目にかかりますね……」
「……派手。邪魔。実技訓練になったら、叩き潰す」
「……彰子ちゃん、いつになく手厳しいでありますねぇ……」
苦笑する鈴音子に、彰子はむすっとした表情のままだった。どうやら自分の机に乗られたことが、余程気にくわなかったらしい。……無論、机を土足で踏み荒らされて楽しい人間などいないだろうが。
ま、と鈴音子はくるりと教室に背を向けた。
「服の嗜好など人それぞれでありますし、それで吾輩が困るわけではありませんしね。それでは吾輩、教室が空くまで就寝致しますので」
誰にともなく宣言すると、鈴音子は背負っていた大きなナップザックから、そのナップザックに入りきらず上体をはみ出させている猫型の抱き枕を引っ張り出した。そして開いていた窓のさんにそれを置き、それに自分の上半身をぼふっと倒れこませ、目を閉じた。
すぐにもすーすーという寝息をたてながら、安らかな笑顔で本当に寝始めた鈴音子に、見ていた彰子の口から再びため息が漏れた。
「……鈴音子ちゃん、呑気」
とはいえ、他にやることがあるわけでもない。
肩をすくめると、彰子は自らも暇を潰す為、鞄から本を取り出した。
(124.146.174.69)
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48 :◆Nq5PNg/rCw
投稿日:12/07/07 16:50:26 sCX8bIjCO
*
「ふふ、この学校には対した能力者はいないのね。残念だわ」
机の上で、黒いドレスの少女は微笑みながら呟く。 元々少ない存在の能力者、この学校でも能力者を集めたクラスは特組一つしかない。その為、ここを制圧したとなれば、もう異能で彼女に能う生徒はいないと言っていいだろう。
「唯一の懸念が教師の能力だけど……まああの程度の生徒を束ねるくらいなら、たいした能力はなくても大丈夫そうだしね。軽くひねり潰してあげるとしま……」
キーンコーンカーンコーン、と彼女の言葉が終わるのを待たず、教室に設置されているスピーカーから、チャイムの音が鳴り響いた。何よもう、と台詞を邪魔された少女はむくれる。
その一方で、
「……お、もう朝礼の時間ですか」
窓から身を乗り出す形で寝ていた鈴音子が、のっそりと身を起こす。猫型の抱き枕をはたき、ナップザックに押し込んだ。因みにこのナップザック、抱き枕以外のものは入っていない。教科書は元より、筆箱すらもロッカーに置きっぱなしにしている鈴音子である。
「さて、ここからが見物でありますね……」
チャイムが鳴り終わるのを待ちつつ、鈴音子はぼそりと呟く。その横で彰子が、ざまみろと言わんばかりに口角を少し歪ませた。
最後の余韻を残して、チャイムの音が消えて行く。その余韻すらも完全に消えたのを確認して、ドレスの少女はふんと鼻を鳴らした。
「全く、いい所で邪魔しないでほしいものだわね。私がこの学校を指揮下に置こうとしているところに──ッ!?」
ふつりと少女の台詞が途切れる。ただし、今度は何かによって遮られたからではない。彼女自身が、言葉を止めたのだ。目の前の光景に驚愕して。
漆黒の花々が、その根を張った四方からしゅるしゅると枯れて行き、そして霧散する。まるで駆除剤でも撒かれたかのように。最終的にはすっかり消えてしまい、教室の中には一つの机、そしてその上で呆然と佇む少女だけが残った。
「──『論理回廊(テリトリアルロジック)』」
かつん、と靴音が響く。
「『朝礼から終礼まで、緊急事態及び実技授業を除き、一切の異能を使用してはならない』──今回の制限はこの内容だ。因みに朝礼までに発動していた異能は全て強制的に解除される」
ゆらり、と教室の入口に、一つの影がさす。20代後半の、若いが幾度となく修羅場を経験したことのあるような雰囲気。やや長身のその人間は──、
「あ……あなた、誰ですの!?」
「……決まってるだろう」
ドレスの少女の問いに、男はこともなげに答えた。
(124.146.174.70)
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49 :◆Nq5PNg/rCw
投稿日:12/07/07 16:51:46 sCX8bIjCO
「特殊学級一組担当、通り名は御法良規(みのり よしき)。──要するにここの担任だな」
「担、任……!?」
「指揮下だとかなんとかほざいてたが、まあ諦めろ。ここではてめェ程度の能力者ならごろごろいるし、無論その上も、な。そして、」
一度言葉を切り、ぎろりと御法の眼光が鋭くなる。
「どんな能力を持った奴がいようが──ここでは俺が、ルールだ」
「……っ!!」
狼狽する少女に構わず、御法は言葉を続ける。
「つーわけでさっさとその机から降りろアホ。そして邪魔だから一度この教室から出ろ。片付けが済んだら朝礼の後に職員室だ」
矢継ぎ早の指示に、流石の少女も唇を噛みつつも、大人しく従って教室を出る。それを確認した後、御法は一人の生徒を呼んだ。
「数奇(すうき)」
「611」
妙な返事と共に現れたのは、眼鏡をかけた男子生徒だった。式(しき)くんも大変ですねー、とその男子生徒を見て、鈴音子が独りごちる。
「教室の修復。できるな」
「200040004444*333」
「じゃあ任せるぞ」
一つ頷いて、男子生徒──数奇は教室の中に入った。と同時に教室の中が不思議なドーム状の空間に包まれ、更にその中のものが、さらさらと崩れて数字へと化していく。ドームの中を変化した数字が流れ、舞い、そして──再び数字が集まってものの形を構成し、それがふっと変化して、机や椅子となっていった。
「111110997334」
「終わったか。よし、よくやった数奇」
「411334222224444433*8*19973333000888」
「ドヤるな。おまえら、全員教室に入って着席しろ」
御法の号令で、廊下にいた生徒たちは、三々五々自分の席へと座っていく。その様子をじっと見ていた御法だったがふと、ぐい、と二人の少女を捕まえた。
「……砕渦(さいか)、操波(あやなみ)。おまえら今上から来ただろ。何してた」
御法から問い質され、砕渦と呼ばれた少女は不機嫌そうに黙って目を反らしたが、操波と呼ばれた少女は毅然と申し立てた。
「砕渦が秩序に楯突く気満々だったので、成敗してました!」
「……負けてはいねェぞ」
ぼそっと呟く砕渦をぎり、と睨む操波だったが、
「よしわかった。おまえらも朝礼後に職員室な」
「なっ……何故私まで!」
「当たり前だろ……」
「あんたに言われたくないわよ!!」
やいやいと騒ぎながらも教室に入る少女二人と教師。廊下には、ドレスの少女だけがぽつんと残された。
「あ、あの……」
応対を求めてあちこちへ視線をさ迷わせるが、既にどこのクラスでも朝礼中で、廊下には人がいない。
もういっそのこと帰るべきかと悩んだ時、
「──転校生。入ってこい」
入口から、御法が少女に向けて声をかけてきた。
「は、はい」
最初とは対照的に、おっかなびっくり、少女は教室に入る。あれだけ破壊したはずの教室は、綺麗さっぱり元通りになっていた。
「で、もう全員知ってると思うが、こいつが今回の転校生だ。転校生、転校生デビュー失敗したんだから今度は大人しく挨拶しろ。名前は通り名でいいから」
「あ、はい。……あの、」
言われた通り、ドレスの少女は大人しく、ぺこりと頭を下げた。
「黒咲絢華(くろさきあやか)、と申します。以後お見知りおきを」
──こうして濃緑学園特殊学級一組に、また一人、個性的な生徒が追加されたのだった。
【了】
────────────
終わりです。
ありがとうございました!
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50 :nipper774さん
投稿日:12/07/08 14:59:46 Q3xBiSJjO
そろそろ暑くなってきましたね!(バッ
全裸待機全裸待機
(111.86.141.85)
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